永遠なる皇帝とストイックモンスターメスガキが、主人公を大岡裁きするお話   作:ぐっちSKG

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箸が休むってよ。


ミカドちゃんとトレーニング

「君は本当に計画という意味を辞書で引き直した方がいいな」

 

辛辣に指摘を飛ばしてくる我がトレーナー。いつもよりなんだか言葉尻が冷たい気がしますわ。多分気のせいではないです。

 

えへへ・・・わたくしなりに大人しくしているつもりなのですけど、不運(ハードラック)踊る(ダンス)っちまうのがわたくしの宿命のようなのですわ。

 

何故なのかどうしてなのかいまだに理解不能ですが、ルドルフ大好きクラブの会長になってしまった以上仕事をしなくてはならない。

 

サポートとして経験豊富な旧ファンクラブ会長やブルーが手伝ってくれています。はっきり言ってわたくし本当に必要なのですかね?お飾りもいい所なんですが。

 

「要らないな。ろくな運営能力がないならいてもいなくても同じだろう」

 

ふぐぅ!!じ、自覚はありますのでもう少し・・・手心とかないんですの。わたくしをもっと労わるとかそういうのはないのですかね?

 

「ない」

 

こちらに振り返ることもせずトレーナーはキーボードをカチャカチャとタイプする。哀れにも切って捨てられたわたくしはテーブルに突っ伏す事しかできませんでした。

 

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「ほら出来たぞ。新しいトレーニングメニューだ」

 

わたくしが不貞腐れているとトレーナーがプリンターから印刷したばかりの紙をわたくしに渡してくる。

 

ぶーたれながらも紙を受け取り内容に目を通す。なになに?へーかなり攻めた内容ですわね。トレーニング強度がかなり上がっていますわね。

 

「前回シンボリルドルフに勝ちきれなかったのはかなり手痛い。正直言って予想を遥かに超える走りだったからな。君は次のレースで勝つ為には地獄を見る事になる」

 

トトロはあそこまで準備して同着一位は負けと同じだと辛辣に指摘を入れる。悔しいですが・・・三バ身くらい引き離すつもりでしたからね。

 

今後クラシック路線をいく以上必ず何処かでかち合うのはわかってます。あいつはわたくしのライバルです、そうそう同じように仕掛けても簡単には勝たせてはくれないでしょう。

 

それにかなり無理をしたせいで、あのレース以降ほぼ休養みたいなものでしたから。ようやっとわたくし再始動といった所です。次こそは誰の目から見てもわかるように勝つ!

 

「なのに何故君はそのライバルのファンクラブ会長になっているんだ?はっきり言って意味不明だぞ」

 

そんなのわたくしにも分かりませんわ!運命という荒波の前にはわたくしが行った些細な選択なんて意味をなさないのです!

 

「素晴らしい言葉だ。誰が考えた?」

 

わたくしです!

 

「なるほどどうりで薄っぺらなわけだ」

 

あまりの暴言にあるひどいひどい!とバタバタしているとトレーナーはわたくしに面倒くさそうな目線を向けてくる。ぶーぶー。

 

バタバタしているのを無視されるのも飽きてきたので大人しくする。それにしても・・・確かに強度は上がっていますけれど、このトレーニングメニューで勝てるんですか?さっき地獄と言っていましたが、それにしては緩いような・・・。

 

「その通りだ。それはあくまでも当分の間に使う前半部分だけしか書いていないからな」

 

えっ前半だけ・・・後半の方はまだ出来ていないのですか?わたくしそっちも見ておきたいのですが。

 

わたくしのお願いはトレーナーによって却下される。まだ最終調整が済んでいないし、未確定のプランだからだそうです。今テスト中でその結果が出てから採用するか決めるとのこと。

 

ひとまず目の前のことだけ考えるように言われてわたくしはトレーナーの仕事場を追い出される。仕事があるからいつも通りトレーニングを行うように言われた。何というか扱いが雑じゃないですかね?

 

トレーナーの仕事場の外は、資料室の奥にあるとは思えない無機質な廊下。どこか寒々しい雰囲気を感じるその場所はわたくしあまり好きにはなれません。

 

そこでふと思う。トレセン学園のサーバールームの隣がトレーナーの仕事場だとは聞いていました。

 

それだけにしてはドア多すぎません?資料が置いてある部屋なんでしょうか。でもそれにしては厳重すぎませんかね。各部屋にカードキーリーダーをつける意味ってあります?

 

もしかしてお高いものでもしまっているのでしょうか?そう思って見るがどの扉もわたくしのセキュリティクラスよりも数字が大きいので、わたくしのカードキーでは開けられないでしょう。

 

今度トレーナーに聞いてみよう。そう思ってわたくしはその好奇心に一時蓋をした。そして外への扉を潜ってグラウンドへと歩き出した。

 

 

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入学したての頃は麗しのターフグラウンドとまで呼んでいた美しい芝の一面。進級したことで最近は予約さえすれば普通に使えることも珍しくはない。

 

マルゼンスキー先輩の威光に頼る必要もないわけですわ。つまりわたくし1人でも使えるのです。

 

でもわたくしはターフグラウンドには行きません。今日はウッドチップでの走り込みなのですわ。あああ芝芝しばしば走りたい!やだー!ルドルフは使ってるんですわよ!わたくしも行きたい行きたい!

 

『わがままをいうな。トレーニングメニューは厳守しろ』

 

耳元のスピーカーから指摘が入る。なんとも血も涙も無い回答にブー垂れたくはありますが、トレーニングメニューには守ります。文句がないわけでは無いですけどね!

 

わたくし何処でも走れますし、なら走るのならターフでもいいじゃないですか。素敵なターフ、イカしたターフ。トレーナーもわたくしが颯爽と走る姿を見たいでしょう?きっととってもカッコいいですわよ。

 

『別にカメラ越しだから何処だろうと大して変わらないぞ。どちらにせよ今日はターフにシンボリルドルフとマルゼンスキーがいる以上一緒に走るわけには行かないな』

 

残念ながら説得は無意味に終わったようです。それにしてもまるでリギルを避けようとするかの言動・・・むっ!もしかしてトレーナーはチームリギルが嫌いなのですか?わたくしこれでも元所属チームなのであまり悪く言うと聞き流せませんわよ。

 

『別に嫌いじゃないさ。だが今年のトゥインクルシリーズの頂点はおそらくチームリギルになるだろう。なら出来るだけ情報を流さないに越したことはない』

 

トレーナーのいうことは分かりますが、なんかそれ盤外戦術みたいで好きじゃないですわね。どうせならわたくしが実力をつけて正々堂々と倒して見せますわよ!

 

『そうしてくれると私も楽ができるが・・・・まぁいいミカドランサー、今日のトレーニングの内容は覚えているな?』

 

たしか軽く走った後併走トレーニングですわよね?相手は書いていませんでしたけど・・・適当に誰かを捕まえて併走するつもりですわ。

 

『いや相手は用意している。そろそろ来るはずだ』

 

へぇトレーナーってば準備がいいですわね。引きこもりのくせにどうやってアポイント取ったんですか?けれど今日のわたくしはイケイケですので生半可な相手だと満足できませんわよ。

 

そう答えて1人で胸を張っていると、後ろからいきなり肩にぐわしと手を回される。うわぁ!驚きましたわ、何奴!

 

「イケイケだのそういう言い回しはマルゼンスキーみたいで好きじゃねぇな」

 

あ、貴方は・・・肝心な時にはいないバンダナ先輩!

 

よう!と言いながら人好きな笑みを浮かべた不良先輩がわたくしに肩を回していた。




バンダナ先輩最近出せてないから久々に出そうと思いまして。シンボリルドルフにはマルゼンスキーという先輩がいますので、そう言ったポジションに入れようかと思います。

シービー先輩でもいいのですが・・・またシットリルドルフになられても困るし、ヒシスピードが輝く回を考えているので今のうちに掘り下げておかないと。
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