永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話   作:ぐっちSKG

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第2章開幕!やったぜ!

言いたいことがある人もいるでしょうが、言い訳は後書きにて。
2章からはシンボリルドルフをルドルフ。ブルーインプをブルーと呼びます。仲良くなったということで


02R 天に煌く星に願いを
隠し源流を追い求め、山の奥地へと進む。


日が照り返り、太陽の光が肌を焼く。

 

 

季節は夏。トレセン学園も夏休みに入り、チームに所属する者は学園御用達の海辺の合宿場に行ったり、そうでない者は自主トレしたり、実家に帰ったり、学園内でお手伝いをしてお小遣いを稼いだり、学園寮に入り浸っていたりする。

 

私たちの学年はチームに所属できる段階ではないので、この季節は基本的に暇なのですわ。なので予定は自由に決めることができる。

ただ夏休みは設備の大規模なメンテナンスがあるので、練習場は使えない時期が多い。少なくとも今日はターフの張り替えなのですわ。

 

中には将来所属する予定のチームから内々定をもらい、合宿の手伝いをしている者もいるそうですが、少なくともわたくしはそういった話は来ていない。

まぁそもそも青田買いはグレーゾーンな話なので、生徒会直属で御用聞きをしているわたくしたちにはそういった話はこないでしょう。

 

なので今日はクーラーの効いた寮内でジャンプでも読んで過ごそうかと思っていたが、いきなり呼び出しを喰らったのですわ。

 

そんなこんなでここは山の中。特に用事がなければ踏み入れない場所なのは間違いありませんわ。

 

それにしてもくっそあっついですわ・・・ブルー、こんなところに何かあるんですの?

 

先行するブルーに問いかける。ていうかなんでわたくしと貴方だけですの?ルドルフはサボりですの?荷物を持たせるなら3人いたほうがいいでしょうに。

 

 

「ルドルフちゃんなら実家に帰ったから、そもそも呼んでないよ♡」

 

えー!あいつをハブったら後が面倒ですわよ。ああ見えて根に持つタイプなんですから!

 

心の中であのクソ真面目な親友を思い浮かべる。真面目で公平ですよと皆んなには思われているが、あいつは割と困ったちゃんなのだ。誘われたら嫌な顔しながらも付いてくる癖に、誘わないとそれはそれで拗ねる。しかも、私は全然気にしてないが?つーんって感じに拗ねるのだ。不機嫌になると後が大変なのは間違いないありませんわ。

 

それでルドルフに内緒でこんな山奥で何するんですの?カブトムシでも捕獲する依頼ですか?要望箱の中の紙にそんなのありましたっけ。変な依頼が結構ありましたがそんなのなかった気がするのですが。

 

「うーん。打倒ルドルフちゃんの秘密特訓ってところかな♡」

 

ルドルフの?何故?レースはまだありませんわよ?

 

「ミカドちゃんはさ、今のままでルドルフちゃんに勝てると思う?」

 

そう問いかけてくるブルー。らしくない真剣な言葉にわたくしは少し驚いてしまいました。

 

勝てますわよ。うまくレースが運びさえすれば余裕ですわ。

 

「無理だよ。絶対無理」

 

・・・・最初のレースではかなり惜しいところまで行きましたわ。それを当日にまでに詰めれば勝負になるでしょう?それ以降の授業のレースでも毎度惜敗と言った感じではありますが、絶対勝てないとは聞き逃せませんわね。

 

「ミカドちゃんはクラシック路線に行くっていってたよね?ルドルフちゃんと一緒に」

 

そう、前に将来のレース計画について話し合ったことがありました。わたくしとルドルフはクラシック路線に。ブルーはダートへ行くそうですわ。ルドルフとはいつかダービーで一緒に走ろうと笑い合ったのだ。

 

「ミカドちゃんはさ、才能はあると思う。ルドルフちゃんに負けないくらいの。でも中距離はミカドちゃんには遠いんだよ」

 

「なんとか1800mまでが対等に戦える距離。それ以降は勝ち目なんてないよ」

 

まだ時間はまだまだありますわ。スタミナを強化すれば菊花賞は無理でも。ダービーの2400ならいけると思いますが?

 

「ルドルフちゃんも練習して、今よりももっと強くなるんだよ?現実から目を背けちゃダメ」

 

・・・・・。

 

「諦めろって言ってる訳じゃないよ。でも足らないものを埋めないと絶対勝てないって言ってるの」

 

いつもの他人を揶揄う様子と全く違う。振り返ってこちらを見る声から普段よりも細められたブルーの瞳から、恐ろしく真剣な様子が伝わってきますわ。

 

だとしても、こんな山奥で何ができるんですの?ここで特訓することであいつに勝てるとでもいうのですか?

 

「うーん。正確には違うかな。ターフの練習は後でもできるからね♡」

 

だから大人しくついてきてねー♡と言って、ブルーはさっさと前に進んでいってしまう。

 

一体わたくしに何が足らないっていうのですか。苛立つわたくしに背を向けて遠ざかる背中を、気落ちしながら追いかけた。

 

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そうしてブルーに案内されてたどり着いたのは・・・なんですのここ?

 

いわゆる道路では間違いないのだろうが、アスファルトなどで舗装されていない。土を固めただけの道とも言えないような道ですわね。ガッタガタでこれ車で乗り入れたらお尻が割れそうですわ。

ただ道幅はそれなりにあるのか、車が通れるくらいの幅ではありそう。

 

「これはね、ラリーレース用の林道だよ」

 

しゃがみ込んで、地面の様子を手で確かめながらブルーが呟く。地面を撫でるように触る様子はまるで愛おしいものを触るかのように見えますわ。

 

それにしてもラリーのコースがトレセンの裏にあるだなんて初めて知りましたわ。トレセンにはラリーの授業なんてありませんのに。

 

「昔はあったんだよ。でも今はなくなっちゃったんだ」

 

身を切られるように絞り出されたように発された声から、わたくしは察することができた。こいつはラリーが好きなんですのね。多分ですけれど。

 

そうなんですのね、初めて知りましたわ。

 

それに気が付いていないかのように振る舞いながら、返事をする。半年しか付き合いがないがなんとなくはわかる。こいつは他人に弱みを見せるのが大嫌いなタイプですわ。その上でここをわたくしを連れてきた、その意味を。

 

ここで走ることでわたくしに足りないものが見つかる。そのために連れてきたんでしょう?

 

「違うよ?」

 

えー!!じゃあなんの為にここにわたくしを連れてきたんですの!貴方のことを見直したのに!返しなさいわたしの感動を!

 

「わたしが走ろうと思って。荷物持ちは多い方がいいからさ♡」

 

こ、このクソガキ・・・甘やかせばつけ上がりやがって!ふっざけんじゃありませんわよ!さっきのルドルフの話はなんだったんですの!

 

「このままじゃルドルフちゃんに勝てないのは本当だよ♡走ってるうちに何か閃くかなーって♡」

 

て、適当すぎますわ・・・

 

ミカドちゃんラリーの才能あると思うし、一緒に走ろー♡そういうとブルーはさっさと荷物を広げて、取り出した靴に履き替えている。

 

・・・・上等ですわ!ここまできて何も掴めなかったら、ただ夏休みを潰して荷物持ちさせられただけですわ!ぶっ潰してやりますわ!

 

 

 




というわけで次回はラリーレースもどきです。メスガキちゃんはこれでまんまとミカドちゃんをラリーに誘い込んだわけですね。素直になれないメスガキちゃんは可愛いなぁ

最初はね、今日は投稿する気がなかったんです。文章のメンテナンスをしようと思っておまして。でも見直してすぐ解るのなら苦労しませんね。面倒くさくなって逃げて、先の話書いてたら筆が進む進む。
物書きは逃げが王道、はっきりわかんだね。

タイトルかえた結果バチクソ伸びました。訪問者5倍は芝生える
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