永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話 作:ぐっちSKG
最強チームリギル結成!!
冬休みが明け、新年初の授業。わたくし達は帰郷していたクラスメイトと新年の挨拶をしたり、シンザン会長に新春初ドッキリを仕掛けてお説教されたり!
わたくしはまさに有頂天。この世の春!それはなぜか・・・それはついにチーム申請が通るそうです!
ああ!長かった。夏祭りの頃にチームの話をマルゼンスキー先輩が急に決めたものだから、おハナちゃんトレーナーが大急ぎで準備をしても、3ヶ月近くかかってしまったそうです!
本来ならもう少し時間をかけて準備をするのが普通だそうですが、メンバーが新入生ばかりだからなかなか思うようにはいかなかったそう。
たづなさんがかなり精力的にサポートしてくれたとおハナちゃんトレーナーがこの前言っていました。感謝の言葉を今度伝えましょう。ありがとうたづなさん!
実はこっそりとルドルフ達と打倒たづなさん計画を立てているので複雑ですが・・・まあそれはそれ!
チームには5人の人数が必要ですが、まずマルゼンスキー先輩。わたくし。ルドルフ。ブルー・・・あとはそうですね、最近伸びてきているバトラーとかどうでしょうか。わたくししかまともなのがいないのはあれですので。
わたくしの同期ばかりなのもなんなので、知り合いの先輩達にも声をかけました。バンダナ先輩にも以前声をかけたのですが、ものすごい嫌そうな顔をされましたわ。やっぱりマルゼンスキー先輩は苦手ですのね。
まあ引き抜きは角が立ちますので冗談で言ったのですけどね。でもこれでチームリギルとして正式に活動することができる。ああ長かった・・・!
チームが設立すればチームとしての恩恵に預かれます。チームルームが使えますし、マルゼンスキー先輩の威光を借りずとも、ターフグラウンドを優先的に使うことができますの!わたくしはダートでも良いのですがルドルフが嫌がりますのよ。
ふふふ、今年のトゥインクルシリーズは超新星チームのリギルが話題を独占ですわ!わたくしも俄然やる気がもりもり湧いてきました!
ルドルフとわたくしはクラシック路線は行って、ブルーはダート中心で行く。ブルーはターフも走れるのですから、こっちに来ないか誘ったのですが断られました。まぁどっちかというとあの子はダートの方が得意ですからね。
わたくしはターフではブルーに勝てるのですが、ダートとなると勝率は2割を切っています。林道だと1割以下というかゼロ。
というよりもどこで走っても早いのなんなんですかね。悔しいですが地面の使い方が本当に上手いんですの。あの子は変態ですわ。
そもそもブルーがレースに出るのは、ラリーの活動資金を稼ぐ為という話ですが、ブルーと走る子が不憫でなりません。どこに出てくるかわからないのに、ぶつかると負けイベントみたいな奴ですの。
ルドルフもルドルフですわ!あのいやらしいねちっこい走りはもうほんとなんなんですの!絶対わたくしの方が速いはずなのに、何故か勝てない!
ここで煽って前に行かせて、ほかの選手を塞がせるとか。バ群を横に広げて追い込みを潰すとか・・・あいつだけ別ゲーやってません?レースは駆け引きだとあいつは言っていましたが、そんなに上手くいくものなんですかね?
いやうまくいっているからわたくしは負け越しているんですのね。ビデオを何回か見ればなぜ負けたのかは分かっても、当事者となると意味不明ですわ。あいつも変態ですわ!
でも流石わたくしのライバル達。同期最強の一角と言われるだけありますわ。デビュー前なのにいろんな声をかけられるのも納得ですわね。新チームを作ると言って断っているようですが。
まあわたくし含めて全員マルゼンスキー先輩にちぎられるんですけどね!あの人が1番おかしいのは間違いありませんわ。最近さらに走りに磨きがかかってもう手がつけられません。
でもマルゼンスキー先輩は感謝祭エキシビジョンレースで全力疾走をぶちかました為、脚の爆弾を気遣ってレースは休養に入っている。
でも普段の練習で流してあれってやっぱりおかしいですわ。なんかコツを掴んだとか言って時々走り回ってますし・・・普通にレコードタイム出してますし。
マルゼンスキー先輩は脚の爆弾さえなければなぁ。おハナちゃんトレーナー曰く本格的な復帰はもう少し先だそうですわ。レース場に帰ってきたらそれはもう恐ろしいことになるでしょう。まさにジェノサイドパーティですわ。
ここまで考えて、ふとわたくしの脳裏にある考えが閃く。閃光のようにピカリと光ったそのアイデアは、わたくしの脳内を支配した。
・・・もしかしてリギルって超強いのでは?厨パなのでは?なんか最強メンバーもりもり俺つえー感がびんびんしますわ。
ですのでこれは、わたくしも調子に乗ってもいいのでは?鼻がニョキニョキ伸びても許されるやつなのでは?!
でしたら今のうちにファンサービスの練習をしておきましょう!サインの練習とか!インタビューの受け答えとか!善は急げですわね!
とりあえずわたくしのサイン色紙一号を書いておハナちゃんトレーナーのトレーナー室にでも飾りましょう。きっと歴史的お宝になりますわ。いつか何でも鑑定団に出してみましょう。
わたくしはるんるん気分でサイン色紙とサインペンを仕入れに向かうのでした。
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記念すべきサイン色紙第一号には'リギルのスーパーエース ミカドランサー'とデカデカと書いています。イカしたフォントにわたくしの拇印まで押しています。わたくしから見てこいつはなかなかの出来栄えですわ。
わたくしはトレーナー室へと向かう途中で会ったルドルフとブルーにじゃーん!と言いながらサイン色紙を見せる。2人には呆れ顔をされた。
ルドルフにはリギルならマルゼンスキー先輩がエースだろうと言われましたが、それは違いますわリギルは全員エースですわ。なのでお二人もサインの練習しておいた方がいいですわよ。
全員エースという言葉はルドルフ的にはアリだったのか、ドヤ顔をしながら、全員エース・・・ええっすねぇとか言い出した。ブルーはもっと呆れ顔になった。気持ちはわかります。
そんなことを駄弁りながらわたくし達3人は歩く。目的地は同じらしく仲良くトレーナー室へとたどり着いた。ノックをしてトレーナー室へと入る。コンコン。
おハナちゃんトレーナー!お邪魔しますわ!わたくしのイケてるサインを飾りにきましたわ!
ですがトレーナー室にいたおハナちゃんトレーナーの様子がどこかおかしかった。今にも死にそうなほど顔色が悪かった。これは・・・二日酔いの症状ですわね。おそらく昨日とんでもない量を飲んでますわね。匂いでわかりますわ。
そこら辺しっかりとしているおハナちゃんトレーナーらしくない失態ですわ。明日に残るような飲み方なんてらしくない。今までこんなことなかったのに・・・いや、本当に大丈夫ですの?
何か嫌なことでもありましたのおハナちゃんトレーナー。なんか青白いですわよ。二日酔いならお水持ってきましょうか?
心配して声をかけたのですが、なかなか事情を話してはくれません。途中からルドルフもブルーも一緒になって聞き出そうとする。3人の詰問には耐えられなかったのか、おハナちゃんトレーナーはようやく重い口を開く。
「ごめんなさい・・・もしかしたらリギルの話はなくなるかもしれないわ」
は?
・・・・・は?
人の夢と書いて儚い。
鬱展開・・・なのかなぁ。どうなんでしょうか。激動の新章は少し筆が重い。批判覚悟ですし、正直私もずっとイチャイチャさせたい。
でもここは大事なシークエンスなんです。3人の関係の微妙な変化は青春ポイントが高い。
おハナちゃんトレーナーが顔色が悪いのはやけ酒のせいです。行きつけのバーで潰れるまで浴びるように飲んで、泣いて、愚痴りまくりました。
絡まれた可哀想な沖野トレーナーも付き合わされました。