IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF) 作:黒川 優
皆さんこんにちは。
最近、“前略”という便利な言葉を覚えた作者です。
一昨日に第2作、『変革のLast Jahr』を投稿しました。
短い文ながらも多くの人が読んで下さり感謝で一杯です。
本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
それでは本編へどうぞ♪ヽ(´▽`)/
◇
(優side―第三アリーナ)
「……………………」
(なぜ、あんなにもぶれずに攻撃ができたのだろうか?)
7月の時、アメリカの見えざる基地で交戦したときのことだ。
IFにも操縦者保護はある。だが今のアインスの防御力は強くはない。
展開していたとしても死ぬことはある。
(恨んでいるのだろうか…)
あの時守れなかったことを、約束を果たせなかったことを。
「おい黒川」
「………………」
「おい」
「………………」
パーン!!
竹刀で地面を叩く音がアリーナに響いた。
「黒川、聞いてないだろう」
「え、あ……」
千冬さんの声に現実に戻る。
「ったく。お前が二刀流で-IS-が使えるようにならないと勝てないって自分で言ったから教えに来たというのに」
「すいません」
「……気持ち悪いな。お前が素直に謝るの」
「じゃあどうすればいいんですか………」
普通にしたら気持ち悪いって……。
それってつまり、俺の存在そのものか気持ち悪い?
「まぁいい。それでさっきの続きだが――――」
絶対俺が言いたいこと分かってたのに“まぁいい"だけでスルーされた。
「ん?」
なんかあそこの辺に人がいるような……。
ブチッ、パシーン!!
何かが切れた音がした途端、竹刀で頭を叩かれた。
アインスがあっても無茶苦茶痛い……。
「……どうやら私の話など聞く必要はないようだな」
「そんなことないです。続きをお願いします」
「知らん。どちらにしても今日は帰る」
「あー帰らないでー」
駄々をこねる子供のように千冬さんの足に掴まる。
「待ってー千冬さーん」
「あぁうるさい。そんな女々しいことするな」
結局、交渉は成立せずズルズルと引きずられて寮に帰ることになってしまった。
にしても、アインス展開したままなのになんで千冬さんは普通に歩いてるの。
あの人、絶対何かがオカシイ。
◇
(一夏side―)
「やっぱりこうなっちゃったか……」
楯無さんは苦笑しながら箒、セシリア、鈴、ラウラ、シャルロットいつもの面々を見ていた。
なぜか放課後になった途端に来て、「一緒に教えてほしい」とお願いしてきたのた。
箒はともかく他の四人は代表候補生なんだし必要ない気がするんだけど……。
「まぁあなた達なら優くんも許すと思うけど、下らない理由で付いてきてほしくはないわね」
「下らない理由!?」
自分が軍隊に所属しているせいか「下らない」という言葉にラウラが一番速く反応した。
「なんで優くんが授業にまで干渉したりしてるかわかってる?」
「それは自衛のためでは?」
「そうよ。それができないと私達は優くんの足手まといになる」
「足手まとい?」
「一夏くんならわかるよね?この意味」
「……………」
楯無さんの言っていること。
つまり、俺達を人質にして優を不利な状況におかせる可能性があるということ。
実際、俺が亡国機業に連れ去られた時、千冬姉は暮桜なしで亡国機業と対面しなければならない時があった。
優がいなかったら俺も千冬姉もどうなっていたかと思うと今でもぞっとする。
「そーゆーことよ。このことが二の次に出てくるようだったら今すぐ部屋を出てって頂戴」
その言葉に5人はしゅんとなってしまった。
「楯無さん、ちょっと言い過ぎじゃ……」
「一夏くん」
俺の言葉に楯無さんがぐいっと近寄ってきた。
「今までは味方の不祥事だったけど、今度は敵意を持った相手と戦うの。
私の言葉を言い負かす程じゃないと困るわ」
「……分かりました!
「あら意外と切り替え早いのね。お姉さん好きよ。即決できる人。
それで皆は――」
5人ともしっかり前を見てくれていた。
本人なりに覚悟を決めたということだ。
「そう。じゃあさっそく始めましょう」
◇
(セシリアside―IS学園図書館)
イギリス政府が送ってきた顔写真。
それをもとに委員会のサイトから人物から人物の割り出しをしていた。
見て目は典型的な黒髪の日本人女性で髪をおろしたシャルロットに似ている。
それはセシリアにとって千人を裕に超える亡国機業のリストから一人の人物を探し出すのには非常に助かった。
「…どういうことでしょうか…」
一致したものの名前は黒川 唯。詳細データではすでに死亡している。
死亡した方が問題を起こす、そんなことあり得ない。
しかし現に彼女は祖国のAIFを襲撃している。
それよりも驚くべきことがあった。
それはこの人がシャルロットさんと同じように義理ながらも優さんの娘であること。
優さんのことですから彼女を助ける為にしたことであるのは確か。
でも、どうして亡国機業に招き入れるようなことをしたのか。
頭脳明晰な彼なら亡国機業の危険性をいち早く知り、他の方法を取れたはず。
わからない。彼女に対しても優さんに対しても、わからない………。
「…ん?セシリアか?」
「黒川さん!?どうして?」
消灯時間後の警備の巡回が終わった今、誰にも気付かれないと思っていたのでここに人が来るとは思わなかった。
「いや、剣術について調べようと思ってな」
黒川さんは私と一緒にパソコンを見る。真っ暗の中でディスプレイは自分の存在を強調するように光ってしまっていた。
「…唯のこと調べていたのか」
「あの、唯さんとはどのような関係なのですか?」
ここで隠しても仕方ないので試しに聞いてみる。
この不可解な関係を
「なぁセシリア……俺が唯を生き返らせるためにIS狩りをしたって言ったら笑うか?」
「え……ご冗談ですよね?」
まさか、そんな…そんなこと………。
「本当だ。Z-ONEはIS狩りを行うことを条件に唯を生き返らせると言った。
どんな方法かは分からないが結果的に亡国機業はそれをしてくれた」
「でも、唯さんとは敵同士ですよね。どうするのですか?」
「勿論捕まえるさ。唯にこれ以上こんなことをさせない為にも。
尋問とかが付いてきちゃうけどな」
「そうですか……」
私はそれしか言えなかった。
重い…重過ぎる……。
世界と自分の娘を天秤に掛けて自分の娘を取る。
そんなこと血の繋がった親でもできただろうか。もし、自分の両親が同じ立場だったら同じことをしてくれるだろうか……。
――そうだな。家族じゃないかな――
臨海学校の時、優さんはそう答えていた。
シャルロットさんが優さんのことを好きなように、優さんもきっと……
「セシリア?」
私の言葉に違和感を覚えたのか、すっとわたくしに歩み寄ってくれた。
(一夏さんとは違いますわね。それも唯さんに教わったのかしら…)
根拠のない憶測。けど、それを打ち消せずにいた。
「なんでもない…ですわ。」
「セシリア?どうした?」
「なんでもないんです。なんでも……」
「でも、お前…」
「大丈夫です…。先に失礼しますわ」
早足で図書館を後にする。溢れてそうな涙と底知れぬ悲しみを抱えて。
霊「原作ヒロインが……」
魔「………………」
霊「作者、どういうことよこれ?」
作「これは私の物語だ。優遇したっていいじゃないか」
魔「セシリア、シャルロットファンが怒るぞ」
作「それに関しては申し訳ないです。しかし!娘を大切にすることは間違いではないはずだ!」
霊「当時、娘がいるのがおかしいのよ」
作「それについてはまた今度な」
魔「と言いつつ、これに関する物語を投稿するのは大分先だとか……」
作「世の中、順番というのがあるんだ…」
魔「まぁいいぜ。投稿さえしてくれればな」
霊「次回は原作ヒロインズがどう動くか、ね。
そこそか長く書けると思うわ。ねぇ?作者」
作「だと良いねぇ~。ホント(影分身使えたらなぁ…」
魔「と、言うわけだ。また次回会おうぜ。
ここまで読んで下さりありがとうございます」