とある科学の流動源力-ギアホイール-   作:まるげりーたぴざ

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第五七話、投稿します。
次は一〇月二四日月曜日です。


第五七話:〈休日終日〉は幸せで

遊園地に来ていた真守たちだったが、どうやら一方通行(アクセラレータ)打ち止め(ラストオーダー)や芳川と一緒に遊園地へと来ていたらしい。

 

一方通行(アクセラレータ)

 

真守が嬉しそうにわくわくとした様子で一方通行(アクセラレータ)の名前を呼ぶと、一方通行はチッと舌打ちをしながら、キャラもののサングラス越しに真守を睨む。

 

「なンだよ」

 

「良く似合ってると思うぞ」

 

真守が嬉しそうに目を細める姿を見て、一方通行(アクセラレータ)はサングラスを上に押し上げる。

 

「うるせェな。触れるンじゃねェよ」

 

一方通行(アクセラレータ)が本当に嫌そうにしているのを見て、真守はくすくすと笑う。

一方通行が遊園地という平穏な場所に嫌々ながらも来ていることが嬉しいのだ。

 

「やっぱり最終信号(ラストオーダー)にせがまれたのか?」

 

「当然だろ。こンなの俺のキャラじゃねェ」

 

一方通行(アクセラレータ)はカエルの形をしたサングラスを手に顔をしかめ、ため息を吐く。

垣根はそんな一方通行を鼻で嗤った。

 

「はん。その割にはノリノリじゃねえか」

 

「オマエだって似たよォなモン頭に載っけてノリノリじゃねェか」

 

一方通行(アクセラレータ)は、自分を鼻で嗤った垣根の頭の上にもサングラスが載っていることについてツッコミをいれる。

二人共、幼女にせがまれた結果である。

それが理解できる垣根と一方通行は共に黙り、真守は苦笑した。

 

「……つーか、オマエは相変わらず猫耳なンだな」

 

一方通行(アクセラレータ)は垣根から視線を外すと、わざわざツーサイドアップにして猫耳カチューシャをつけている真守を見て呟く。

 

「垣根は林檎にせがまれたけど、私は深城にせがまれたんだ。元々猫耳ヘアにしているのは、あの子がしてほしいってねだってきて、私が渋々やってたのが習慣化しちゃったものなんだ」

 

真守はツーサイドアップにされた自分の黒髪をちょんちょん触る。

その様子を見て、一方通行(アクセラレータ)はあの押しの強い源白深城に普段からせがまれていたならば、真守が猫耳ヘアを習慣にしてしまうのも頷けるな、考えていた。

 

「あー! 一方通行(アクセラレータ)さんそのサングラスいいねえ!」

 

噂をしていればなんとやら。

深城の声が響き渡って真守たちがそちらを見ると、チキンとチュロスをを持った深城と林檎、そして白い少年と共に、芳川がクロイトゥーネを連れて歩いていた。

 

「クロイトゥーネ」

 

真守がきょとっと目を見開いて声を掛けると、クロイトゥーネは大きな白いカブトムシ──帝兵さんを持ったまま、トテトテと歩いて真守に近づく。

 

「昨日の朝、あの子と遊んでいたら遊園地に誘われたんです。真守ちゃんも遊園地に行くと言っていたので、会えると思っていました」

 

クロイトゥーネは真守に頭をなでなで優しく撫でられ、満足そうに告げる。

 

「帝兵さんも知っていたのか?」

 

真守がクロイトゥーネの抱き上げているデカいカブトムシに声を掛けると、カブトムシはヘーゼルグリーンの瞳を明滅させた。

 

『クロイトゥーネに秘密にしてほしいと言われましたので。会った時に驚かせたいと』

 

フロイライン=クロイトゥーネは真守の家を拠点としているが、フレメア=セイヴェルンのところに行ったり打ち止め(ラストオーダー)のところに遊びに行ったり、学園都市の街中で適当に眠っていたりするので自宅にいないことが多い。

 

だからカブトムシを肌身離さず連れておくように言いつけてあるのだが、どうやらカブトムシはクロイトゥーネに口止めをされていたらしい。

 

特別危ないことをしているわけでもないしささやかなサプライズなので、カブトムシはクロイトゥーネの言う通りにしていた。

 

真守はカブトムシの言葉に納得すると、クロイトゥーネの頭から手を離して芳川を見た。

 

「芳川が来てるってことは黄泉川先生も来てるのか?」

 

自分の学校の教師であり、警備員(アンチスキル)でもある黄泉川愛穂について真守が話題を出すと、芳川は肩をすくめた。

 

「愛穂は仕事よ。休日出勤」

 

「おお……やっぱり先生は大変だな……」

 

先生だって休日くらいゆっくり休みたいものなのに、と真守が考えていると、アホ毛をぴょこぴょこ動かした打ち止め(ラストオーダー)が林檎へと近づいた。

 

「その羽が生えたリュックサックかわいい! ってミサカはミサカは目を輝かせて迫ってみる!!」

 

打ち止め(ラストオーダー)が言っているのは、先程林檎が買ってもらったてんうさの翼がついたリュックサックだ。

林檎と打ち止めは一端覧祭の時からの付き合いが続いており、それなりに親しい間柄である。

 

というか打ち止め(ラストオーダー)たちが遊園地に来る事になったのは、林檎が打ち止めに『今度遊園地に行く』と自慢したからだ。

 

それで行きたい欲に火が付いた打ち止め(ラストオーダー)が暴れ、それに番外個体(ミサカワースト)が巻き込まれ……という風に、一方通行(アクセラレータ)たちは打ち止めに振り回されているのである。

ちなみに番外個体(ミサカワースト)は一人で回っているらしく、この場にはいなかった。

 

「てんうさのリュックサックは絶対にあげない。欲しいならおねだりすればいい」

 

親しいと言っても、てんうさのバッグだけは絶対に譲れない。

そのため林檎が頬を膨らませてプイッと顔を背けると、打ち止め(ラストオーダー)も顔を背けた。

 

「べ、別に欲しくないもん! ってミサカはミサカは声を大にしてみる! ミサカは既にぴょんこの耳買ってもらってるし! ってミサカはミサカは口ではそう言いつつも、欲しくて目を輝かせてみたり!」

 

打ち止めがキラキラとした目で一方通行(アクセラレータ)のことを見上げると、一方通行は一刀両断した。

 

「買わねェぞ」

 

「がーん! ってミサカはミサカはショックでおののいてみたり!!」

 

打ち止め(ラストオーダー)は愕然としながらも、深城が手を繋いでいる白い少年に気が付いて首を傾げる。

 

「ところでその子は誰? ってミサカはミサカは問いかけてみたり」

 

白い少年はチキンを一人で頬張っており、打ち止め(ラストオーダー)の質問に答えようともごもご口を動かして、呑み込んでから告げる。

 

「お子様には理解できないから説明は省くが、深い事情があるのだ」

 

「な、なんだと!? ミサカよりも背が高いからって言っていいことと悪いことがある! ってミサカはミサカは憤慨してみたり!!」

 

一方通行(アクセラレータ)はぷんすか怒る打ち止め(ラストオーダー)から視線を逸らし、真守を見た。

 

「オマエは一体どこでガキを拾ってくるンだ」

 

「別に拾ってきてない。そしてこれからも小さい子は増えると思う。私も神さまだからな」

 

どうして真守のもとに小さい子たちが集うのかなんとなく理解した一方通行(アクセラレータ)は神さまらしい真守の側面を見てしまい、顔をしかめる。

真守は苦笑しながら、そんな一方通行から視線を外して芳川を見た。

 

「芳川たちはこの後どうするんだ?」

 

「そうね。取った電子チケットの使用時間が迫っているからそれに行こうと思うの。あなたたちは?」

 

「私たちもそろそろ時間なんだ。アトラクションはどこだ?」

 

真守が聞くと、芳川は携帯電話を取り出して電子チケットを見せる。

 

「あーこのジェットコースターか。私たちはシューティングゲームなんだ。一緒は無理だな」

 

真守が残念だと顔をしかめていると、芳川は首を横に振って微笑む。

 

「大丈夫よ。そっちも楽しんで。そういえばあなたはどうするの?」

 

芳川が訊ねたのはクロイトゥーネで、クロイトゥーネはカブトムシを抱きしめたまま告げる。

 

「あなたたちと一緒にいます。打ち止め(ラストオーダー)ちゃんはすぐにどこかに行くので、放っておけないので」

 

クロイトゥーネの言葉に真守は柔らかく頷く。

 

「分かった。楽しむんだぞ、クロイトゥーネ」

 

「はい」

 

最終信号(ラストオーダー)。そろそろ時間よ」

 

真守の隣で芳川が打ち止め(ラストオーダー)を呼ぶと、打ち止めはパタパタとアホ毛を動かしながら芳川に近づく。

 

「はーい! ってミサカはミサカは身長制限に無事引っかからなかったって自慢しながら、次のアトラクションが楽しみだとくるくるーって回ってみたり!」

 

打ち止め(ラストオーダー)より私の方が大きいから、私は引っかからないよ」

 

クルクル回っていた打ち止め(ラストオーダー)だったが、林檎に衝撃の事実を告げられてぴしゃーんと発電系能力をフル活用して背後に稲妻のエフェクトを出した。

 

「嘘だ! って、ミサカはミサカはあなたに近づいて背比べしてみる!」

 

「だって打ち止め(ラストオーダー)、アホ毛が私と同じくらいだからちょっと小さいよ」

 

「なぬーっ!! ってミサカはミサカは声を上げてみたり!」

 

打ち止め(ラストオーダー)は林檎から衝撃的な事実を告げられて叫び声を上げる。

 

「オイ。オマエが乗りたいって言ったんだろォが。とっとと行くぞ」

 

一方通行(アクセラレータ)打ち止め(ラストオーダー)の首根っこを掴むと、杖を突き直して真守を見た。

 

「じゃァな。そっちも楽しめよォ」

 

「うん。ありがとう、一方通行(アクセラレータ)。またな」

 

真守が一方通行(アクセラレータ)に手を振っていると、一方通行は適当に杖を動かして返事をして、打ち止め(ラストオーダー)を俵抱きにしたまま歩いて行く。

真守は小さくなって行く一方通行から視線を外して、垣根を見上げた。

 

「まさか一方通行(アクセラレータ)たちも来てるとは思わなかったな、垣根」

 

「……アイツも、暴力からかけ離れた日常ってヤツを謳歌したっていいからな」

 

垣根が一方通行(アクセラレータ)のことを擁護するので、真守はきょとっと目を見開いてから笑った。

 

「ふふ、そうだな。その権利はみんな平等にあるからな」

 

「ああ。──ところで源白、買って来たモン寄越せ」

 

「はぁい。どぉぞ、垣根さん」

 

垣根は真守との会話を切り上げて、深城が自分と真守のために買ってきたチュロスをもらい受ける。

真守もチュロスを受け取ると、ご機嫌に目を細めた。

 

「ありがとう、深城。さ、行こうか。私たちもアトラクション楽しもうっ」

 

垣根ははしゃいでいる真守が愛おしくて目を細めると、深城たちと移動し始めた。

 

 

 

──────…………。

 

 

 

アトラクションをほどなく回った真守たちは、パレードが見られるレストランの一番いい席に座って食事を楽しんでいた。

 

「真守。これ美味いから食え」

 

垣根は隣に座っていた真守へとフォークに巻いたパスタを差し出す。

完全に食べさせてくれようとしている垣根を見て、真守は恥ずかしそうにしながらも小さい口を開ける。

 

「あーん」

 

真守は髪の毛を押さえたまま小さく呟いた後、垣根にパスタをぱくっと食べさせてもらう。

 

「おいしいっ」

 

真守は口に手を当ててボロネーゼソースのパスタを堪能して微笑む。

 

「垣根。私も食べたい」

 

垣根に食べさせてもらった真守を見ていた林檎がせがむと、垣根は林檎にパスタを食べさせる。

もぐもぐと幸せそうな顔で大きく口を動かす林檎に垣根が柔らかく笑っている姿を見て、真守も小さく呑み込みながら幸せそうに微笑んだ。

 

「真守ちゃん。このドレッシング美味しいからサラダも食べて」

 

「うんっ」

 

真守は深城に取り分けてもらったサラダにフォークを伸ばして食べる。

辛い物や苦い物が苦手なだけで、真守は好き嫌いがほとんどない。

そのため野菜嫌いというわけではないので、真守は深城から受け取ったサラダを美味しそうに食べる。

 

「林檎。そろそろパレードが来るみたいだぜ」

 

垣根がざわついてきた表の様子を見ながら告げると、林檎はハンバーガーを頬張りながら外を見た。

 

「ゲコ太!」

 

林檎はラヴリーミトンのゲコ太がパレードでやってきたのが見えたので、ガタンッと椅子から立ち上がる。

 

「林檎ちゃん。立ち上がってもいいけれど立ち食いはダメだよぉ」

 

深城が柔らかく注意すると林檎は一度座り、口に入れていたものを飲み込んでから立ち上がって窓へと直行した。

真守たちはパーテーションで区切られている個室に近いテーブル席を選んだので、一番眺めの良い自分たちのスペースに他の子供がやってこない。

そのため林檎は特等席から窓の外をじっくり見ることができていた。

 

「そういえばゲコ太って美琴が好きだったよな」

 

真守は御坂美琴が九月三〇日にストラップが欲しくて、マイナーなプランに上条当麻と一緒に申し込もうとしていたことを思い出す。

そのため真守は携帯電話を取り出して、ゲコ太やその他の仲間的な色違いのカエルを写真に収めた。

 

「後で送ってやろう」

 

真守がカコカコと携帯電話をイジッているのを、垣根はテーブルに肘を突きながら見る。

 

「御坂美琴のことだからもう知ってんじゃねえの?」

 

「それでも写真もらったら嬉しいと思うぞ」

 

「……まあ、そういうモンか」

 

垣根は真守の笑顔を見ながら納得する。

そんな垣根たちの横で林檎が興奮した様子で深城を呼んだ。

 

「深城! 奥の方にてんうさが見える!!」

 

「ほんとぉ? じゃあ見えるように抱き上げてあげるねえ」

 

深城は立ち上がって窓へと近づき、林檎を抱き上げながら外を見る。

そんな深城の横で、真守は黙々と食事をしていた人間の生きる意志を体現した少年、セイへと声を掛けた。

 

「お前は見なくていいのか?」

 

少年はポトフのソーセージをはふはふ食べてから、真守を見上げた。

 

「私は別に子供ではないからな。あくねこが見える位置になったら行けばよい」

 

少年が胸を張りながら、先程から気に入っている『悪魔なお猫様』が見られればいいと告げる。

垣根はそんな少年を見て、フライドポテトへと手を伸ばしながら顔をしかめた。

 

「お前子供じゃねえって言っておきながら見る気満々じゃねえか」

 

「む。こういうのは楽しんだ勝ちなんだぞ、垣根帝督!」

 

少年が抗議していると、パレードを見ている林檎が声を上げた。

 

「深城! てんうさ来た! たくさん写真撮って!!」

 

「はいはい」

 

深城が返事をする中、真守はパレードの奥をちらっと見ながら少年に声を掛けた。

 

「あくねこもてんうさと一緒に来たみたいだぞ」

 

「本当かっ!!」

 

少年は勢いよく立ち上がると、トテトテと林檎の隣に走って行って窓に張り付く。

 

「やっぱガキだな」

 

垣根ははしゃいでいる少年と林檎の姿、そして保護者をしている深城を見ながら小さく笑う。

そんな垣根の服の裾を、真守はちょいちょいと引っ張る。

 

「でもかわいいし、パレードがすごく豪華だ。垣根、私たちも窓の前まで行って見に行こう」

 

真守が初めて見るパレードに少し興奮しているので、垣根は柔らかく目を細めながら立ち上がる。

 

「しょうがねえな」

 

「ふふっ。垣根やさしい」

 

真守は垣根と一緒に窓の方へと近づき、寄り添ってパレードを見る。

真守は楽しそうに林檎や少年と一緒に手拍子をして、そんな様子を垣根と深城は幸せそうに眺めていた。

 

 

 

──────…………。

 

 

 

「はー楽しかった。上条たちへのお土産も買ったし、すごく堪能した」

 

真守は風呂から出てきてベッドに横たわると、疲れを癒すために体を伸ばす。

ベッドの上でゴロゴロしているとベランダで涼んでいた垣根が真守に近づき、ベッドの上に腰かけた。

真守はベッドの上を匍匐前進して垣根の腰に抱き着くと、ご機嫌に目を細めた。

 

「垣根も楽しかったか?」

 

垣根は抱き着いてきた真守の頭を柔らかく撫でながら告げる。

 

「それなりにな」

 

「じゃあとっても楽しかったんだな。よかった」

 

天邪鬼の垣根が『それなり』といえば常人の楽しかったと一緒だ。

そのため真守がふにゃっと笑うと、垣根はつんっとした顔をしながらも真守の頭を優しく撫でる。

真守は垣根に頭を撫でられて猫のように目を細めた。

 

「垣根と一緒に居られてうれしい」

 

「急にどうした。いつも一緒だろ」

 

垣根が突然の真守の発言に笑うと、真守は体を起こして垣根にぎゅっと抱き着く。

 

「世界って割と簡単に壊れちゃうだろ。あの一件で、垣根と一緒に変わらずにいられるのって、素晴らしいことなんだなって実感したんだ。世界が終わっても対処できる神さまで良かったって、そう思う」

 

真守が柔らかく微笑みながら告げると、垣根は真守のことを抱き寄せた。

 

「神サマじゃなくても俺とお前なら世界が終わっても問題ねえよ。お前との幸せを、絶対に壊させたりなんかしない」

 

垣根がキスをすると、真守は小さく『ん』と唸った。

 

「へへ。垣根、だいすき」

 

真守がふにゃっと笑って抱き着くと、垣根は目元を柔らかくして頷いた。

 

「俺も、お前のこと愛してる」

 

「ふふふー……っ」

 

真守がご機嫌ですりすりと頬を垣根に摺り寄せると、部屋に林檎が入ってきた。

 

「朝槻、垣根! 深城がお夜食頼もうかって話してる!」

 

「分かった。垣根、行こう」

 

真守は林檎の言葉に頷いて垣根から離れると、垣根へと手を差し出した。

 

「しょうがねえから付き合ってやる」

 

垣根が笑って真守の手を握ると、真守も柔らかく笑った。

そして三人は深城と白い少年のもとへと向かって行った。

 

明日もまだ休日だ。

だから今日は夜遅くまで遊んで明日ゆっくりと目を覚まし、それで家に帰る。

 

この学園都市にいる限り、色々と問題事は起きる。

それでもこうやって柔らかなひと時があれば、みんなで乗り越えられる。

 

真守は今一度それを認識して、幸福な世界を楽しんでいた。

 

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