永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話   作:ぐっちSKG

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わたくしの夏休み終わっちゃった・・・まだレオ杯という宿題が残ってますわ・・・


吐けっ!ネタは上がってるんだぞ!

花火大会の日から数日経ち、新学期が始まりましたわ。

 

今日は午前からのレース授業。久々にウッドチップの練習場でわたくし達は教官を取り囲んでいた。

 

教官!ネタは上がってますのよ!

 

そうしてわたくしはスマホの画面を、水戸黄門の印籠のように教官に見せつける。画面には花火大会で賑わう人々の写真が映っている。その中の1人が男性と恋人つなぎをする浴衣のウマ娘の姿があった。まるで恋する乙女のようですわ!

 

花火大会の最中にクラスメイトから送られてきた、一枚の画像はクラスを混乱の坩堝に放り込んだのだ。

 

教官って彼氏いたんだねー。どこまでいったんですか!A?B?うまだっち!うーうまぴょい!昨夜はうまぴょいでしたね!きゃー!!

 

うるせェ!ガキ共!静かにしろ!と教官が怒鳴っても、もはや声は収まらない。思春期の乙女達は鬼教官をも圧倒していた。最後にはもうどうにもでなーれと諦めたように教官は自白する。

 

「あァそのその通りだよ。そいつは俺の恋人だよ」

 

あっー!困りますわ教官!私の腕が!ぁぁあああ痛い痛い!何でわたくしだけぇぇえ!

 

もはや形式美すら感じるアームロックにわたくしは悲鳴を上げる。クラスメイトは黄色い歓声を上げた。

 

そんなわけで新学期最初の練習が始まりましたわ!!

 

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練習といっても今日は残念ながら慣らしのようなものですわ。みんな夏休みでそれなりと自主練習していたものの、変な癖をつけていないか教官にチェックされるのですわ。

 

短めの距離を何度も走らされる。そうしていると教官がわたくしを呼びつける。な、何ですの。さっきのことは謝りますのでアームロックだけはっ!アームロックだけは許してください!

 

理由もなくはやらねェよ。と言いながら教官は手元のクリップボードを見ている。理由があっても優しくしてほしいなーとわたくしは思いますわ!平和万歳ですわ!

 

「考えておいてやるよ。で?お前この夏休み何やってた?」

 

いきなりなんですの?ヘンテコな癖でもついていましたか?

 

「いいからさっさと答えろ」

 

うーん夏休み・・・そういえばブルーと林道に入り浸ってましたわ!夏休みの間はそこで練習していましたの。 

 

ブルーとの林道レースは普段と違った楽しさがありましたわ。なかなか刺激的なトレーニングになりました。

 

林道か・・・といって教官は黙り込んでしまう。えっなんですの怖い。やっぱりわたくし変な癖でもついてたんですか?

 

「いや何でもねェ。もう帰っていいぞ」

 

しっしって手で払う動作をしながら、わたくしを追い払おうとする教官。な、何て失礼な奴ですの!人を呼びつけておいておいてよくわからないことを言ってポイとか!許せませんわ。思い知らせてやりますわ!

 

教官にぶーぶー文句を言っているといきなりアームロックの構えを始めたので、わたくしは大人しくクラスメイトの輪に戻ることにしました。

別に怖いわけではないですけど、目上の人には一応礼儀を払わねばなりませんからね!別に怖いわけではありませんけど! いつかぎゃふんと言わせてやりますが、今日のところは勘弁してやりますわ!

 

 

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ピューっと遠ざかっていくアホを見送り、再度教官はクリップボードに目を落とす。

 

クリップボードに貼り付けた紙には担当しているウマ娘の癖、大まかな最高速度、加速力やスタミナ。今後の成長指数の予測値などのデータが書き込まれている。

 

担当の中でもトップクラスの実力を誇る3人。バ鹿2人と、それに巻き込まれるお目付役。要注意ウマ娘の項目にあるその中でもクラス1番の問題児。

 

「伸びしろがあるとおもってはいたが、まさかなァ。」

 

ミカドランサーの項目を見ながら教官は静かに呟いた。

 

「こりャあ化けるな・・・」

 

 

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ほんっとうに鬼教官は酷いですわ!わたくし達は学食でご飯をつつきながら、先ほどの授業を振り返る。ねぇブルー、わたくし変な癖なんてついてないですわよね?

 

「ううん。フォームはおかしくなかったよ?」

 

変なのは頭の中だけー♡と言いながらこいつは焼き魚定食を食べている。こ、こいつすげー失礼千万ですわね・・・えいっ!

 

ブルーの焼き魚定食についていたタンポポのお浸しを強奪しながら、ルドルフにも問いかける。貴方はどう思いますか?

 

「おかしくはなかったが・・・夏休み前とはフォームを変えたのか?いつもとは違うようだったが」

 

る、ルドルフ貴方は気付いてくれるのですね!あれはわたくしの新フォーム。名付けて・・・まだ考えていませんわ。とりあえずスーパーミカドちゃんフォームと呼んではいますが。かっこいい名前を考えてるのですけど、しっくりくるのがなくて。

 

ブルーの奴がださーい♡とか言いながら煽ってくる。ぐぬぬぬぬぬぬ・・・あれ?何で貴方コロッケ食べてるんですの?焼き魚定食には付いていないでしょう。あっそれわたくしのコロッケッ!!貴方なんてことしますの!

 

畜生!不平等交換すぎますわ。コロッケはメインですのよ!釣り合いがまるで取れていませんわ。これじゃサラダと味噌汁定食になっちまいますわ!

 

「おかわりしてくればいいだろう・・・」

 

よそから奪ったおかずが1番美味しいんですのよ!そんなの認められませんわ。コロッケに代わるおかずを強奪しなければわたくしは許せませんわ!それともウマチョコをおかずにご飯を食べろとでも?ウマチョコで飯が食えるか!

 

そう言いながらルドルフのおかずを見る。そっちの定食のお肉もおっきくて美味しそうですわね。

 

「やらんぞ」

 

そう言いながらルドルフはわたくしからお肉の乗っている皿を遠ざける。・・・仕方ないですわね。近くに座っているバトラーの唐揚げで我慢しましょうもぐもぐ。美味い!

 

「そういえばチーム見学はいつ行くんだ」

 

唐突に切り出してくるルドルフ。えっなんですのチーム見学って?

 

「今日教官が話していただろう。まさかもう忘れたのか?」

 

わ、忘れてはいませんわよ。ただ教官が昨夜はうまぴょいでしたねしたのか気になって頭から吹っ飛んだだけですわよ!

 

やっぱり忘れているじゃないかと呟くルドルフ。だから忘れていませんわよ!だけど、そうやっぱりちょっと不安なのでもう一度わたくし達に説明してくれるたらすごく助かりますわ!あっこら。ため息をつくと幸せが逃げますわよ!

 

 

 

ルドルフが言うにはこれから二週間くらいの間、チーム無所属のメイクデビュー前の生徒に限り、チームの練習を見学をしてもいいらしい。色んなチームを渡り歩いてもいいし、一つのチームで2週間過ごしてもいいそうですわ。

チームの特色を理解することで、今後のレース活動の指針を立てるために必要なことらしい。こっそり一緒に走らさせてもらい、内々定をもらう子もいるらしいですわ。

 

確かに学園には色んなチームがありますのよね。トレーナー1人と合う合わないで大きくレース結果が代わるのは有名な話ですわ。でもそれってトップチームばかりに人が集まりません?シンザン会長やシービー先輩のチームなんて生徒が殺到しますわよ。えっそうはならない?

 

どうやらトップチームは見学の制限があるらしい。推薦がなくては見学できなかったり、1人あたり1日しか見学できなかったりするらしい。その上で抽選があって必ずしも希望通りにはいかないらしい。

 

そういえばメインホールの掲示板に沢山ポスターが貼ってあったような。あれってチーム見学募集の張り紙でしたのね。貼りすぎてもはや前衛アートみたいになってましたが。

 

うーんどうしましょう。トップチームの見学に行ってみたくはありますが、抽選でこいつらと同じ組になるとは思えないのですわ。わたくしこの2人が問題を起こさないか心配ですわ。勿論トップチーム以外でも素晴らしいチームは山のようにありますが、選択肢が多すぎてどれを選べば良いのですかね。

 

そう考えながら、サラダのミニトマトを口に放り込む。うーんうーん。何か妙案はありませんでしょうか。

 

そう考えて悩んでいると、後ろから唐突にわたくし達に声が掛かる。

 

「ハァイ可愛い後輩ちゃん達。なんだかチョベリグな話をしていたようだけど、私も混ぜてもらってもいいかしら」

 

あ、貴方は!困ったときのマルゼンスキー先輩!

 

 

 




というわけで次回はまたマルゼンスキー先輩との絡みです。困ったときの進行役にぴったりなんですよね先輩ポジションって。きっと近くでチーム見学の話を耳をピクピクしながら聴いてたんでしょう。可愛いなおい!
あとゴルシとかが進行役に向いてますよね。唐突にゴルシが大嵐の中空飛ぶサメに乗って現れても、まあゴルシだしなで納得できますからね。



マルゼンスキーが可愛くてなぁ。私はもしかしたら前世は車だったのかもしれません。まぁもしそうだとしても、いいとこトラバントでしょうね。

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