才能無くて首吊ったら美少女に憑依したけどこいつも才能無くて首吊ってた   作:小中高校道徳の成績5でした

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またまた智秋視点です。時系列は少し遡ります。

アイドル要素を出しておかないと設定殺しになる。


大きなチャンス

「ラブマスターと共演!? ですか?!?」

 

「そう、あのラブマスターだ!」

 

ラブマスターと言ったら今ナンバーワンのアイドル! 総勢11名からなる時代を代表する先鋭達。知らない者などいないだろう。全員のダンスの完成度は高く、以心伝心、共鳴一帯、一切の乱れがない。いや、嘘をついた。乱れはある。だけど、それに釣られて感情が爆発してしまうぐらい、与えられる感動、喜び、楽しさ。まさに完璧。誰もが憧れて、私も憧れる。  

 

「これは、恥の無いようにいつも以上に全力で挑まなければいけませんね」

 

「小春、ちゃんとしなさいよ」  

 

「そうだぜ小春。全てはお前にかかってる!」

 

「なんで小春!? 夏美だって怪しいよ!」

 

「えぇ!?」

 

 

【4season's】

 

桜花小春。風凛夏美(ふうりなつみ)。宮坂智秋。涼清水冬花(すずしみふゆか)。  

 

 

それが私達。季節のメンバー。奇跡的に出会った仲間達。まだまだ人気じゃ無いけど、いつかアイドル達の夢の舞台、レインボーステージに立つことを誓った。

 

「でもどうしてそんな凄いユニットと共演が!?」

 

すると真面目な顔だったプロデューサーが呆れた顔で小春を見る。

 

「小春がやらかした」

 

「へ?」

 

私も含め豆鉄砲をくらったような顔をした。小春を見ると何故か顔をあらぬ方向に向けて誰も見ようとしない。え? 何をやらかしたの? 

 

「小春? どういうこと?」

 

「……この前、春休みの小春の仕事、覚えてるか?」

 

「えっと、確か遅めの桜の満開が訪れて、お花見イベントの出演。でしたよね」

 

 

 

春のイベントで多忙になって、駄々こねた結果お花見と言う休暇も混ぜたような仕事になった。そう言えば遊んで後日怒られてたような。

 

「そして近くでラブマスターのバラエティ番組の撮影も近くであった事も覚えてるよな」

 

「おぼえてます。小春だけ間近で見れていいなぁって」

 

「そう、間近だったんだよ。バラエティ番組で休憩中に立寄った所が偶然にもお花見会場だったんだ」

 

プロデューサーが小春の方を再度見る。

 

「私はあのとき『少しは羽目を外しても良い』と言ったんだ。小春らしさも出るから。だが小春。お前はあのときどのぐらい羽目を外した?」

 

「ビクッ‼…………少しよりもちょぉっと羽目を外したかなぁ〜」

 

顔が見えないのに汗ダラでまずいって表情をしているのが良くわかる。

 

「ほう、散った桜を集めてダイビングスライディングで潜り込み黒ひげ危機一髪のように飛び出すことが少しか」

 

「えぇ、何やってるの」

 

いつもなら小春らしいと呆れたりするが今回ばかしは引いた。小春の保護者のような立場の我らがリーダー冬花でさえ絶句している。

 

「も、盛り上がったから良いじゃん」

 

「おまけに泥だらけ。まだ撮影があるのに」

 

「ヴッ!」

 

「そして立寄ったラブマスターの一人が驚いてその場で尻もちをついて服が汚れる」

 

「ぐはっ!!」

 

「しかもそのままメンバーと話し込んで休憩時間すぎて撮影を遅らす」

 

「ドゥエ!!」

 

「さらに! 休憩中とはいえ向こうがカメラを回してる眼の前で場をわきまえずアイドルらしからぬ行動を晒す!」

 

「グシャ!」

 

「スタッフの皆さんが優しかったから笑ってくれたが、本来なら始末書じゃ済まないぞ。」

 

「………………」

 

言葉のオーバーキルで死んだフリをする小春。物凄くやらかしてた。

 

「…………それは流石に、擁護できない」

 

「………むしろ謹慎処分が無いだけマシな気がする」

 

「…………小春は暫く私と勉強しましょう」

 

死体が勉強と言う言葉に反応してミーティングルームのドアに飛びつこうとするも丁度入ってきた事務員が開けたドアの角に顔をぶつける

 

「………自業自得ね」

 

「………自業自得だな」

 

「………自業自得だね」

 

「………自業自得?」

 

唯一状況がわからない事務員さんはオロオロとして謝るも全員口を揃えて謝らなくて良いです。と言った。

 

 

 

「所でそれがなんで共演することになるのですか?」

 

「そうそう、さっき話し込んだと言っただろう? ラブマスターのメンバーの数人が江戸村で開催される日本の昔の文化を体験することができるイベントの開会式に出るのさ。そこでTV向けに一年を通して昔の人はどう過ごしたかの紹介で丁度4season's(四季(一年))の我々に白羽の矢がたったわけだ」

 

「おお!」 

 

「その原因が小春がラブマスター(休憩中)側のカメラの前でその話を聞いて『春夏秋冬!? 私達と一緒だぁ!』と言ってそのまま我々4season'sの話をしまくった」

 

 

熱 い 手 の ひ ら 返 し !

 

 

「ありがとう小春!」

 

「流石小春やるなぁ!」

 

「私は小春を信じてたわ」

 

小春が作り出してくれたチャンス、無駄には出来ない。多くの人たちがラブマスターを見に来る。その人達が私達も見てくれるように頑張らなくちゃ!

 

「今からでも緊張するね」

 

「そうね」

 

「うう、小春、頭悪いから歴史勉強しなきゃ。したくないけど」

 

「皆で私の家で勉強会しましょう。ついでにテスト勉強も」

 

『おおー!』

 

皆で意気込む! 夢への大きな一歩。絶対に失敗なんてするものか!

 

 

 

 

 

収録はテスト後と言うこともあってやることは沢山あったけど、皆で意見を出し合ったりしてこう紹介したほうがわかりやすい、こうしようああしよう。こうすれば江戸村の魅力を伝えられる。

 

今までで最高に楽しみな時間を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロデューサーは頭を抱えていた。




個人的に小春はお気に入りキャラです。

ちなみに大失敗します。
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