永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話 作:ぐっちSKG
なぁにストックはまだまだある。ちょっとくらいサービスしてもおっけーでしょ
マルゼンスキー先輩のチーム?
わたくし達の前に突然現れたマルゼンスキー先輩は自分の所属するチームへの見学を勧めてましたわ。しかし妙ですわね。マルゼンスキー先輩はトレーナーと専属契約を結んでいたのでは?前に雑誌の記事でマルゼンスキー先輩の特集をしていた時に、担当は専属新人トレーナーと書いてあった記憶がありますわ。
「そうよ。わたしとトレーナーで最近新しいチームを立ち上げたの」
なるほど知りませんでしたわ。確かにマルゼンスキー先輩の実績ならチームを設立してもおかしくありませんわね。担当の新人トレーナーさんも若手ながら相当な切れ物と聞いてますわ・・・まあ雑誌の受け売りですけど。
マルゼンスキー先輩のチームならさぞ高レベルな選手が揃っているだろう。渡りに船ですけどどうしましょう2人とも。
「私はマルゼンスキー先輩の勧めであれば間違い無いと思う」
「わたしもさんせーい♡どんな練習してるのか興味あるな♡」
チームとして実績はなくとも、正直美味しい話すぎるくらいですわね。あのマルゼンスキー先輩を育て上げたトレーナーのチームなんて将来有望ですもの。メイクデビューまで毎年見学はできるそうですし、今はこのビッグウェーブに乗るべきですわね。
じゃあマルゼンスキー先輩!わたくし達チーム見学させてもらってもいいですか。
「モチのロンよ!トレーナーには私から伝えておくから!」
あっそうですわ1番大事なことを忘れていましたわ。マルゼンスキー先輩。
「何かしら?」
チームの名前は何というんですの?それを聞かないと始まりませんわ。
わたくしの言葉にしまったと言う顔をした先輩。こほんと咳払いをしたマルゼンスキー先輩は自慢するように高らかにチーム名を名乗った。
「リギルよ。チームリギル!」
イケイケな名前でしょと言いながら先輩はウインクしましたわ。
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放課後、わたくし達とマルゼンスキー先輩はターフグラウンドに集まっていた。マルゼンスキー先輩ともなると、簡単にターフを借りられますのね。羨ましいですわ。でもそんなことより・・・
マルゼンスキー先輩、マルゼンスキー先輩。
「何かしら?何かわからないことでもあった?」
何でわたくし達以外誰も来ないんですの?先輩のチームメイトは今日はお休みですの?見学者も先輩のチームならもっといっぱい集まってもおかしくないと思うんですけど
「まぁ5日前に立ち上げが決まったし。チームメンバーは誰もいないのよねぇ」
5日前、5日前ってことは・・・5日前って事ですの!?嘘!?花火大会直後くらいじゃないですか!そりゃ知らないなら誰も見学にきませんわよ!本当に立ち上げたばっかりじゃないですの!
「そうよ?あの日に立ち上げようと思って、すぐにトレーナーに相談したの」
だからまだ書類申請も終わってないのよねえ。とマルゼンスキー先輩は何でもないかのように話す。
さ、流石に見切り発車がすぎますわよ。ブルーとかちょっと引いてますわよ。まじかよこの人って顔してますわ。
それってチーム見学って言うよりも、チーム創立メンバーを探しているの方が正しくないですか?
「うーん。そうとも言うカモ!」
・・・・・実はこの先輩、なんかその場のノリで生きてませんか?わたくし少し不安になってきましたわ。
「まあまあ、固いことは言いっこナッシング!トレーナーももうすぐ来るし、ストレッチでもしながら待ってましょ」
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「あっ、トレーナーが来たみたい。おーいおハナちゃんこっちこっち!」
こちらに歩いて来る若い女性。グレーのパンツスーツを纏った細身の女性ですわね。キリッとした顔や目からは切れ物という第一印象を受ける。レース雑誌のいうこともたまには的を射ていることもありますのね。
なるほどこの人がマルゼンスキー先輩のトレーナー。なんていうか・・・頭が良さそうですわね!眼鏡かけてますし!クールビューティーな女教師みたいですわ!
でもなんか怒ってません?先輩の事手招きして呼んでますわよ。あっ近づいて行った先輩がほっぺたひねられている。珍しいものを見れましたわね。写真撮っておきましょう。パシャリ。
「あいたたた。おハナちゃん許してぇ」
おハナちゃんと呼ばれたトレーナーは怒っているように見えますが、マルゼンスキー先輩と良い関係を築けているようですわね。なんていうか互いに心を許しているように感じますわ。
ひとしきりひねって満足したのか、こちらに向かって来る。本当にこの人新人トレーナーなんですの?既にベテランの風格がありますわ。こんな堂々と振る舞える新人はなかなかいないでしょう。
「うちのが迷惑をかけたようだな。私は東条ハナ。マルゼンスキーの専属トレーナーをさせてもらっている」
はじめまして!わたくしはミカドランサーですわ!よろしくお願いしますわおハナちゃんトレーナー!
元気よく自己紹介をすると、合点がいったような顔をするおハナちゃんトレーナー。なんですの?わたくしのことを知っているのでしょうか。
「・・・なるほど、あなたが噂の問題児ね」
噂?!噂ってなんですの!わたくし問題児じゃありませんわよ!まっとうに生徒をしてるだけですわ!
「となると後ろの子達は・・・」
話題を振られたルドルフとブルーが自己紹介する。なんか3人セットみたいに思われてませんわたくし達。そんなに一緒にいるかなぁ?・・・うんいますわね。なんかいっつもつるんでますもの。
「チーム見学に参加したいとのことだけど、まだチーム名も決まってなくてな」
えっ、チームリギルじゃありませんの?さっきマルゼンスキー先輩が言ってましたけど。
おハナちゃんトレーナーは横に立っていたマルゼンスキー先輩を見る。わぁお目線が鋭い。きっとまだ内緒にしてないといけない話だったのですね。マルゼンスキー先輩もメンゴメンゴって手を合わせて謝っていますわ。
「・・・申請が通ってないから、チームリギルはまだ存在しない」
目元を揉み解しながら答えるおハナちゃんトレーナー。なんというか振り回されてますのね。もしくはマルゼンスキー先輩が振り回し慣れてるかのようですわ。
「見学にきてもらって残念だけど、今日はマルゼンスキーの練習を見るくらいしかすることがないの」
まあ唐突な訪問ですからね、しょうがないかもしれないですわね。とその時わたくしに素晴らしいアイデアが降ってきました。
はい!はい!はい!わたくしにいい考えがありますわ!
わたくしはぴょんこぴょんこ跳ねながら、おハナちゃんトレーナーの前で挙手をしますわ。わたくしすごくいい案を思いつきましたの!こんな機会滅多にありませんわ!
わたくし!マルゼンスキー先輩とレースをしてみたいですわ!
わたくしの新フォームまだターフで試したことありませんの!この林道で極めた新フォームの試運転に付き合って欲しいですわ!
林道やダートで走ってはみたものの、やっぱりターフで試さないと。走ってる最中でスペシャルな名前も思いつくかもしれませんし!
うん?なんかおハナちゃんトレーナーからの目が厳しい。マルゼンスキー先輩も目つきが変わりましたわ。えっ、わたくし何か失礼なこと言いましたっけ?
というわけで次回デスレース!
ミカドちゃんは勝てますかね。無理だよこんなん!勝てるわけないじゃん!!
デビュー前のウマ娘がイケイケノリノリ状態のマルゼンスキー相手に戦うとか、負けイベント以外の何者でもない。何がいい考えなんだ。聞いてるのかミカドちゃん!君のアイデアロール大抵失敗してないかい!?勝手なことはやめるんだ!