阿伏兎(不死者)に転生したサラリーマンの物語 作:アルトリア・ブラック(Main)
原作と違って鬼兵隊、快援隊、春雨と地球に向かっている最中の一幕です。
なんか今回ほのぼのしてたりシリアスだったりします
今回短いかもです。
【#最後に夜兎兄妹逆転パロあります。神威がただの家出、神楽が第七師団に入るという展開です。詳しいことは気にしない!】
ー阿伏兎ー
第七師団に保管してあったアルタナによって回復した阿伏兎は、復活した時から部下に破壊された艦隊の内容が書かれた書類を渡される。
その中に、明らかに先の戦争とは違った内容の中身にブチっとくる
スッと立ち上がり野郎達が騒ぐ声が聞こえる方向に歩く
扉を軽く開けると、そこはどんちゃん騒ぎ
夜兎やら攘夷志士やらごちゃ混ぜになって騒いでる
(…あれー?おっかしいな、銀さんがいるぞー?あれ?)
銀さんが星海坊主とわきゃわきゃ飲んでいるのをみて辺りを見渡すと、何故か戦艦がボッコボコである。
神威はふてくされているのか、地面に座ってジュースを飲んでいた。
そして、何より呼ばれてない奴らまでいるし
「ふ、副団長…」
部下の静止を聞かずに歩き始める。
「このアルタナがあれば俺の髪は復活する!!」
髪の毛を生やした星海坊主にブチっときて、思いっきり頭部を鷲掴む
ついでに銀さんも掴む
「人のアルタナで何してんだ!!!」
「なんで俺もぉおお!!?」
思いっきりテーブルに叩きつけると、シリアス回でないのか、単に力を割と抜いてやったので星海坊主が頭から血を噴き出しながら「やっと起きたか愚弟!!アルタナ貸してもらったぞ!」と酔っ払っている星海坊主が言ってくる
「育毛剤じゃねぇんだよアルタナは、勿体ない使い方すんじゃねぇボケ」
星海坊主の毛根をむしり取ると「ギャァァアアアア!!何しとんのじゃ!この義弟!!」と叫ぶ
「ねぇ、オニイサン?なんで俺まで机に叩きつけられたの?なんで無視されてんの?」
「そこに掴みがいのある頭がいたから」
「何その通り魔みたいな理由?!」
ぎゃいのぎゃいの騒ぐ阿伏兎達に神威は離れた所から眺めて少し微笑む
「馬鹿叔父起きたアルな」
神楽が神威の横に来て言う。
「お前も叔父に会いたくて来たの?」
「そんなわけないアル。馬鹿叔父と話したこと数回しか無いネ、イメージはお土産を定期的にくれる大阪のおじちゃんネ」
「…オオサカ?」
「お前ギャグ路線無理アルな」
神楽は隣で彼らの様子を眺めて笑っている神威を見て無言になる
「…お前が心配で死ぬに死ねないアルな、あの馬鹿叔父も」
「え?それどういうこと?俺馬鹿にされた?」
「そうアル」
「一丁前にお兄ちゃんの悪口を言うなんて、頭が高い〜」
デコピンをするとゴチンと鈍い音が神楽の額から発生する
「イッッタァ!!何するアルか!!馬鹿兄貴!事実を言ったまでネ!!」
「神楽ちゃん!あんまり暴れると船壊れるよ!」
新八の声も虚しく、神威と神楽が兄妹ゲンカを始めると
「船が壊れるだろうが、落ち着け!」
「ゴファ!?」
神威の脳天にかかと落としを食らわせる阿伏兎。
神楽の脳天に拳骨をお見舞いする。
「あのー?阿伏兎さん?貴方のかかと落としが何より戦艦にダメージ喰らわせてますけど?神威くんめり込んでますけど」
銀時のツッコミが入る
「これぐらいやらねぇとこの馬鹿止まらねえよ、このすっとこどっこい」
「いやいや、気絶してるからね?神威くん。せっかく傷治ってたのに、今のかかと落としでえらい傷作ったと思うけど」
〜数時間後〜
それぞれの艦隊に戻って行ったのを見て安心して、阿伏兎は自室のソファーに座る。
銀時達に不死者についての話をしたのだが、結局、どういう結末を迎えるかは彼ら村塾の選択次第だろう。
(…不死者って括りなだけで出しゃばるワケにはいかないしな)
高杉が、銀時達がどういう結末を迎えるか正直知っているが、彼らを救済して良いのか悩むようになった。
阿伏兎に転生してすぐならば、救済も視野に入れて動いていたが、そこまでするメリットがないように思えてきたのだ。
結局、江華を助けなかったのも、彼らの選択を無下にしたくなかったからだ。
(…アイツらにはアイツらの人生があるしな)
自分が背負えるものなどたかが知れている。
自分が持つと決めたのは春雨第七師団と江華との約束だけだ。
「おい、義弟」
暗い廊下から現れたのは酒を片手に持ってきた星海坊主だった。
「まだ酒飲むのかよ」
「いいじゃねぇか、テメェと一緒に飲んでみたかったしな」
そう言ってソファーに座る。
向かい側に座った星海坊主は酒を注ぐとそれを飲み始める。
なんとなく阿伏兎も飲み始める
窓から星々の光が入り込んでくる。
(…なんか奇妙な光景…)
星海坊主との会話に悩んでいると、星海坊主から口を開いてくる
「神威のこと、まず礼を言う。俺の代わりに面倒見てくれて有難う」
「あぁー…まぁ、手間のかかる悪ガキだったぜ?人のことサンドバックにするわ、割とエゲツないし」
「そうか」
そう言って笑う星海坊主
「でもまぁ、一人で春雨にいるよりはるかに楽しいな、妙なとこが江華に似てて笑えてくるし」
神威との生活は案外楽しかった。
確かに、苦労することも山のようにあったが、やっぱり身内がいると心許せるところがある。
「まぁ、一緒に歳は取れねぇがな」
周りがどんどん歳をとっていくのに自分だけが若いままなのも始めの頃はつらかった。
古参幹部の一人は年齢を理由に前線から退いた時、阿伏兎はいつになったら引退するんだという話になった時は肝が冷えた。
(ただでさえ、年齢不詳設定貫いてたし、なおかつ不死者だってバレたらやばかったから、はぐらかす理由作るの一丁前になったな…)
物思いに耽っていると、星海坊主が「引退するんなら地球に隠居したらって神楽が言ってたぞ」と言ってくる
「嬉しいねぇ…んじゃ、考えてみるわ」
二人で酒を飲むのも良いなと感じていた。
ー逆転兄妹パロー
原作の流れで言えば、神威が春雨に入り、神楽が地球の万事屋に入る流れだったはずだが、春雨に来たのは娘の神楽の方だった。
「私を連れて行けネ」
(…あれ?神楽の方がくるの?これって逆転パロみたいなことになってる?)
「女の子が入る所じゃねぇよ?春雨は、野郎の巣窟だぜ」
「構わないネ」
神楽の目を見ると、原作神威のような険しい目をしていた。
「構うわ、野郎達しかいねぇんだぞ、どうなるか分かってんだろ?」
「黙らせれば良いアル」
何を言っても諦めなさそうな神楽にため息をつく
「どうして春雨に入りてぇと思ったんだ。お前さんなら親父さんがいんだろ」
「……マミーが死んでから帰る頻度が減ったアル。それに、あの馬鹿達はマミーの看病をロクにしなかったネ、神威なんてマミーを捨てて消えたアル。そんな奴らをもう待つのは嫌ネ」
「………」
反抗期の酷い状態に頭をかく
神威を面倒見る準備は出来てたが、こう、ヒロイン枠である神楽を面倒を見る準備は出来ていなかった。
「良い場所紹介してやるぞ」
春雨などよりもというと、神楽は小さい声で何か呟く
「……阿伏兎と一緒が良いネ」
(…マジかぁ…そうなるか、うん、江華の弟って形になってから予期はしていたけども)
「連れて行くヨロシ」
そう言って船に乗り込む神楽に「へいへい」と言って着いて行く
(……団長の役どうしよ…)
「……」
数年後、神楽はみるみるうちに大人の女性になった(て言っても大きくなったのは胸と身長だけ)
と言っても女として春雨に来た以上、それなりの危機はあるわけで、その度に神楽が制裁お見舞いしたり、いろいろしたおかげで男の影などない。
「…まぁ、一番ヤバいの阿伏兎アルからな」
「おいおい、団長には言われたくないやい」
結局神楽は春雨第七師団団長になり、夜兎達を引っ張って行っている。
阿伏兎と神楽は春雨の艦内を歩きながら今後のことを話していた。
「んで、今後の予定だけど、地球に行って鳳仙の旦那を説得するって流れだが、お前さんほんとうに行くのか?吉原に」
「行くって前から言ってるアル。うるさいネ阿伏兎は」
「当たり前だろ、あそこは遊郭・吉原だぞ、愛憎渦巻くなんたらのドロドロな場所だぜ。そこに女であるお前さんが行くなんてよろしくねぇよ?教育上も」
「…そんなの、春雨自体が教育によろしくないヨ」
「まぁ…そう言われればそうだけどさ」
「わかったら連れて行くアル」
「へーい、なんかあったら言えよ」
「だからしつこいアル」
「へいへい」
吉原に来た阿伏兎たちは鳳仙の帰る気なさそうな状況にため息をつく
「不機嫌アルな」
「そりゃーね、一人死んじゃったからね」
腕を再生させながら神楽に言う
鳳仙と神楽が戦い始めたのをみて止めた云業が死に、結果的に追い払われるように退場した神楽達。
「云業に不死者の血を与えてたらマシだったんじゃないアルか?」
「いやいや、死ぬと思うよ?腕とか足とか頭とか溶け落ちるよ?」
「…そんなマグマアルか」
「マグマだよ?不死者の血は不死者に流れるから安定してるんであって、それ以外の体に流れたら溶けるからねぇ」
再生し終わったのをみて立ち上がる
「さて、もう鳳仙の旦那は帰る気なさそうだし、俺達も戻るか?」
そう言うと神楽は外を見て「あの馬鹿兄貴がいたアル」と言う。
神楽のポジションに神威がおり、万事屋一行になっていた。
「ちょっくら馬鹿兄貴いじめて帰るアル」
そう言って傘を持ち上げて鋭い眼光で神威を見る
「タチの悪い兄妹喧嘩だなぁ、このすっとこどっこい。叔父さんも手伝ってやるからさっさと帰るぞ」
傘を担いでそちらに向かう。
〜とある日の阿伏兎と神楽〜
神楽は春雨で生活してから数年が経過し、だいぶ慣れていた。
人を殺すのも、侵略戦争も
(…マミーが知ったら怒るかもしれないアルな…)
自室のベッドの上でくつろいでいると…
(……ん?誰アルか?)
ドアを開けてひょっこりと覗くと、そこにいたのは血まみれの阿伏兎だった。
「…なかなかグロッキーな状態アルな」
神楽は阿伏兎の目を見てため息をつく
「珍しいアルな、お前が同族殺ってくるなんて、なんかあったアルか」
「…ん、まぁな、悪いな」
阿伏兎はギラついている目をガシガシとかいていた。
「ぎゅってするアルか」
手を出すと「悪かったからそれはやめてくれ」と言って風呂に入るために歩いて行く背中を見送る
「………度胸ないアルな」
そう言って部屋に引っ込む
ザァァアアと風呂場でシャワーで血を流しながら先ほどのことを思い出してため息をつく
春雨第七師団に所属していない夜兎達が神楽を襲うだのなんだの発言しており、そこら辺までならいつも通り拳骨あるいは無視でなんとかなったのだが、神楽の人格否定やらその家族の否定の話になった時にもうダメだった、
ブチっと来て、気づいたら目の前血の海だった。
団員達が青白い顔しながら必死で止めているのを見て少しだけ情けなくなり、気づいたら神楽の部屋の前に足を運んでいた。
(…いい歳したおっさんが、あんな我を忘れるなんて情けねぇ…)
そして自ら仕事を増やしてしまったことに頭を抱える。
体を拭いていると…
「おーい、阿伏兎〜髪乾かせヨ」
下着しか身につけていない神楽ちゃんが現れる
「ギャァァアアアア!!服着ろ!!」
「何、生娘みたいな反応してるアルか、身内だから良いアルよ」
「身内でもやるな!このすっとこどっこい!」
「叔父と姪だから良いネ」
「世間一般の叔父と姪はこんなことしません!!」
ツッコミをしながらズボンを大慌てで履き、神楽にバスタオルを投げる
数分して落ち着き、結局、神楽の髪を乾かすことにした阿伏兎は先ほどまで悩んでいたことを忘れて神楽の恥ずかしさの無さにため息をつく
「阿伏兎ってキレると怖いアルけど、カッコいいアルな」
「え?何?褒められてんのか貶されてんのか分かんないんだけど」
「褒めてるアル。私のナイトみたいで良いアル」
「…これ、あのハゲに聞かれたら殺される問題なんだけど」
「阿伏兎、ハゲに殺されるほど弱くないから大丈夫ヨ」
「いやいや、どうだか分かんないよ」
そう答えると神楽はもたれかかってきて
「ロクに帰ってこないパピーより、阿伏兎の方がお父さんアル」
「………」
↑嬉しいやら虚しいやら感情ごちゃ混ぜ
「じゃ、早く飯食べて寝るアル」
そう言って立ち上がる神楽の背を見て頭をかく
【逆転パロ兄妹の設定】
神楽:反抗期がヤバい方向に行っちゃったパターン。神威の立ち位置
神楽in春雨だと阿伏兎がちょっと過保護になる。
阿伏兎のおかげでかなり成長した(イメージは5年後の神楽を少し幼くした感じ)
なんやかんやあって春雨第七師団団長になった。
阿伏兎:神威in春雨よりかなり苦労する。相手が姪っ子だから手をあげるツッコミはほとんど無理。
不死者だから歳とらないはずなのに、何故か老けた。
男所帯の春雨(特に第七師団)にいるため、かなりモンペになった。
神楽泣かせたら多分エゲツないぐらいブチギレる。
神威in春雨よりシリアス度が上がってる。神楽がツッコミ、阿伏兎がボケみたいな感じ。