資料整理の際に出てきたデータです。
消えてしまうのも忍びないので、すこし手を加えて体裁を整えました。
おまけと思っていただければ幸いです。
【コードネーム】 エレノア
【性別】 女
【戦闘経験】 約10年
【出身地】 ◽️◽️◽️
【誕生日】 不明
【種族】 ペッロー
【身長】 145cm
【鉱石病感染状況】
体表に源石結晶の分布を確認。メディカルチェックの結果、感染者に認定。
【物理強度】 標準
【戦場機動】 優秀
【生理的耐性】 普通
【戦術立案】標準
【戦闘技術】 卓越
【アーツ適性】優秀
ロドスのオペレーター兼、非常勤講師。
龍門でのとある事件の後、ロドスに保護されそのまま所属することとなった。
彼女はエレノアであり、それ以上でも以下でもない。別の名前もない。たとえ彼女のクローゼットの奥から傷だらけの仮面が出てきたとしても、彼女はオペレーターとして働いている。
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果においても、同じく鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】 18.5%
明らかな感染の兆候が見られる。また、源石術過剰作用による急激な鉱石病進行により右腕分が肘より切断されている。現在彼女の右腕は、切断部が特殊な色合いの源石により覆われているため、人前に出る際はカバーを付けること。
カバーの柄は何でもいいですから、付けてください。だから何でもいいですってば!
──ロドス所属の医療オペレーター
【血液中源石密度】0.39 u/L
長年の源石術の過剰使用と、正規の治療を受けていなかった為に感染状況は深刻である。特に血中酸素運搬に支障が見られ、一定強度以上の運動で息切れが見られる。
1条
ここに述べられた内容は複数の都市、組織、及び国家によって正式に確定したものである。改訂の必要がある場合、改訂の発案を行った組織、又は都市、国家が主として訂正内容の確認と改訂を進めるものとする。
この内容はAlsatian(以下“対象“とする)に関わる運用に関するもので、この内容に違反した、都市、国家、組織は罰せられる。尚、特例として特別運用が認められる場合は、四名以上のこの文書作成に署名した責任者の認可が必要である。
2条
・対象はこの文書に署名された国家、都市、組織に対して中立でなければならない。
・対象は条約で正式に認められた国家(群)、都市、組織に対して個人的な理由でいかなる武力の行使もしてはならない。また、対象が所属する組織も対象に対して同等の制約を課さなければならない義務を有する。
・対象が単独で都市に入ってはならない。また特例として許可する場合であっても、その都市における責任者の認可を必要とする。
・対象はいかなる行商、依頼、及び金銭の発生する行為をしてはならない。
・対象はその都市における治安維持の役目を担う職務に関して、全て命令に従わなくてはならない。
・対象は天候に影響を及ぼす範囲のアーツ(源石術)を行使してはならない。また、大規模に地形を変形させることは認められていない。
3条
・対象は常に位置情報を開示しなければならない。戦闘行為以外で位置情報を紛失した場合、720秒以内に復旧しなかった場合は、直ちに指名手配がなされる。
・対象は7日に一度、身体検査を行わなければならない。ここで述べる身体検査とは、血圧、鉱石病の進度、血中の源石濃度、体温、体重、身長、基本的な認知能力、を含むものである。
・一定の権限を持つものは対象に関わる情報の開示請求が認められる。またこれがなされた場合対象は速やかに上記のものを開示しなければならない。
[ロドス職員への通知]
彼女と模擬戦を行う事は自由ですが、きちんと防具を着用して下さい。いくらアーツを使用しないからと言ってもエレノアの基本チューニングは“戦場”です。“模擬戦”ではありません。
彼女のアーツは一見すれば雷を操るように思えるがそれは誤りだ。彼女のアーツの実態は『大気の変成と操作』である。この大気の操作は成分によらず作用する。彼女は空気を小さな粒と大きな粒に固め、擦り合わせ正の電荷と負の電荷を作り出す。電位差が拡大し、空気の絶縁の限界値を超え放電する。それを自身の武器の先端部で発生させ雷を操るように見えるのだ。
また主武装として雷を使用する傍ら、彼女はアーツを相手の足元に瞬間的に発生させたり、自身の鎚の軌道上に発生させることで縦横無尽な個人戦闘を展開する。彼女のアーツで固めた大気自体はそれほど強度はなく、拘束にも使えないが、足を引っ掛けたり、武器の軌道を変化させるには十分だった。
一般的に雷は一度の放電量が数万から数十万Aにおよび、電圧は10億Vにもなる。電力換算で平均約900GW、エネルギー換算で900MJ。加えて、雷が発生した際に観測される音は雷が地面に衝突した時の衝撃音ではなく、放たれた熱量によって局所的に2〜3万℃という高温まで加熱された大気が急速に膨張し、音速を超えた時の衝撃波である。
彼女の雷はこの原理で発生させている。
いくら自然現象の雷に比べて威力が落ちるとは言っても、その超至近距離で何度も繰り出される爆音は聴力を低下させ、突発的に放たれる光量は視力を奪って行く。
流れる電気は彼女の神経系を破損させ、肌を伝う電撃は皮膚に火傷を発生させる。
しかしながら、あくまで彼女のアーツは大気の若干の変成と操作であるため、彼女自身に二次的に発生させた雷そのものに対する防護策は無く、防護服として絶縁体の装備を纏わなければ、自滅してしまう為、注意が必要である。この特性から彼女の任務は単独行動が主となる。
あんなん狂気の沙汰ですよ。なんであんな子がそこまで至ったのか。
──とある研究員
彼女の源石は通常の物より、吸収、結合の性質が強くなるよう変質している。
つまり、源石による感染状況は悪化しやすいが、被害が局部に集中しやすいと言う事である。この特性により通常は死亡するほどの汚染をされても、右腕だけにそれがとどまり生きながらえていると言う事である。
詳細は彼女の持参したサンプルを参照すること。尚、数年前の感染者から発生した源石である為、扱いには細心の注意を払うように。
この前ヘラグさんに子供たちと一緒にお菓子を貰って、複雑な顔をしていました。あの方はなにも子供だけにお菓子を下さる訳ではないのですが──誰か彼女に伝えてあげましたか?
──ロドス養護部職員
彼女は鉱石病が、非感染者にとって恐ろしく出来る事なら関わり合いたくない物だと理解している。それこそ人は、今ある幸せを感染ごときで失いたくはないのだ。
罹患すれば必ず死に、社会からも追い出される。そんな病に罹っても通常の生活を送る事は困難だと理解している。ある程度の区分けと──は必要だと割り切っている。ただ、区別と差別は似ているようで根本から違うのだ。彼女が望むのはただ一つ。“感染者を人として扱うこと“である。
人は関わりが無いから、心にもない行動が出来るのだ。鉱石病にかかった彼ら彼女らがいかに強かで、ステキな人間か分かれば態度がまた変わるかも知れない。
彼女はそう、信じている。
現在彼女はロドスのオペレーターとして勤務する傍ら、本人の強い要望と、それに見合う能力もあり、予定の合う日のみ非常勤の講師として子供たちを教えている。教えている子供達の範囲は広く、5歳から16歳以上まで幅広い。特筆すべきは彼女がそれに耐え得る広範な知識量と、また教師としての技能──基本的なことはもちろん、言うことを聞かない子を強制的に着席させる脅威的なスキル──を備えていることだ。
彼女は鉱石病の根絶には、医学的、科学的な発展と、何より教育こそが大事だと信じている。社会的な偏見を軽くするには、多くの角度から物事を見る視点と自ら考えぬく力が必要だと質問してきたロドス職員に話している。
だが、もし──性急に生命や尊厳が害されそうな時は、彼女は鎚を携えて戦さ場に現れる。
武力と知力。どちらも欠けてはならないと無断で出撃した彼女は、反省文を書きながら述べた。
【エレノアの印】
空の小瓶。あなたの心の支えにもなりますように。
【採用契約】
レユニオン元幹部。
貴方が望めば、貴方が知らない歌をたくさん教えてくれる。