寝て起きてクラフト案件。【完結】   作:ハヤモ

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最終話。


【おわり。】の先へ。
170.寝て起きて。


ユウキとの戦いから1年経った。

あれから色々あった。

 

ヴェルダを倒したと、リムルが全世界に向けて伝達。 それにはユウキがやっていた様な謎魔法により、リムルの姿を各国の上空に投影して行われた。 そして全世界的な危機が去った事を、リムルは宣言したのである。

世界は歓喜に包まれ、ゆっくりと未曾有の混乱は終息。 それを助けたのは魔国連邦の村人達。 クラフターには、どうでも良いが。 何時も通りの日々だ。 ちょっと村人煩いと思ったくらい。

 

兎も角、ようやっと我々は以前の楽しい日々を取り戻したのだった。

 

それで肝心の荒らし野郎ユウキだが。

普通のクラフターなら黒曜石の牢獄に閉じ込めてリスキル三昧であるところ、シズに配慮し別の処置。

そもそもリスポーンするか怪しいので却下。

という訳で、予定通り宇宙開拓に参戦させている。 ユウキの賢さとシズによる制御で何とでもなるだろう。 辛辣娘と他の同志の助けもある。

 

 

「合流するまで想像の範疇を抜けませんでしたが、シズ先生」

 

「どうしたの?」

 

「僕達、今、宇宙にいるんですか?」

 

「そうだね。 クラフターさんの、娘さんのロケットは凄いよね。 今いる宇宙ステーションという建物も。 無重力なのも慣れてきたかな」

 

「……いやー、それを平然と言えるシズ先生は大分毒されてますね。 突然飛ばされて宇宙ステーション作りを手伝わされてる件についても……それで、出来たらそのまま勤務ですか」

 

「暫くは。 反省の色が見えたら地上に戻れるよ」

 

 

同志も共にいるから何とでもなるだろう。

ユウキとシズは任せる。

 

 

「お、お前ら……ユウキとシズさんを宇宙に飛ばすたぁ、何事だーッ!?」

 

「落ち着いて聞いて下さい。 軌道上の宇宙ステーション作りに従事している内は大丈夫です」

 

「大丈夫な要素ナニもねぇよ!? 監視下に置きたいのに、なんで宇宙に飛ばすの? 国外追放ならぬ惑星追放なの? 馬鹿なの死ぬの?」

 

「すみませんっ! 私が機龍整備中に!?」

 

 

リムルと辛辣ちゃん、ベスターが騒いだが。

まぁ最悪脱出用ポッドに乗って地上に帰還出来る。 迎えのロケットも飛ばせる。 慌てる事はない。 ただ楽しめば良い。 リムルはもっと余裕と寛大な慈悲の心を持つべきだ。

 

 

「などと供述しており」

 

「ザケンナゴルワァッ!?」

 

 

月面基地建造計画もある。 他惑星の探査とか。

いやぁ宇宙は夢がある。

大気が無い所は漂流物が燃え尽きる事なくドカンドカンとぶつかるのだ。 あと宇宙ゴミ。 それも楽しい。

それら浮遊物の処理は確立されていないものの、スポンジを軌道上にばら撒いて、ゴミが食い込んだ所を回収ないし解体している。

効率が良いとはいえないし、確実ではないのだが。 良い方法が開発される事に期待。

月面基地は安全が確保されるまで、あまり風呂敷を広げない方が良いかも知れない。 地下に施設を建設した方が安全か。

 

 

「……回収するとして、竜種の皆さんは?」

 

「皆、それぞれ元気そうですよ」

 

 

エンダーモドキことヴェルドラはリムルの盟友とやらで、連邦に留まっている。 村人の姿で。 最近は何故か たこ焼きなる料理を始めた。 美味い。

 

 

「クアーハッハッハッ! 我のたこ焼き(たこ無し)捌きを刮目せよ!」

 

 

ドラゴンもクラフターだったか。

なら悪い奴じゃない。 同志だ。 クラフターには相変わらず甘いのであった。

一方、他の赤と氷ドラゴンはというと。

 

 

「姉さんはギィと暮らすのね?」

 

「ええ。 北の地に馬鹿達が橋を架けてからというものの、命知らずが増えたから。 その意味では退屈しないし」

 

「私はルドラの生まれ変わりを探しにいきます」

 

「きっと見つかるわ」

 

「ありがとう」

 

 

それぞれ旅立った。

好きにすれば良い。 ただ邪魔してくる様なら容赦しない。 でもモドキがクラフターとして活躍しているのだから、仲間にも出来そうな気配はある。

 

ギィは相変わらず北の地だ。

ヴェルザードと仲良く暮らせば良い。

 

 

「やりたい様にやれ。 また楽しませろ」

 

 

何事かハァンと鳴いて別れた。

繁殖するかは分からないけど、もしそうなら見に行きたい。 ミリムはヴェルダナーヴァと村人の間に生まれた子だと聞く。 この世界は種族の壁が曖昧だから、様々な可能性があって面白い。 その点も期待だ。

 

天空界はミリムの領土と決まった。

荒らし指導者を失った羽虫共はディーノとかいう、迷宮に来た荒らしに従う事になった。

だとしてクラフターには関係ない。 何時も通り好きにする。 お邪魔して物作りだ。 荘厳な建造物を修繕し改良し拠点化する。 宇宙とは違う新たな世界も楽しむ。 それがクラフター流だ。

 

 

「わはははっ! 今日は何して遊ぶ!?」

 

 

あと、大陸のミリム城も修繕しつつ遊び場に。

時々ミリムに荒らされるのは青筋物だが、遊ばせてくれる数少ない建造物だ。 寛大にならなければ。 リムルとは違うのだよ、リムルとは。

 

 

「ミリム! 少しは大人しくしてくれ!」

 

「はぁ、領土管理を少しはやって頂戴」

 

「うっ……アイツらがいるから平気なのだ」

 

「逆でしょ!? いるから大変なのよ!?」

 

「やれやれだな」

 

 

配下のフレイとカリオンは苦労している。

まぁ頑張れと云いたい。 ミリムという特大級の荒らしの制御は容易ではない。 それでも保護者がいた方がマシだ。 ユウキとシズの関係みたいに。

 

教子クロエ達は学園に顔を出したり、我々の元に遊びに来てくれる。

荒らし大戦も終わり落ち着いたのでゆっくりして貰いたい。 今まで散々苦労していたらしいし。 お疲れ様。

あと西方諸国を纏めたヒナタも。 欺瞞の国の姫様も……まぁ隙あらば嫌がらせ、じゃなく遊びに行こう。

 

 

「先生達と共に過ごせる時間が幸せです」

 

 

次はツルハシやスコップを持たせたいが。

 

そうだ。 それら関連の話だが。

戦争で荒れた都市部は同志が現地入りし、瞬く間に修繕が完了した。

良い事だ。 放置は気持ち悪いと思うのがクラフターだ。 平常運転に満足気に頷いた。

1度更地になった迷宮都市地上部は、今度はより良い近未来都市的な雰囲気となった。 素晴らしい。 その調子で大陸全土と云わず、海や宇宙の開拓も進めていきたい。

 

地下鉄も整備が進んだ。

最初の頃こそ、リムルやシズに良い顔されずオラつかれた分野だが、今や重宝していた。 各国への安全で沢山運べる輸送手段が増えるのは良い事だ。

そのお陰で人員のみならず物資が大量に行き交い、死傷率低下、物価の価格下げに成功した。 物価面はクラフターには余り興味なかったが、村人は大層喜んだ。 悪い気はしない。

 

ああ、それから……。

色々あるが、最も重要なのは次元間航法が可能になってきた件だ。

 

リムル、マイ、 あと勿論我等クラフターらの力により、それとなく見えて来た。

我々の元の世界における村人達の進出のみならず、リムルの元の世界にも限定的に行ける様になった。

のだが、我々が向かう事にリムル達……異世界人は全力で止めて来た。 荒らすつもりはないのだが、少し寂しくなった。

 

 

「お前らが俺達の世界に来たら大混乱だ。 だから絶対に来るなよ。 フリじゃないからな、絶対だぞ!?」

 

 

取り敢えずリムルが先んじて元の世界に戻る事に。 なんなら自分が死んだ日に。

そして何やら工作してきたらしいが、クラフターには知っちゃこっちゃない。

 

好きに作り、好きに生きる。

 

そうして、これからも作り続けよう。

 

 

「まぁ、お互いに楽しく、これからも宜しくな」

 

 

クラフターは各々頷いた。

 

寝て起きてクラフト案件。

 

そんな日々よ!

 

マインクラフターよ永遠に!!




これにて完結!
後半は駆け足でしたね。 自覚しつつも走り続けた感じに。 でも完走して良かったです。
思えば遠く来たものです(遠い目。
最初はシズさんリスポーン辺りを目安にしていたのに、気がつけば、ここまで書いていました。
悪い事も良い事も、ここまで続けられたのは皆様のお陰です。 此処まで読んで下さり、本当にありがとうございました!
作者のリアルが常にハザードで心身不安定の中でありますが、また何処かでお会い出来れば、とても嬉しく思います!

最後に。
「転生したらスライムだった件」に出逢わせてくれたこの世界に、読者の皆様と出会えたこの世界に感謝を!
改めて皆様、ありがとうございました!!

byハヤモ
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