阿伏兎(不死者)に転生したサラリーマンの物語 作:アルトリア・ブラック(Main)
多分、烙陽決戦編は長いです。
虚vs阿伏兎を考えて思いついても、仕事で後で打とうと思ったらその時に忘れてしまったり…いろいろありました…
第8話『二人の不死者』
ー烙陽へー
坂本辰馬は鬼兵隊と第七師団の船が敵艦隊に攻撃された後、地球に落ち延びた鬼兵隊の残党達と共に烙陽に向かっていた。
「晋助殿は第七師団によって保護されたところは確認しました」
武市の言葉に銀時はやる気がないのか「じゃあ、そのうち帰ってくんだろ」と返す。
「それが第七師団は燃料不足のため、一時的に烙陽に撤退。それを追うように天導衆率いる春雨が向かったとの事です。このままでは袋叩きにされるのが関の山でしょう」
「それに銀時。第七師団の副団長は先生と同じ不死者という話ではないか、あの男が唯一、不死者を殺す手段を知っているかも知れんからな」
桂の言葉に『不死者が自分の弱点を話すと思えねぇーんだけど』と言う
「まぁ、それはそうだとしても、不死者であるのならば死ぬ方法を必ず探しているはずだ」
永劫の時を生きているのならば、それを苦に思い、死ぬ方法を探していてもおかしくないと頷く桂に、銀時は欠伸しながら
「ワカンねぇよ?鬼舞●無●みたいにひたすら生に執着してるパターンかもよ?生き残るためなら部下を踏みつけても良いぐらいの(規制)かもしれないよ?」
「鬼●辻●惨は不死者ではないだろう」
「…あの、銀さん、桂さん、すぐに流行りに乗ろうとするのやめてください。後、そのネタは話しすぎると怒られますよ」
「どっちでもいいアル」
神楽が酢昆布を食べながら言う。
「まぁ、何はともあれ第七師団と合流するんだろ。話つくかね?馬鹿兄貴とかその他の団員さんとか話してくれるとは到底思えないんだけど」
「そのための鬼兵隊だ。第七師団と同盟関係を結んでいる高杉ならば話はつけやすいだろう」
桂が腕組みして頷く
ー神楽ー
それから一行は烙陽に向かうために出発した。
神楽は一人、窓から宇宙を眺めながら考え事をしていた。
マミーの唯一の家族。
銀ちゃん達から聞いた不死者の存在。
叔父がそうなら、母もそうであったということ
(どうしたら良いのか分からないネ…)
馬鹿兄貴が家出した理由も、不死者であるマミーをパピーが死なせてしまったせいなのか
一人で悩んでいた。
(…分からないネ…一回馬鹿叔父に聞かなきゃ)
神楽は顔を上げて部屋に戻るために歩き始める。
『マミー、すごく叔父さんとなかよしアル』
烙陽にいた頃、よく江華の元を訪れていた叔父・阿伏兎は仲良く江華と話していた。
星海坊主が何処かに行っていない時を見計らってよくやって来ていた。
『……母さんの弟だからな、仲良くて当たり前だよ』
『にいちゃんは、わたしのこと好きアルか?』
『………妹としては思ってるよ』
『よかったアル!』
『…ところで神楽。何持ってるの?それ』
『叔父さんからもらったアル!ちきゅうのお菓子みたいネ!』
神威に「食べる?」と差し出すと「要らない」と返ってくる
神威が居なくなった後、マミーは神威の事を心配する素ぶりは見せなかった。
家出したことに怒っているのかと思ったが、実際は違った。
『神威の事は阿伏兎に任せてあるから大丈夫だよ、勿論、大変な場所に行ってしまっているから不安なのもあるけど…あの子…阿伏兎のことだ。託された約束は必ず果たしてくれるさ』
江華の笑顔に神楽は黙っていた。
ー阿伏兎ー
烙陽に着き、鬼兵隊と共にかつて江華達が暮らしていた地点に隠れていた。
「シンスケ、まだ昏睡状態なのー?眠り姫だねぇ」
神威の言葉に阿伏兎は『仕方ねぇだろ、敵襲撃だったんだから治療に必要な機械大体もぎ取って来ちまったんだから』と返す。
「さてさて阿伏兎。どうやら敵さん達もかなりやって来ちゃったみたいだよ」
神威達の視線の先には複数の春雨の艦隊がいた。
「絶体絶命の危機にお気楽だな、このすっとこどっこい」
「だって楽しみじゃないか、どれくらい遊べるか、阿伏兎も残機×100ぐらいあるだろ?」
「いやいや、蘇生するタイミングとか間違えると無間地獄だからね?マ●オとかじゃないんだよ?」
「亀の甲羅踏んできたから大丈夫だろ?」
「どっちかと言うと亜●の方だからね」
不死者となって気づいた事は復活するタイミングの重要性だ。
勿論、虚のように腕を千切っておいて、そこにアルタナを送っておき、その腕を安全地帯に置いておけば完全再生は出来るが、同時にデメリットも大きい。
短時間ですぐに再生しないといけないので、すぐに死んでかなり経ってから蘇るみたいな事をすれば記憶に問題が起こりかねないし、最悪、別人格みたいな復活をしてしまう可能性だってある。
全くもって良いところがないのだ不死者って
「さてと、阿伏兎。シンスケのこと頼むよ」
そう言って歩いていこうとする神威に「へいへい」と手を振る。
(……神威には星海坊主の場所は言っておいたし、虚も同類がいるとなればそっちにくるだろうし…大丈夫…だよな?)
虚が星海坊主の方に行くのはなんとしても防がなければならないが、こっちに来る分はまだいい。
「阿伏兎、いいのか?団長に行かせて」
部下の言葉に『うんまぁ、平気だろ。家族喧嘩させてやれ』と言って部下達を見る
こうして見るとみんな野郎で暑苦しいなぁと思ったが、長年一緒にいた部下達だ。
何人か神威に殺されかけたりしたが、その度にサンドバック阿伏兎になったおかげで今のところ誰も死んでいない。
それ故に個々がバカみたいに強いので助かる。
まぁ、原作じゃ全員モブみたいな扱いされてたけど良い奴らだよ
「さて、お前らはタカスギくんの護衛と燃料補給してろ。俺はこの辺の敵を駆逐してくるから」
「副団長!」
足早にその場からいなくなると、遠くの方で天導衆の船が降り立っているのをみてため息をつく
「……なんだかな…きて欲しいんだが来てほしくないんだよな…」
傘を背負い、こちらに向かってくる奈落の一行を迎え撃つために地面に降り立つ。
「ハァ…」
深くため息をついて傘を勢いよく振るうと奈落一行が吹っ飛ぶ。
(よいしょっ!)
不死身軍団化する前なので割と倒せる。
倒しながらかなり離れた地点から爆発音が響き渡る。
多分、銀さん達が来ているのだろう
そんな気配がする中、顔を上げるとそこに現れたのは天導衆の巨大な船。
そして、そこから現れるラスボス・虚
(あぁ、最も会いたくなかった存在登場だ…)
虚は不気味に笑ってはいる。
「この宇宙は広い。まさか、私と同じ存在がいたとは、初めてお会いします」
「俺ァ別に会いたくなかったけどなぁ、このすっとこどっこい、嫌になるな」
虚がゆっくりとやってくる
それをみて少し警戒を強める。
「私は一度会って話してみたかったですよ、貴方と、同じ生物の理から外れた者として」
虚は楽しそうに話していた
(…俺は全ッ然楽しくないけどね!)
虚が瞬く間に移動して攻撃してくる。
ー星海坊主ー
神威との親子喧嘩は熾烈を極めた。
両腕をもがれかけたが、坂田銀時の割り込みにより親子喧嘩は中断になり、銀時と神威が戦っていた。
「壁は…後何枚だ」
侍というものはそういうものだった。
自分より強い相手でも己の信念を守るためならば、臆することなく戦う。
そこに守るものがあるのなら、自分より強大でも剣を向ける
銀時に吹き飛ばされ、気絶した神威の手が動き出す。
「…アイツ。呑まれやがった…」
「アレは…神楽ちゃんと同じ…」
夜兎の血に呑まれた神威が暴走し始める。
己も戦おうと動こうとした時…少し離れた所から爆発音が響き渡る
(…アレは…!)
阿伏兎と何か…虚とかいう江華と同じ不死者が戦っていた。
神威達からだいぶ離れた距離にいるという事は…
(…!あの野郎。神威を守るために自分が囮になったのか!?)
いつも一緒に行動している阿伏兎が居なくて、神威単身でこちらに来ていたことに疑問を感じていた。
神威は神楽を殴る事が出来ず、気絶しているのを見て立ち上がる
「星海坊主さん!動いたら…!」
新八君が止めてくるが、動かなければならない。
「あの野郎…!自分を囮にして神威を避難させやがったな…!」
神威にもぎ取られかけた腕を抑えながら立ち上がる
「え…?」
「阿伏兎の方に別の不死者がいる…!このままじゃ、阿伏兎の奴。下手したら死ぬ!おい!馬鹿息子!お前の大事な相棒が死ぬぞ!!起きろ!!」
その大声に神威が反応する。
「……阿伏兎…」
遅くなりました。
すっっごい中途半端だけど、次はなるべく近日中に出したいです。