永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話   作:ぐっちSKG

44 / 103
感謝祭でお店を出したい。お店も回らせたい。両方やらなくちゃいけないのが作者の辛い所。


オラッ!完売御礼申し上げますわ!

あー・・・人来ませんねぇ。みんな今頃午後のイベントを楽しんでいるのでしょうね。

 

この時間帯になればはらぺこ達はもういない。皆んな何かを口にしてお腹は満たされてしまっている。それにグラウンドで午後のイベントが始まれば人はかなり閑散としてくる。先程までの地獄のような忙しさはもうありませんわ。

 

牛串もかなりの数捌けましたわね、あんなに準備してたのに残ったのはこれだけですか。絶対余るくらいだと思ったのにこれ目標数超えてますわね。

 

「いやぁ、これすごい数売れたよね♡」

 

わたくしが欲張ってとんでもない量のストックを作ったつもりだったのにほぼ終売状態。そりゃ毎年お小遣い稼ぎに店を出す生徒がいっぱいいるわけですわ。今日だけで幾ら稼いだのでしょうか。

 

うーん残りどうしましょう。あといくつくらいあります?

 

「あとクーラーボックスに半分くらいだな」

 

次のピークいつでしょう。イベントが終わる夕方まで人きませんよね多分・・・暇ですわぁ。

 

うーん切り上げて感謝祭を回ってもいいのですが、まだお肉もあるしうーんうーん。

 

「ヤッホー可愛い後輩ちゃん達。やっと手が空いたから手伝いに来たわよ」

 

そうやって悩んでいると今更現れたエプロンを身に包んだマルゼンスキー先輩とおハナちゃんトレーナー。わぁ2人のエプロン姿新鮮ですわ。とっても似合ってますわよ。

 

でも2人とも遅刻ですわよ。もうお肉ないですわ。ほら、これが最後のクーラーボックスですわ。

 

「えっ!!嘘でしょ!あんなにあったのに!?」

 

わたくし達全員お昼のピークを舐めていましたわ。特にウマ娘の食欲ってやっぱすごいですわね。1人で10本ぐらい買っていく方もいましたわ。

 

「・・・すまない。想定よりも遥かに売れたようね」

 

そう言って謝るおハナちゃんトレーナー。よく考えたらお二人とも感謝祭にお店とか出したことなかったんでしたわね。もっと下調べしておけば良かったですわ。周りのお店はまだ在庫ありそうですもの。次のピークの分の材料もあるのでしょうね。

 

マルゼンスキー先輩はがっくしと肩を落としている。多分一緒に出店をやるのを楽しみにしていたのでしょう。それにしてもなんで遅れたのですか?お昼の時間に来ると思っていたのですが。

 

「それがぁ、ちょっとマスコミに捕まっちゃって・・・」

 

「下手な対応をしたらチームの立ち上げに悪影響だと思って丁寧に相手ををしていた。イベントが終わってすぐ来ることはできないとは思ってはいたが、流石にここまでかかるとはな・・・・」

 

それなら仕方ないですわね。とりあえずこの残りをなんとかして、感謝祭を回ろうかと思っていたところなんですわ。夕方まで待ちぼうけしてもこの残りの数じゃああんまりですわ。

 

「・・・そうね。このペースでダラダラやるよりもいいかもしれないわね」

 

マルゼンスキー先輩は未練がありそうですが、売るためのお肉がない以上どうしようもありませんわ。マルゼンスキー先輩の地元から追加を貰ってくるわけにはいきませんからね。

 

ブルーとルドルフに慰められているマスゼンスキー先輩を横目で見つつ、残りをどうするかをおハナちゃんトレーナーと話し合う。何か妙案あります?

 

「・・・自分たちで食べるしかないんじゃない?」

 

それも考えたんですが、ルドルフが反対するんですわ。売り物に手をつけるなだなんてって言って。まぁ試食でたくさん食べたのでなにがなんでも食べたいというわけではないのですが。

 

うーんうーんと2人で悩んでいると、聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「邂逅ッ!久しぶりだなみんな!」

 

わぁやよいちゃんですわ。なんかそこまで久しぶりな気はしませんが!

 

---------

 

「なるほど!売り切れる前にギリギリ間に合ったというわけだな!」

 

やよいちゃんは美味しそうに牛串を頬張りながらニコニコしている。

 

ええ、でもイベントが終わるまではもちそうもありませんの・・・でもどうしましょう。次のピークまで持っても、ピーク始まってすぐ終売になりますわ・・・

 

どうすればいいのでしょうね。それともやよいちゃん全部食べます?まとめ買い値引き効きますわよ?

 

「それはさすがに無理だ!1人で食べるには多すぎる!」

 

まぁ確かにそうですわね。幾ら美味しいと言っても味が濃いので飽きがきますし。

 

周りのお店は・・・ああピークを過ぎて手が空いたのかようやく食事している子達もいますのね。自分の店のものを食べてますわ。

 

・・・・!!そうですわ!思いついた!

 

いっそのこと他の店に差し入れに行くのは?新チームの宣伝を兼ねてどうですかねおハナちゃんトレーナー!

 

「宣伝をしてもらえるのはありがたいが、いいのか?」

 

目標数は売ってますし、リギルに好感を持ってもらうのは悪くないかもしれませんわ!これで繋がりを作っておくのはある意味お金よりも役に立つものですわ。

 

「・・・名案ッ!人との繋がりは大切だ!」

 

さすがやよいちゃん!話がわかりますわね。じゃあ牛串を全部焼いちゃいましょう。ブルー、準備しましょう!

 

「もう網に並べたよ♡」

 

わぁお仕事が早い。

 

 

--------

 

もう少ししか在庫がないので感謝祭の出店は切り上げることになった。そう説明しながら残りの牛串を近場の店に配り歩く。

 

わたくしとマルゼンスキー先輩、あと何故かやよいちゃんで配る。残りのメンツはテントの片付けをしている。

 

ほかほかの牛串は思っていたよりもかなりウケが良く。かわりに店の商品やジュースを持たせてくれたりもした。

 

すごい良い匂いで朝からずっと食べたかったんだよという子もいた。その子は焼き役らしくずっと店から離れられなかったらしい。あぁ出店は少人数でも回せるけど、休憩とか交代の人員がいつもあるとは限りませんからね。

 

マルゼンスキー先輩の知り合いも沢山いたらしく、えー先輩チーム作るなんて初耳!という声もあった。うーんマルゼンスキー先輩かなり顔が広いですわね。まぁ後輩思いで有名だってシンザン会長も言っていましたからね。

 

まぁ嫌そうな顔をしている人もいました。先輩の同期にとっては先輩は災害のようなものですからね。バンダナ先輩いわくマルゼンスキーボコられ同盟のようなものがあるらしいですわ。

 

以前バンダナ先輩に、なんでいつかボコる同盟にしないんですかねと聞いたことがありますが。あんなん災害だから無理だと言っていましたわ。

 

遠めの所で店をしていた、おそらく同盟の一員のハードバージ先輩なんて、先輩を一目見てあっちいけってジェスチャーしてましたわ。まぁマルゼンスキー先輩は関係なく絡んで行ってましたが。

 

 

そんなわけで配り歩いていると在庫は空っぽ!完売御礼ですわ!!さあテントに戻りましょう!

 

テントの場所に戻るともう殆どの片付けが終わっていた。なんか組み立てるのよりもずっと手早くないですか?おハナちゃんの陣頭指揮のおかげですかね。

 

「それもあるが、邪魔する奴がいなかったからな」

 

ムッ!そんな奴がいただなんて気付きませんでしたわ。ルドルフ!ボコってやりますので顔を教えて欲しいですわ!

 

なんでわたくしを指差すんですの失礼ですわよ!テントの足を全部つけ間違いしたのは謝ったじゃないですか!しょうがないじゃないですかテントなんて組んだことないし、説明書ついてなかったのですから!

 

「説明書があったら読むのか?」

 

読みませんわ!説明書は困ってから読むものでしょう?

 

・・・まぁまぁいいじゃないですかルドルフ終わったことは。借りてた備品を倉庫に片付けて、洗えるものはさっさと洗いましょう。片付け終わったらわたくし達も感謝祭のお客として回りましょう。そうしましょう。

 

 

こらルドルフ!ため息つかない!その反応傷つくんですわよ!

    




バンダナ先輩「また買いに来たのに、店がないじゃねぇか・・・。仕方ねぇバージのところに行くか・・・」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。