次は一〇月二二日金曜日です。
真守はスクナビコナ食品のサプリメント工場の入り口と違う場所を打ち破って侵入し、中枢へと向かっていた。
(
真守は
そしてエネルギーの流れを感知してこの食品工場の情報の中枢であるデータサーバーがある通信室の前へと立つ。
「ここか」
扉を蹴り破って臨戦態勢で入るが、中には誰もいなかった。
(全員出払って
真守は通信室内を歩いて、壁一面に並べられたモニターがあるコンソールの前までやってくる。
「……ん。
モニターの一つには
そして、
『おーい、そこのキミ! キミがいれば人数も丁度五人だし! 戦隊モノで言うところのブラックのポジションを与えてあげるよ! 魅力的だろ? どうかなー僕たちと一緒に「センセー」退治! やろうよ、ねえ!』
真守がコンソールを操作して
(なんか
真守はびっくりして思わずモニターを注視してしまう。
『おい、コラ! 無視すんな!』
少女は
『なんとか言えー!』
『なンとか…………ねェ?』
ベクトル操作によってその衝撃が束ねられながら進んでいき、少女の下まで数度地面を叩きながら伸びると少女を弾き飛ばした。
『おわっぁあああ──!?』
少女は
『な・ン・と・か』
ポケットに両手を突っ込んだまま上体を前に倒して顔を少女に近づけると、
『……うぇ? ………………はい?』
『オマエが「なンとか」言えつったンだろォがァ!!』
そして次の瞬間、声を荒らげて右足を思いきり地面に叩きつけた。
『ギャハハハハハハ!! 虫けらが虫けらに潰されるぞォ!!』
『うわぁあああああ──!!』
『『『リーダー!!』』』
リーダーと呼ばれた大型多脚兵器に圧し潰されそうになった少女を助けたのはウサギの凶悪な着ぐるみを裸体に
鋭い閃光のように着ぐるみたち三人がリーダーと呼ばれる少女を助けたと同時に大型多脚兵器はクレーターを作り上げながら地響きを轟かせ、辺りに粉塵を巻き起こしながら地面に着地した。
そして自分を恐怖の目で見上げている四人組を
(冗談言ったのに反応が薄かったから気にくわなかったんだあ)
真守は
(あ、ヤバい。見てないでハッキングハッキング)
真守はそこで自分のするべきことを思い出すと、コンソールを操作してパリパリッと掌から電気エネルギーを
真守がハッキングを始めると、四人組の暗部組織がひそひそと作戦会議をし始める。
『──コンビネーションで行く』
暗部組織の少女たちが動揺して作戦会議をする中、赤髪にマスクをしたリーダーと呼ばれた少女が最大限まで警戒心を高めて呟いた。
『『『え?』』』
『
リーダーの言葉に三人が頷く。
『我らは無敵の、
(おー。すごい気合入れてる。頑張れー)
真守はハッキングを行いながら並列処理をして監視カメラ越しの
セーラー服の長身は
すると
『よし! 人は摩擦係数のない場所では動けない! ──ナル!』
『芸術はぁ~さく裂だぁ──!!
リーダーと呼ばれた少女が着ぐるみの少女をナルという名前で呼ぶと、ナルと呼ばれた少女は身に
『ほい、完成!』
その紙はアイアンメイデンのような形状を取り、
『やっくん!』
次にリーダーの少女は後方にいた髪の毛を帽子にまとめていれている少女の名前を呼ぶと、やっくんと名前の呼ばれた少女は腰に巻いたポーチから野球ボールほどの鋼でできた球と薬品が入った二本の試験管を取り出した。
『たぁあああ────!』
やっくんと呼ばれた少女が試験管内の薬品を野球ボールのような鋼の球に注入すると、その鋼の球を野球ボールらしく
投擲された鋼の球はアイアンメイデンの頭まで放物線を描いて飛んでいくと、タイミングよくアイアンメイデンの口がガポッと開く。
鋼の球はそのまま吸い込まれるようその口の中に入り、ゴロン、と何かに当たって固い音を内部から響かせた。
そして次の瞬間、内部から強く土色の煙が噴き出した。
『お、優等生たちが戻ってきた!』
『遅かったねえ。ヤツならあの中だよ』
着ぐるみの少女に畳みかけるようにリーダーと呼ばれた少女が声を上げると、エステルは
そこにあるアイアンメイデンの表面は赤熱し、酷い熱波が立ち昇って辺りを
『リキッドテルミット反応。反応の際に出る熱は四〇〇〇度。まあ、骨の欠片も残らないんじゃないかな?』
髪の毛をまとめて帽子に入れている少女は先程
『そんな……』
『アイアンメイデン。罪深き者にはぴったりの末路だ』
エステルが膝をついて嘆く中、リーダーと呼ばれる少女の嘲笑が響く。
『さあ、次は「センセー」だ』
『害虫「センセー」は潰さないと』
『命乞いしても無駄だよーっ?』
(バカだなあ。……というか、消えた八人目だって噂されてる私はともかく、
真守は
(……お、このアジトは意外と深いところに繋がっているな。これだったら菱形の居場所を突き止められそうだ)
そして
『センセーセンセーってうるせェんだよ』
『今から俺が「センセー」だ。オマエたちに正しい悪党を教えてやるよォ……!』
傷一つ負わずに紙吹雪が舞う中、獰猛に余裕の笑みを浮かべる
『ま、マジ!?』
『完璧なコンビネーションだった……!』
『ありえない……』
『こいつは一体……?』
『──
『
リーダーという少女は
『聞いた事がある。白い顔、白い髪。赤い目。まさか、コイツ……元第一位、現第二位!?』
『オォイ……? ちまちました小ネタはもう品切れかァ?』
リーダーと呼ばれる少女の呟きによって恐怖で呆然とする
『なンだその面はァよォ……? こっちのテンションが下がッちまうだろォがァ……! ────あァ!?』
『喜べよォ! 良いベッドが見つかったぜェ!!』
セーラー服の長身が体に突然かかったGに苦しめられている中、
『──ぐあっァあああ!?』
ドゴォッ! という音と共にセーラー服姿の長身は自分の体に走った衝撃に悲鳴を上げる。
セーラー服の長身はそのまま
『人間の体ン中に、生体電流ってのが流れてるの知ってるかァ? ちっとばかしイジってやるから楽しめよォ……!』
『ああァっ──!? があああァああ──!!』
セーラー服姿の長身は生体電流を
『ちっとは楽しそォな顔しろよォ……』
『まァ無理かァ? このベッドは寝心地悪そォだもンなァ?』
『よくも清ヶを……! リーダー指示を! あいつを倒す、』
『このヤロォ────!』
髪の毛を帽子にまとめた少女がリーダーに指示を乞うが、その目の前で怒りに突き動かされたうさぎの着ぐるみを操る
『ナル、待て!』
『死ねェえええ──!!』
帽子の少女の制止むなしく、ウサギの着ぐるみの少女は
『なっ──!?』
少女が
『つまンねェなァ……。…………つまンねェよォ』
『そンな小ネタじゃ俺には届かねェ。俺の定義を外側からぶっ壊すよォな人間でも連れてくるンだなァ!!』
真守は
「なんか今呼ばれた」
顔を上げた瞬間、モニターからプログラムが無事に走ってハッキングが完了した音が聞こえたので、真守はコンソールを再び見つめた。
「……──見つけた。おそらくここが菱形幹比古の隠れ家だ。……聖音高等学校第六科学棟、か。周辺状況を調べて残存勢力を確認。まあ多くのDAは出払っているだろうな」
真守はモニターから残された二人の少女の阿鼻叫喚の声が聞こえる中、コンソールを高速で操作してハッキングを仕掛ける。
『残るはオマエだけだがァ。幾ら俺でも無抵抗のガキをいたぶる趣味はねェからなァ』
『さァ。どォする……? なァ?』
リーダーが恐怖でたたらを踏んで床に盛大にお尻を打ち付ける中、
『だァからァ。な・ン・と・か、言えよォ──?』
『──ッチ。ション便くせェガキがこンなトコ歩き回るとはなァ。ガキは大人しく布団にくるまって寝てろォ』
「聞こえるか、菱形幹比古」
〈うん。キミはもしかしてもしかしなくとも
「ああ、そうだ。九月一日付けで
真守は宣言をしてから真剣な表情で告げる。
「ちょっと話をしようか、菱形幹比古。……建設的な話をな」
一方通行蹂躙無事終了……。
真守ちゃん、その間に菱形に辿り着きました。
一つ気になることがあるのですが、この事件の時上条くんは何してたんでしょうね。
漫画版ではインデックスとアレイスターがちょこっと描かれていたんですけど、普通に学校に行ってたんでしょうか。
『流動源力』ではそれなりに辻褄合わせていますが、原作ではどうなんでしょう。気になる……。