永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話   作:ぐっちSKG

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感謝祭って何をするのか・・・私は学祭でお好み焼きを作りました。


PAYDAYか、楽しい皮算用か

わたくしの華麗なる説得でおハナちゃんからの許可をもぎ取ってから早や数十分。今後の感謝祭と今後のリギルの振る舞い方についての話し合いですわ!

 

「よく言うよ、泣くほど怒られてたのに♡」

 

やっかましいですわブルー!わたくしは今回の件では一切の妥協はありませんの!この感謝祭でがっぽり儲けないと全ての計画がおじゃんなのですわ!

 

「おハナちゃん。焚きつけてしまった私が言うのもあれなんだけど、なんでこの子こんなにやる気なの?」

 

「分からない」

 

椅子に座ったマルゼンスキー先輩とおハナちゃんトレーナーが戸惑っている。

 

いいですか!この感謝祭の売り上げによってわたくしはおニューのシューズを買うのです!ブレンボちゃんはとってもお高いので、売り上げを分け合った後でも買えるくらい儲けないといけませんのよ!

 

「ミカドちゃん。そのシューズって幾らくらいなの?」

 

中古車が買えるくらいですわ!

 

「学生がそんな高価な物を買うな」

 

マルゼンスキー先輩もおハナちゃんトレーナーもびっくりしている。まじかよこいつみたいな顔してますわ。気持ちは分からなくもないですが、買うと言ったら買いますの!もう取り置きも済ませてますのよ。

 

「・・・・とりあえず話は分かった。やっぱり辞退してくる」

 

おっとおハナちゃんトレーナーそうはいきませんわ!さっき許可出しましたわよね!わたくしバッチリ覚えてますのよ!それでも辞退するのならわたくしにも考えがありますわ!

 

「どうするつもりだ」

 

感謝祭がダメなら次は銀行の現金輸送車を襲う計画を立てないといけなくなりますの。いわゆる給料日、つまりPAYDAYですわ!

 

「・・・・・・」

 

それにしてもリギルがそこまで話題性があるなんで驚きでしたわ。チーム作るのも楽じゃないんですのね。

 

「無敗の怪物マルゼンスキーのチームだ。未来のトップチームになると思われても仕方がないだろう」

 

なら都合がいいじゃないですかルドルフ。話題の超新星チームが出す店なんて人が押し寄せるに決まってますわ!ついでにマスコミ使って情報を拡散させましょう!爆売れですわ!

 

なんでしょう。すごい追い風を感じますわ!今までにない何か熱い追い風を。風・・・なんだろう吹いてきてます確実に、着実に、わたくし達のほうに!

 

「そこまでポジティブなのは才能だと思うよ♡」

 

ええそうでしょう。わたくしは子供の頃は自己肯定村出身のミカドちゃんと呼ばれてましたの。もはや待ったなしですわ!

 

ところで感謝祭で何をしますの?実はわたくしまだ何も考えてなくて。誰かいい案がありますか?1人1案ずつアイデアを募集しますわ!

 

「・・・胃が痛くなってきたかもしれん」

 

おや大丈夫ですかおハナちゃんトレーナー。無理はいけませんわよ。少し横になりますか?あっ何故か怒り出しそうですわ。そっとしておきましょう。

 

「感謝祭には何度か来たことはあるが、やはり王道は喫茶店だろうな」

 

なるほどルドルフは喫茶店・・・でも調理担当とフロア担当が必要ですし、人が足りませんわね。おハナちゃんトレーナー、人をよそから引っ張ってくるのってアリなんですか?

 

「できなくはないが、売り上げを分配しないと不公平ね。それに喫茶店の申請はシンザン会長のチームが出しているはず。食い合いになるわ」

 

・・・却下で!少人数で回せるものにしましょう

 

「はい!おねーさんにチョベリグなアイデアがあるわ!」

 

シュッと手をあげるマルゼンスキー先輩。はいどうぞ。

 

「ティラミスを売るのがいいと思うわ!流行り物だし!きっと売れるわよ!」

 

・・・ティラミス?ティラミスってコンビニとかでよく見るあれですか?わたくしデザートの流行り廃りには詳しくないのでよくわかんないですわ。とりあえず保留で!

 

「・・・・」

 

ブルーは何かアイデアがあります?ブルー?

 

--------

 

ブルーインプは人知れず悩んでいた。本当に1人1案だとすると、自分の案かマルゼンスキー先輩の案になる。どうせミカドちゃんはロクなアイデアがない。

 

誰も突っ込まなかったが、ティラミスのブームは20年以上前だ。母から聞いたけどバブル時代に流行したデザートなのだ。今は定番化して目新しさは全くない。

 

何度か口にする機会はあったが、ティラミスは確かにすごく美味しい。売れるかも知れないけど・・・

 

マルゼンスキー先輩、ティラミスのブームがそんなに前な事絶対気付いてないよね。

 

前々から思っていた事ではあるけど、マルゼンスキー先輩はその・・・なんというかセンスとか知識がかなり古い。もし感謝祭でティラミスを出したとしよう。

 

 

『あっティラミスだ。3つください』

 

『はーい、ナウなヤングにバカ受けのティラミスみっつですね』

 

『ままー。てぃらみすってなにー?』

 

『ママがちっさい頃に流行ったデザートよ。すごく美味しくて当時話題になったの』

 

『パパは当時食べた事なかったな。いやぁ懐かしいなー』

 

『えっちっさいころ?な、懐かしい?そんな・・・もしかして私って・・・センスが古い・・・?』

 

ガビーン!マルゼンスキーの調子が下がった。

 

 

・・・・と、なりかねない。マルゼンスキー先輩には恩もあるしここは穏便に処理しないと。

 

目の前のしきり役をしているミカドちゃんを見る。いつもの脳天気顔。間違いなく何も考えてないよ!

 

自分の横のルドルフちゃんをチラリと見る。この子はしっかりしているように見えて、意外と世間知らずだ。マルゼンスキー先輩のセンスが古いことに気がついているかも怪しい。

 

それにルドルフちゃんの案は否決された。東条トレーナーは案を出すつもりはなさそうだ。つまり私かミカドちゃんのアイデアを採用されないと、消去法でマルゼンスキー先輩のティラミスになるかも知れない。

 

ミカドちゃんは、はいティラミスになりましたーパチパチパチで何も考えず決定しかねない。それは阻止しなくては。

 

「ブルーは何かアイデアがあります?ブルー?」

 

脳天気に話題を振ってくるミカドちゃん。ちょっと待って今考えてるから・・・よしっ!

 

ティ、ティラミスも悪くないと思うけど、王道を行くなら串系じゃないかな?もしくはもっとご当地感を出すなんてどう?

 

折角マルゼンスキー先輩目当てに人が集まるんだからさ。マルゼンスキー先輩の故郷の味とかみんな知りたがるんじゃないかな?チームのお披露目になるんだし、そういうの悪くないと思うけど・・・。

 

「ふむ・・・悪くないな」

 

東条トレーナーがポツリと呟く。よしっ!流れが変わったね!

 

「うーん。そうね・・・私の故郷なら牛が有名かしら?」

 

なら牛串なんてどうかな。ちょっと高くなってもマルゼンスキー先輩の地元から取り寄せて。下準備さえしっかりしておけば焼くだけだし、少人数で回せるんじゃないかな。

「私の知り合いに畜産関係の人もいるし、取り寄せるのはなんとかなると思うわ」

 

「す・・・」

 

す?どうしたのミカドちゃん。

 

「素晴らしいですわっ!!何という素晴らしい案!わたくしの案とは比べ物にならない案ですわ!」

 

ちなみにミカドちゃんの案は?

 

「ウマチョコ掴み取りですわ!」

 

・・・それ絶対失敗するね。

 

 

--------

 

というわけで、ブルーの提案してくれた牛串で行くことになりましたわ!パチパチパチ。

 

とりあえずマルゼンスキー先輩。故郷の知り合いの方の牛肉の交渉お願いしてもいいですか。

 

「任せて!おねーさんがパパっと話しつけちゃうから」

 

おハナちゃんトレーナーは・・・どうしましょう。マスコミ対応ってどうすればいいのでしょう?

 

「・・・それは先に話しておく事だろう。とりあえず馴染みの雑誌記者にそれとなくチーム結成予定だと流しておく」

 

なるほど。記者会見の前に噂を流しておくのは賢いですわね。突然チーム結成します!ってなるよりは穏便に済ませられそうですわね。

 

じゃあルドルフとブルー、わたくしは設備の準備をしましょう。

 

火を扱うので申請とかいりそうですわね。たしか消火設備とかいるんでしたっけ?後で確認しておきますわ。

 

よし!感謝祭の話も纏まりましたし。今日のトレーニングに行きましょう!

 

今日は気合が入ってますから、みんなまとめてけちょんけちょんにしてやりますわ!

 

「だからトレーニングでどうやってけちょんけちょんにするんだ」

 

ルドルフ。これは言葉の綾ってやつですわ!

 

 

 




ミカドちゃん・・・ウマチョコ掴み取りは流石に・・・

彼女にアイデアを出させてはいけない。語り継ごう彼女のアイデアロールのクソ出目を。

マスコミ関係については、何か問題が起こったらおハナちゃんが腹を切ります。もともとマルゼンスキーのわがままを聞いてあげたかった所に、ミカドちゃんの土下座殺法が炸裂。真剣に考えるのが馬鹿らしくなり、もうどうにでもなーれっていう心境です。
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