永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話 作:ぐっちSKG
そんなわけでトラブルシュート。箸休めにただのパロディギャグ回です。
ひとまず4人で要望書を整理する。全部は無理なので手早く済ませることができるものや、緊急性の高そうなものから始末していくこととなった。
とりあえず談話室のテーブルに要望書を並べて、それとみんなで睨めっこな訳ですわね。
「ブフッ」
なんですのルドルフいきなり吹き出して、何か面白い内容でも書いてましたの?
「い、いやうん。なんでもない・・・」
変なやつですのねぇ。それにしてもたまに面白い大喜利を書いている要望書がありますけど、コレ誰が書いたんでしょう暇なのですかね?ゲッ、定期的に入っている謎の怪文書もありますわね。こいつはシュレッダー行きですわ。
・・・クソ寒いオヤジギャグも入ってますのね。なんですのコレ、『寮母の容貌に関する要望書』って。コレ書いたやつシベリア送りにしてやりますわ。延々木の数でも数えてれば寒いギャグなんて言えなくなるでしょう。
「んー♡コレなんて面白そうじゃない?」
そう言ってブルーが机の真ん中に要望書を置き、みんなでその紙を覗き込む。噂の調査・・・へーなかなか面白そうですわね。採用!
そうやって互いに確認しあっていると、大体10枚ほどが決まった。あまり多すぎても処理しきれないですし、ちょうどいい塩梅ですわね。じゃあ外回りしながら解決していきましょう!
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1枚目『マシントレーニング用機器が明らかに壊れているので直して欲しい』
というわけでやよいちゃん。ここがトレセンの室内スポーツ設備ですわ。それにしても何度見ても凄いマシンの数ですわね。
雨の日はみんなここを利用するので、人気のマシンは取り合いになるのですわ。例えば今あのウマ娘が悲鳴をあげながら走ってるあれとか。
「疑問ッ!やたらと黒色だが、それ以外は普通のトレッドミルなのでは?」
チッチッチ甘いですわよやよいちゃん。あれはトレセン学園のスリルジャンキーウマ娘に愛される、明らかに違法改造されたモンスターマシンですわ。
なんでも学園OBで、今トレーニング機器の研究を行なっている方から寄贈されたものらしく。一般に流通しているウマ娘用トレッドミルよりも遥かに高性能なのですわ。
なんせ最高時速が通常のものの3倍は出ますので。しかも少しずつ速くなるので、最終的に後ろに吹っ飛ぶんですわ!噂ではではトレッドミル型すりおろし機とかウマ娘グラインダーとか、限界速度試験機とか呼ばれているらしいですわ!
「・・・それ、怪我するんじゃないのか?」
そこは大丈夫ですわ。足がついて行かなくなったら後ろのマットレスに叩きつけられるんですわ。ほらそろそろ・・・あっ断末魔をあげながら吹っ飛びましたわ!相変わらず面白いですわね!
「一体何処のバ鹿が、こんなもの寄贈したのかな♡」
頭おかしいんじゃない?とブルーはドン引きしていますが、わたくしはそうは思いませんわ。やはりどんなものでも尖った性能のものはいいと思いますわ。
吹っ飛ぶ前に前面コントロールパネルの停止ボタンを押さないと、悲鳴をあげながら走らなくてはならなくなりますの。途中から停止ボタンを押す余裕すら無くなりますので!そのギリギリさが楽しくて楽しくて。
確かこの機械の名前はえーと、カステラ、でもなくてアルビノだっけえーとえーと・・・そう!アスパラ機関のフラフープという名前でしたわ。確かきっとメイビー!
「側面にはアスピナって書いてあるよ♡」
きっとスペルミスですわね!
「どうやらあのマシンが依頼のものらしいな」
えっルドルフ!あれは壊れているんじゃなくて、仕様なんですわよ!明らかにオーバースペックですが、別に壊れているわけでは・・・
「撤去ッ!」
そんな!あれ一番面白くて人気なのですわ!撤去はあんまりですわ!あれがないとわたくしどの機種で練習すればいいんですの?!
そうやって縋り付いて交渉して、なんとかデチューンして、さらに厚くて高性能なマットレスにすることで抑えてもらう。コレで安全ですわね!ヨシッ!
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2枚目「チームルームのエアコンを直して欲しい」
うーんこれ、わたくしたちの手におえますの?わたくしエアコンなんていじったことありませんわよ?
「しかしこの暑さでエアコンなしはきついだろう」
確かに9月でもまだまだ暑いですものね。このチームの人たちは一体どうやって過ごしているのでしょうか?まさか気合で耐えてるわけじゃないですわよね?
「流石にそれはないんじゃないかな。死んじゃうよ♡」
ですわよね。トレーニング終わりのミーティングをサウナの中で過ごすようなものですもの。早くなんとかしないと可哀想ですわ。問題のチームルームは・・・・あのプレハブ小屋ですわね。コンコン失礼しまーすって熱ッ!!
「驚愕ッ!部屋の中が熱い!」
「なんでこんなに熱いんだ!」
熱い!暑いんじゃなくて熱い!ちょっと異常すぎますわ!部屋の中を見ると下着姿で半裸のウマ娘が数人座り込んでいた。顔を真っ赤にしながら汗をだらだら流している。
部屋の中央には大型ストーブ二台が稼働していおり、そのストーブの一台の天板ではお鍋がぐつぐつ煮えていますわ。
これは・・・我慢大会!!マジですのこいつら!!死ぬ気ですわ!ていうかエアコン直せって言っておいて、なんでこいつら我慢大会してますの!エンジョイしてるんじゃありませんわよ!
「ああ・・・お客さんかな?何か用事でもあるの?」
ショートヘアーのウマ娘が虚な目でこちらを見る。うわっ!怖いですわ!奈落の底のように真っ暗な目をしてますわ!ていうかバカやってないで外に出なさい!
「ふ、ふへ、ふひひひ。これはエアコンを直さない学園上層部への抗議なんだ・・・私たちの覚悟を見せてやる・・・!」
おさげのウマ娘がぶつぶつと呟いている。こっちはこっちでやべぇですわ!目がぐるぐるしていますわ!ええいトレセン学園の癖ウマどもめ!まともなのはわたくし達だけか!
そう思っているとおさげのウマ娘がおもむろに立ち上がり、お鍋の乗ってないもう一つのストーブへと近づいていく。ストーブの上には・・・浅い金属ボウルの中に焼けた石が入っている。なんで石?わけがわかりませんわ。
「ひひひ・・・学園よ!見ているかッ!我がチームは貴様らに屈したりはしないッ!!!真の覚悟を見るがいいッ!」
その声に合わせて複数のウマ娘がリーダーッ!と声をあげた。そうしておさげのウマ娘が何処からか水の入ったペットボトルを取り出して・・・ストーブの上の焼けた石に水をかけましたわ!うわっ水蒸気で死ぬ!バチクソ熱いですわ!
「ふはははは!!バーニャ!バーニャ!!バーニャ!!!」
水蒸気で真っ白になった部屋に狂人どものバーニャ!と掛け声が響き渡り、おさげのウマ娘が汗を撒き散らしながら勢いよくタオルを振り回す。
う、うわぁぁぁあ!こいつら頭がおかしくなっていますわ!ええい、ハンスト気分で我慢大会なんてやってるんじゃありませんわ!ブルー!ルドルフ!こいつらを引き摺り出してプールに叩き込みますわよ!
熱さでバテてヘロヘロな自殺志願ウマ娘達を下着姿のまま冷たいプールに叩き込む。そのまま早急に業者に手配を入れた。やよいちゃんがこっそり手を回してエアコンと業者がすぐ確保できたので明日には新しいエアコンが付くでしょう。
彼女たちは特殊な訓練を受けています。明らかに違法改造された機械で遊んだり、ストーブに水をかけるのはやめましょう
ルドルフはこっそりと要望書を一枚持ち帰りました。一体何が書いてあったんでしょうね?私にはさっぱりですよ。