IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF)   作:黒川 優

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皆さん。こんにちは作者です。
涼しくなりましたが体調は大丈夫ですか?

私はいつも通りです。
というか、物語を書く時間を確保する意味では風邪ぐらいひいてた方が良いかもしれませんね(笑)

それでは本編をどうぞ♪ヽ(´▽`)/



GiRL's Day ―Seaside school

(優side―バス)

 

 

「海っ、見えたぁ!」

 

 

今日は臨海学校初日

綺麗な海が見えたことが今日から泊まる旅館が近いことを示している。

皆もバスの中で大盛り上がりだ。

因みに俺は2回目。その時は事実上大荒れだったが旅館周辺の地形は嫌というほど知っている。

 

 

「ねぇねぇゆーりん」

「なんだ本音?あと、その名前はやめろ」

 

「ゆーりん」は去年、女装して学園にいた時の名前「井上 酉花」がもとになっているらしい。

恥ずかしいからやめてほしいのだが本人は聞いてくれない。

 

「なんででゅちぃとキスしてたの?」

「「「「え?」」」」

 

皆が俺とシャルを凝視してきた。そんな驚くことじゃないだろ。

 

「親子なんだから頬ならいいだろ?」

「………………」

「そっか……」

「親子だもんね」

 

海外組は納得してくれたみたいだ。

まぁ比較的欧米の国ほどスキンシップが顕著だからな。

 

「…………」

「…………」

 

あれ?

セシリアは変わらず俺を睨んでる。そしてシャルも無言だ。

なぜだ?

 

 

(一夏side)

 

 

「見てみて!織斑先生だ!」

「わぁキレイ」

「黒川君もいる!」

「黒川君もカッコイイなぁ」

 

千冬姉は俺が選んだ黒の水着。

ホント弟が言うのもなんだが、モデル以上のスタイルの良さにドギマギする。

ここに男は俺と優しかいないけど1枚羽織ってくれないかなっと思う。

 

山田先生はグリーンの水着。

授業の時のように目に魅力的で(ある意味有毒な)姿である。

優は青い股下の長い水着に黒の上質そうなシャツを着ていた。

デザインは違うが相変わらず露出が少ない。

 

「優さん着てくれたのですね」

「あぁ。これ、ありがとうな。今度何かお礼するよ」

「楽しみにしてますわ」

 

なるほど。そのシャツはセシリアから貰ったのか。

それにしても、二人共上品な雰囲気を醸し出すよな。

やっぱり俺といる時より、優がいる時の方が合ってると思う。

教養の差だろうか。

 

「うぅ~」

「シャルロット?」

 

 

嫁と姑。いや、子持ちの親の結婚

これじゃあいつまで経っても優は誰とも結婚できなさそうだな……。

 

「オルコット、お前達も昼食をとってこい」

 

ぺしっとただ挙げて降ろしただけの手がセシリアの頭に落ちた。

 

「優さんは?」

「さっき、昼食を取りながら先生達と臨海学校の調整の話をしてたから今から自由時間だ」

「そうですか…。それは仕方ないですね」

 

というと他の先生もこれから休みなのだろう。

そうなると教師陣の自由時間は僅かしかないのだろうな。

 

「あと黒川、早くパラソルを立てろ。日焼けする」

「はいはい」

 

遠くでこき使われている優を見ながら1回砂浜を後にした。

 

 

 

(千冬side)

 

 

昼食で生徒がいなくなり、私達教員が海を楽しむ時間になった。

海を楽しむと言っても、私達は砂浜でゆっくりするだけだが。

 

「いくら男が俺と一夏しかいなくても上着を着たらどうですか?一夏気にしてましたよ」

 

黒川が私に2度目(1回目は日焼けも考慮して)の注意をする。

一夏が選んだスポーティながらもメッシュ状にクロスした部分がセクシーに見える黒水着。

一夏が無駄な注意をして見る限り、色物になるだろう。

 

「なんだ?お前も私の心配をしてくれるのか?」

「はっ!?誰が」

 

何気ない返事だったつもりだったが狼狽したのでもう少しつついてみる。

 

「そうか……残念だな。昔はキレイとも言ってくれたのに……」

「ま、まぁ…それは事実ですし…」

「昔はよく私の後ろを付いてきたのに……」

「それは…」

「夜、寂しがって私のベッドに入ってきたのに……」

「………泳いできます」

 

赤い顔を隠すかのように黒川は海に飛び込んだ。

 

「はははっ!!」

「織斑先生からかい過ぎですよ」

「アイツは真面目過ぎるんだ。このくらいでいい」

 

「黒川君ー!シャツは脱いだほうがいいですよー!」

 

山田先生は声を張り上げて優に注意するが、本人は全く聞かずにそのまま海に入った。

 

「山田先生、黒川は着水泳に馴れてますから」

「でも、せっかくオルコットさんから貰ったシャツが…」

「……アイツは私達に気を遣ってるんだ」

「気を遣う?」

「ここまで来て弾痕を見たくはないだろう。私達も、アイツも」

「あっ………」

 

四肢に撃たれたと言うことはそこに傷があるということ。

まったく。子供相手に酷いことをする。

 

「何の為にあんなことをしかも黒川君にさせたのでしょうか?」

「さあな。アレで肝心のZ-ONEは死んでしまった。

直接聞くにしても聞けん。それに、それを明らかするのが委員会の仕事だ」

 

「……やっぱり織斑先生って愛情を持って育てたんですね」

「山田先生……」

「べ、別に良いじゃないですか。昔の話ですし。

それにまだ、からかってません!」

 

えっへんっと自慢げに言う山田先生。

普通、年上をからかわないんだがな。

 

(まぁ……いいか)

その後は今と全然違って可愛げがあったなど、小さい時の一夏と優の話で盛り上がった。

そのせいで帰ってきても優の顔が真っ赤なままだったのはここでの内緒の話だ。

 

 

 

(優side―旅館、大広間)

 

 

「んー。やっぱりここの飯は上手いな」

「学園のも美味しいけど、こっちの方が新鮮かな」

 

俺達は浴衣姿で夕食をいただく。

 

因みにシャル達の浴衣は旅館のだが、俺のは女将さんの許可を貰って持ち込んだ特注物だ。

いつでも非常時に対応できるようにISスーツと同じ素材でできている。

 

「なんかあそこは変に静かなだな」

「そうだね。この前あんなことがあったのに…。なんか不気味だね」

 

一夏の両隣は箒と鈴、そこから一番近いテーブルにラウラ。

今は鈴と一夏が話しているだけだが間違いなく何かが起こりそうな雰囲気がある。

 

というかあの時の発端は君でしょう…シャル。

 

「鈴はよく一夏といるな」

 

昼の時も本人曰く「移動監視塔ごっこ」をしていたからな。

アプローチと言う点では鈴が一番積極的だったかもしれない。

 

「鈴は一夏を好きな人として見てるわけじゃないって前言ってたよ」

「あっ、そうなの」

 

昔は今の箒やラウラのように一夏一夏いちか言ってたんだけどな。

中国で良い男でも捕まえたのか?

 

「だから自分が何をしてても大丈夫だって2人に言ってたけど」

「やっぱりふたりは気になるんだろうな」

 

鈴からは大丈夫だとしても一夏からはどうなるかは別問題だからな。

 

「ゆ、優さん……」

「ん?どうしたセシリア?」

「あ、足が痺れてしまいまして……。助けて頂けませんか?」

 

今まで我慢していたのか顔が真っ赤である。

後ろから半分抱き抱えて後ろに引っ張り足が座布団の上で伸ばせるようにする。

 

「あ……」

「ん?」

「あ、いえ。助かりましたわ」

 

どうした?そんな物足りないみたいな表情して。

 

「まったく。正座がダメならテーブルで食べればいいのに」

「それではダメなのです。

そもそも、この席を取るのにどれだけ苦労を………」

「ん?この席って決められてたのか?」

「優、女の子には色々あるの」

「そうなのか?」

「そうなの」

 

「えーん。ゆーりん……」

「仕方ないでしょ。ジャンケンに負けたんだから」

 

 

去年は女としてここにいたが女子のネットワークは本当に深いな。

知らない間に席が決められていたのか……。

だとすると一夏の周りも決められているんだろうな。

きっと箒は隣になれて死ぬほど嬉しかっただろう。

 

「セシリアはどうやって飯食う?」

「あの……できれば食べさせてくれませんか?」

「いいぞ」

「ちょっと優!――」

「ホントですか!?」

 

シャルが何か言っていたがセシリアの声にかき消された。

さすがに長座対前屈のような体勢で食うわけにもいかないからな。

 

「はい。あーん」

「あ、あーん………」

 

「あぁ!せっしーずるい!」

「織斑君に食べさせてもらってる!卑怯者!」

「ずるくありませんわ!席が隣の特権です!」

 

正座に苦労していたさっきと違い、ビシッと強い口調で反論していた。

 

「それがずるいって言ってるの!」

「ゆーりん!わたしも!わたしもー!」

 

本音を始めたくさんの人が俺の前に並び始めた。

そんなに並んでももうあげれるものはないのですが…。

 

――ガラ、バシーン!

 

「またお前か」

「千冬さん……」

 

襖を開けたと思ったら躊躇なく俺を叩いてきた。

この人は透視でもできるのだろうか。

それにしてもあの強烈な出席簿アタックを受けても刺身を落とさなかった。うん、俺偉い。

 

「下らないことを考える暇があるなら騒ぎを起こすな。

私の手間が増える」

「りょ、了解です……」

「織斑、お前にも先に言っておく。ほどほどにしろよ」

「はぁ……」

「もっとシャキッと声を出さんか」

 

(セシリアside)

 

 

貴族の身として作法に反するようなことはできない、と言って一人で食べ続けてましたが

結局、時々優さんがPower Wallで座椅子程度に腰を上げたりしてもらいました。

本当に申し訳ないです……。

 

「立てるか?」

「申し訳ありません。まだ足が痺れてまして……」

 

あの体勢から何でもなかったように普通に立ち上がる日本人の体は一体どうなっているのでしょうか?

 

「すいません。そろそろ広間の掃除をしたいのですが」

「すいません。移動します。セシリア乗って」

 

優さんは膝をついて背中を私に向ける。

 

「あ、あの優さん。お気持ちは嬉しいのですが」

 

女性として、しかも好きな人の前で足を大きく開くのは抵抗がある。

 

「あぁ悪い。じゃあ失礼するぞ」

「ひゃ!?」

 

肩と膝を下から持ち上げられる。

俗に言うお姫様抱っこだ。

突然のことでつい慌てふためいてしまう。

 

「あっ、こら。暴れるなって」

「すいません」

 

こう体が触れて改めて感じるのが優さんはAIFとほぼ軍と変わらない施設にいるのに体格は私達に近い。

そういえば、筋トレの類いはあまり好きじゃないと言っていた気が。

 

「あ、あの。首に手を回した方が楽でしょうか?」

「そうだな。頼む」

 

手を回し少し力を入れる。

すると甘い顔により近くなる。

 

「……優さんはズルいです」

「何が?」

「女性を魅了させる術をいっぱい持ってます」

「それは一夏じゃないか?

アイツの方が背も高くて男らしくて何でもよく映える」

「いえ……」

 

確かに外見は女性そのもの。一夏さんの方が良いと言うひとはたくさんいる。

でも、優さんはその女性らしい一面の中に太い芯が見える。

それは一夏さんよりもはっきり、ずっと太い。

 

「優さん………」

 

首に回した腕の力が強くなる。

このままわたくしを甘く締め付けるこの想いを言葉にできたらどれだけいいだろうか。

けれど、きっと優さんはわたくしがどんな想いを告げても応えてはくれない。

何か、何かが優さんをしばりつけている。

それを解けない限り、きっと優さんはわたくしの気持ちを受け取ってくれない。

根拠はないがそんな気がしていた。

 

「優さんの大切なものは何ですか?」

「んー…、家族じゃないかな。一夏も千冬さんも入れてな。

本当に、辛い時は支えてもらえた。前を向かせてくれた。

そのことに関しては感謝しきれない」

 

優さんは少しだけ暗い表情になった気がした。

こうして一人でいる今、両親とは離れてしまった。

大事とは言っているが、あまり触れてほしくないのかもしれない。

 

「セシリアはやっぱり家になるのかな?」

「そう……ですかね…」

 

優さんの言葉を聞いた後だと自分が一生懸命守ってきたものなのにどうしても皮肉めいた、下心を持ったものに見えてしまう。

 

「別に、“オルコット”って名前だけが家を表すわけじゃない。

前教えてくれたチェルシーさんだっけ?

他にもお手伝いさんとかいて、セシリアを支えてくれる皆含めて『オルコット家』なんじゃないか?」

「優さん、ありがとうございます」

 

あぁ、優さんはどこまでも優しい。

どうしたら、わたくしもそんなことが言える人間になれるでしょうか?

 

――カシャ

 

「ん?」

「え?」

 

昔のカメラを真似たデジタル音が響いた。

 

「アンタ達、何してるのよ?」

 

目の前には自分の端末を私達に向ける鈴さんがいました。

 

「なんで声かける前に盗撮するんですか」

「そんなの簡単よ。面白そうだから」

 

鈴さんは「当たり前よ」と言いたげにふふんと答えた。

時々思いますけど、鈴さんは手癖が悪いんじゃないかと思います。

 

「それと千冬さんからの伝言よ。部屋に来いですって」

「わたくしがですか?」

 

特に織斑先生の逆鱗に触れることは……

 

(ありますね。現在進行形で……)

いや、でもまさか今の状態になって最初に会ったのがここにいる鈴さんですし、そんなことはないですよね……?

 

「え?じゃあ俺は?」

「アンタはしばらく適当に時間潰してなさい」

 

優さんに降ろされ織斑先生の部屋に行くために別れました。

 

「鈴さんも来るんですか?」

「私だけじゃないわ。箒にシャルロットにラウラも呼ばれたわ」

 

つまり、私達いつもいるメンバーということ。

共通点が優さんと一夏しか思い浮かばない…。

 

「まさか…怒られたりしないですわよね……?」

「さぁ?でも、何か言うんじゃない。あの人ブラコン気味だから」

「はぁ~…失礼します」

 

私達は乗り気でないが織斑先生のいる部屋に入っていった。

 

 

(一夏side)

 

 

「はー……」

 

しっかり体を洗い、露天風呂に浸かる。

 

 

バスタオルを体に巻き付けた金髪の長髪の人が入って来た。

 

(え…ちょ……)

もしかして入る場所、間違った…?

 

とにかく相手の裸を見ないように反対側を向く。

 

「え、あ、あの!ここは男湯ですんで!」

「あほ、俺だ」

「へ?」

 

くるっと体を戻して誰なのか確認する。

女性のように胸辺りまでタオルを巻いている優がいた。まどろっこしい。

 

「箒じゃなくて残念だったな」

「バカ、そんなこと考えてねーよ」

「昔、俺を箒と見間違えてたくせに」

「仕方ないだろ。大体、お前の髪が長過ぎるんだよ」

 

ほんと優がもし黒髪なら見分けがつかないからな。

 

バスタオルを巻き付けたまま湯船に入る。

本当ならマナー的に良くないと言いたいが優もそれはわかっているし

女将さんの清州さんも了解したのだろう。

 

「なぁ、委員会って俺の知らないところで何やってるんだ?」

「またその話か。代表選手になって長官が声をかけたら教えるって言ってるだろ」

 

またこの返答。

事あるごとに聞いてみるんだが優も千冬姉と同じで答える気がない。

何度もしてるやり取りなのでダメなら話を変える。

 

「しかし、何を話してるんだろうな」

 

わざわざ箒達を集めるなんて。

あいつら何か変なことしたのか?

 

「お前の結婚かもな」

「なわけないだろ。毎回、バカやらアホやら言って蹴ってくるんだから、

縁の切り方の方が合ってるはずだ。

「お前、それ本気で思ってる?」

「どう見てもそうだろ」

「はぁ………」

 

優はかなり深い溜め息をついた。

3日に一度は聞いている気がする。

何が問題なんだ。

 

「一夏、お前1回病院行けよ」

「なんで?健康なのにどこに行けと」

「眼科でも精神科でも。義兄として不安になるよ」

 

さっきほどではないが溜め息をつかれた。

 

 

(千冬side―自室)

 

 

 

「で、お前達一夏のことをどう思っている?」

 

一本目のビールを潰しながら5人に問いかける。

 

「わ、私は、別に……以前より剣の腕が落ちているのが気になるだけですし」

「私は腐れ縁ですから」

「ふん。つまらん」

 

篠ノ之と鳳の言葉を一蹴する。

特に篠ノ之。お前が本心でそれを言ってないことぐらい容易にわかる。

 

「でラウラ。お前はどう思っている?」

「…とても優しいと思います。人柄も力も…」

「ほう。それは良いことを聞いた。本人に言っておこう」

「きょ、教官!?」

 

ボーデヴィッヒもここに来てよく変わったと思う。

いや、一夏が変えてくれたんだろう。丸くなって良くなったと思う。

 

「ラウラがあそこまで言ったんだ。いいのか篠ノ之?」

「いや、私は……」

「別に、ここで言わないのなら暴走したラウラと一夏が一戦交える前のお前の声を届けてもいいんだが」

「な…!?」

「一夏がなんだったかな。なぁ篠ノ之?」

「織斑先生…。お願いですから止めて下さい……」

 

何を言っていたのかまだ覚えているのか、篠ノ之は顔を真っ赤にした。

最初からそう素直になればいいのに。めんどくさい奴だ。

 

「で、オルコットお前は?」

「わ、わたくしは一夏さんとは普通に御学友として」

「お前は優に対してだ。なんでもさっき優と見つめ合ってたとか」

「なっ!?」

 

オルコットは心当たりがあるのかすぐに凰を睨み付けていた。

がここで恥ずかしいところを突かれていない凰は余裕の表情をしていた。

コイツはからかってもつまらないな。

 

「あとはちょっとISを展開して優を押し倒すといったところか?

アイツは普段無防備だからそれより先にいけるかもな」

「わわ、わたくしはそのようなこと……」

 

と言いながらも想像したのか顔が赤くなっていく。

オルコットはからかうと面白いかもな。

 

「で、シャルロット。お前は?」

 

デュノアの名前を使うのは本人が嫌がりそうなのでとりあえず名前で呼ぶ。

 

「私は一夏とは友達で、優はお父さんで」

「お前もだ。

オルコットの話をした時、一番目の色を変えたのはお前だ。誰でもすぐ分かる」

「……………」

 

シャルロットは私の言葉に黙ってしまった。

他の奴らと違って優とは親子関係だからな。仕方ないか。

 

「デュノア、別にアイツのことが好きなら親と思わず好きにするといい」

「良いのですか?」

「お前とアイツは血の繋がっていない他人だ。

なら、恋愛の自由も結婚の自由もある。

まぁ、道のりは険しいとおもうがな」

 

表情が晴れたデュノアに対しオルコットの表情が曇った。

まぁ、保護者が交際を認めたと思える発言だったしな。

贔屓と言われたくもないし、もう一言言っておくか。

 

「と言ってもアイツがお前を好きになったら、の話だ。

向こうの習慣を真似て頬にキスされる時点で子供と見られているようだがな」

「うぅ………………」

 

シャルロットはガックリと肩を落とす。

コイツもからかうと面白いかもな。

 

「まぁアイツらは役に立つ。片や家事万能、片や仕事万能だ。

それはお前達がよく分かっているか」

 

5人はうんうんと強く頷いていた。

 

「といわけで付き合えた女は得だな。どうだ欲しいか?」

「「「「くれるんですか!?」」」」

「いや、やらん」

「「「「えぇ~……」」」」

 

4人は落胆する様子を思いっきり声に出して抗議した。

 

「女なら、奪うぐらいの気持ちでどうする

それに、私から取るよりアイツらから取る方が大変かもな」

 

その現実も知っている各々は私の言葉にガックリとしていた。

私はそんな一喜一憂する姿を面白おかしく見させてもらった。

 

 





霊「まぁ随分駆け足でいったわね」
魔「シーンが飛び飛びなのは勘弁してほしいんだぜ。
全部書いてたら投稿できない量になっちゃうからな」
霊「どうせ手抜きもあるでしょ」
魔「この後、戦闘シーンがあるからそっちに力を入れたいだけだぜ」
霊「まぁどっちでもいいわ。ちゃんとギャラが貰えれば」
魔「信じられるか?これが巫女なんだぜ」
霊「何か言った?」
魔「別に。次はあの人が出るって話をしただけだぜ」
霊「そう。じゃあ絞めましょう」

魔、霊「ここまで読んで頂きありがとうございました」
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