永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話   作:ぐっちSKG

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夏休みはバッサリカットじゃ。社会人の身としては夏休みなんてないからな。畜生めぇ!現実の夏休みが終わる前に作中の夏休み終わらせてやる!でも学生の子たちは夏休みはしっかり遊ぶんだぞ!おじさんとの約束だ!


ああ、皇帝陛下!お許しください!

いろんなことがありましたわ!

 

ブルーと一緒に林道に入り浸ったり。甘味巡りしたり。

クラス内レースを開催したり、鬼教官に悪戯を仕掛けて吊し上げられたり。

御用聞きとして依頼をこなしたり。地元の少年野球チームと試合したり。

なぜか学園にいた小さい女の子と猫を探し回ったり。

寮にいたクラスのみんなと宿題を片付けたりとなかなか充実した夏休みを過ごすことができましたわ。

 

そんなこんなで夏休み終盤。あと一週間もすれば夏休みが明け新学期が始まる。そんな状態・・・だったのですが。

 

ルドルフそろそろ機嫌を直してくれません?

 

「別に私は怒ってない」

 

嘘をつけルドルフ。目を細め腕を組み、顔は真顔。耳が後ろを向いている。爆発しそうでしない不発弾みたいなそんな顔しておいて、怒ってないは無理がありますわよ。

 

「そーそー♡ルドルフちゃん笑顔笑顔♡」

 

ブルー、貴方がいうとなんか煽ってるように聞こえるので、今は自重した方がいいですわよ。ああ!ルドルフが腕を解いてテーブルで指をトントンし始めましたわ。苛立っている時の癖なんですのよあれ。

 

ここは駅近くのお洒落な喫茶店。ケーキの種類が多く尚且つすごく美味しいのですわ。ルドルフが実家から帰ってきたので、互いの近況報告を兼ねて昼前からお茶でもしばきにきたんですわ。

 

そもそも貴方が1ヶ月以上も実家に帰っていたのが問題ですのよ。わたくしたちは夏休み初めに帰って、あとは寮で過ごしていたのに。

 

ブルーは日頃から連絡を欠かしていないらしく、久々の両親との再会にも関わらず割とすぐに戻ってきた。わたくしの家は放任主義なところもあるので、家族で食事をして、親戚に挨拶周りをして直ぐにとんぼ返りすることになった。

 

ブルーが実家に帰った際、両親にわたくしのことを話したらしく、なぜか今度連れてくるように言われたらしい。本当になんでですの。

 

それはともかくルドルフ貴方1ヶ月も何やってたんですの?

 

「実家では色々あったんだ、本当に」  

 

そうやって少し気落ちした雰囲気になったルドルフ。えっ人を集めてのパーティー?ダンス??・・・なにそれセレブですわね貴方。シンボリ家こえーですわ。

 

もはや宇宙猫状態になったわたくしとブルーに知ってか知らずか、苛立ったようにコーヒーを飲む。うわぁこれは掘り下げない方が良いですわね。きっと荒れたんですわ。灰色の夏休みでしたのね。

 

「私と違ってお前たちは随分と楽しかったようじゃないか。私と違ってな」

 

る、ルドルフが笑顔を浮かべていますわ!見るものを威圧するかのようなサディスティックな笑みですわ。他の人たちに言っても絶対に信じないような顔をしている。

 

や、八つ当たりはいけないと思いますわ!ほらケーキでも食べて!コーヒーもおかわりしましょう、そうしましょう!今日はわたくしがおごりますわよ!

 

そうやって宥めながらメニュー表を開く。ほらこの季節のフルーツタルトとか凄く美味しそうですわ!あとブルー、どれにしようかな〜♡じゃありませんわよ。貴方は自腹ですわよ。

 

ウェイターを読んで注文をする。20分もすればテーブルの上は宝石のようなケーキが沢山並んでいた。さあ嫌なことは甘いもので相殺ですわ!ルドルフ貴方も食べるんですのよ。

 

 

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1時間もそうして話していると、ルドルフもだいぶ落ち着いてきた。顔の剣呑さは薄れて普段の調子に戻ってきました。ふひーわたくしやりました!不発弾処理完了ですわ!

 

前から思っていたのですが、こいつため込むタイプなんですよねぇ。適度に発散させないといつか爆発するんじゃないんですの?

 

こいつ本音で話せる友達作るの下手そうですもんね。クラスメイトも尊敬の目で見ている節はあるが、どこか一線を引いている。こいつに将来必要そうなのは、包容力があって甘やかしてやれるタイプの人だと思いますわ。

 

わたくし?いやー厳しいですわ。わたくしもブルーもそういうタイプじゃありませんからね。

 

そんなことを考えているとそう!まさに妙案が降りてきたのですわ!

 

ルドルフ!わたくしいいこと思いつきましたわ!

 

「急に大声を出すな。一体どうしたんだ?」

 

喫茶店の中でいきなり大声を出すものだから、注目を浴びてしまいましたわ!自制、自制ですわわたくし。少し間をあけてルドルフの目を見ながら話す。

 

ルドルフ、貴方がロクでもない灰色の夏休みを過ごしたのはもう変えられない事実ですわ。

 

また不機嫌になったルドルフ。目線が喧嘩売ってんのかてめーと言った感じですわ。すごいコワイ!

 

ですので残り一週間!全力で遊びますわよルドルフ!なにかしたいこととかありませんの?・・・なんですのもじもじして。

 

「いや、うん、そのだな・・・」

 

少し恥ずかしそうなルドルフ。珍しいですわね貴方が言い澱むなんて、一体どうしたんですの?

 

「私あんまり外で遊んだことがなくて・・・」

普通にゲーセンとか映画館とか行ったことありませんの?カラオケとかは?えっ行ったことない?えーまじかシンボリ家。

 

うーんそうだとすると、ゲーセンとかだけだと味気ないですわね。ブルー、なにか残り一週間でイベントとかありましたっけ?

 

「うーん。そうだなぁ・・・あっ、あれなんてどう?」

 

そう言ってブルーが指差す先には一枚のポスターが貼られていた。あれは・・・花火大会の掲示?日付は明日ですね。屋台も出るようですわね。それにしてもここらの花火大会は少し遅めの開催ですのね。こちらとしてはぴったりのタイミングですけど!

 

花火大会に縁日の屋台、実に実に素晴らしいですわ。まさに夏休みの締めにはぴったりですわ!

 

ルドルフ、ブルー。明日は一緒に屋台巡りして花火を見ますわよ!約束ですわよ!

 

 

 

 

 

 




桐生院家の娘さんが遊ぶを知らないように、ルドルフも遊びの経験を少ないようにしました。原作時空では大人のエスコートとかしそうだし、色々と頑張ったんでしょう。
こういうお嬢様を連れ回して悪い遊びいっぱい教えたい。教えたくない?そんな青春送りたくない?

まぁルドルフが不機嫌なのは友達付き合いに色々言われたのでしょう。一応ミカドちゃんとメスガキちゃんは学園の問題児扱いをされてますので。色々言われて気落ちして帰ってみれば、そいつらが夏休み全力エンジョイ勢だった時の気持ちは・・・うん!

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