昨日はちょっとしたアクシデントに見舞われて負傷しちゃった、こばとんです。
たいしたことではなかったので影響はあまりないと思います……多分。
地元の夏祭りにも参加しましたし。
久しぶりにねぶた観れてテンション上がりましたー。
やっぱり祭りはいいですね。
特に浴衣とか……ゲフンゲフン。
では前回の続きをご覧下さい。
ビビ邂逅編中編です。
「もしもし? 私マリーさん。今貴方の後ろにいるの……」
突然背後からかけられた低い声に思わず振り返ろうとして、その首を後ろから伸びてきた細い腕に首を掴まれた。
ぐぎっと人間の頸椎に鳴らしてはいけない鈍い音が鳴り、俺の首は強制的に正面を向けられた。
首から肩にかけて激痛がはしった。
今ので僧帽筋を痛めた。
「こっち見ないで下さい。見たら殺します……」
背後から聞こえてきた声の主は昨夜とさっきの入学式で出会った少女。
マリナーゼだ。
首固めをされたままの状態で背後の彼女に質問をした。
「いろいろ聞きたいことがあるんだが、まずこれだけは言わせてくれ……」
「なんですか?」
「背中に堅い物が当たってるんだが石か岩でも入れてんのか?嫌がら……「キョーレツに死になさい!」ぐがぁ……」
嫌がらせか? と抗議しようと続ける前に背中に刃物を突き刺されたかのような痛みが走った。
「姉さんみたいな巨乳でなくて悪かったですね!」
何故だか怒り出したマリナーゼは俺の背中に次次に何かを突き刺してきた。
「痛だだだだだ……」
刃物をザクザク刺された感覚と刃物をグリグリ回されたような痛みが走った。
物凄く痛い。死ぬ。死ねる。
「(胸)無くて悪かったですね。硬くてごめんなさいね。ちっぱいは正義なんですよー。
全国の貧乳さんに謝罪して下さい。まあ、謝罪しても許しませんけどねっ!」
コンプレックスを刺激してしまったようで何かスイッチが入ったようだ。
刃物を刺す時間の間も徐々に速度を上げ連続で突き刺しては抜き刺しては抜くの行為を繰り返している。
「ちょっと……」
「何ですか? 今いい所なんで待ってて下さい。
後300回は刺しますから……」
ビビが俺やマリナーゼのやり取りを邪魔してきた。
邪魔されることは想定済みなのかビビに空いてる手で銃剣を向けながらマリナーゼはそう言って俺を刺す作業を続けた。
自分がスルーされることには免疫はないみたいだ。
「まだ刺すのかよ⁉︎」
文句をマリナーゼに言ったが彼女か反応するより先にビビの方が質問してきた。
「って何でアンタ、そんなに銃剣で刺されて無事なのよ?」
俺の背後を見て愕然とした表情をするビビ。
「知らん」
ビビに言われて気づいたが確かにおかしい。
普通ならこんだけ刺されまくってたら出血多量でとっくに昇天していてもおかしくない。
なのに……。
「楽になりたいんですか?」
マリナーゼが低い声を無理やり高めに上げてそう言ってきた。
何これ、何かこわい。ここで『イエス』とか言ったら確実に死ぬな……。
根拠はないけどそんな予感がする。
「いや俺はまだ「私とキスしかしてないからまだ死にたくはないみたいよ?
あ、でもキスしたからもう未練もないんじゃない?」死にたくないです。これは冗談です。ビビの戯言だ。ビビてめぇ……」
な、なんつうことを言いやがる。
そんな事を言ったら誤解されるだろうが。
「キ……ス……?」
背後から聞こえる絶対零度を連想させる低い声。
「あ、あれは……だな……」
「『
「一言もそんな事言ってねぇし、迫ってもねぇだろうが! むしろ勝手にされた俺の方が被害者だ‼︎」
「でも、し……た……の……ね?」
「あ、ハイ……」
「後でオシオキ……逃げたら轢きます」
背中に刺さる刃物に力を加えながらそう言ってきたマリナーゼ。
気のせいだといいんだがなんか背に刺さる刃物の強さと速さも……グサグサからズサズサ、ザクザクザクからドスドスドスにレベルアップしてる気がする。
「それはそうと、私の標的に手を出した報いは受けてもらいますよ……ビビ?」
「ハッ……呪われてそれしか今は使えないアンタに負けるわけないでしょ!
『欠片』さえ渡せば命だけは見逃してあげるわよ?」
そう言った両者の周りは不可思議な事象が次々と起こった。
まずビビの周りに高濃度の魔力が渦巻いた。
その魔力をビビはスカートから出したフリントロック・グレイブに集めた。
銃口の奥が赤く光ったフリントロック・グレイブを突き出し叫んだ。
「あたしの
________バッ!
真紅の光弾が放たれた瞬間、とっさに俺は手に持つ銃を光弾に向けてトリガーを引いていた。
俺が持つ銃の銃口から飛びだした銃弾はビビが放った光弾と当たるやいなや高濃度の魔力を撒き散らしやがて周囲を絶界を形成する魔術の空間半径1km程を冷却させた。
俺が放ったたった一発の銃弾がビビの放った光弾を氷漬けにした。光弾は直径2mはある氷の球形になって俺やマリナーゼの目の前で落下、固定された。
銃弾と光弾の衝突後から周りの気温が急激に低下し、まるで真冬並の寒さとなってしまった。
久しぶりに使ったがやりすぎたかもしれない……。
青い銃弾に籠める魔力の量を多くしすぎた……改良が必要だな。
「なっ……」
「何を……」
ビビとマリナーゼは驚きの声を上げた。
「「一体貴方(あんた)何をしたのですか?(したのよ?)」」
「何をしたのか……か。
そんなの決まってんだろ。
俺はたいしたことは何もしてない。
今この瞬間まで何もしてこなかった。
必要最低限の事以外は何もしない……そうしてきた。
今までずっと、な……。
特別な人間じゃなければ何かをしても報われない。
挑めば傷つく、失う。
だから何もしたくなかった……けどな……」
けど……俺にも引きたくない時だってある。
傷ついても、敵わなくても、例え背中を刺されまくってても……やらなければいけない時がある。
「……男が、女を……見殺しにできるわけないだろ……!」
女を守る時。
それが今だ。
「もう、やめとけ……動いたら次は眉間にブチ込む」
緋色に光る両目で鋭く睨むと黒い焔を纏った左手に持つ銃をビビに向けて警告した。
「ふ、ぶさけんじゃないわよー!
別にいい気になってはいないが反論するのも面倒だったのでさっさと黙らせることにする。
「人の警告は素直に受けとめるもの……だぜ?」
『表示』に出てる数字が上がる。上がっていく。
8%……いや、今、10%になった。
これを弱めることは今の俺にはできない。
数字は俺の意思では止まらない。
昔はまだ制御できた……刹那との、幼馴染との運動で……。
卑猥な言い方に聞こえるかもしれないがあいつは毎晩激しかったからな。
徹夜で3日続けて戦闘訓練とか2人してしてたし……若かったなーあの頃は……。
従姉妹ともキャッチボールとかしてたし。
実弾で……。
制御できなきゃ、死んでたね。
記憶は封じられる前までの俺はかなりのヤンチャだったからな。
反動で記憶封印された後の俺は無気力な駄目人間になったけど……。
「あんたから死になさい!
ビビは再び赤い光弾を放ってきた。
迫り来る真紅の魔法の光。
俺は左手に持つ銃をその光弾に向け、そして……