永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話 作:ぐっちSKG
日曜日の午前をトレーニングで満喫した後は自由行動。
ハードなトレーニングとはいえ、一日中拘束されるわけではありませんわ。
休みの日は一日中トレーニングをしているチームもあるそうですが、おハナちゃんトレーナーはメリハリをつける事が大事だと言っていましたわ。特に地味なトレーニングは肉体だけでなく、精神的にも疲労が溜まりやすいらしい。
なので午後はしっかりとリフレッシュを行うように言われましたわ。丁度よくやよいちゃんがいるので、何か普段と違うことをしましょう。
「うーん、今日も要望箱処理っていうのも何か違うよね♡」
そうですわね。最近は2日続けてトラブルシュートをやることなんて滅多にありませんからね。急ぎの仕事は昨日終わらせましたし、今日は違うことをしましょう。
うーん、リフレッシュになってやよいちゃんの視察になりそうなことって何かありますかね?わたくしには思いつきませんわ。
そう言ってルドルフとやよいちゃんを見る。ルドルフも腕を組み考え込んでいる。でも目元が険しいので妙案があるわけではなさそうですわ。
「要望ッ!昨日は学園の不満を潰したので、今日は学園での楽しみを教えて欲しい!」
楽しみ・・・楽しみですか。とはいっても今日は日曜日なので学園の施設は大半が休みなんですわ。食堂も調理班が裏で仕込み作業をしていますが開いてはいませんし、購買も閉まってますわ。
そこに堂々と乗り込んでも、正直仕事の邪魔しか出来ませんわ。それともまた野菜の皮むきでもしますか?
「学園の楽しみって言って野菜の皮むきを提案するのは、わたしどうかと思うな♡」
ブルーが小馬鹿にしたような顔をしてくる。わたくしだって分かっていますわよ!でもトレセン学園で日曜日にやることってほんとないんですわよね。トレーニングか、寮でのんびりするかくらいしか思いつきませんわ。
チームを組んでるならミーティングとかをするのかも知れませんが、おハナちゃんトレーナーもマルゼンスキー先輩も今日は用事があるって言ってましたもの。
「となると街の方に繰り出すしかないんじゃないか?」
なんというか視察というよりは遊びに行くみたいで気が引けますね。ですが確かにルドルフの言う通りですわ。
トレセンから少し離れた市街、特に商店街はトレセン学園と強い結びつきがありますの。学園のウマ娘が出入りしているのでレースのファンも多いですし、学園生活に必要なものは全部揃いますわ。
ちなみにわたくしは商店街の駄菓子屋に入り浸ってますわ。ウマチョコをいつもあそこで買ってますの。
それに駅前まで出れば専門店も多く立ち並んでいますのよ。特にレースショップは日本でも有数の量と質だと思いますわ。シューズショップだけで10件以上ありますのよ。まぁピンキリですけど。
「・・・了承ッ!学園の生徒がどのように生活しているのかは前から気になっていた!」
話は決まりましたわね!じゃあまずは商店街ですわ!
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そんなわけで商店街に来ましたけど、相変わらず活気がありますのね。巷ではシャッター街とかが騒がれていますが、ここは全くの無縁ですわね。
ここでは学園のウマ娘が多く立ち寄るので、ある意味ではそうですわね。トレセン学園があるからこそ、ここまで栄えているともいえますわ。
休日に頑なに食堂を開かないのは、こうやって生徒を学園の外で活動させて、地元との結びつきを強くする為との噂もありますからね。本当かどうかはわかりませんが。
なのでここで学園のウマ娘が買い物すると気前よくサービスしてくれたりしますのよ。この前肉屋でコロッケ買ったらメンチカツとコーラが付いてきましたわ。
「やあミカドちゃん、今日はお友達とお出掛けかい?」
あっ八百屋のおっちゃんですわ!こんにちわ!今日は元気そうですわね!この前腰をやってえらいことになってましたのに。でももう代わりに店番はしなくて良さそうですわね。
「いやぁ恥ずかしいねぇ。歳食うとどうも昔みたいにはいかないものだね」
そりゃあそうでしょう。奥さんが泣くからあんまり無茶したらいけませんわよ。
「いやあの鬼嫁なら泣かないよ。俺が腰をやっちまっても慰めひとつかけやしねぇ・・・」
・・・うーん。おっちゃん代わりに奥さんと店番に立ってたときの事を伝えたほうがいいのでしょうか?いつも快活な奥さんが普段の半分も元気がなかったし、全く集中できてなかったのですが。
でも言いませんわ。何故ならその鬼嫁がおっちゃんの後ろで腕組んで立ってるからですわ。おっちゃんは奥さんはツンデレだって早く気づいてあげて欲しいですわ。では先を急ぎましょう。
後ろでケツを引っ叩かれるおっちゃんの声を後ろで聞きながら、どんどんと前に進む。途中で何人ものウマ娘とすれ違う。中にはクラスメイトや、トレセン学園で名の知れたウマ娘もいますわ。
「ゲッ・・・」
あー!バンダナ先輩ですわ!ここであったが100年目!昨日の決着を今日つけてやりますわ!
「お前と関わるとロクな事にならない気がするし、今忙しいからどっかいけ」
しっしっと虫を追い払うように手を払う先輩。ぐぬぬ扱いが雑ですわ!ブルーもルドルフもここまで言われてるんですから何か言い返しなさい!
「いやお前だけだ」
えっ?
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なるほどこれからバイトでしたのね。それは失礼をしましたわ。それにしてもバンダナ先輩・・・
「なんだよ」
きちんと社会に適合できていますのね!てっきりはぐれものの落伍者かと思っていだだだだ!あぁあ!ごめんなさいごめんなさい!
「生意気な後輩にはヤキ入れなきゃな。先輩からの愛の鞭だ」
そう言いながら先輩はアイアンクローを繰り出した。わたくしの額がミキミキと嫌な音をたててますわ!
あー!あ゛た゛ま゛わ゛れ゛る゛ぅぅぅ!助けて!誰か助けて!
「今のはお前が悪い」
そんな事を言わないでルドルフ!助けて!親友がピンチですのよ!ブルーも頭のネジを締め直してもらえってそりゃないですわ!助けてやよいちゃん!
「快活ッ!仲が良いようで何より!」
ちがうでしょぉぉぉ!ああぁ!われりゅー!脳みそでちゃうぅぅ!
痛みで悶える声で満足したのか、先輩は手を離してわたくしを解放する。わたくしはべちゃりと地面に落ちる。ひ、酷い目に遭いましたわ。
わたくしがへたり込んでいる間にも、他3人は先輩に先輩に挨拶している。先輩は先輩で気のいい返事を返している。わたくしとの扱いの違いは一体・・・。
「そりぁあれだ、普段の行いってやつだ」
会って2日目でそこまで言われるのは心外ですわ!納得いかないんですけど!ですけど!・・・あっ先輩、手をゴキゴキさせないで怖いですわ。
わたくしはルドルフの後ろにささっと隠れる。あの腕に今度捕まったら首から上とサヨナラですわ!この怪力ゴリウマ娘め!
ルドルフの背後に隠れたわたくしを呆れた目で見ながら、バンダナ先輩はため息をつく。傷つきますわその反応!
「お前ら今日は暇なのか?だったら俺様のバイト先に連れてってやるよ」
えっまさか・・・奢りですの?
「んなわけねーだろ。なんか買っていけ」
出来るだけ高いやつなと言いながらバンダナ先輩はさっさといってしまう。大丈夫ですのこれ。ついて行ったらクソ高いTシャツとか買わされたりして。
そう思いながらもわたくし達は先輩の後を付いていくのですわ。
できるだけオリキャラは出したくないんですが、バンダナ先輩使い勝手良すぎるのが悪い。彼女は強引に物語を振り回すのにすごく向いてる。
シービーとか出したいけど、キャラが掴めんのやぁ・・・