提督の野望   作:艦これ放置勢

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正直続きはもうないと思ってたそこのあなた。

私もまさか数年後続きを書くとは思ってもいませんでした。

HTMLへ移行された後、ほぼ提督を引退した私。

最近雪風に改二が追加されたと知りました。私加賀さんが改二になった時は辛うじて、というか加賀さん改二にするためだけにログインした記憶。


最近艦これのSS読んでたら湧き上がってきたインスピレーション。だからまた飽きるまで書きますかね…。

満員電車でストレスを抱えながら…。


4話 新米提督の成り上がり

 

さて、文字通り更地になった。官舎(?)も無くなった艦娘は言ってしまえば宿無しになってしまったのだ。

 

でもご安心を。その為のテント。

 

通気性が良いのにも関わらず雨を弾く。一体そんな素材どこから引っ張り出したのか…。

 

この付近の気候に適したテントだ。ぶっちゃけトタンより良い。

 

何これと言った感じで組み立てられていないテントをまじまじと見つめている。そんな珍しいものなのか。これを何人もの妖精さんがせっせと組み立てていくのだからな。すげぇぜ妖精さん!

 

「さてと…もうそろそろ来るかな?」

 

闇金、正しくは裏金だが、闇深い鎮守府の隠し金だから闇金って事にしよう。その事を伝えたら電話越しで血相を変えてきた。さて千里はある海の道のりを奴らはどのように来るのやろうか。クロネコ型超高速輸送艦ヤマトの設計図なら海軍来てから2ヶ月で生み出したが。

 

波○砲の設計は流石に無理だったから大型ジェットで擬似的に作り出した。お陰で中身空っぽだと軽く宙へ浮く。そうはならんやろ。いやなっとるがな。

 

「来たか」

 

遠くに船の影が見える。それがかなりのスピードで近付くのだから怖い。設計だと540ノット(約1000キロメートル毎時)だからなぁ。え?ありえない?そりゃそうだよ。空想設計なのだから凄腕の妖精さんでも難しいんじゃないか?

 

でも呼んでから数時間しか経ってないのに来てるってことは…できたって事???造船したの?中の人の保証ができないと言うのに??

 

てか止まれるのかなぁ。

 

あ、減速し始めた。この速度で落としていくと、ざっとこの島から3キロ近くはオーバーかなぁ。

 

―――

 

「うぷ…し、死ぬ…ワシ、先立たれた家内に会ってきたわ…。「アンタは天国行けないんだから早く地上に戻れ」って、何したのかのうワシ…」

 

「ジジイ、生きてたか…」

 

死屍累々ここにあり。

ジジイだけでなく、艦娘も死にそうな顔している

 

「ふ、吹雪ちゃん…私たち生きてる…?」

 

「し、深海棲艦と戦うより死にそうだよ…」

 

「も、もう無理だ…」

 

ジジイの所の艦娘はこの国1番と言えるほどの練度をもつ艦娘なはずだが、完全にぶっ倒れてる。あ、吐いた。

 

「な、なんてもの開発してるんじゃ…」

 

「まあ、中身の保証はしてねぇからな。それよりも元気そうだなジジイ」

 

「相も変わらず、舐めた口は減らぬの…」

 

俺とジジイの仲だ、と言おうと思ったがジジイも今にも吐きそうな顔しているから余計な事は言わん様にしよう。

 

「妖精さん。冷水持ってきてあげて」

 

ピシッ

 

トテトテと擬音が浮かぶように妖精さんは走る。そこ飛んだ方が早くねぇか?

 

「しっかし…派手にやったのう…」

 

「そりゃあ、腐食が激しかったし、造りもお粗末だったからな。それよか持ってきたか?」

 

「煉瓦も安くないんだが…」

 

オミズデス

 

「おお、ありがとう。助かった」

 

籠に入ったペットボトルをどんどんと配りに行く妖精。さながらドローンだなぁ。ドローン妖精…やるか。

 

「鉄筋コンクリートだと潮風や海水にに弱い。何度も修復してくれるのであれば廉価で使い勝手が良いが、煉瓦に較べ後の保守費用が嵩むし、いざ修理しようとしたら手遅れだっていう事例も少なくない。まあ先行投資って訳だ」

 

「まあ、ここの艦娘の事はよく聞いておるわ…痛い出費には変わりないが、損害賠償と考えるとのう…」

 

「見る限り、表面に出てないだけで闇は深いだろう。まだ表面に出ている怒りを鎮められない奴ならどうにかなれるが、それを隠してこっちに良い顔している奴と、完全に恐怖に支配されている奴については難しいかもしれないな」

 

問題は今見てはっきり問題だと分かるやつじゃない。この惨劇を生き残った、表面上怒りも喜びもぶつけてこない奴だ。どんな心情がハッキリと分かってやれないから、音の鳴らない時限爆弾の処理と変わりない。

 

「それが何人もいるからなここ。地雷源だぞそこ。俺の首をそんなに物理的に飛ばしたいのかねぇ」

 

「決めたのは人事の中将じゃ。『あんな若造に本土の椅子が勤まるか』とな。ほぼほぼ私怨じゃったがな」

 

「で、ジジイはそれを承認したと」

 

「そりゃあ、お前さんの行いに対する報いと考えるとのう…中将は判決に納得いってなかったからな」

 

そんな私刑が横行するなんてなぁ…仕方ないか。ここに限らず他にもブラックはいくつもあるだろう。

 

「まあ、俺は有能な人間だからな。さっさと昇級してるさ」

 

「二階級特進じゃなければいいのう」

 

「不吉なこと言うんじゃねぇ」

 

いつの間にか調子が戻っていたジジイの口も調子に乗ったところで、俺は官舎跡地に目を送る。設計図については爆発させてから5分程で大まかに決めたが、詳しく描かなくても妖精さんには俺の思考が丸わかりで、彼らにもこだわりがあるから思い描いたもの以上の成果を出してくれる。早速基礎を作り始めて猛スピードで建築が始まる。ゲームなのか、前に流行ったタイムラプスというものなのか…。

 

「お前さんの妖精さんはどうなっているんだ…」

 

「建造建築開発整備ならお手の物な妖精さんだからな。そんなこと言ったらジジイの所の妖精さんなんざ鬼神の如く敵をバッサリ斬り捨て、爆撃していく熟練された天才じゃねぇか。昔のように基地航空隊とか整備したら無双できるぞ」

 

ジジイの所の妖精さんは狙えば百発百中の飛行機乗り。試作爆撃機で単騎突撃し、機銃で敵の戦闘機を撃ち落とし、爆弾を敵空母に直撃させて轟沈させたのはジジイの所にいる妖精さんが乗った奴だ。そいつドイツから英霊になって来てねぇか?Ju87改造して乗ってなかったか?

 

「怪我しても突撃していくから困った子じゃ。巻き添いになる他の妖精さんが気の毒じゃよ」

 

閣下ェ…。

 

「うちの妖精さんはエンジニアだからなぁ。戦闘は無理だし、彼らも好き好んで闘いはしない。兵器の試運転と整備の時くらいしか触んないからな」

 

超電磁砲?あれは建て壊しの時に使うやつだから。本当に宝の持ち腐れ。

 

「テント用意したけど、こりゃあ想定外だなぁ」

 

「半刻も経ってないのに既に1階部分ができている…。あれ張りぼてじゃないのか…?」

 

「いいや。そんないい加減な事うちの妖精はしねぇから恐らく強度がエグいだろう…。どうやって短時間で煉瓦を固定させているのやら…」

 

あれ大丈夫か?煉瓦直ぐにくっつくものなの?

 

「そういやあのヤマト。そうそう簡単に造れる設計では無かったんだが、短時間でどう造ったんだ?」

 

「あちこちの技術者技術妖精のエリートを連れて急ピッチで建造じゃよ。設計図があれば何とかなるわ」

 

「なんでエンジニアは優秀なのに指揮取る側は無能なんだよ」

 

「耳が痛い話はやめてくれ…。儂の胃に穴が空く…」

 

設計図があれば簡単につくれるなんてそれこそ机上の空論だ。寸分でも狂ってしまえば高速で動くあの船なんざ直ぐに空中分解だ。それをしない為にも建造の段階で確実に狂いを無くす。運用で生じた綻びは1箇所たりとも許してはならない。そんな甘い運用で成り立つ船ではない。

 

「新米提督さん。さっきから桂『元帥』に対して失礼では無いですか!?」

 

「こ、これ吹雪」

 

「随分と慕われてるじゃねぇか。俺とは大違いだな」

 

「当たり前です!あなたみたいないい加減な叛逆者とは違うんです!」

 

随分な言われよう。まあ、本土じゃ俺は叛逆者の大罪人だからなぁ。メディアには流れていないが、『深海棲艦が軍学校を襲撃!』とデカデカと新聞に載ってた時は腹抱えて笑っちまったぜ。

 

「吹雪!彼は一応お前より位は高いからのう!?」

 

一応ってなんだよ。十分上官だ。

 

「私は彼を提督とは認めないです!」

 

「吹雪!…すまんのう。この子は正義感と規律意識が強い子でのう」

 

「おいおい…。ジジイがペコペコする必要なんてねぇぞ。位が高いからふんぞり返ってればいいものの…」

 

「いいや。部下の粗相は上官の責任じゃ」

 

「桂元帥!?」

 

いや、粗相って言い過ぎだろ…。この子の行動は全うな気がするが…。

 

「吹雪。皆と海上哨戒に当たりなさい。皆もいい加減調子が戻っているのだろう。聞き耳立てて居るのが丸わかりじゃ。了承したのなら速やかに任務に当たるのだ」

 

『し、承知!』

 

やはり歴戦の戦士なだけある。こう言った所で貫禄が出る。普段は穏健派を名乗り人当たりも良い爺さんなのにな。

 

「さてと…それで『和馬』」

 

「和馬とは誰を差してるんだ。ボケちまったかジジイ。俺の名前はホルティ・小沢だぜ」

 

「何を言う…昔からの付き合いではないか」

 

「フン!俺は町工場で技術と資金貯めて自立するつもりでいたのによ。素質だかなんだか知らねぇが、提督に興味なんて無かった。そんな俺を無理矢理連れてくような爺さんを知り合いとは認めんぞ」

 

「その割にはせっせと動くでないか。素直じゃないのも昔から相変わらずじゃな」

 

うっせ。こう構ってくるのが嫌なんだ俺はよ。

昔からそうだ。この爺さんは。

 

「どうだ、この鎮守府は」

 

「…流石に骨が折れるな。問題は山積み。鎮守府の体制も周辺の自治も含めて問題しかない。ついでに言うと今剥き出しになってるあれもだな」

 

「…これまた随分と」

 

「まっ、これは鎮守府及びこの島の運営資金に回させてもらう。これは前任のバカ共がこの鎮守府のもの売りさばいた。言ってしまえばこの鎮守府の物だ。うちの鎮守府が自由に使おうが文句は言わせない。彼女たちには。いや、ここの住人にはこれを享受する権利がある」

 

「…あぁ、認めざるを得ないな」

 

こんな札束。時代の流れにゃ価値も無くなっちまうのに。必死に溜め込んで、なんの見栄になるんだかな…。





過去の私へ。



私は何を書こうとして、何をゴールにしようとしていたのですか?


過去の私「お答えします。見切り発車です」


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・気分次第故未定。
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