阿伏兎(不死者)に転生したサラリーマンの物語   作:アルトリア・ブラック(Main)

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はい、吉原炎上篇序章です。

神威くんが原作に近い状態になっています。阿伏兎は神威のことを団長と呼びたいので、神威を第七師団団長に推薦してます。

吉原炎上篇久しぶり過ぎてあんまり覚えてない…

感想コメント嬉しすぎて仕方ない。


第3話『運命の日(吉原炎上篇)まで意外にもやってくるのは早い』

ー阿伏兎ー

 

神威が春雨第七師団に入ってから数年…

 

神威の強さを見込んで団長に推薦したらあっさりと団長として就任した。

 

(やっぱり、原作通りに行かないとなぁ〜)

 

幸いにも神威は強さには問題ないし、ある意味、神威の強さに第七師団は引っ張られていくだけはあるけど…

 

「反抗期の相手はさすがに骨が折れるなぁ」

 

「……本気で骨折れてるぞ」

 

戦闘馬鹿神威は任務中に、負傷した仲間も興奮して殺ろうとしてたので止めたら思っクソ本気で殴られたのである。

 

おかげでアルタナ半分ぐらい使いかけたんだけど

 

「よっこいしょ。んじゃ、地球に行く準備でもしますか」

 

完全に骨が繋がったのを見て立ち上がる

 

「阿伏兎。まだ行けるのか?」

 

云業の気遣わしげな言葉に「おー、大丈夫だぜ」と返す

 

以前、神威が団長に就任した任務以降からあまり徨安に戻れずにいたため、神威の前で吐血してしまったことがあった。

 

アルタナがいつのまにか底をついており、マジで死にかける寸前だった。

 

あの時は云業が気づいて急いで徨安に向かうと言ったおかげでなんとか事なきを得たが、あれ以降神威は八つ当たりはしても、定期的に徨安に帰るように阿伏兎に伝えていた。

 

なんか、微妙に神威と阿伏兎の関係性が変わっている気がしてならない。

 

船に戻ると、神威がモニター越しに地球を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー神楽ー

 

神楽は地球の万事屋に暮らし始めてから数年が経過した。

 

父が家に連れて帰るという話になったが、神楽はどうしても地球で暮らしたい、銀時達と暮らしたいと泣き、結果的に神楽は今後も万事屋にいることになった。

 

いつも通りの日々が戻ってきた神楽は、お妙と共に街を歩いていると…

 

「神楽ちゃん」

 

「何アルか?姉御」

 

手招きされてそちらに行くと

 

「神楽ちゃん、せっかく街に来たから何か欲しいものある?この中から選んで良いわよ」

 

お妙の言葉に『良いアルか!?姉御大好きアル!』と言って抱きつくと微笑んでくるお妙

 

お菓子が沢山並んでおり、目をキラキラさせながら見ていると…

 

「あ、コレが良いアル」

 

そう言って琥珀色の飴玉を指差す。

 

「あら、それでいいの?」

 

「うん」

 

そう言って買ってもらった神楽はその飴を眺める。

 

「綺麗ね、それ」

 

「うん、綺麗アル。でもなんか見たことあるネ…昔誰かに買ってもらった記憶があったネ」

 

昔、まだ、母が生きていた時代にコレをもらった記憶があった。

 

(誰だったアルか)

 

病気がちだった母をよく見舞いに来た…

 

『私の弟だよ』

 

「あ、マミーの弟にもらったアル!コレ」

 

「お母様に弟さんがいたの?」

 

「いたアル!まるで似てなかったけど!」

 

母が死ぬ数日前に来た以降、音沙汰無くなった叔父。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー神威ー

 

春雨に迎え入れて来た阿伏兎の事は最初こそ気に入らず、何回か殺し合いを申し込んだ

 

その度にうやむやにされたり、一方的に負けるフリして来たり、神威は相手にされていないことにイラついていた。

 

かつて団長だった鳳仙という男より強いと他の奴らが言っていたのに、全然本気を見せてくれない。

 

そして何より腹が立ったのは母と長い年月をあの死の星で生活していたこと

 

「おら、神威帰るぞ」

 

かつて、母がいた場所に座り込む

 

「………」

 

「おーい?団長〜?」

 

阿伏兎はいろいろ回収したのか袋に何か入れていた。

 

「…阿伏兎。母さんやお前はこの星から離れなきゃ死なないんだよな」

 

「ん?あぁ、そうだけど」

 

阿伏兎は退屈そうにテーブルに座る

 

「母さんはどうして、生きることよりあの男と一緒にいると言い張ったんだと思う?」

 

「あー…伝わってなかったか〜?」

 

「…何」

 

「そう睨むなって、生きることより幸せなこと見つけたんだろ」

 

阿伏兎の少しだけ嬉しそうな顔にモヤモヤする。

 

「……死んでしまったら元も子もないだろ」

 

「まぁ、そうだなぁ」

 

阿伏兎は苦笑いし、立ち上がって出入り口に向かう。

 

神威はその後ろ姿を見て立ち上がる。

 

「………」

 

(お前がたまにどこ見てるのか分からない瞳をするのも、母さんが死んだせいなんだろ…なんで、生きろなんて言わなかったんだ)

 

母さんや阿伏兎にとって『生』は意味のないことなのだろうか、生きているという事は地獄なのだろうか

 

二人がどれくらいの時間を過ごしていたのか神威には分からない。

 

一生わかる事なんでないだろう。

 

「阿伏兎ー、地球に行ったら一回でいいから鳳仙の相手させてよー」

 

「え?!なんで?!嫌だよ!?めんどくさいからあのひと宥めるの!」

 

 

 

 

 

 

ー阿伏兎ー

 

数日後、春雨第七師団一行は無事に地球にたどり着く事が出来た。

 

部下達の大半は船に残し、吉原へは神威、阿伏兎、云業の三人で向かうことになった。

 

(うぉー!だいぶ進化したなぁ!歌舞伎町とか見てみてぇけど、流石に観光しに来たわけじゃないから無理か…)

 

しょぼくれながら、吉原の硬い門を潜り三人で歩いていると流石に目立つのか通行人達の目が神威達に注がれていた。

 

「吉原の鳳仙と会談予約してる者ですけど〜」

 

(んな、軽〜い感じで門番に言ったところで…)

 

「どうぞ」

 

(あぁ、普通に開けてくれんのね)

 

阿伏兎達は一室に通される。

 

「そういやぁ、夜王と呼ばれた男が戦いを放棄するほどここに執心なんだろう?阿伏兎」

 

「あん?そうだったな、確か日輪とか言ったが…団長?まさか自分から絡みに行くとか言わないよな?普通に会って、上からの依頼を言ってくれりゃ…」

 

「それは阿伏兎の仕事だろー?俺が来たのは夜王と呼ばれた男と戦うために来たんだよ」

 

「おいおい、団長?」

 

止めようとすると、神威がにっこりと笑い

 

「相手にしてくれない阿伏兎が悪いんだからな、ほら行くよ」

 

そう言って歩き出したのを見て派手にため息をつく

 

「団長!日輪に会いに行くのか?」

 

云業が後に続き、阿伏兎は項垂れながら進む。

 

「そうしたいのは山々なんだけど、なんかてみやげとかあったら良いと思うんだけど、阿伏兎ー?なんか良い手土産あるかな?」

 

「……晴太っていう坊主を手土産に行くっていう手段はあるが、あんまりおススメしないぜコレ…」

 

「うん、じゃあ、その子供を連れて鳳仙に会おうか、その日輪が唯一残した子供って事で」

 

ウキウキな神威の背中を見て小声で「コレ俺が悪いの?仕事の量が異常だったから時間ないだけだったのに…」とボソボソ言っていると、云業が「まぁ…ドンマイ」と返してくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物語に介入するのはやはり、緊張する事で、目の前に銀さん達が現れると流石にテンパりそうになったが、深呼吸して本腰を入れる。

 

「どうやら晴太を逃がす前に敵さんが来たようだぜ」

 

銀さんの言葉にこちらを向く神楽達

 

(神楽ちゃんいるじゃん…マジ?あの再現しろって?嫌だよ…)

 

番傘で少し顔を隠して落ち込む。

 

(しゃあねぇなぁ…覚えてるかわかんねぇし、普通に台詞言って晴太くんを回収するか)

 

「悪ぃ事は言わねぇ、そのガキ寄越せ、そうしたら見逃してやるよ」

 

一応警告すると、明らかに警戒しているのが分かる。

 

月詠がクナイを投げてくる

 

(いきなりかぃ!!)

 

番傘で全部払い除ける

 

「今の内に逃げろ!」

 

こちらから走って行かなかったので月詠の方から走ってくる

 

女性を蹴り飛ばすなんて趣味なかったが、基本的に銀魂の女キャラは平気だろと思い、蹴り飛ばすと…

 

「月詠さん!!!」

 

(あれ?手加減したのに血吐いて吹き飛ばされたんだけど?!)

 

例えでいうなら神楽に『倒す拳と殺す拳、どっちが重いと思う?』って問いを投げた後の蹴り並みの威力が出た。

 

銀さんが応戦しようとした際に、下から云業が攻撃してくる。

 

晴太を抱えてジャンプした銀さんの腹に云業のデカイ傘がぶつかる。

 

晴太を回収した後、思いっきり蹴り飛ばす云業

 

「晴太ぁ!!」

 

神楽が走って助けに行こうとした時…

 

「邪魔だな、退いてくれよ。言っただろ?弱い奴に…用はないって」

 

「にい…」

 

最後まで言い終わる前に神威の傘が神楽の頭にぶつかる。

 

「…おうおう容赦ねぇな」

 

足元が崩壊し、神楽達が落っこちて行く。

 

「こんな派手にやったらあの爺さんにどやされそうだ」

 

「大丈夫だろ、あの爺さんはこの街とあの花魁様にご執心さ、それにちゃんと手土産用意したしね」

 

云業が晴太を抱えたのを確認して神威が歩いて行く

 

「それより阿伏兎。お前…手加減しただろ?」

 

(むちゃくちゃ怒ってらっしゃる〜)

 

「んー?いやぁ〜?思わず別嬪でなァ?つい足蹴りが緩んじまった」

 

「そうやって甘く見てたら痛い目にあうぞ、お前。それに俺は手加減してる奴はあんまり好きじゃない」

 

「ヘイヘーイ。以降気を付けますよ〜」

 

軽く流すと神威くん舌打ちする。

 

(おー…怖ッ、あれでも結構強めの威力出たはずなんだけどなァ、神威くんにはバレるか〜)

 

 

 

 

 

 

 

〜鳳仙との対面〜

 

鳳仙と再会したのはいつぶりになるだろうか分からなかったが、久しぶりに見た鳳仙はごっつくなっていた。

 

貫禄ありすぎて怖かったよ

 

「邪魔しないでよ、今良いところなんだ。邪魔すると…殺しちゃうぞ?」

 

「団長ー!」

 

云業が地面にめり込みながら叫ぶ

 

鳳仙と神威の二人がやり合ってるのを晴太の首根っこを掴みながら眺めていた。

 

「だから言ったんだよ云業。ああなったら誰にも止められねぇって」

 

云業の命と俺の腕があれば止まるだろうけど、消化不良の神威は余計なことをしかねないのであのまま放置することにした。

 

「お前なら止められんだろ!阿伏兎!」

 

「俺の腕と引き換えにならなぁ〜?目の届く範囲で暴れてくれるならなんでも良いやぃ」

 

その内鳳仙の方から飽きるだろうし

 

「こんのっ!離せよ!!」

 

お暴れしている晴太くんを見ると…

 

「っ…!」

 

普通に見ただけなのにめちゃくちゃビビられる。

 

「おら、坊主さっさと逃げるなら今のうちだぜ」

 

そう言って解放すると「へ…?」と返してくる。

 

「お前が交渉材料にならないのは分かったから、どこに行くなりなんなり自由にしろ。俺はあの団長止めることだけ考えるのに忙しいからな」

 

そう手を振って立ち上がると、晴太が何か言いたげにしていたが、逃げる方が先だと思ったのか走り去って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー神威ー

 

鳳仙との戦いは結局、阿伏兎と云業の仲裁で終わりになった。

 

場所を移し、生きてはいるが、気絶している云業と吹き飛ばされた腕を見ている阿伏兎の近くに座る。

 

「ねぇ、阿伏兎、不死者の血って他人に輸血できないの?」

 

「あ?やめとけやめとけ、ロクなことにならねぇぞ」

 

阿伏兎の腕がみるみる内に再生して行くのを見つめる。

 

「なんでダメなの?」

 

「普通の人体じゃ、腕を失ったら勝手に再生するもんか?ちげぇだろ、失った腕は再生しねぇし治すとしてもくっつけるしかねぇ」

 

完全に再生した阿伏兎は腕を動かしながら準備運動をしていた。

 

「体の仕組みがちげぇから不死者の血を輸血したら身体が溶け落ちるだろ、普通の体に煮えたぎるマグマを注ぐようなもんだよ」

 

「ところで団長様?お前さんの妹がいたが、戦うつもりか?」

 

「いいや、アイツは弱いから放っておくよ、阿伏兎は行くの?」

 

「まぁな、可愛い姪っ子の近況を見に行きたいからな」

 

手を振って部屋から出て行く阿伏兎を黙って見送る神威

 

スクッと立ち上がって神威もその後に続いて歩いて行く

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