IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF) 作:黒川 優
やっと原作路線から大きく外すことができます。
これからはエンディングを巡って私と皆さんでのなぞなぞ対決です(*^▽^)/★*☆♪
(↑一方的に押し付けといてとは言ってはいけません(笑))
あと、IFシリーズ第2作「IF―変革のLast Jahr」を近日投稿予定です。
ぜひそちらもご覧下さい。
それでは本編をどうぞ♪ヽ(´▽`)/
Contrary to the mission
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フォルテ・サファイア
3年のダリルと組み、イージス(二人でひとつの生き物のように動き、攻撃を受け流す技)を行うことができるダブルスプレイヤー。
(今作の設定では)お姉さんがいるが、既にお亡くなりになっている。
□
サラ・ウェルキン
イギリス代表候補生のひとり。
セシリアに操縦技術を教えた人
原作ではそれしか書かれてないと思うが、セシリアが遠距離攻撃主体なので彼女も遠距離攻撃主体にしました。
◇
(千冬side―委員会日本本部、会議室(外来))
「さて、どうしますか……」
現在長官、私、黒川の3人でしかめっ面で話し合っている。
内容は福音の暴走時に現れたIFスターダストと操縦者黒川 唯に対する処置。
彼女によってAIF支部に被害が出始めている。
「黒川 唯を拘束し、尋問を行います」
「本気で言っているのか?」
黒川の言葉に私は反論する。というのも
「お前はどんな理由であれ一度彼女に負けたのだぞ。
拘束するにしても彼女より弱いIF操縦者やISISにするべきだ」
「弱いという点では、彼女も同じ、幹部を拘束するよりは楽です。
彼女なら幹部と接触していてもおかしくありません。
やっと出た尻尾ですし、ここで捕らえれば後に繋がると思います」
私と黒川の意見はこのように平行線のまま。
そのため、今回は長官をお呼びしている。
「長官。判断をお願いします」
このままではらちが明かないので第三者の長官に意見を求める。
「…いいでしょう。彼女を拘束して下さい」
「長官!」
私の言葉は長官の手に止められた。
「ですが、自分の命を賭けてまでするようなことは止めて下さい。君はこのIS界で」
「命運を別ける鋒、でしょ?分かってます」
黒川は満足と言いたげに部屋から出ていった。
「……なぜ、許可したのですか?」
今のアイツのしていることは多大な犠牲を払ってたった一人、しかも私情を挟んだ人間を助けようとしている。
そんなこと、組織で動いている私達にできることにじゃない。
「仮に私も異を唱えても彼は命令を無視して彼女を助けるでしょう。
なら、いがみ合うよりこちらが柔軟な立ち回りをした方が利口だと思ったのです」
「ですが、それで黒川にもしものことがあれば本末転倒になります」
「大丈夫です。少なくとも彼は死ぬことはありません。絶対に」
◇
(一夏side―IS学園会議室)
(新学期早々なんで集められるんだ?)
先生方も俺達と似たような感じで何の話行われるのか話し合っていた。
「恐らく委員会が非常事態宣言を出したことと関係があるだろう。
ここに私達を来るようにしたのも黒川だしな」
「非常事態宣言ってことは文字通りヤバい状態ってことか?」
「そうだな。亡国機業との戦争準備を本格化させた、と言ったところか」
日本ではそう聞くことのない物騒な言葉が飛び出てきた。
委員会の声がすぐに学園に来るのはここには各国のISが集まってしまうからか…。
「皆さん、今日は2学期初日なのに集まってもらってすみません」
教壇に立ったのは千冬姉ではなく優だった。
時々思うけど千冬姉、隊長なのに優の方が前に出る回数多いよな…。
「今回集まってもらったのはご存知の通り、亡国機業の活動が活発化してきたので委員会が自衛のために皆さんにもご協力を願いたいために集まってもらいました」
ラウラの言ったことは概ねアタリ、俺達も亡国機業に対し対策を講じなければならないらしい。
けど、言葉のイントネーション的に強制まではいかない。あくまで肝心なところはAIFや自衛隊で何とかするということだろうか。
「さてまず一つ目は個人のやつ。今日から楯無さんが護衛も兼ねて一夏と一緒になることになります」
「「「「は?」」」」
四人は一斉に俺を見てきた。
いや俺も聞いてないんだけどそんな話。
なんでそんな話を皆の前でするんだ優。
「そこの四人質問は後で。次にアリーナで、IFの情報の入ったバーチャルシステムを導入しました。機体持ちの方は非常時に備えて訓練して下さい」
これには皆、目を配らせた。
さらっと言ったが凄いシステムだよな、それ。
しかもIFの情報の入ったってことはアインスも少なからず情報公開したってことか。
「最後に授業ですが、対IFの実践訓練する関係で俺が先生方の代わりに指導する機会があります」
これには教員を含め皆が驚いた。
確かにラウラが言った通り、委員会は非常事態宣言を出した。
けど、学園に対してここまで干渉にしてくるとは思ってなかった。
(それだけ状況が良くないってことか)
「では、質問がある人は今お願いします」
「一つ聞いていいっすか?」
手を挙げたのはたしか…1つ上のフォルテ・サファイア先輩だったかな。
直接の対面はないけど。
「何だ?」
「俺らはアンタの下で戦うことになるっスか?」
「千冬さんの下でだな。もちろん訓練は俺がしきさせてもらうことがあるかもしれない程度だし、君達が戦うのは最悪の状態だけだけど」
「そうっスか…。それでもごめんだ。アンタの下にいたくないっス」
「なぜ?」
「今のアンタが昔より弱いから」
先輩はキツめの声で優の質問に答えた。
「昔のアンタなら以前襲撃したISISに手こずることもアメリカの任務を失敗することもなかったはずっス」
その先輩の言葉に耳を疑った。優の実力は俺たち以上だ。それでも弱いというのか。
だが、それは他の上級生や先生も思っているらしく先輩の言葉に頷いている。
「…なるほど。じゃあ俺がアンタ達に圧勝すれば認めてくれるか?」
「ああ。アンタが昔のように強かったらな」
先輩は代表するかのように答えた。
「じゃあアリーナに行くか。千冬さんいいですよね?」
「構わん。第三アリーナでしろ。先生方も参加したければISを出して結構です。
10分後に集まって下さい」
千冬姉の言葉にほとんどの上級生、教員数人計20人辺りが一斉に動きだした。
ただ、俺の隣に来た先輩はここに残っていた。
「あの……」
「よろしく一夏くん。私が更識 楯無よ」
優に紹介された更識先輩はにこっと気軽に微笑みかけてくれた。
けど、優が頼む人ってことは何か特別な人なんだろうな。
「更識先輩は行かなくて良いのですか?」
「ええ。結果が見えてるから」
◇
(一夏side―第三アリーナ)
「スゴいな…」
「そうだな。こんなの滅多に見られないものだ」
アリーナの片側には各国のISがズラリと並ぶ姿は圧巻だった。
それを優は1人で相手しなければならない。
その優が使う機体は今まで見たこともないものだった。
「あれがアインスの代名詞ともいえる機体『レッドデーモンズ』だ。
先日、委員会から使用許可が下りたらしい」
スターダストとは対象的にその機体は荒々しさが見える機体。
腕部が少しゴツいところを見るとあそこに主要装備があるのだろう。
個人的にあの無人機を連想させるからあまり良い気がしない。
「やっぱり近接格闘型なのか?」
軍で見たことがあるかもしれないラウラに聞いてみる。
「いや、あれは遠距離型だ。重火器が大量に積んである」
「え?」
遠距離型という発言は意外だった。
この大人数相手に距離を取り続けることはそうできることじゃないからだ。
『あなた本気?一人で倒せると思ったの?』
サラ・ウェルキン先輩は優を怪訝そうに見ていた。
『気にするな。今のアンタ達が何人いようと変わらない』
『…………………』
その言葉にアリーナの雰囲気が固まった。
皆は俺みたいな素人上がりではなく、訓練を受けてきた歴とした代表達なのだ。
そんな言われ方をすれば誰だって怒る。
けど先輩達は特に表情を変えず構え始めた。
どうやら戦いで白黒つけるらしい。
『じゃあ千冬さんお願いします』
10…9…8…7…
カウントダウンと同時にアリーナ中のスラスターが唸りをあげている。
そして――
――0
『Absolute Power Force 』
ビィーと開始の合図が鳴った瞬間、アリーナは爆炎に包まれた。
◇
(フォルテ・サファイアside)
「う…そ……」
一瞬で、しかも一撃で、後ろで構えていたサラ・ウェルキン達がアインスの近接攻撃によって蹴散らされた。
『Absolute Power Force』
再び、レッドデーモンズの手が炎に包まれる。
あれを受けたらマズイ。
私を含む全員が接近戦は不利だと考え、射撃に徹底したが――
『The End Storm』
彼を中心に突如吹き荒れた爆炎の嵐が弾丸を無力化していった。
「先輩!」
ダリル先輩と連携を取り、アインスを抑えにかかる。
イージスならアインスに対抗することができる。
それを姉さんが証明してくれた。今の私達にだってできる。
『無駄だ』
イージスに入った途端、火柱から伸びる枝柱に体を貫かれた。
『とう…して……』
『まるで生き物のように動くというならば、こっちは狩人の如く狩ればいい。ただそれだけのこと』
「そんな……」
こんなにも容易に……。
実力に差がありすぎる。
『アンタ達は俺を舐めすぎだ』
「「「!?」」」
今まで感じたことのない殺気。その恐ろしさに体を動かせなかった。
(嘘……。そんな……)
その時私は理解した。
私達が彼をどう見ようが彼が世界を守り続けていることに変わりはない。
彼の上で胡座をかいている私達が培われた戦いの技術(すべ)を持つ彼に勝つことなどできはしない。
『終わりだ』
その爆炎は火災旋風のように火柱となり私達を飲み込んでいった。
◇
(一夏side―自室)
「箒ちゃんごめんね。わざわざ移動してもらっちゃって」
「いえ。決まったことなので」
そう言っているが表情は不満げな顔で優を見ていた。
優が言った通り、楯無さんが付きっきりで俺にISの技術を教えることになった。
それなら同室の方が効率が良いということで楯無さんと相部屋にしようと言うことになった。
よく分からんが箒はこれに反対。最後まで優と粘り強く交渉していた。
が最後は優がキツめに言うと箒は渋々承諾した。
その優は素知らぬ顔をして部屋を出て行こうとしたが、ドアのぶに伸ばした手を木刀で叩かれていた。
「まぁ安心して。私が一夏くんを襲うことはないから。逆はあるかもしれないけど」
「ちょっと楯無さん!?」
「一夏……お前……」
「わー!待て待て!俺は何も言ってないぞ!っていうか楯無さん!
箒をからかうのはやめてください!こいつ、怒ると止めるの大変なんだから!」
俺は鞘から真剣を抜こうとする箒を力尽くで押さえ込んだ。
「あらー一夏くんはいい反応してくれわねー。誰かさんとは違って」
「逐一反応してたら体がもたないっての」
優は深い溜め息を付きながら答える。
そんなに大変なのだろうか…楯無さんとの生活は。
「箒ちゃんの物はまだ残ってるしまた部屋に来てね」
「ありがとうございます。いくぞ黒川」
「いやー、俺はもう少し残りたいかなぁ…って」
「いくぞ黒川」
「……はい」
本当にさっきまでの威厳はどうしたのか別人のようにそろそろと箒の後ろを付いていった。
―バタン
ギャー!!バキッ、ドカァ!
楯無さんのおかげで俺には被害は及ばなかったが優に対しては効かなかったらしく外では木刀が何かに当たる音がドアの向こうで鳴り響いていた。
でも、そんなこと俺は知らない。触らぬ神に祟りなしって言うしな。
「楯無さんと優ってどういう関係なのですか?」
「そーね、元ルームメートかしら。
去年、優くんがまだ女の子としてここにいた時に私が正体見破っちゃったから監視も兼ねて一緒の部屋に入れられたの」
あの容姿で男と疑ったのか。
やっぱりただ者じゃないな。
「あと今日の優の機体、今までとなんか違ったような」
「あ、一夏くん気付いた?アインスの機能制限が解けたの」
え、それって逆に……。
「アインスが機能が制限されていた……?」
「えぇ。不思議なことに微妙に性能が良くなっているから周りは機能制限知らないから弱くなったと思うけど数値的には半分にされていたらしいわ。勿論、エネルギーは別だけど」
なるほど。だからサファイア先輩達は優が弱いと思ったのか。
「でも、それであのIFに渡り合えるかって言ったら微妙なところね」
福音の攻撃を零距離で防ぐほどの射撃数による弾幕。
しかもそれは操縦者の意志で操れる偏向射撃。
レッドデーモンズは同じ遠距離型だけど決して有利にはならないと思う。
「優はそんな相手に勝てるんですか?」
「勝てるかじゃなくて、勝たなきゃいけないのよ。例えそれが優くんの望まない結果でもね」
(勝つことが優の望まないこと?)
どうして優がアインスとして亡国機業に勝つことが望まないことなのだろうか?
「さぁ一夏くん、人の心配をしている暇はないわよ」
ドサッ―――
「えーとそれは…?」
目の前に置かれた大量の本に目をぱちくりさせてしまう。
「これから一夏くんが覚えなきゃいけない技術の理論よ」
「え?」
「優くん言ってたでしょ?これからは私が一夏くんの専属コーチだって。
まずは理論から覚えてもらうわよ」
にこりとする楯無さんの笑みは無慈悲な天使にしか見えなかった。
霊「250円が強いですって!?」
魔「失礼だな。ATKは上だろ」
霊「でも差があり過ぎでしょ……」
スターダスト : レイピアのみ
能力 : (腕を振り回さないとならない)-IS-(インフィニット・ストーム)
レッドデーモンズ : 腕部、ウイングスラスターに熱核拡散弾。収納武器に大剣
能力 : (簡単な操作でできる)The End Storm
魔「仕方ない。作者はジャック、レッドデーモンズの方が好きだから」
霊「ジャック・アホラス……」
作者「霊夢、ギャラ無しな」
霊「なっ!?」
ギャーギャーギャーギャーギャー……
魔「また始まったか。放っておこう。
読者の皆、ここまで読んでくれてありがとうだぜ。
次回は今月がどんなテーマか分かるはずだぜ。
次回かLast Jahrで会おうな。バイバイ」