とある科学の流動源力-ギアホイール-   作:まるげりーたぴざ

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第一四四話、投稿します。
次は一月一八日火曜日です。


第一四四話:〈世界情勢〉は不穏を見せて

現在、垣根と真守は飛行するプライベートジェット機の中にいた。

緋鷹が手配したプライベートジェット機はロイヤル級で、座席数は六席。バスルームやベッドルームなども完備されている。

そんなラグジュアリー感満載の飛行機の中とは思えない空間内で、真守は携帯電話での通話を終えた。

 

「で、なんだって?」

 

「うん。伯母さまたちに被害はなかったって。自分たちを襲ってきた『騎士派』を返り討ちにしたらしい」

 

「……返り討ち? 魔術を使ってか?」

 

自分の向かいに座って携帯電話を片付けている真守に垣根が怪訝そうに訊ねると、真守は携帯電話を片付けながら頷く。

 

「伯母さまたちはケルトの文化を色濃く継承している。ケルトには『誓い(ゲッシュ)』で体を増強する戦士がいるんだが、その手法で騎士に勝ったらしい」

 

「ケルトの大英雄とかがそうだったか? つーか、意外と武闘派なんだな。お前の実家」

 

真守は垣根の呆れた声にコクッと頷いた。

 

垣根と真守が話している内容とは、イギリスで第二王女キャーリサが配下の『騎士派』と共にクーデターを起こした件についてだった。

 

キャーリサは『新たなる光』と呼ばれる魔術結社にカーテナ=オリジナルという失われた英国最大の霊装を発掘させ、それを武器にイギリスの制圧を開始した。

 

カーテナ=オリジナルとは王家の人間にしか扱えない英国最大の霊装で、この儀礼剣を振るう者は天使長の『神の如き者(ミカエル)』の『天使の力(テレズマ)』を宿すことができる。

 

そしてその『天使の力(テレズマ)』を自らの『天使軍』と称した『騎士』に分配できるというものだ。

 

カーテナ=オリジナルはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北部アイルランドという『四文化』の中で通用する特殊ルールなため、外に対しては力を発揮できないが、イギリスという大きな単体国家を舵取りできるように調整された強力な霊装だ。

 

そんな政治を動かすために最も有効な手段であるカーテナ=オリジナルで、キャーリサは『清教派』とキャーリサ以外の『王室派』を強襲。

 

それに加えて、キャーリサは真守の母方の実家であるマクレーン家にも奇襲をかけたのだ。

 

マクレーン家はケルト文化を継承しているイギリスの縁の下の力持ち的な存在だ。

そのためイギリスを構成している『王室派』、『騎士派』、『清教派』それぞれに強い影響を与えており、キャーリサはその重要性を理解しているため、マクレーン家に奇襲をかけた。

 

奇襲を受けたマクレーン家は『騎士派』をケルトに伝わる魔術で軽々と返り討ちにしてイギリス清教と合流して戦い、結果イギリスのクーデターを止めることに一役買ったらしい。

 

「そこに上条も居合わせてた……っつーかまた関わってたのか。それで上条の方はなんだって?」

 

垣根は相変わらずいろいろな問題に首を突っ込まされている上条のことを考えてため息を吐いて真守に聞くと、真守は淡々と答えた。

 

「『王室派』が管理していたインデックスの『自動書記(ヨハネのペン)』の遠隔制御霊装が右方のフィアンマに奪われたから、ロシアに向かうって」

 

「……ちょっと待て。一から説明してくれ。『自動書記(ヨハネのペン)』ってなんだ?」

 

垣根が待ったをかけるので、真守はまず『自動書記(ヨハネのペン)』について説明を始める。

 

「一〇万三〇〇〇冊の魔導書図書館に干渉してきた人間を残らず自動的に迎撃するシステム、それが『自動書記(ヨハネのペン)』だ。遠隔制御霊装とは『首輪』とも言えるそれを制御することのみに特化した霊装で、それが右方のフィアンマに奪われてしまったらしい」

 

「それはつまり、あのシスターが右方のフィアンマの操り人形にされちまったってことか?」

 

真守は垣根の問いかけにふるふると首を横に振ってから答える。

 

「そこまではいかないんだ」

 

「なんでそう言い切れんだ?」

 

「『首輪』は上条の幻想殺し(イマジンブレイカー)によって破壊されているんだ。『首輪』を壊された状態で遠隔制御霊装なんて使用する状況なんて想定していないから、インデックスは『首輪』の不具合で昏睡状態になっている。だからインデックスが手当たり次第に人を攻撃する事はない」

 

垣根は長い脚を組んで真守からの説明を自分の中で整理する。

 

「そのシスターが所有してる魔導書の『知識』は読み取り放題。そんで上条はそのシスターを救うために奪われた遠隔制御霊装を取り戻すためにロシアに向かってるって話だったな」

 

「うん。いま絶賛移動中らしい」

 

垣根は真守からもたらされた情報を完全に理解して顔をしかめた。

 

「……ロシア、か」

 

真守が行きたがっているエリザリーナ独立国同盟が(いさか)いを起こしているのがロシアなのだ。

何か関連しているのだろうか。

垣根がそう思っていると、真守は追加で上条からもたらされた情報を口にする。

 

「ロシアにはサーシャ=クロイツェフという天使を降ろした素体がいる。それを右方のフィアンマは狙っているらしい。……ロシア成教はローマ正教と手を組んだ。だからロシア成教に所属しているサーシャ=クロイツェフが捕獲されるのは時間の問題だと思う」

 

「お前はどうする? エリザリーナ独立国同盟に行きたいんだろ?」

 

真守の目的はロシアではなく、ロシアの近くの辺境国であるエリザリーナ独立国同盟である。

そのため垣根が問いかけると、真守は無表情ながらも全てを見通した瞳で遠くを見据えた。

 

「多分、エリザリーナ独立国同盟に右方のフィアンマは来る」

 

「……その根拠は?」

 

「物事の流れを読み取れる私には分かる。第三次世界大戦の要になるのはエリザリーナ独立国同盟だ。……だから私たちは変わらずに向かう。エリザリーナ独立国同盟へ」

 

真守は流動源力(ギアホイール)という能力を基にして絶対能力者(レベル6)になった。

超能力者(レベル5)だった頃から真守は情報を収集することで物事の流れを読み取り行き着く先を察することができていた。

そのため超能力者(レベル5)から絶対能力者(レベル6)と至った真守は、以前のように多くの情報を収集しなくても物事の流れを察せるようになったらしい。

垣根はそう推察して、そして口を開いた。

 

「真守」

 

「なんだ?」

 

真守が切なそうに顔をしかめる垣根の表情を見ると、垣根は真守に柔らかく笑いかける。

 

「お前の目的が果たせるかどうかは分からねえのか?」

 

「どんな結末になるか分からない。それでも何かしらの形で目的は達成できると思う」

 

「…………そうか」

 

垣根は真守の言葉を聞いて目を細める。

 

垣根帝督には、天上の意思に辿り着いた真守の考えることが分からない。

それでも真守の目的がどんな形で在れど果たせると聞いて、垣根は目をそっと伏せた真守の横顔をじぃっと見つめていた。

 

 

 

──────…………。

 

 

エリザリーナ独立国同盟に降り立ったプライベートジェット機の中で、真守は垣根に身支度を整えられていた。

真守は自分の所属する学校のセーラー服を着ており、その上にもこもこのファー付きのオーバーサイズのパーカーを羽織り、白い手袋をしている。

そんな真守に、垣根は白いイヤーマフをつけて細い首に白いマフラーを優しく巻きつけた。

 

「よし。これでオーケーだな」

 

垣根は完全フル防寒になった真守を見て満足そうに笑う。

 

「そこまで気にしなくても大丈夫だぞ。パーカー着てるからちゃんとあったかいし」

 

真守が顔をしかめて抗議すると、それを垣根は鼻で嗤った。

 

「お前のちゃんとは当てにならねえ。最近色々(おろそ)かになってんだよ、お前。ぼーっとしてんのが多くなったしな」

 

「情報収集しているだけだぞ、垣根」

 

「なんとでも言え。どっちにしろぼーっとしてんのも、(おろそ)かになってんのも変わらねえよ」

 

垣根が流れるような罵倒をしてくるので、真守はムッと口を尖らせた。

 

「そういう垣根だってきちんとシャツの前を閉めた方がいいと思う。あったかくしたいのか寒くしたいのか分からない」

 

完全フル装備になった真守の前で、垣根はクラレット色のスーツ、ワインレッドのセーター、全開のシャツという、いつもと同じ格好の上に黒いトレンチコートに赤いマフラーを巻いていた。

そんな垣根の服装について抗議すると、垣根は真守の額を軽く小突いた。

 

「バーカこれはファッションだ。いいんだよ、これで」

 

真守はムッと口を尖らせて額を抑える。

そんな真守を見て垣根は一人笑うと、真守に声を掛けた。

 

「ちゃんと準備できたな? 荷物は持って行くか? ()()()()()()

 

「持ってく。撃ってこないから大丈夫だぞ」

 

「あ?」

 

垣根は自分のトランクを持ってプライベートジェット機の出入り口から出た真守を怪訝そうに見つめながら、自分も後を追う。

真守と垣根が外に出ると、吹雪の中周りには武装した兵士が立っていた。

その中の隊長格の兵士が一人真守に近づき、真守に英語で声を掛けた。

 

「初めまして。絶対能力者(レベル6)

 

「こんにちは。ロシア語で喋れるから大丈夫」

 

真守は英語で話しかけてきた兵士にロシア語で返す。

 

「エリザリーナ様がお待ちです。ご案内します」

 

「うん」

 

真守はコクッと頷くと、兵隊についていく。

 

「おい。一体何がどうなってる?」

 

垣根は歩き出した真守に慌てて並走して日本語で訊ねる。

 

「『絶対能力者(レベル6)はとある都合でエリザリーナ独立国同盟がロシアに支配されるのは困る。勝手に守りに行くからそのつもりで』って、緋鷹に先に電報打ってもらっていたんだ。エリザリーナ独立国同盟のトップは優秀らしい。話を聞こうとしてくれているからな」

 

真守は垣根に日本語で返しながらごろごろとキャスターでトランクを引きずり、兵士の後をついていく。

 

「そんな話は初めて聞いたんだが」

 

「言わなくてもいいかなって。どうせ知ることになるし」

 

真守がけろっと答えると、垣根はがらがらとトランクを引きずりながらため息を吐く。

 

「……そこは言ってくれ」

 

「今度からちゃんと言う」

 

真守は垣根ときちんと約束して、兵士に連れられて軍用車に乗る。

 

そして、空港からそれなりの街並みへと連れて行かれた。

 

車を降りて広場を歩かされると、大きな教会を軍事施設用に改造された場所へと連れて行かれた。

 

真守と垣根が兵士によって連れられて行った部屋は一見、オフィスのような空間だった。

紙の資料やスチールデスクが随分と乱雑に置かれている辺り、ひっ迫した印象が見受けられる。

 

少し視線を動かすと壁際のホワイトボードには近隣の地図が張りつけられており、自軍とロシア軍の戦車や兵隊の配置がマグネットで張り付けられていた。

 

マグネットの量を見れば、エリザリーナ独立国同盟が圧倒的な不利に立たされているのが即座に理解できた。

 

「どちらが絶対能力者(レベル6)超能力者(レベル5)かしら?」

 

そんな空間の中心に立っていた女性は真守と垣根に日本語で問いかけてきた。

 

「私が絶対能力者(レベル6)進化(シフト)した超能力者(レベル5)第一位の朝槻真守。こっちが超能力者(レベル5)第三位の垣根帝督」

 

真守が簡単に金髪の随分と痩せている女性にそう自己紹介をすると、女性は一つ頷いてから身分を明かした。

 

「私はエリザリーナ。エリザリーナ独立国同盟を取りまとめている一応トップに当たるものよ」

 

そこでエリザリーナは腕を組んで真守を見た。

 

「単刀直入に聞くわ。あなたの都合って何かしら?」

 

「この戦いに勝利して、奪われたものを取り戻す。その争いの渦中がエリザリーナ独立国同盟だ。だからここを守りに来た」

 

真守が単刀直入の質問に簡潔に答えると、エリザリーナは眉をひそめた。

 

「……どうしてこの国が渦中だって分かるの?」

 

「私は物事の流れを読み取れる。だから分かる。世界の全てがこのエリザリーナ独立国同盟に集まりつつある。ここを守らなければ勝利できないと思った。ただそれだけだ」

 

エリザリーナが真っ当な問いかけに真守が淡々と理由を告げると、エリザリーナは真守の言い分を正確に読み取って問いかけた。

 

「つまり、絶対能力者(レベル6)という存在の勘ということ?」

 

「お前たちがこの戦いの中心になる。この事実に間違いはないだろう?」

 

真守が質問に質問で返すと、エリザリーナは頷く。

 

「……ええ、そうね。間違っていないわ。この戦い、と言っているのだから、あなたはもちろん今の状況を理解しているのよね?」

 

エリザリーナの問いかけに真守はコクッと頷いて、自分の知っている状況を推察も兼ねて淡々と説明した。

 

「現在、ローマ正教とロシア成教は結託して学園都市を滅ぼそうとしている。ここに来るまでにロシアが学園都市に宣戦布告をしたのもそのためだ。……だが、裏で糸を引いている右方のフィアンマの目的はそれじゃない」

 

そこで一度言葉を切った真守はエリザリーナの表情の機微(きび)を注意深く観察しながら告げる。

 

「右方のフィアンマはこの混乱に乗じてサーシャ=クロイツェフを回収することだ。私はエリザリーナ独立国同盟がこの戦いの中心点だと感じている。大方(おおかた)、サーシャ=クロイツェフはこの国に逃げてきているんじゃないのか? 違うか?」

 

エリザリーナは真守の推察を聞いて、合理性が見られたので即座に頷いた。

 

「ええ、そうよ。サーシャ=クロイツェフは現在、『神の右席』、前方のヴェントと共にこの国に来ているわ」

 

「前方のヴェントと一緒に?」

 

真守は目をきょとっと見開く。

先程まで淡々としていた真守が突然表情を変えたので、エリザリーナはそんな真守の様子を観察しながら問いかけた。

 

「その事に関してはあなたも察することができていなかったの?」

 

「私が察していたのはエリザリーナ独立国同盟が渦中であることだ。そこにローマ正教とロシア成教が手を組んだ事、右方のフィアンマが狙っているのがサーシャ=クロイツェフだという情報を基に、サーシャ=クロイツェフがここにやって来ているのではないかと推測を立てた」

 

「理路整然とした解説ね」

 

真守が少ない情報から状況を察したことによって、絶対能力者(レベル6)というものがどんなに規格外であるかエリザリーナは思い知らされた。

そしてそれを前提に考え込む。

 

(……完全なる存在である彼女の言葉にはどこにもほころびがない。そしてなんでもできてしまう全能性ゆえに、彼女には私たちを騙す必要が最初からない。だから目的のためにこの国に攻撃を加えるつもりがないのは確実、かしらね)

 

そこでエリザリーナは一人心の中で呟くのをやめて真守を見た。

 

「あなたたちの能力は国家一つの軍隊に匹敵すると言われているそうね。ここは互いの利益のために手を取り合うのが得策というところかしら」

 

エリザリーナが真守と垣根のことを受け入れる姿勢を取るので、真守は微笑を浮かべる。

 

「分かってもらえてうれしい。私はここで目的を達成できればそれでいいから」

 

「なんでもやってくれるのかしら?」

 

「なんだってできる。私にできないことはない」

 

エリザリーナの問いかけに真守が即座に頷くと、垣根は真守の即答に顔をしかめた。

なんでも、と言って本当になんでもやらされて利用し尽くされるのが垣根は気に入らないからだ。

そんな様子の垣根を見て、エリザリーナは超能力者(レベル5)第三位の方はそこまで協力的ではないのね、と内心考えながら、真守に声を掛けた。

 

「こちらの指示に従ってもらうわ。それ相応の情報も与えるから、それでいい?」

 

「うん」

 

「……話がすんなりとまとまるのは良いが、それでお前は本当に良いんだろうな? 後からとやかく言って寝首かくんじゃねえぞ」

 

誰かに利用されるのは一番嫌だ。

それでも垣根が一国家の主としては物分かりが良すぎるエリザリーナによって、この国が本当に存続していけるのか不安になって問いかけると、エリザリーナはそんな垣根を見て興味深そうに笑った。

 

「あら。口は悪いけどこの国のことを心配してくれているの? あなた、結構な思いやりがあるのね。だったらきちんとこの国を守ってくれそう。期待しているわ」

 

エリザリーナの言葉に垣根が顔をしかめていると、真守は親指をグッと立てた。

 

「垣根、ナイス。信用してもらえた。やっぱり垣根はなんだかんだ言っても私以外にも優しいな」

 

「ッチ。俺は単に気になっただけなんだよ。別に信用してもらいたくて聞いたわけじゃねえ」

 

真守が目を輝かせて自分を称賛してくるので、垣根は舌打ちをしながらもそう答える。

エリザリーナは意外と人間性がありそうな垣根を見つめて柔らかく笑う。

 

「こちらは、猫の手も借りたい状態なの。だから細かいことは気にしないし、文句も言わないわ、大丈夫」

 

神妙な面持ちで告げるエリザリーナを見て、垣根はホワイトボードの戦況を見つめた。

 

「どうやら本当にこの機に乗じて、ロシアは本腰入れてお前たちを支配しようとしてるみたいだな」

 

「ええ。だから四の五の言っている場合ではないの。……滞在先を準備するから、少し待ってちょうだい」

 

エリザリーナは人を呼び、ロシア語で会話をし始める。

ロシア語が分かる真守と垣根は自分たちのことを説明して今後の扱いと、住居の用意を指示しているようだった。

 

垣根は自分と同じようにロシア語を聞いている真守を見た。

真守は淡々とエリザリーナたちを見つめていたが、垣根の視線に気が付いて顔を上げた。

 

「どうした、垣根?」

 

「なんでもねえ」

 

真守がただ単に気になっただけで、特に何か言いたかったわけではない。

垣根がそう答えると、真守は柔らかい微笑を浮かべた。

 

「垣根、私の好きにさせてくれてありがとう」

 

ふにゃっと真守が安心したような笑みを見せると、垣根は柔らかく目を細めた。

 

「お前のために来てんだから。少しくらいは自由にさせてやるよ」

 

真守は優しい垣根の言葉を受けて、微笑を浮かべながら垣根へと手を伸ばす。

その手を垣根は取って、優しく握り締めた。

 

(あら。こんな辺境国に二人で来るくらいだから、仲が良いとは思っていたけれど……あの二人、恋人同士なのね。だったらそれ相応の対応を取らないと)

 

エリザリーナは真守と垣根が気持ちを通じ合わせていると知って一人心の中で呟くと、二人の関係性をうまくエリザリーナ独立国同盟の利益に使えないかと策士としてこそっと考えていた。

 




真守ちゃん。誰よりも一足先にエリザリーナ独立国同盟へと垣根くんと一緒にやってきました。
ブリテン・ザ・ハロウィンは真守ちゃんと垣根くんに直接関係がないので書いていませんが、いつかマクレーン家の活躍も書きたいと思っております。

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