永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話   作:ぐっちSKG

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プリンニシテヤルノちゃんが久々に登場します。

最近お腹痛い。何故だガチャに勝てないストレスか?それともラーメンの食べ過ぎか。


エピローグなので愛しい人に逢いに行くの

今日は知り合いから普段はなかなか買えない駅前の高級プリンを貰ったの。プリンはいつ食べても最高だけど、今日は一際輝いて見えるの。

 

自分で買うのもいいけれど、人にプリンを奢らせるのはまた格別なの。きっと約束された至福の時間へと導いてくれるの。

 

ふんふんふーん♪と夢見心地。思わずスキップを踏んじゃうくらい上機嫌なの。このプリンは日持ちはしないから今日食べるの。

 

ルンルン気分でプリン専用冷蔵庫からプリンを取り出す。並んでもなかなか買えないカスタードプリン。そのプリンをゆっくりと器へと移す。別に分けられた小さなプラ容器に納まったカラメルソースも忘れてはいけない。

 

よく冷やされた足の長いキラキラと輝くガラス製のグラス。長年愛用しているアンティークスプーン。その上に鎮座する黄金色にすら見えるプリン。上品さすら感じるように垂らされたカラメルソース。

 

ああ・・・なんて美しさなの、理想郷はここにあったの。

 

価値観や倫理観の違いによる歪み合いや戦争。そんなものはこれを見ればすぐに解決するの。世界を平和にするのはきっとプリンなの。オールフォープリン。

 

今日はプリンを食べるにはいい日なの。いやいい日じゃない時なんてプリンが生まれてから一度もなかったの。でも今日はプリン記念日なの。

 

このプリンをゆっくりと味わう為に色んな準備が必要だったけど、全て報われたの。努力は嘘をつかない・・・誰が言ったかわからないけどプリンは全面的に賛成なの。

 

愛用のスプーンを厳かにプリンへと突き刺す。絹ごしされたであろうそのプリンはすごく滑らかで、手には全く抵抗感を感じない。プリンの震える様はもはや官能的とすら言えるの。

 

そして掬い上げられた黄色のプリン。黒いカラメルソースとのツートーンカラーがプリンの心をいっそうと掻き立てるの。ああずっと見ていたいくらいなの。

 

今のプリンは、きっと恋人に向けるような視線を送ってしまっているの。でもそれでもいいの。プリンは目の前の芸術品を少し眺めて、意を決して口へと運ぶ。

 

パクリ。

 

ああ・・・なんて美味しいの。プリンは見た目通りの滑らかな食感。柔らかくて冷たくて、くどくない上品な甘さ。そしてカラメルソースのほろ苦さ。

 

全てが完璧に調和しているの。デリシャスなの。そうしてプリンの余韻に浸っていると、突然隣のベッドからノイズが湧き出してきたの。

 

「・・・・んむ!むぐー!」

 

ちっ!煩いのが起きやがったの・・・。

 

布団とロープでグルグル巻きにしていた年中喧しいルームメイトが目を覚ましたの。不貞寝している間に目隠しと猿轡を噛ませていたが、これでもうるさいの。

 

折角のプリンとプリンの逢引を邪魔しないでほしいの。煩いのはこれで静かにするといいの。ゆっくり味わうまで大人しくするの。

 

プリンの納まった器をテーブルに一旦置く。そして先ほどからけたたましくノイズを撒き散らす喧しいルームメイトを廊下に叩き出す。ふぅこれで静かになったの。

 

やっと静かになった自分の部屋へと戻る。ただいまなの。待たせてごめんなさいなの。でもこれで邪魔者は居なくなったの。

 

ほんの少し、日々の喧騒を忘れ2人っきり。プリンは掛け替えの無い絆を感じるひとときを過ごした。

 

 

---------

 

 

プリンとの一時の逢引を楽しんで余韻に浸っていると、横のベッドに誰もいないことに気がついたの。でも幸福感で満たされたプリンの頭は、なかなか回答へとたどり着かなかったの。

 

ああ、そういえば煩いのを廊下に叩き出したままだったの。

 

そうだったそうだったと思い出しながら、玄関のドアを開けると放り出した状態のままの布団虫が廊下で跳ね回っていたの。

 

「むごご。むごー。むがが!」

 

うわぁバ鹿がまたバ鹿な事をしているの。面倒だけど解いてやるの。プリンに感謝するの。まずは目隠しと猿轡を解くの。猿轡を解くと隣人は生き生きと喋り出す。

 

「い、今起こったことをありのまま話しますわ・・・わたくしがベッドの上で目を覚ますと、一匹の毒虫になっていましたの!」

 

すごく煩いの。そうなるとお前はグレゴールザムザなの。なら虫けららしく大人しくするの。大人しくしないのなら林檎を投げつけるの。

 

ひどいですわひどいですわ!と喚き散らす隣人のロープを解く。隣人は自由になると勢いよく立ち上がり、身体の凝りをほぐすように肩を回す。そしてこちらを向いて怒鳴り出す。

 

「一体・・・これはどーいう了見ですの!流石に今回はわたくしも黙ってはいられませんわよ!」

 

そうは言ってもお前は黙ったことが一度もないの。それに大切な人との逢引だったの。邪魔されたくなかったからこれは致し方のない犠牲なの。コラテラルダメージというやつなの。

 

嘘は言っていないの。

 

「逢引・・・じゃあ仕方ないのでしょうか?」

 

なんか納得いかないですわねぇと言いつつもこいつは丸め込まれているの。相変わらずちょろいやつなの。取り敢えず中に戻ってから聞くの、廊下で騒ぐと寮長がうるさいの。

 

布団と拘束具一式を抱えて、肌寒さを感じる廊下から暖かい室内へと戻る。そして自分のベッドに布団を下ろした後、隣人は再びぎゃーぎゃーまた喋りかけてくる。うっさいの。

 

何が楽しいのかここ数日は特にうるさい。それどころか奇行が目立ちすぎるの。ベッドの上で転げ回ったりして埃が経つから、なんとか大人しくさせないといけなかったの。

 

なんでも模擬レースで一位になったらしいの。そんなに嬉しかったの?はっきり言って目障りだから静かにして欲しいの。

 

「貴方わたくしの話をぜんっぜん聞いてないじゃないですか!一位は一位でも同着一位じゃ意味ありませんのよ!」

 

喚かなくてもこの距離なら聞こえてるの。あのシンボリルドルフと同率一位なら十分だと思うの。だから少しは落ち着くの。

 

それでもこいつはいくら宥めても止まらない。誰かこいつの電源を落として欲しいの。

 

「わたくしの方が絶対前だったのに!!誰に聞いても同時とか!何でターフグラウンドには判定カメラついていませんのぉ!!」

 

むきー!と隣人はベッドを転がり回る。わぁまるで賢いチンパンジーなの。・・・こっそりとカメラで撮っておくの。

 

こいつは何故か人気があるので、こういう写真や映像データは高く売れるの。今日のプリンもこれで貰ったの。まさに現代の錬金術なの。

 

今日の取引相手はシンボリルドルフだったの。自分に負けて落ち込んでないか調べてくれとか言っていたの。互いに自分が勝った気でいるのはなかなか面白い状況だと思うの。

 

まあプリンにはどーなろうとどうでもいいの。さぁ愉快に踊るのプリンのプリンの為に。

 

 




てなわけで次回新章です。

ようやくデビューに向けて動き出します。メイクデビューからのクラシック戦線。それに合わせて原作キャラを投入していきます。

オグリン世代一つ前くらいが新入生として入ってきた感じですね。誰だ?ゴールドシチーか?でもシリウスシンボリとかの方がストーリーに深みが出そうではある。ルナちゃん時代を知る奴って美味しいポジションだよね!

エアグルーヴ大好きだから出したいけど、まだロリグルーヴなんだよな。いつかまた再登場させたい。

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