たまには地球がチート臭くても良いのではないかと 作:ヤマトとトマトはなんか似てね?
まあ、
ラストの方はちょっと空気を緩ませるお遊びシーン。
久しぶりに書いてみたくなったんですw
原作ではイマイチ影が薄かった”ハイゼラード級航宙戦艦”は、この世界線ではリバースエンジニアリングや戦訓が生かされた、中々良い船に仕上がっている。
火力、機動力、防御力がバランス良く強化され、地味だが堅実な設計に好感が持てる。
いや、今はそんなことどうでもよく……
ハイゼラード級航宙戦艦”キルメナイム”の私室で、お気に入りの惑星”メラン”産の紅茶片手にハイドム・ギムレーは……
「もうすぐ、総統閣下が暗殺されます」
「ふわっ!?」
エルク・ドメルをキャラ崩壊させていた。
というか何だかギムレーが楽しそうだった。
(まて。エルク・ドメル。まだ慌てる時間ではない。ここは妻の顔を思い出して……おや? エリーサはどんな顔をしてた、か……?)
上手く妻の顔を思い出せないことに思わず愕然とするドメル。というか、余計慌ててどうするエルク・ドメル。
というか、この間寝た女士官の顔がチラついてないか?
(そうだ。この状況はおかしい。なぜ、私より”愛国者”であり、何より”
だとするなら、出るのは一つの結論。
「ギムレー長官、貴殿はまさか……」
そう。相手は”あの”親衛隊だ。
「当然。色々と仕込んでありますよ? 無論、全て総統閣下も承知の上です」
事もなげに言い切りやがった。
「今頃、総統閣下はイスカンダルのビーチで骨休め。スターシャ様と一緒に英気を養っておられるでしょう。その後、しばらく……『色々と事が終わるまで』は”第二バレラス”に缶詰になるのですから、今のうちに静養を取っていただくのが吉かと」
確かに心身ともにリフレッシュできる休養は取れそうだが、絶対に”静養”にはなってない気がする。
相手は、ゲストをもてなすホストならぬホステスは、他ならぬ
「何をやっているのだか……」
予想以上に”アレ”な回答に、
「良いじゃないですか? 総統閣下とはいえ人間、時には過酷な労働環境に対する対価、ご褒美をもらっても罰は当たらないはずです。それに……」
くふふと存外可愛らしい含み笑い(ギムレーにこの単語を使う日が来るとは思わなかった。ただし、それは爬虫類も見ようによっては、あるいは人によっては愛らしく見えるのと同種)をしながら、
「スターシャ様の間に御子でもできるのなら、私的には最高の結末です」
「確かにそうなればこの上ない慶事ではあるのに異論はないが……良いのか? 政治的にとか」
するとギムレー、軽く驚いた表情で、
「貴方から政治の話が出るとは意外ですな?」
対してドメルはいかにも心外という表情で、
「私とて何も知らない訳ではない。そういられなくなってしまった、というのが本音だが」
おかげで知りたくもなかった事を随分と知ってしまった気がするが。
同時に自分が政治家としての適正がない事に気づけたのはよかったとも思う。
「実に重畳。”ゼーリック閣下のように”脳味噌に筋肉しか詰まってなければ、この先、酷くやりにくいところでしたからね」
「ゼーリック閣下?」
唐突に出てきた国家元帥の名に、
「……まさか”総統暗殺を狙う”下手人は?」
ギムレーはドメルの言葉にニンマリ笑うと、
「かのお方は”飢餓状態にある肉食魚”のようなものですから。簡単に”
「ギムレー長官、貴殿
「ついでに言えば、狩猟もですな。ああ、まっとうな方のですよ? 人を撃つのは趣味じゃない」
原作でも、「冗談は嫌いです」と無能者を射殺したとき、自分ではなくわざわざ部下に撃たせたのは、存外に「人を射殺するのは趣味じゃない」からだったのかもしれない。
基本的に、惑星レプタポーダにいそうな某所長とは別種の人間なのだ。
ちなみに”マンハント”はデスラーも嫌う「下品で愚劣な行為」だ。この世界線にいるかは知らないが、デバルゾ・ボーゼンは覚悟をした方がいいだろう。
”ガミラスに下品な男は不要”なのだ。
基本、下品さを上回る有用性があったからヘルム・ゼーリックは今まで「生かされた」。
だが、そろそろご退場いただく頃合いなのだろう。
「良いな。実に良い。暇ができたら一狩り行かないかね?」
意外なドメルのお誘いにギムレーは小さく微笑み、
「是非に」
そう短く返したという。
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さて、その頃、一方、大マゼラン星雲サレザー星系第4惑星”イスカンダル”。
スターシャ・イスカンダルが所有する美しいプライベート・ビーチでは……
「はい♪ アベルト、あーん♪」
絶賛、あまり長くないバカンスを満期中のアベルト・デスラー大ガミラス帝星永世総統閣下に、スターシャはこの世の幸せを独り占めしたような笑顔で、かき氷の乗ったスプーンを差し出した。
「スターシャ、その、私ももう子供ではないのだが……」
「むぅー」
頬をぷくっと膨らませる女王陛下に、総統閣下は……
「わ、わかった。あーん……で良いのだな?」
絶対に良くはない……ガミラス臣民には見せられない姿だった。
ただし、イスカンダルでは「男を独占してる女王に対する」嫉妬や羨望はあるだろうが、それを除けば通常運転。
正直、デスラーが休暇で息抜きに来ることは別に珍しいことじゃない。
デスラー本人は、「イスカンダルへのご機嫌伺い」的な大義名分をかざしているが、実際にイスカンダルの女王の機嫌がよくなるのだから噓ではない。
ついでに、こういう時は決まってガミラス本星にお留守番がお約束の某
余りの哀れさに胸打たれたのか、あるいは別の意図があってか判然としないが、たまに
互いに恋愛感情に発展しないのが玉に瑕だが。
「ところでスターシャ、その、なんだ……」
「なぁに?」
「その、服とは言わないが、せめて水着を着てくれないだろうか? 目のやり場が……」
「ここプライベート・ビーチよ?」
何というか、女王とはいえスターシャもやはりイスカンダル人な訳で、
「でも、アベルトに照れられるなんて、私もまだまだ捨てたものじゃないわね♡」
とプライベート・モード全開の太陽のような眩しい笑顔で、惜しげもなく全裸を晒すイスカンダルの女王がいたらしい。
この後、アベルト君が自前で装備する”デスラー砲(完成済)”がどうなったか……「エネルギー充填に失敗!」したのか「エネルギー充填、120%! 発射!!」したのかは、親愛なる読者様のご想像にお任せしたい。
妹が妹なら姉も姉なスターシャ姉様でしたw
微妙にポンコツな姉と、破天荒な妹に挟まれて、原作みたいに死ぬことはなかったけど影が薄いサーシャさん、お可哀そうに……
いや、やっぱりオッサン二人だけの会話がきついのと、あと久しぶりにデスラーとスターシャ、それも思い切りくつろいだプライベートな姿を書いてみたかったんです。
翅川、よく見ておくんだ。
この全裸で「あーん」してるのがが、イスカンダルの首魁だぞ?w
さて、今回はせっかく出てきたので……
***
”ハイゼラード級航宙戦艦”
デザイン:基本的にオリジナルと同じだが、艦底部の330㎜陽電子ビーム砲が砲身式の陽電子カノン砲に改められていたり、280㎜連装陽電子ビーム砲×4が330㎜3連装陽電子カノン砲×2(船体後方左右)に変更されていたりと細かい部分が変更されている。
全長:398m
機関
・新型ゲシュタム機関×1
・ケルビン・インパルス機関×4(補助)
防御装備
・積層式発展型ミゴウェザー・コーティング(別名:”ツインメリット・コーティング”。従来の帯磁性特殊加工の表面に地球連邦からのリバースエンジニアリングである
・エネルギー転換装甲(同じく地球連邦からのリバースエンジニアリング。ヴァイタルパートや砲塔内部の装甲材等に導入されている)
・集中防御と分散防御のハイブリッド構造と、中空装甲の概念導入
・修復特化型ガミロイドを中心とした
・多層式耐電磁/光波分散正面装甲
攻撃兵装
・330㎜3連装陽電子カノン砲×5(砲身式。通常のビーム砲に比べ収束率/加速率が高く貫通力、射程などが向上している。艦橋前方背負式×2、艦底部中央、船体後方左右。いずれの砲も前方へ指向可能。底部と左右の砲塔は後方へ砲撃可能で死角が少ない)
・133ミリ二連装陽電子速射砲塔×2(艦橋左右。クリピテラ級航宙駆逐艦に採用されているのと同じ、発射速度を上昇させより対空迎撃能力を向上させたもの)
・中口径八連装速射輪胴砲塔×4(両用砲扱いのビーム速射砲。鹵獲したガトランティス艦からのリバースエンジニアリング。従来の280㎜連装陽電子ビーム砲の位置)
・33㎜連装対空レーザー機銃×8(船体各所。UX-01に搭載されてる物を連装化、CIWS機能を付与した物)
・小口径八連装高射輪胴砲塔×4(対空砲。船体左右対角線。ガトランティス艦からのリバースエンジニアリング)
・艦首汎用魚雷発射管×12(汎用発射管とは従来型より対応している弾種が多く、魚雷だけでなく空間機雷なども散布できる)
・艦底汎用魚雷発射管×21
特殊航法装置
・ゲシュタム・ジャンプ(次元歪曲式ワープ。通常一日2回程度は安全に使用可能。緊急時なら3回は飛べる。一回の跳躍距離は200光年以上)
搭載機(2199現在)
・最大6機(従来機に加えDDG410H-4、DWG262E-4、DWG229Cなどの新世代機に完全対応)
・FS型宙雷艇×2(内火艇、脱出艇としての使用も想定)
・汎用垂直離着陸艇SDG61-L×2(内火艇、脱出艇としての使用も想定)
・小型無人多目的ドローン(月面基地で出てきたアレ)
特殊装備
・沈降式艦橋(戦闘時は艦内に格納される引き込み式ブリッジ。ヴァルキリー対策?)
・発展型”ガミラス臣民の壁”制御/エネルギー供給装置
備考
実はゲルバデス級やドメラーズ・ドラッヘンに比べて強化度合いが地味な船ではあるが、機動力/防御力/火力は割としっかり上げてきている。
少なくとも、ガトランティスからは「頑丈な船」と認識されている(ガトランティスと戦うガミラス艦の大部分がそういう評価らしいが……)
。
原作同様、ガイデロール級の後継として計画されたが、地球連邦との戦訓や鹵獲した無人機の技術、ガトランティスの鹵獲艦からのリバースエンジニアリングなどを踏まえ設計されたため、新世代のガミラス艦として相応しい性能を持っているようだ。
また設計が新しく船体も大きい分、発展的余地があり、将来性がある船でもある。