とあるビーチにのんびりと休暇にやってきた颯樹と千聖と彩。
だが、とあるトラブルに巻き込まれることになってしまう!
原作を全く読まずに主人公の設定だけを頂き書き上げた同人版スタート!
原作ファンの方、もし読んでいたら生暖かい目で読んでいただけると幸いです。
俺は守谷颯樹。花咲川学園高等部に通うごく普通の男子高校生だ。他人とは1つ違うことがあるとすれば、人気アイドルバンド「Pastel*Palettes」のベース担当白鷺千聖と恋人関係あることだろうか。もちろんこの事は事情を知っているパスパレの皆以外誰も知らない情報だ。元天才子役だった彼女に彼氏がいることなんて知られたら彼女の仕事に影響が及ぶかも知れないことから、俺と彼女はあくまで仲のいい友達として学校生活を送っている。
そんな俺は今日、秘密の彼女であるちーちゃんが久々のオフを取れたということでちーちゃんと同じくパスパレのボーカル担当の彩と一緒に地元民も知らないようなビーチにお忍びで3人だけの休暇にやって来ている。
「ねー!颯樹くんも一緒にビーチバレーやろーよー!」
木陰の下で一人のんびりと本を読んでいた所を彩が俺を呼んできた。ビーチバレーか。やるのは久しぶりだな。
彩が審判となり、俺とちーちゃんの1対1のビーチバレー対決が始まった。俺のサーブから始まると、終始互角の勝負を繰り広げていた。結局勝負は同点の引き分けとなった。
そんなことをして休暇を楽しんでいたらすっかりお昼の時間となった。ちーちゃんが持ってきていたクーラーボックスを開けると、中には花見などで見るような豪華なお重が入っていた。
「ちーちゃん、どうしたのこんな豪華なお重。作るの大変だったんじゃない?」
「うふふ、颯樹君に手料理を存分に味わってもらいたいと思って色々作ったらこんなに豪華になっちゃった♪」
「はい、颯樹君いっぱい食べて?」
「じゃあせっかくだからこのサンドイッチでも貰おうかな?頂きます」
手に取ったサンドイッチを1つかじりつく。味はとても良かった。手に取ったのは至ってシンプルなタマゴサンド。辛子マヨネーズで味付けされたタマゴペーストにスライスされたキュウリとレタスが挟まれており、野菜のシャキシャキ感とタマゴの味が見事にマッチしており思わず2口で食べきってしまった。
「ふふっ、そんなに急いで頬張らなくてもいっぱいあるわよ?」
うーむ、少しはずかしい。ちーちゃんにこんな姿を見せるなんて。
昼食を取り終わると2人はまた海へ行った。俺は先ほどのビーチバレーで疲れているのとお昼を食べ過ぎてしまった為、ビーチバレーの前に読んでいた本の続きを見ていた。暑くもなく、風も心地よく吹いているため、少し油断したら眠ってしまいそうだ。
まぁ、2人がいるし、地元民も知らないようなビーチだから物も取られないだろうと思って俺は少し寝ることにした。
颯樹が昼寝を取り始めたの同じ頃、少し離れたところで遊んでいた千聖と彩に2人組の男が近づいてきた。
「ねぇ、千聖ちゃん大丈夫なの?ここ地元の人も知らないビーチ何でしょ?人近づいてきてるよ?」
「大丈夫よ彩ちゃん。ここは私に任せて」
「ねぇねぇ?君たち~何処から来たの?よかったらさぁ~俺たちと遊ばない?俺たちの他にまだいるんだけどさぁ」
「結構です。私達あなた方と遊ぶ気はないので。彩ちゃん、別の場所に行きましょ。」
「う、うん」
男達から離れようとした千聖達だったが、それを逃さないように男達の仲間であろう男達が道を塞いだ。
「おっと。ここから先は行かせないよ?」
「君たちよーく見てみれば『Pastel*Palettes』の丸山彩ちゃんと白鷺千聖ちゃんだよね?オフで来たのかな?嬉しいなぁここ地元の奴らも知らない所でいつも遊んでたからさぁこんな所で有名人に会えるなんて俺ツいてるなぁ」
「連れてけ。」
リーダーだと思われる男の指示でガタイのいい男が2人の腕を掴み連れてこうとする。
「嫌、離して!助けて!颯樹君!」
「呼んだ?」
「あん?誰だお前俺らに用があんのかよ」
「もちろん、かわいい友達を目の前で奪われそうになっているんですから。」
「このガキ!ぶっ殺す!」
ちーちゃんたちを連れて行こうとした男達の一人が俺に向かって突進してくる。俺はすかさず攻撃を躱し、みぞおちに拳を叩き込む。残りの奴らも攻撃を仕掛けてきたが、全員気絶させてやった。
「さぁ、あんたもこうなりたくないんだったらこいつら連れて去るんだな」
リーダーの男に告げると車に待機していたらしきものを呼んで気絶した奴らを運びさっさと逃げていった。
「あ~あせっかくのオフがこんなことになるなんてなぁ」
彩が残念そうに不満をこぼす。
「仕方ないわよ彩ちゃん。私だってこんなことになるなんて思わなかったんだから。...でも助けてくれた時の颯樹君かっこよかったよ。」
「そういわれると照れるけどなぁ。ま、今度のオフの時はキャンプにでも行ってみる?そうすればトラブルに巻き込まれることもないだろうし」
「キャンプかぁ1回やってみたかったんだよねぇ」
「なら、次のオフはキャンプに決定ね」
「やったぁ!えへへ今から楽しみになってきたよ~」
こうして、俺とちーちゃん、彩の3人で過ごすオフは幕を閉じたのだった。