永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話   作:ぐっちSKG

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レースは書くのが難しい、でも書きます。かっこいいマルゼンスキー先輩を!


感謝祭エキシビジョン最終戦 トレセン学園 芝 2000m(中距離) 右

マルゼンスキー先輩にブンブン手を振って、ルドルフに少し怒られたミカドです。どうも皆さんご機嫌よう。

 

感謝祭の締めとして開催されるのこのレース。この顔ぶれを見るだけでここに集まる価値がありますわ。

 

なんせ解説実況までついていますもの。プロのアナウンサーではないですが、学園の代表として解説役を任された先輩方が実況席に座っていますわ。

 

公式戦無敗のマルゼンスキー先輩。それに私の憧れ、今もっとも話題性のあるミスターシービー先輩。その他も先輩方もトウィンクルシリーズの重鎮達ばかりですわ。それに言わずもがな学園最高戦力と名高いシンザン会長。

 

それに狂気の逃げウマ娘カブラヤオー、昔のダービーウマ娘のタニノムーティエ先輩。アイドルホースと名高いハイセイコー先輩。そのライバルとして有名なタケホープ先輩。それにあれは・・えっレコードホルダーのタケシバオー先輩も出るんですの!?

 

うーんそれにしても凄い。たった8人なのにまるでG1レースみたいな緊張感ですわ。こういったカオスなレースを見れるのは多分この感謝祭だけですわね。

 

でも今日応援するのはマルゼンスキー先輩だけですわ。それにしてもマルゼンスキー先輩。すごく調子良さそうですわね。さっきしょげてたのが嘘みたい。

 

そうしていると1人、また1人とゲートに収まっていく。それに合わせて会場のざわめきも小さくなっていく。みんなレースが始まるのを今か今かと固唾を飲んで待っている。

 

 

 

『各ウマ娘、準備完了・・・・・・スタートしました!』

 

 

ゲートが開いた瞬間、まるでグラウンドが爆発したようにも感じるほどの歓声が広がる。その歓声に押されるように8人のウマ娘が駆けていく。先頭は・・・マルゼンスキー先輩ですわ!

 

 

『さあ、最初にハナを切ったのはマルゼンスキー。すぐ後ろにカブラヤオー続いてハイセイコー、シンザン、タケシバオーそこから少し離れてタニノムーティ、タケホープ、ミスターシービーが続く』

 

 

まずはよかったと一安心。カブラヤオー先輩の殺人ラップ走法はマルゼンスキー先輩のガラスの脚には相性が悪いと思いますの。ハナを取れたのならマルゼンスキー先輩は最強ですわ!

 

 

『いやぁマルゼンスキー、今日もレースを引っ張っていますね。しかしそのすぐ後ろでカブラヤオーが追い回しています。そして今回の1番人気、学園の我らがシンザン会長が大外に構えています』 

 

 

うーん不味いですわねシンザン会長がフリーですわ。あの人割とえげつない走りをしますもの。後半の差し切りの前になんとか消耗させないと・・・えっ、これ誰もマークをしに行っていない!?どいつもこいつも好きなように走ってますわ!

 

 

『一番後ろには今もっとも話題のミスターシービー、今年のトゥインクルシリーズの主役ともいうべき彼女は、追い込みが得意ですからね。今日はどのようなタブー破りをしてくれるのか注目です』

 

 

ミスターシービー先輩は・・・うーん、どうにもマズイ気がする。先輩は今期のトウィンクルシリーズでは確かにめちゃくちゃ強かった。ですが流石にここまでの強者に囲まれた経験は今までないはず。追い込みの都合上勝負所の見極めが難しそうですわ。

 

-------

 

レースは一進一退、遂に最終局面。順位はコロコロ変わるが、唯一変わらないのは、ハナを切って走っているのはマルゼンスキー先輩だということ。同じ逃げウマのカブラヤオー先輩は、先頭でないのがやりづらそうに後ろの方に落ちていった。

 

 

『さあ、第4コーナーを抜けて最後の直線に入ってくる! 先頭は変わらずマルゼンスキー。しかしその後ろからシンザンがジリジリとペースを上げている。それを追いかけるようにタケシバオーも上がってきているぞ! カブラヤオーは僅かに位置が下がります!』 

 

 

いよいよ最後のカーブが終わり、先頭はいまだマルゼンスキー先輩。ですが絶対に何かが起こりますわ。後ろのウマ娘がそろそろ仕掛けますわ。頑張ってマルゼンスキー先輩!

 

 

『残り200を通過! ここで来た!来た!シンザン!まさにナタの切れ味!外からマルゼンスキーを猛追。そしてシンザンを追うようにしてミスターシービーが突っ込んでくる! 凄まじい気迫です!』

 

 

状況が一気に動いた。脚を溜めていたシンザン会長のナタが抜かれましたわ。ペースを一気に上げた会長はまさに鎧袖一触。会長とマルゼンスキー先輩の間のウマ娘を蹴散らした。そしてその後ろをなぞる様にシービー先輩も喰いついていく。

 

 

『マルゼンスキー粘る!粘る!シンザンなかなか距離が詰められません!しかし着実に迫っています!そしてミスターシービーは届かないか!』

 

 

わたくしは大声を上げて応援を送る。頑張って!ほら皆んなももっと声を出して!マルゼンスキー先輩に声が届くくらい!

 

ルドルフもブルーも普段の余裕をかなぐり捨てて応援をしている。おハナちゃんトレーナーなんて喉が裂けそうなほどの気迫で声を出している。

 

わたくし達だけではない。グラウンドに集まった全員が思い思いのウマ娘を応援している。会場全体がまるで揺れるくらいの声援で耳が痛いくらいですわ!

 

 

『マルゼンスキー!シンザン!一騎討ちです!残すか!差すか!?どうだ!どうだ!!?』

 

 

実況席が会場全体に向かって吠えていますわ。もはや2人の距離は鼻先くらいの差しかないくらい詰まっている。マルゼンスキー先輩は今まで見たことがないくらいの速さで走っているはずだ。

 

 

ですがシンザン会長の脚のあまりの切れ味にわたくしの背筋に冷たい汗が伝う。それでもわたくしは声を上げる!

 

 

勝って!!勝ちなさい!!マルゼンスキー先輩!!!勝てぇぇえ!!!

 

 

声の勢いのあまり柵を思い切り叩く。そんなこと意味がない事は分かってはいます。ですがもう体を抑えることが出ません。わたくし達の声援がほんの少しでも力になってほしい。そして・・・

 

 

『信じられません!ここでマルゼンスキーさらに加速!』

 

 

マルゼンスキー先輩は必ず期待に応える人ですわ!

 

 

『そして今ゴールを通過しました!!勝ったのは、勝ったのは・・・勝ったのは、マルゼンスキーです!!素晴らしいレースでした。マルゼンスキー、見事な逃げ切りでエキシビジョン最終戦の勝利を掴みました!』』

 

『いやぁ、凄いですね・・・こんな熱くなるレース久しぶりです。マルゼンスキー選手まるでG1レースのような気迫でしたよ。あのシンザン会長から逃げ切ったなんて信じられません』

 

や・・・やった!!やったやった!マルゼンスキー先輩が勝ちましたわ!

 

わたくしは喜びのあまり、おハナちゃんトレーナーに抱きつく。やりましたわ!先輩勝ちましたわ!

 

「ああ・・・ああ!」

 

おハナちゃんトレーナーは涙ぐんでいる。声も震えている。そうでしょうね!だってあのシンザン会長に勝ったんですもの!

 

確かに公式戦ではないエキシビジョンですけれど・・・打倒シンザン会長はトレセン学園の学生ならば皆が思うことですわ!

 

ゴールを通過したマルゼンスキー先輩は力尽きる様にターフに仰向けに倒れ込む。怪我をしたわけではなさそうですが、まさに限界まで力を絞り出したかのよう。

 

本当にいつも脚をセーブしてましたのね。あれが本気の本気、全力全開のマルゼンスキー先輩・・・想像よりも、ずっとずっと凄い人でしたのね。

 

息が整ったのかマルゼンスキー先輩は立ち上がり、共に走った競争相手と話している。皆んな満足そうに互いを称え合っているのでしょうね。なんというかそういう事ができるのはすごくかっこいい。

 

それにしても・・・やった!やった!何かお祝いしなくちゃ!そうだ今日はカツ丼だ!

 




レース書くのは難しいです。こんなドリームマッチ一度でいいから見てみたいなみたいなウマ娘を集めてみました。史実馬は詳しくはないですが、まさに一等星のウマ娘だけを集めたつもりです。

でもエキシビジョンレースです。きっとみんな本気ではなかったのかも・・・いや多分本気ですね。最初はどうかはわかりませんが、少なくともマルゼンスキー先輩の勝ちたいって気持ちは伝わったはずです。

それに全力で答えようとしないレジェンド達なんて考えられないでしょう?相手が本気だからこそ、自分も本気になってしまうもんなんですよ。少なくともマルゼンスキー先輩は脚が潰れるかもしれない気持ちで走っていました。

それにしても・・・どうしようマルゼンスキー先輩勝っちゃった。シンザン会長超えちゃったよ。

マルゼンスキー伝説の歴史がまた1ページ・・・
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