とある科学の流動源力-ギアホイール-   作:まるげりーたぴざ

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第八三話、投稿します。


第八三話:〈完全存在〉が背中を押す

真っ白な髪。ヘーゼルグリーンの瞳。

髪を猫耳ヘアにして純白の防寒着を着た、一〇歳くらいのぷくぷくとした頬を持つ女の子。

その少女の体は垣根帝督に造り上げてもらった、朝槻真守の避難用の体だ。

体を操る真守は蒼閃光(そうせんこう)でできた猫耳と尻尾、それと腕にカブトムシを抱えて宙を駆ける。

 

「どうやら木原唯一は、上里翔流に復讐するために学校の生徒会長になり替わっていたようだな」

 

障害が発生し、現在は復旧しているカブトムシの記録から遡って推測するに。

 

木原唯一は大切な木原脳幹を撃破した上里翔流に復讐するために、上里翔流が転校した学校の生徒会長──通称びくびくウサギと呼ばれる彼女になり替わっていた。

そんな生徒会長のことを『お姉ちゃん』と慕う秋川未絵という少女は、生徒会長の様子がおかしい事に気が付いた。

 

おそらく木原唯一がわざと秋川未絵に『お姉ちゃん』との違いを見せて、自分が『お姉ちゃん』ではないことを気づかせたのだろう。

それが功を奏して、秋川未絵はごみ焼却場に『お姉ちゃん』が閉じ込められていると考えた。

そして秋川未絵は上条当麻に助けを求めた。

 

上条当麻に声をかけた理由は、クラスの友人はこんな非現実的なことはもちろん対処できないからだ。

そして警備員(アンチスキル)風紀委員(ジャッジメント)に頼むという選択肢も普通過ぎる。

だから秋川未絵はトラブルに慣れているであろう上条当麻を選んだのだ。

 

そして上条が秋川未絵と話していると、そこに上里翔流が偶然居合わせた。

 

上里はお嫁さん頂上決戦が開催されていたせいで疲れていたが、上里翔流曰く事件ならば解決せずにはいられないクソッタレな運命にいる彼は上条と秋川と共に学校のゴミ焼却場へと向かった。

 

その結果、上里翔流は不意を突かれて、『お姉ちゃん』に擬態していた木原唯一に理想送り(ワールドリジェクター)を奪われたのだ。

 

『木原脳幹を撃破されてから周辺にいたあの女の動きがねえとは思っていたが……まさか他の奴に擬態して潜伏してたとはな。木原唯一を探しても、木原唯一が本来の姿取ってなかったら流石に見つけられねえ』

 

真守は抱きしめているカブトムシから発せられる垣根の言葉に頷く。

 

「そうだな。木原は目的のためならば完璧に事を成し遂げる。だから擬態は完璧だったのだろう。すぐ近くにいる秋川未絵にしか分からないくらいにな」

 

真守は垣根の言葉に同意すると、くすりと笑う。

 

『? なんだ、どうした』

 

「ごめん。ちょっと笑ってしまって。……なんか久しぶりだなと思って。こうやって垣根と帝兵さん越しに話すの」

 

真守は不謹慎ながらも、思わず久しぶりの感覚に微笑んでしまう。

以前は垣根帝督が暗部の仕事をしていたこともあって、四六時中一緒にはいなかった。

それなのに真守が色々な事件に首を突っ込むものだから、垣根帝督はいつもカブトムシでフォローに回っていたのだ。

 

『……最近はずっと一緒にいたからな。つーかお前が俺を置いていかなかったら今も一緒にいたんだけど?』

 

「えーだって木原だぞ。戦場を駆けるわけでもない、世界を懸けた戦いをするわけでもない。復讐者を止めるための戦いだ。私の本体と垣根を投入すると戦力過多だろ、絶対に」

 

真守は絶対能力者(レベル6)。そして垣根帝督は真守と出会った事によって、無限の創造性を手にしている。

世界を懸けた戦いですら、真守と垣根は制する事ができる。そんな真守たちが木原一人に全力投入するのは、本当に過剰防衛すぎる。

 

「すでに帝兵さんが展開してるし、なんなら私が行かなくてもいいくらいだ。それくらいの戦力は帝兵さんにあるだろ?」

 

『そう思うならお前が行かなくていいじゃねえか』

 

「心配だから行くに決まってるだろ。もう見えてるし」

 

真守はカブトムシを抱きしめたまま、前に顔を向ける。

 

「──いた、上条たちだ」

 

真守は二〇階建てほどまで建設された、建設中のビルの屋上にいる上条たちを捉える。

 

上条と何故か一緒にいる御坂美琴、そしてリュックサックのように上条の背中に張り付いている、ぼろぼろになった去鳴。

 

彼らは理想送り(ワールドリジェクター)を奪った木原唯一と対峙していた。

 

先程まで、木原唯一は上条たちにブラフを張っていた。

新天地へと飛ばされた魔神を、理想送り(ワールドリジェクター)によって自分は自由に操れるというブラフだ。

そのブラフは既に破られている。

垣根が駆け付けさせたカブトムシによって、木原唯一のはったりだと上条たちに伝えたからだ。

 

「む?」

 

真守は跳躍して建設中のビルの屋上へと──上条たちのもとへ駆けつけようとしたが、声を上げた。

木原唯一が、懐から何かを取り出したのだ。

それは運動会の徒競走で使うような、おもちゃのような簡易的なピストルだ。

 

横紙破り(ULエクスプローダー)』。木原はそのピストルをそう呼んで、引き金を引く。

 

すると。引き金によって引き起こされた小さな爆発が基点となって、何かが誘爆したかのように大爆発が引き起こされた。

 

『あの女、「滞空回線(アンダーライン)」を粉塵爆発させやがったのか!』

 

この学園都市には『滞空回線(アンダーライン)』と呼ばれる、アレイスターが監視網として張ったナノマシン程度の監視装置が充満している。

それを木原唯一はピストルの小さな爆発で刺激して、垣根帝督の言う通りに粉塵爆発を引き起こしたのだ。

 

もともと木原唯一はアレイスターの監視から一時的に逃れるために『滞空回線』を一掃するために『横紙破り(ULエクスプローダー)』開発した。

だが使い方を変えれば、『横紙破り』は単純な凶器となる。

 

横紙破り(ULエクスプローダー)』を単純な凶器として使用し、引き起こされた大爆発。

それによって、一番吹き飛ばされたのは美琴だった。

 

「っ垣根、私は美琴を助けるっ」

 

上条当麻と去鳴についてはカブトムシが守ることができた。

だが少し離れて建設上の屋上の(ふち)にいた御坂美琴を守るまではカブトムシも間に合わず、爆発で吹き飛ばされてしまったのだ。

真守は抱きしめていたカブトムシを放り投げて疾走。真守が放り投げた、垣根が操るカブトムシはきちんと真守をきちんと追従した。

 

「美琴っ!」

 

真守は即座に受け身が取れないまま吹き飛ばされる美琴に追いつく。

そして真守はきちんと美琴を空中で抱き寄せた。

 

美琴は突然現れて自分を救った真守風の真っ白な少女に驚いていた。

真守は美琴の体を考慮して、無暗に速度を落とさない。

そのため真守は美琴が穴を開けて不時着しそうだった、倉庫の天井へと降り立った。

 

「んっ?」

 

真守は倉庫の天井へ降り立った瞬間、違和感を覚えた。

おそらく冷凍倉庫なのだろう。だが天井がやけに脆い。

 

(この冷凍倉庫、見せかけなのか?)

 

どうやら真守が着地した冷凍倉庫は本来の用途ではなく、まるでプレハブ小屋のように偽装されている冷凍倉庫だったらしい。

 

(どっかの暗部組織の隠し倉庫か)

 

真守は冷静に分析しながら、本来の用途で使われていないであろう冷凍倉庫の天井を突き破る。

そして美琴を抱き上げたまま猫のように一回転し、華麗に冷凍倉庫内に降り立った。

普通の人間だったら、足場にしようと思っていた場所が崩れてしまったらうまく着地できない。

だが真守は元々エネルギーを操る能力者だった。そのため足を捻ることなく人一人を抱えたまま、悠々と着地した。

 

「大丈夫か、美琴──」

 

真守は自分の手の中にいる美琴に気を回しながら、顔を上げた。

 

すると。本来の用途で使われていない常温の冷凍倉庫内には、無数の兵器が置かれていた。

 

巨大なコンテナのようなミサイルポッド。

銀行の金庫を真正面からこじ開けられるほどの強力な掘削ドリル。

火炎放射器、プラズマブレード、超電磁砲(レールガン)。そして兵器に必要な弾薬や燃料、電源や整備機材まで、多くの必要機材が取り揃えられている。

 

しかもそれら全てが、直接使用者に装着して扱う兵器だった。

 

「これは、一体……?」

 

真守は辺りに所狭しとおかれた兵器を見て、思わず呟く。

真守を追従していた白いカブトムシがぶーんっとやってきて、真守の肩に留まった。

 

『……この整合性のないおひとり様限定の武装。木原脳幹が使用してた武装じゃねえのか?』

 

木原脳幹が対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント)と呼んでいた武装。

ここにある武装は真守と垣根がカブトムシ越しの記録で見た彼が操る武装に非常に酷似している。

そのことに気が付いた垣根が声を上げると、真守は辺りを見回しながら頷く。

 

「そういえば木原脳幹の武装にそっくりだな。でも木原脳幹が上里翔流と対峙していた時に使っていた射出コンテナらしきものはないな。……倉庫の広さの問題か、あるいは単純にここが武装をストックしておくだけの倉庫なのか。おそらく後者だろうな」

 

辺りを見回す真守。そんな真守の横で、御坂美琴は突然現れた真っ白な真守に驚き、そして自分が落ちた冷凍倉庫が隠し武器庫だったことに驚いて頭がついていかない。

 

真守は美琴をフォローする事も忘れて、武装を一つずつ見つめる。

どこからどう見ても、科学によって造られた兵器群だ。

()()()()()()()()()()()

真守はカブトムシ越しの記録ではなく、直接見たことで感じる違和感に目を細める。

 

試しに、真守は近くにあったプラズマブレードに触れてみる。そして目を見開いた。

 

確かに科学で造られた兵器だ。だが基盤にあるものが違うのだ。

科学という電子回路を用いて魔法陣を描くことで、魔術を構築している。

 

この兵器たちは魔術と科学両方を使って敵を殲滅する。そのために造られた兵器だ。

 

科学と魔術。全く別の法則であるはずの二つが互いを補強し合い、交差している。

 

互換性がなければ、科学と魔術の併用なんてできない。

つまり科学と魔術には互換性があるということだ。

そして互換性があるということは、科学を魔術に置き換えることも、魔術を科学に置き換えることもできるということだ。

 

つまり。元々の力の本質が同じものでなければ、実現不可能な兵器である。

 

それは突き詰めれば、科学と魔術は根っこが同じだということだ。

 

それなのに、何故科学と魔術は全く異なった法則で成り立っていると思われているのか。

その理由は単純だ。この世界の思想を切り分けた人間がいるからだ。

ただただ思想を切り分けられただけ。それだけで、本当は科学と魔術は相対するものではない。

その答えに辿り着いた瞬間。

 

真守はぐらりと意識が揺らいだ。

 

(何だこれ、外からの干渉……っ?!)

 

自分の意識が歪む。頭の中がかき乱される。

絶対能力者(レベル6)の演算を狂わせるなんて、本来ならばありえないことだ。

だが現実にそれが起こっている。

だから真守は驚きつつも、干渉を跳ねのけるために演算をし始める。

 

その最中。

 

真守は暗闇の中から、誰かの真っ白な手が伸びてくるのを幻視した。

 

「だ……っ」

 

誰だ。

その言葉が真守から完全に発せられる事はなかった。

真守の脳裏に、ぷつっと電源が落ちる音が密かに響いた。

真守は処理能力が頂点に達して、かくんっとその頭を落とす。

 

『真守?!』

 

真守の肩に乗っていたカブトムシは、真守がかくんっと頭を落としたので異変に気が付く。

垣根はカブトムシを操って、慌てて真守の顔を見た。

 

無機質なヘーゼルグリーンの瞳。その瞳は全く焦点が合っていない。

まるで。機能停止しているような様子。

垣根帝督の脳裏を、嫌な記憶がよぎる。

 

第三次世界大戦。

真守は右方のフィアンマの手によって胸の中心を穿たれて、壊れた機械のように動かなくなった。

あの瞬間の絶望が。垣根の頭をよぎる。

 

だがあの時とは明確に違うと、垣根は感じていた。

何かに集中しているのだ。

集中しているからこそ、真守は外に対して何か情報を出力することができなくなっている。

 

垣根の推測通り。

真守の中では高速で情報が処理され、対策が行われていた。

アレイスター=クロウリーがこの世界を分かつために生み出した魔術。

 

原型制御(アーキタイプコントローラ)

アレイスター=クロウリーが科学と魔術を分断するために生み出した、思想を分断し共通認識を捻じ曲げる技法。

それに抗うための演算が、真守の中で高速に行われていた。

そして、それと同時に。

 

朝槻真守はとある存在に接触されていた。

だが美琴にはそれが分からない。

 

「ど、どうしたの? というか朝槻さんで良いのよね……肩にカブトムシ乗ってるし!」

 

『うるせえ! 後で話聞いてやるから黙っとけっ!』

 

垣根は美琴の言葉を聞いている場合ではない。

真守が突然出力もできないほどに内部処理を高速で行っているのだ。

美琴は垣根にぴしゃりと跳ねのけられて、ぐっと拳を握り締める。

 

また置いてけぼりだ。

そう思っていると、兵器の山から小さな音が響いた。

 

びくっと美琴は震えて、そちらを見る。

そこには無数の兵器が生物のように寄り集まってできた首長竜がいた。

 

使い手になりえる自分を値踏みしている。

 

そう感じた美琴はカブトムシを操って焦る垣根と真守から離れて、身長の二倍はあるガトリング砲に刻まれた名前を読む。

 

「アンチアートアタッチメント……?」

 

その意味を、御坂美琴は正しく認識できていない。

だがこれがあれば、木原唯一と互角に戦えるという直感が走った。

 

運用システムなど欠片も分からない。

それでも学園都市にいる発電能力者の頂点である自分ならば、システムに介入して書き換えて乗っ取ることができる。

 

御坂美琴はここ数日、劣等感に苛まれていた。

上条当麻と朝槻真守があまりにも遠い存在になってしまったからだ。

そのことに御坂美琴は焦燥感を募らせていた。

 

次のステージはあると感じていた。

だから美琴は上条と共にいるために次のステージへと昇りたかった。

それでもどうやったら辿り着くか分からなかった。

 

そのためここ数日ふらふらと、美琴は学園都市の夜を彷徨っていた。

そして闘争を求めていた。

 

だが御坂美琴が望んだ闘争で、上条当麻が傷ついていた。

だから打ちのめされていた。

 

それでも。

この兵器群を使えば、次のステージへと昇り詰めることができる。

そう思った美琴は自然と、アンチアートアタッチメントへと手を伸ばした。

 

すると得体のしれない悪寒が自身を貫き、思わず美琴は手を離した。

 

御坂美琴は学園都市の発電系能力者の最高位だ。

だから電子に対しては絶対のアドバンテージがある。

電子に対してできないことは何もない。だからこそ超能力者(レベル5)という最高に立っているのだ。

 

そんな御坂美琴が読み解けないものが、ここにはある。

根本的に何を動かすためのシステムなのか、御坂美琴には見当もつかなかった。

 

だが直感は消えない。

この兵器は自分の力になってくれる。そして次のステージへと案内してくれる。

そんな直感が、御坂美琴の中から消える事はなかった。

 

『おい御坂美琴、それに触れるんじゃねえ』

 

垣根はくたっとなってしまった真守のことを横たわらせながら、美琴に警告する。

 

『真守がそれに触れて処理にかかりきりになってるんだ。不用意な行動を取るんじゃねえ』

 

美琴は垣根にそう言われて、一度静止する。

だが、即座にぎゅっと拳を握った。

 

「……私は超能力者(レベル5)よ」

 

『そうだな。だがテメエは()()()超能力者(レベル5)だ』

 

垣根帝督は御坂美琴に事実を突きつける。

 

『第三位の俺と第四位のお前には絶対的な差がある。分かってんだろ』

 

第三位と第四位では絶対的な壁がある。無限の創造性を持つ垣根帝督と、電子関連ならば全てを制御する事ができる御坂美琴。その応用性の違いは歴然だ。

 

『……俺たちは確かにそれぞれの分野でのエキスパートだ。けどお前の力は俺たち第一位から第三位の能力のそれぞれの応用性で、再現が可能なんだよ』

 

御坂美琴は次のステージがあると信じているが、打ち止めになる者もだっている。

それが才能の差だ。努力などでは埋められない、自身の限界。

悲しいけれど、それが現実なのだ。

 

学園都市では才能が全てだ。

才能がない者は切り捨てられて、才能のある者のために道を譲らされる。

努力なんて、この街では意味がない。

 

だから垣根帝督は、努力やら友情やらが嫌いだった。

嫌いだったけれど。朝槻真守に出会って、垣根帝督は少し考え方が変わった。

自分を変えようと。変わろうとする努力は、無駄にはならない。

そして大切な人やかけがえのない友人を持つことで、劇的に変化するものがあるのだと。

だが垣根帝督は朝槻真守によって気が付いた事実を、いまこの場では口にしない。

 

御坂美琴に現実を突きつける必要があるからだ。

それが、垣根帝督の優しさだった。

 

『お前にはお前にしかできないことだってあるんだ。高望みしてねえでそれだけやっとけ』

 

美琴は垣根帝督に現実を突きつけられ、垣根なりの優しさを見せられても。

何故か自分の気持ちが折れなかった。

この兵器が使えるという直感が、折れなかった。

 

「……これは私を値踏みしてる」

 

『あ?』

 

「朝槻さんはこれに不用意に触れたから弾かれたんじゃないかしら。だってこれは私を見てる。使い手に相応しいか、私を値踏みしている。そう感じる」

 

『…………勝手にしろ。俺は止めたぞ』

 

垣根は美琴を即座に見放した。

元々この少女を止める必要が自分にはないのだ。

それなのに、垣根帝督は一度優しい言葉を掛けた。それだけでも十分温情を掛けている。

痛い目を見ないと我の強い人間は分からない。そういうものだ。

だから垣根帝督は、我の強い御坂美琴をこれ以上留めなかった。

 

垣根に見放されても、美琴は平気だった。

確かにこの武装に手を出すことに恐怖を感じる。いまも悪寒が止まらない。

だが()()()()()()()()()()()()()()()()()と、御坂美琴は心の底から思っていた。

 

何故なら朝槻真守は絶対能力者(レベル6)へと踏み出しても、人間のまま変わらなかった。

 

変わる事は怖い。

だが真守は完璧であり、真なる個体となっても、変わることなく以前の真守のままだった。

()()()()()()()()()()()()()。次のステージへと一歩踏み出しても、自分は自分のまま変わらずに新たな力を手に入れられる。

 

朝槻真守は先駆けの乙女だ。

人々が神に隷属する時代が終わり。人間一人一人が神へと至るための、この世界の全人類の『(しるべ)』。それが真守なのだ。

 

真守という存在がいるからこそ、美琴は恐怖に苛まれていても、この武装に手を出して大丈夫だと確信していた。

 

ペースメーカーがあれば、人は安心して走ることができる。

だからこそ、御坂美琴は躊躇わずにその力へと手を伸ばした。

そして、新たな力を手に入れた。




注釈ですが、原作と木原唯一との戦闘シーンが少々変化しているのはカブトムシが参戦しているからです。
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