IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF)   作:黒川 優

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皆さん、こんにちは作者こと黒川 優です。

今回は原作では一夏とシャルロットが入浴した後ですね。

風呂繋がりで時々、入浴中にネタを閃いたりします。
ガラケーの時はそのまま浴室で打ち込んでいたのですが、スマホは水滴で操作できなくなるので思いついても忘れたりしてしまいます。

ここを聞くと私がスマホ依存症と思いますが大丈夫ですよ(たぶん)
操作時間のほとんどが小説の為のWordなので。

そんなくだらない私の世間話は置いといて……。

それでは本編へどうぞ♪ヽ(´▽`)/



GiRL's PoWaR , Catch Her! / Afterword

(一夏side―教室)

 

 

 

(ったく優のやつ、意味深に言いやがって)

優が大事な話って意味深にいうからなんだと思ったら、大浴場が使えるようになったってだけだった。

 

なのに結局2人は来ないから俺ひとりだけだった。

久しぶりに風呂にはいれたのはこの上なく嬉しかったけどな。

 

しかし、優とシャルルはどうしたんだ?寝坊か?

 

「今日はですね……皆さんに転校生を紹介します。

えぇと……とにかく入ってもらいましょう…。どうぞ」

「失礼します」

 

あれ?なんか聞き覚えのある声が。

 

「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてよろしくお願いします」

 

昨日までズボンを穿いていたシャルルがスカートを穿いていた。

 

「え?デュノア君って女……?」

「おかしいと思った!美少年じゃなくて美少女だったのね」

「って織斑君、一緒に着替えてたんだから知らないわけないよね!?」

「ちょっと待って。昨日って男子の大浴場が解禁されたんじゃ……」

 

最後の誰かの一言によって女子の皆が一斉に俺を見始めた。

優が今日来てない理由はこれか。セコイぞ優。

 

 

「一夏あぁぁぁあ!」

 

派手にドアが破壊され俺を睨み付けるのは隣のクラスにいるはずの凰 鈴音。

すでにIS甲龍が展開されている。

背後に昇竜が見えるのは虚像ではない。

 

「死ね‼」

 

―ズドドドドドオォン!

 

最大までチャージされた衝撃砲が俺に向けられた。

 

(あれ……俺、生きてる…?)

目を開けるとなんと先日、険悪なムードで戦ったラウラが俺の前に立っていた。

 

ISは纏っていなかったが、青色のシールドがはられていた。

 

「それはPower Wallか…」

「私だって軍人だ。ミリータぐらい持っている」

 

なるほど箱の中に納める形で展開することで反射する衝撃同士で相殺するか。

頭良いな。

 

「そうなのか。……っておい」

 

何の脈絡もなくラウラは抱き付いて来た。

 

「なな……。アンタ…」

「うむ……。暖かい。やはりお前だったか」

「おい。放せって――!?」

 

いきなりだ。いきなり胸倉を掴まれ、ラウラに引き寄せられ、そしてあろうことか唇を重ねられた。

あまりにも唐突な出来事に誰もが口を開けて放心していた。

 

「お前は私の嫁にする!決定事項だ!異論は認めん!」

「え…俺が嫁なの?」

 

この際どうでもいいがつい反応してしまう。

というか先日と今日でラウラの人物像が一致しない。

本当に目の前にいるのはラウラなのか?

 

「おい。なんでお前が抱き上げる」

「日本では好きな人をこうして持ち上げると聞いた」

「それは男がするものだ!」

 

ったく誰だ。コイツに変なものを教えたやつは。

 

「きゃー!ボーデヴィッヒさんが織斑君をお姫様抱っこしてる!」

「い、一夏!貴様、男としてのプライドはないのか!」

 

箒はどこからともなく真剣を抜刀する。

止めてください箒さん。死んでしまいます。

 

「ふむ。うるさい奴らだ」

「おい、なぜ外へ行く……。ちょっ、おぉぉぉ!?」

 

ラウラは俺をおぶったまま教室のベランダから飛び降りた。

 

 

 

 

(優side)

 

 

(さて、そろそろ授業だし大丈夫だろ)

 

「すいません。遅くなりましたー……ってあれ?」

 

教室に残っているのはシャルロットとセシリア、本音ぐらいだった。

 

「あ、今日は土曜日だったのか。じゃあ帰って寝るか」

「ダ、ダメですよ黒川君。土曜日も授業はちゃんとあります!」

 

珍しく今日は山田先生が俺の言葉にツッコミをいれた。

 

「……………………」

 

一方、いつも突っ込むはずの千冬さんは放心状態だった。

 

教室の荒れ模様、何処からともなく聞こえる声、何が起こったのか大体想像できた。

 

「さすが無差別ハーレム製造機、織斑 一夏ですね。

まさか千冬さんの威光を振り切るとは思いませんでした」

「……そうだな。流石と言うべきか…」

 

困った顔をしているが、どこかいつも通りで安心した感じもあった。

 

「黒川、収拾を頼む」

「はいはい。了解されました。上で寝てます」

「黒川くん!?」

 

 

 

(ラウラside)

 

 

 

教官。私はここに来て、力にも種類があることを知りました。

 

一つは私が使い続けた単純な力。

脆く、そして高圧的なもの

 

そして、誰かを守りたいという優しさとも言える力。

今回の事件で教官や嫁………黒川もその力を持っている、芯の強いもの。

 

しかし、私には分かりません。

 

「ラウラちゃん!」

「待ちなさい!」

 

 

このクラスメイト達を突き動かしてる力の正体が分かりません。

 

(教官……いつから学園の生徒はこのような(捕縛を行うような)授業を取り入れたのですか?)

そして、いつからクラス共通で無線通信の設備を持っているのでしょうか?

おかげ嫁はあっという間にクラスの者に抑えられてしまった。

 

クラスの実態がこうである以上、今度嫁にもその対策をさせないといけないかもしれない。

 

 

「ここにいたか」

「む……篠ノ之 箒」

 

しゅらんと無駄なく真剣を抜く。

打鉄の動きを見た時に思ったがコイツは他の者と違い、刀の扱いに慣れている。

 

「覚悟」

「ぐ………」

 

重い一撃が短いナイフにのしかかる。

日本の名刀にこのナイフでは役不足か

それだけでなく刀の使い方も上手い。

まさしくクラリッサの言う現代の武士だな。

 

コイツに時間をかけて逃げ道を塞がれたら元も子もない。

私は反撃する振りをして篠ノ之から距離を取った。

 

「待て!」

 

走って私を追ってくる。

 

……ちょっと待て。

なぜ真剣という重いものを持っているにも関わらず私より速いのだ!?

 

「貴様だけは絶対に許さん」

 

何を許さないのだ!?

あれかトーナメントの時、何も手助けしなかったことを怒っているのか!?

 

 

「くっ、行き止まり……」

「死ね」

 

真剣を容赦なく突き刺し、そのまま横に払うことでドアを破壊した。

 

「ちっ、外したか……」

 

 

教官なんなんですかあの女は!?

私より危ない人間じゃないですか!

 

再び篠ノ之 箒は私を追ってくる。

その姿は正しく鬼。

まぁ、私はその辺はいいのだがさっきのドアが施錠されていたということはこの先も施錠されているだろう。

そうなると避難経路が確保できない。

 

(仕方ない……)

手元の武器が減るのは癪だがナイフを彼女に投擲する。

彼女の実力通り、全く動揺せず落ち着いてナイフを刀で防いだ。

 

「Power Wall」

 

その間に空中にエネルギーシールドを地面代わりにして窓から一気に屋上へ上がる。

そして、屋上に繋がるドアを施錠する。これでしばらくは何とかなるはずだ。

 

 

「ちっ、逃がしたか……」

「篠ノ之さん!ボーデヴィッヒさんは?」

「恐らく屋上だ」

 

やはりここに来られるのも時間の問題か…。

 

「く、黒川!」

「おうラウラ」

 

ここで昼寝をしていた黒川は私に気付いて近づいてくる。

大丈夫だ。いつもと同じ気にくわない顔だ。

 

「どうしたんだ?教室にいったら皆いなかったんだが」

「それは……」

 

私は今起こったことを黒川に教えた。

コイツの頭の出来は知らない(どうせろくでもない)が『オーディンの瞳』を持っているから妙案を思いつくはずだ。

 

「それで何か良い方法はないか?」

「…そうだな。まずあっち向いて」

「うむ」

「両手挙げて」

「した」

「目を閉じて」

 

言われた通りのことを行う。

しかし、これに何の意味が……。

 

「ラウラ確保したぞ」

『ホント!?場所は?』

「屋上だ」

『ありがと!すぐ行くね!』

「な!?」

 

目を開けて抵抗しようとするが私の手首はすでにリボンでしっかり拘束されていた。

 

「この裏切り者!」

「あ?今まで散々暴言吐いといて何も仕返しされないと思ったの?」

「う……」

 

それを言われたら何も言い返せない。

だが、やっぱりコイツに正論を言われるのは腹が立つ。

CQCや体術系は私の方が上。

例え両手が使えないこの状態でも黒川なら倒せる。

 

 

――グルグルグル

 

私は黒川に手を繋がれ、空中ブランコのように振り回されていた。

おかげで足まで浮いている。

 

「ははは。これじゃさすがのお前も手が出ないだろ」

「くっ……この…」

 

なぜ、私が、こんな奴と、手を繋いでこんなことをしなければならない!

しかも容赦なく回るからロマンチックの欠片もない。

 

手が滑って二人とも遠心力で放り出された。

 

「ま、回り過ぎた……気持ちわる…」

「ふ、バカめ……」

 

私は投げ飛ばされた先に何か柔らかいものがあったためケガをせずに済んだ。

 

(さて早くここからも逃げなければ……動けない)

誰かに抱き締められているようだ。

 

「ふふふっ。やっと捕まえたわよ」

「確か……櫛灘だったか?」

「ふっふっふっ。だいせーかい」

 

なぜだろうか。大会後一生懸命クラスの名前と顔を覚えた成果を見せれたのに全く嬉しくない。

 

「さぁ、ホーデヴィッヒさん」

 

他の女子達もジリジリと私に近寄る。

 

「いや……………」

「「「私達と」」」

「「「お話」」」

「「「しましょうね」」」

 

「い…いやーー!!」

私の悲鳴が虚しく響いた。

 

 

(シャルロットside―食堂)

 

 

今日、遅くなったけど僕とボーデヴィッヒさんの転校祝い。

料理が得意な一夏や箒達は調理場で一生懸命料理を作ってくれている。

対して優は……

 

「何してるの……」

「何って撮影の準備」

「それは分かるんだけど、取材って言ってもするのは新聞部の黛先輩だし要らないんじゃないの?」

 

本当は1組だけでやろうとおもったんだけど、トーナメントで色々面倒事に巻き込まれた僕達を黛先輩が逃すわけもなく、先輩による取材がここで行われるらしい。

 

「簡単に言えば、コイツは取材用じゃないってことだ」

「え?」

「たのもー!」

 

格好の得物を得てテンションの高い黛先輩とその後ろで暴れているボーデヴィッヒさんが入ってきた。

 

「おぉ!凄いね優君。まさかこんな立派なカメラまで用意してくれるなんて」

「ちょっと私用で用意しました」

「私用?じゃあ後で回してくれるのかしら?」

「さぁ、それはどうでしょう?」

「あら、つれないねー」

 

優と黛先輩は互いに黒い顔をして微笑んでいた。

 

「さぁさぁラウラちゃん。取材を始めるわよ。早くあそこに座って」

 

黛先輩はまだリボンで手首を止められたボーデヴィッヒさんを急かした。

 

「ま、待ってくれ。黒川、そのカメラはなんだ?」

「何って、録画用だ。

やったねラウラちゃん。これであられもない姿を学園の皆に見せることができるね」

「おいやめろ」

 

日本ではお決まりらしいやり取りがされた。

なんでボーデヴィッヒさんはそんな変なことを知ってるのだろうか?

 

「えー。取材を受けたら一夏とのツーショット写真を撮って貰おうと思ってたのに」

「ホ、ホントか!?」

「あぁ。その予定だ」

 

優の言葉にボーデヴィッヒさんは瞳を輝かした。

どうやら知らない間に彼女と一夏は仲良くなっていたみたい。

 

「し、仕方ない……。取材とやらを受けよう」

「よし。本人の了解も得たし早速始めようか」

 

黛先輩とボーデヴィッヒさんがやや対面気味に座り皆がギャラリーとして囲っていった。

一気に騒がしくなった。

 

「よく一夏が引き受けてくれたね」

「まだ、打診も何もしてないけどな」

「え?」

「予定(=必ずするとは言ってない)だからな」

「酷い……」

「素敵な素敵なファンサービスと言ってくれ」

 

優は今までで一番腹黒い笑い方をしていた。

僕がフランスに連れていく前の関係の酷さを見る限り、

彼女は優に色々やり過ぎたんじゃないかなって思う。

 

「「きゃー!」」

「それで!それで!」

 

離れたテーブルで取材という名の尋問は続いていて

周りはラウラの質問に歓声が湧いていた。

 

 

「まだ……あるのか?」

「もちろん。では一番リクエストの多かったものを。

織斑くんとのキスはどうでしたか?」

「な!?」

 

黛先輩の質問に彼女の顔が一気に赤くなる。

ドイツの冷水って言われてるみたいだけど今だけは温水と言った方がいいかも。

 

「黒川、貴様!」

 

ラウラは反対のテーブルから反応を撮っている優に文句を言い始めた。

 

「あれいいの?答えないと一夏とのツーショットなくなっちゃうよ」

「それはダメだ!」

「ではお答え下さい」

 

優は楯無さんに似た言い方で続けさせる。

完全に優のペースだ。

 

「そ、それは……その、一夏の唇は柔らかくて……良いものだった……」

「「「きゃーー!!」」」

 

ラウラの言葉に皆発狂もので、黛さんはペンがさらさら動いていて更に追及していた。

 

「……さて、取材はもう十分ね」

 

黛先輩はすっとハサミを取り出してリボンを切る。

キッと優を睨み付けていたが、そんな赤い顔でしてもただ可愛いだけな気がする。

 

「一夏くーん。料理の手止めてちょっとこっち来て」

「はい。なんでしょうか?」

「んーそうね。織斑君はエプロン着たままで、ラウラちゃんもエプロン着て。

はい二人ともこれ持つ」

 

一夏が作ったばかりの料理だ。

 

「はいはーい。二人ともこっち向いて笑って」

 

ボーデヴィッヒさんは恥ずかしいそうに、でも、一夏の隣にいれて嬉しそうに立っている。

一夏もそんな変わった一面のラウラを見て少し意識してるみたい。

 

「はい、チーズ」

 

 

 

(優side)

 

 

ラウラと一夏が写真を撮った後は、他の皆が一夏と写真を撮ったり、一夏がインタビューに応えたりして大賑わいとなった。

 

今日のでラウラと皆の距離が一気に縮まり、最後は背の低いラウラを愛でてご満悦な感じで自室へ帰っていった。

 

 

「ん」

「ん?」

「ん」

 

自分が不利な立場で強く言えないと分かってるのか、ラウラは手を出して無言で要求する。

 

「ほい」

 

さっき録画に使ったカメラを渡す。

それを受け取ったラウラはメモリーを荒らし始めた。

 

「データは?」

「もう送った」

 

俺の言葉に元々白い顔が更に白くなった。

 

「どっ、どこにだ!」

「どこもなにも……っととそれは勘弁だわ」

 

足技をかけられてそのまま押し倒された。

しかもご丁寧に首もとにナイフがチラついている。

 

「これ以上恥をさらしたら、只でさえ迷惑をかけている私の隊の皆に申し訳ない」

 

瞳がうるうるしている。

こう見ると、ラウラの性格がかなり変わったな。

 

「大丈夫だって。データの送り先はその『私の隊』だから」

「そ、それで………」

 

一瞬、晴れた顔になったがすぐに難しい顔になる。

 

今まで隊のメンバーに色々やってしまっただけに相手の反応が気になるらしい。

 

「クラリッサさん嬉しそうだったぞ。今度ゆっくり話したいだってさ」

「……そうか」

 

俺の返答にラウラは嬉しそうに微笑む。

あぁこう見るとただの女の子だ。

 

一夏はやっぱり人を正すのが巧い。

女性に限られるがメンタルクリニックとかできるだろうな。

 

「なんだ貴様、じーっと私を見て。気持ち悪い」

「仮にも一夏の兄なんだけどなぁ、俺」

「ふん。嫌いなものは嫌いだ。

邪魔をするなら、その口を縫い合わすぞ」

 

できたら俺に対する印象も変えて欲しかったなぁ、一夏…。

 

「まぁいいや。このカメラ、クラリッサさんに返しといてくれ」

「仕方ない。私が夏、軍に帰る時に持って帰ってやる」

「サンキュー。じゃあな」

 

 

食堂を後にした。

 

「黒川(優)どういうこと?」

 

ぐいっと箒と鈴に迫られる。

 

「なんでラウラが一夏と写真撮ったの?」

「写真を撮るなら試合をした私もだろう?」

 

正直二人の言葉は耳に入っていない。箒は日本刀、鈴は甲龍を展開している。

そして、何より目付きが怖い。

 

「……その、………すまん」

 

全力で二人から逃げるために走る。

 

「待て!」

「待ちなさい!」

 

二人が俺のあとを少女とは思えない速さで追いかけてくる。

誰が鬼のような顔をしたお前達の所にいるかよ。

 

角を曲がってすぐの部屋は空き部屋。そこから飛び降りれば俺の部屋はすぐそこだ。

俺の部屋のドアなら真剣でも切られないだろう。ってか千冬さんの部屋が隣だしそんな物騒なことはしないはず。

 

 

――ぼふっ

 

角を曲がった途端、何かにぶつかった。

よく分からんが柔らかいそれはそのままくっついたままだった、

 

「こんばんわ優さん」

「おう。セシリア」

 

……なぜ、セシリアは抱き着いているのだろうか?

そして、なんでブルーティアーズを展開しているのか?

 

「悪いんだけど、今忙しいんだ。放してくれないか?」

「大丈夫ですわ。聞きたいことが終わりましたらすぐに解放しますので」

 

言った矢先から対照的に抱き締められる力が若干強くなった気がした。

 

「優さん、どうしてシャルロットさんが女とわかっていて添い寝したのですか?」

「それはシャルロットの心を開くためで……」

 

楯無が言ってたんだよ。心を開くためには「裸の付き合い」をすればいいって。

勿論、裸は不味いからそれに近いものを……

 

「あら、紳士ともあろう方が言い訳ですか?みっともないですよ」

 

ガシャンと音がする。ビットが放れた音だ。

 

「ははははは………」

 

人は極限を超えると笑うしかなくなるらしい。

 

バキ、ボキ、ドカッ――‼

………ピチューン

 

 

 

(レクス・ゴドウィンside)

 

 

 

 

「どうでしたか?」

「長官の仰っていた薬莢、またそれが落ちた跡は発見されませんでした」

「……そうですか。調査ありがとうございます」

「失礼します」

 

(…………)

考えても仕方ない。電話をかけ真相を聞く。

今ならまだ起きているはず。

 

 

『はい。なんでしょう長官』

「君はコピーナイトで複数の機体を使い、重さが難点である『クラッド・ファランクス』を支えることで空中で使用したはずです。しかし、コピーナイトはサイバーしか展開できないはず――」

『……………』

 

「どうやって薬莢を回収したのですか?」

『別に。できなかったことができるようになっただけですよ』

 

それだけ言って彼は電話を切った。

 

(やられましたね……)

だらしなくイスに体を預け、手を顔にあてる。

彼も他人のためなら自分の限界を超えていくということか……。

 

 

(でも、これなら……)

できるかもしれない。彼に私達の意志を継ぐことが――

 

 

 

(唯side―亡国機業)

 

 

「……………」

「よう」

 

そこには一見、オレンジかかった髪色にも関わらず好青年に見える男が座っていた。

 

「何?真月。用がないなら帰るわよ」

 

私は人の不幸を笑うこの男が大嫌いだ。

どうしてこんなヤツが幹部候補までなれたのか……

 

「まぁ待て。今回は俺からお前に任務を言い渡しに来ただけだ」

「……その任務って?」

「アインスを殺せ」

 

真月の言葉に元々冷めていた空気が更に凍りついた。

 

「私がそれに従うと思った?」

 

私は亡国機業の一員ではあるが絶対に優を殺さない。

それは上の幹部も知っているしトップに立つパラドックスも了承してくれている。

 

「まぁまぁ最後まで話を聞けって。

これは俺様の優しさ故にお前にこの任務を託すんだぜ」

「……どういうこと?」

 

「お前にとって愛しの愛しの優と敵対し続けることはお前との仲を切り続けることになる。

いくらお前の存在を知ってもアイツがこっちに傾くことはないだろう。

それじゃあ、お前達は気の毒だ。

だが、ほぼ無傷で殺して体を持ってくれば俺がアイツを蘇らせることができる。

そうすればお前はずーとアイツといることができる。

それはお前がよーくわかっていることだろう?」

「………………」

「了解したと見ていいな?」

「好きに思いなさい」

 

話は終わったので私は真月のいるこの部屋から出る。

 

「くれぐれもバラしてくるなよ?そしたらお前の望みが叶わなくなるんだからな」

「くっ……」

 

後ろから煽るように真月が声をかける。

あんなヤツにいいように使われるなんて屈辱的だ。

それでも私は―――

 

「来て、スターダスト」

 

私は大空へ飛び立った。

 

 

 

 

 

改めて、皆さんこんにちは。作者こと、黒川 優です。

『IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―』を読んでいただきありがとうございます。

やっと原作2巻の内容が終わりました。(本当にやっと)

今後の話は今回ほど長くはならない予定なので、もう少しテンポ良くいけると思ってます。

 

 

サイトのどこかに後書きは避けてほしいとあった気がしたのですが、

私が原作の中で好きな2巻の二次創作なのでどうしても書きたいと思い書かせてもらいました。

 

興味がない方はプラウザバックして構いません。

どうでもいい裏話なので。

読んでもいいという方は下へどうぞ。

 

 

◇ラウラのキャラについて

 

ラウラが好きな方、申し訳ないです。

前半はかなりキツイ言葉を言う、鋭すぎて持つことを危ないナイフみたいになってしまいました。

 

それだけアインスの影響が大きかったと思って下さい。

実際、IS狩りがあったら憎んでも憎みきれない……なんて思う人はいますから。

 

ラウラは一夏のおかげで改心しましたのでこれからは原作に近く(?)なると思います。

 

 

それと取材後、ラウラがカメラを要求する時に「ん」って言いながら手を出すシーン、ちっちゃい子がしてるようで可愛いと思いませんか?

あっ私だけ?あぁそうですか…残念です。

 

 

◇主人公、優の視点の少なさについて

 

読者の皆様は気付いたと思いますが、優の視点(5月)が(主人公wwのレベルで)少ないです。

 

これは意図的に優の視点でもいいものをシャルロットやセシリアに変えました。

なぜかと言うと、優の視点にすると、デュノア社の事件をどこかのバーロー名探偵並みに速攻で解決してしまい、『赤い靴』が危険性の低いものと捉えられてしまうからです。

 

赤い靴はこの話では大事な要素なので少しでも強調できるように苦悩するシャルロットの話が少しある……と言った裏話があります。

 

しかしUA数を見る限り、私の意図以前に内容で失敗してますね。

これから文の質を改善していたいと思います。

 

 

今作の5月の扱いについて

 

私個人的に鈴の転校が5月。シャルロット、ラウラの転校が6月。

と考えています。

ですが、読むと、2人は5月に転校し、鈴は入学生のようになっており原作と合っていないです。

 

実は、元々は5月の内容も6月に入っていました。

(なのでこの後書きも5、6月分です)

しかし、書くにつれてページ数が100ページを超えてしまい、今のように分断しました。

学年別トーナメントが長期間行われるので時間的に無理だったというのもありますね。

 

この辺はご了承願いたいです。

 

 

◇Qui va danser ? ―3の時、アインスを使わなかったことに関して

 

実は書き直す前、スターダストの初登場はこの話でした。

しかし、書いていて「警察官が事件に向かうからといって必ず拳銃を使うわけではない。なら、アインスを使わずに事件を解決する時があっても良いのではないか?」と思いあたり結末までの過程を変えました。

 

星屑「手抜きだ!」

 

決して手抜きではありませんよ。

君の出番はこれからたくさんあります(予定)←

 

 

 

6月、最初の部分(フランスにいた時)について

 

 

(中高一貫という設定で)高校に訪れ、優に嫉妬した男の子がテニスで勝負を挑むっという話がありました。

 

はい。茶番です。

 

何がしたかったというとシャルロットが家の問題、母子家庭に囚われず人間関係を築いていた、ということが書きたかったわけです。

 

ですが、そこまでするとセシリア涙目なので早めに帰国させました。

 

 

◇アインスの機体について

 

実はこの物語の骨組みを作り始めたのはかなり前です。

そのためキャラ、機体は5D's(アニメ)が中心です。

 

まぁ、ホープをモデルにするのは(私の価値観的に)ちょっとカッコ悪いと思ったというのもあり不採用となってます。

 

しかし今はZEXALも終わってしまいARC-Vに……。

新エース、オッドアイズも使えないとなるとマズイかな。

 

 

ドラグニティアームズ・レヴァテインという「なにそれ?」と言われてもおかしくないモンスターをモデルにしたのは、私のお気に入りカードだからです。

私、個人的にロマンカードの1枚です。

 

レヴァ(光闇装備)→攻撃→ダブル・サイクロン、エネコンなど→レヴァをリリース→光闇効果発動→レヴァ復活→最初に戻る

 

……といったずっと俺のターンができるかなぁと思ってます。

 

勿論このデッキを作るなら征竜ドラグニティの方が良いですね。

色々制限にされましたが……。

それかファランクスとのシンクロで牙王を出した方が強い(笑)

 

 

 

◇Unsleep scarlet moonlightについて

 

これを見た時、皆さん思ったはずです。“なんてセンスの欠片もない技名だと(笑)”

Unsleepなんて言葉はありませんので注意して下さい。

使う機会はないと思いますが。

十字架や名前のもとは不夜城レッドです。

こんな名前になってしまうなら名前をお借りした方がよかったかな……。

 

 

◇原作機のスペックアップについて

 

ラウラのレーゲンが初っぱなからワイヤーブレード4倍、AIC2面展開可能……と原作ならチート機に近いポジションでありますが、アインス、-IS-と比較すれば誤差範囲になってしまいます。

どうしてこうなった……。

その他にもIFのスペックインフレが……。

 

その為、他のキャラの機体もスペックアップします。

しかし、赤椿をどうしますかね。基本負けることがない機体ですし。

 

 

 

◇タグの遊戯王、東方について

 

東方のキャラはほぼ少女なので適当に入れることはできますが、製作始めは東方の存在を知らなかったのでまだ絡みがないです。

 

後書きや予告ぐらいには登場してもらおうかな、と思っています。

 

――ピクッ

 

魔理沙「霊夢聞いたか?出番があるらしいぞ」

霊夢「ホント!?これで自由に使えるお金が増えるわ!」

 

 

また、遊戯王の主人公達は男でしかも蟹さん以外ほぼ学生な為、扱いにくいのが現状です。対して長官は委員会≒治安維持なのでそのまま投入できました。

 

ATM「俺、カオス・ソルジャーになったのに……」

AIBO「ブラックマジシャンに(ry」

凡骨「炎の剣士、真紅眼に(ry」

社長「ふん。わが社の総力を結集すればISなど敵ではない」

二十代「ネオスを実体化できるぞ!」

蟹「ハンガーでもあればIS作れるだろ」

UMA「ZEXALになればISを創造できる!」

 

遊矢「(俺もいつかああいうこと言い出すのかなぁ……)」

 

はい。なので残念ながら主人公達が大暴れするという感じではないです。

まぁそれは先駆者がいますのでその方の作品を楽しんで下さい。

 

 

さて次回から7月。

正直書くの難しいから早くその次のものにしたい(笑)

 

嘘です。文才は欠片もありませんが私なりに頑張っていきます。

 

ではまたお会いしましょう。

 

 




勢いだけで書いた今回、たぶん1話に対する字数が一番多いと思います。

「あれれ~。おかしいぞ~(コ○ン君風)」
と結構本気で思いました。

それではまた次回。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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