IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF)   作:黒川 優

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皆さんこんにちは。作者こと黒川 優です。

「Last Jahr」今週投稿できず申し訳ないです。
言い訳させてもらうと文才のない私が週に6000字以上の文をポンポン書くのは無理なんです。短期間で何度も投稿してる作者さんはホント凄いです。

近々、この長いタイトルを遊○王のパックのように略称名を作りたいと思っています。
使うのは活動報告、Twitterになると思います。

それでは本編へどうぞ♪ヽ(´▽`)/



Contrary to the mission 3

(優side)

 

 

以前述べた通り、IF対策として俺も授業に立ち会っている。

と言っても専用機持ち、今は本人の実力を見る為に模擬戦を行うだけになるが。

 

「フォルテ感情的になり過ぎだ。動きがやや直線的になってる」

『…………………』

 

前回の戦いで実力差があることは分かったのだろう。

逆上するようなことはしてこない。

それでも気に入らないと言わんばかりの雰囲気を全面に出して

 

「……もし相方が殺されたらお前はそんな動きをするのか?」

 

――ガキン!

 

フォルテの拳をサイバーのシールドで受け止める。

 

「例え話でもこの有り様。だから甘いって言ってるんだよ」

『言っててことと言っちゃいけないことがあるでしょ!』

 

フォルテはそのまま離れることなく猛攻を繰り広げる。

しかしそれは感情任せで直線的。俺はそれを容易く避けて話を続ける。

 

「そうだな。俺がそれを言うのはナンセンスだ。

けど、それを理由に私情を持ち出すならお前はただのガキだ」

『なっ……!?』

 

彼女は俺の言葉に動きをピタッと止めた。

その隙を突いて今度はこっちから攻撃を行う。

連続展開と荷電粒子砲での支援、物理シールドによる相手の攻撃の遮断。

サイバーの、そして近接系ISの基本戦術だが

 

お前は相方が助けてくれた命をドブに捨てるようなものだ。

それなのにやられた相方のことに囚われれば、足元を掬われる」

 

体勢を崩させ

踵落としをフォルテの顔の横に下ろした。

 

「お前の実力なら一人でもサイバーは倒せるはずだ。

頭を冷やせ。…これこそ俺の言う台詞じゃないが、お姉さんが浮かばないだろう」

「………………」

 

フォルテはそっと俺の手を掴み体を起こした

そっと下がっていった。

 

「同じ“ガキ”である貴方が説教をするなんてね」

「仕方ないだろ。フォルテのことは当事者しか言えないことだからな。

それで親父さんが怒るならその時はその時だ」

 

さすがに楯無相手でサイバーは歯が立たないのでレヴァに換装する。

 

「そうそう。シャルロットちゃんからメールがあったのだけどセシリアちゃんの姿が見えないらしいのよ。優くん知らない?」

「セシリアが?今日は会ってないが昨日の夜なら図書館で会ったぞ」

「どうしてそんな時間に図書館へ?」

「さぁ。唯のことを調べてたしイギリスから何かあったんじゃないか?」

「………そう」

 

楯無は意味深に低いトーンで答えた。

 

「ん?どうした?」

「何でもないわ。後始末は私がするわ」

「ん?あぁありがと」

 

何に対しての後始末かは分からないが

楯無のお礼を言っておいた。

 

 

(セシリアside)

 

 

先日の会話が頭から離れない。

何度も優さんのしていることと自分の両親と比較してしまう。

そして何度も敵わないと感じてしまう……。

 

――コンコン

 

「セシリア?入るよ」

 

声からして入って来たのはシャルロットさん。

わたくしはその声を無視して布団に潜った。

 

「セシリア?」

「………………」

「何かあったの?」

 

そっとわたくしの横に座って様子を伺ってきてくれる。

やはり彼女は布団を剥ぐようなことはしない。その優しさは嬉しい。

けど、今は放っておいて欲しかった。

 

「……シャルロットさんは知ってるのですか?」

「何を?」

「優さんと……唯さんのこと」

「唯さん?誰なの?その人って」

「優さんの、……想いの人」

「そっか…………………」

 

彼女も俯いてこの事実は予想もしていなかったのだろう。

わたくしの言葉にシャルロットさんもしばらく黙ってしまった。

けど、彼女は私に一言良い放った。

 

「………いいじゃないセシリアは」

「それはどういうことですか!」

 

ベッドから飛び出て徐に彼女を壁に押し付けた。

 

「わたくしがどんな気持ちで!そのことを優さんから!」

 

好きな人から想いの人を聞く。

ただ好きって言うならまだしもあんな……世界の誰よりも愛された人って言われたら……自分のこの想いをどうしていいのかさえも分からない。

 

それをいいじゃないの一言で済まされて

 

「だって、セシリアは優と他人じゃん……」

 

ポツリとシャルロットさんが私に呟いた。

 

「セシリアは恋敵としていることもできる。

でも、僕は優の娘だから……。僕は何も邪魔はできない……。きっと留めることもできない……」

「シャルロットさん…」

 

わたくしは自分の身勝手さを恥じた。

わたくしよりもずっと、ずっと彼女の方が辛い。

シャルロットさんにとって優さんはただの親じゃなくて心の拠り所でもあるから優さんを失えば、自分も見失うことになる。

 

「ねぇセシリア。僕はまた独りになっちゃうのかな……」

「大丈夫ですわ」

「僕はどうしたらいいのかな……」

「大丈夫ですわ。大丈夫ですから」

「う……。うぅ……、セシリァ……」

 

私は泣き崩れる彼女をきつく抱き締めた。

 

………………………………………

……………………………

…………………

 

 

「ん?セシリアか。シャルロットはどうした?」

「疲れていたみたいでしたので、わたくしのベッドで横になっていますわ」

 

わたくしの心配をして下さったのはシャルロットさんだけではなく、箒さん、鈴さん、ラウラさんも私の部屋の前に待って下さっていた。

 

「お願いがあります。シャルロットさんのためにもわたくしに力を貸して下さい」

 

 

 

(楯無side―第五アリーナ)

 

 

 

「やっと形になってきたわね」

「楯無」

 

私の存在に気付いていたのか、声をかける前に私の方を向いてくれた。

くたびれた様子だとかなり紺を詰めてやっていたみたい。

 

「織斑先生からの伝言よ。

ロシアのAIFが壊滅。きっと彼女の仕業でしょうね。

さすがにもう待てないって言っていたわ」

「あぁ。ここまでいけば大丈夫だ」

 

優くんは満足そうに答えてくれた。

きっと二刀流での-IS-が使えるようになったのだろう。

 

「ねぇ、唯ちゃんと湾岸アリーナで戦う予定らしいわね」

「そうだけど?」

「なら、私も戦っていいかしら?」

 

海辺での私の能力は彼女のスターダストと相性がいい。

もしかすれば、優くんがこんなに訓練をしなくても彼女を倒すことができる。

それは7月のアメリカでの一戦で明らかなった。

 

「ありがとな。けどこれは俺一人でやりたいんだ」

「どうしても?」

「あぁ。どうしてもだ」

 

 

――バアァァン!

突如、優くんは何かに殴られたかのように吹き飛ばされた。

 

「これは……」

 

優くんが体勢を直す砲弾だけでなくビット、斬撃が優くんを襲う。

見慣れた武装に誰の仕業か理解できた。

 

「やめなさい!」

 

ミステリアス・レディを展開し戦いを止めに入ろうとするが一向に体を動かせなくなっていた。

 

「AIC……」

 

当然、私の後ろにはシュバルツア・レーゲンを展開したラウラちゃんがいた。

 

「貴女までこんなことに加担するなんてね…。何が狙いなの?」

「シャルロットのためだ」

 

ラウラちゃんはAIC使用のままワイヤーブレードを展開し優くんに攻撃を始めた。

 

箒ちゃんは自分の存在を見せつけるように派手に斬撃を放ち

その影に隠れて鈴ちゃんが暗闇の中を暗躍しバレないように衝撃砲を当てようとしていた。

自分の教えたことがこんなところで使われるとは思わなかった。

 

「悪いがお前に動かれれば困る」

「別に動けなくても使えないわけではないのよ」

 

ナノマシン制御のアクアクリスタルは私の意志によるもの。

これによってラウラちゃんのワイヤーブレードを止めた。

 

「なら!!」

 

ラウラちゃんはプラズマブレードを展開し私を止めにかかった。

 

ガキン――!!

 

そのプラズマブレードを優くんがレイピアで防いでくれた。

 

「優くん」

「貴様……」

「-IS-」

 

空いた片手で斬撃を放ちAICから私を切り離してくれた。

 

「くっ……放さん」

 

ラウラちゃんは右腕をAICで固定、左腕をワイヤーブレードを腕に絡ませてた。

 

最大威力の熱核拡散弾の『崩山』が優くんに直撃した。

そのまま地面に叩きつけられる。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

箒ちゃんが斬撃を纏わせた雨月で容赦無く優くんを突こうとしていた。

 

「単一化」

「くっ」

 

スターダストの装甲が弾け飛び羽織だけの状態になる。

吹き飛んだ装甲をもろに受けた雨月の剣先は僅かに逸れ優くんの顔の横に突き刺さった。。

 

「-IS-」

 

体を立て直しながら体を回転させブレードを振るうことなく斬撃を放つ。

今度は両刀での斬撃。

単一化で能力が増幅した攻撃を受け赤椿のエネルギーを大きく減った。

 

「まだだ!」

 

絢爛舞踏で回復し再び構える。

けど、先に優くんが瞬間加速で箒ちゃんに接近し手刀で気絶させた。

 

休む暇も与えず再び、通常の衝撃砲が暗闇の中を暗躍し優くんを狙う。

 

「優くん!」

「お前は出るな!――The End Storm」

 

機体をスターダストからレッドデーモンズに変え、展開させた火災旋風が明々とアリーナを照らした。

 

「そこか」

「くっ……」

 

鈴ちゃんは苦悶の表情を見せる。

一対一で戦う時、甲龍はレッドデーモンズと相性が悪い。

衝撃砲はThe End Stormの火に酸素を送るようなもの。

接近戦はAbsolute Power Forceがあるから近寄り難い。

 

「Absolute Power Force」

 

右腕の主要装備デモン・ストレートに爆炎を纏って鈴ちゃんに接近する。

 

が、その攻撃は空を切る。ストライクガンナーを纏ったセシリアちゃんが上手くカバーに入った。

 

「セシリア!?アンタは――」

「いいですから」

 

セシリアちゃんが散弾タイプのスターライトでconflictを行い優くんを肉薄する。

支柱から伸ばした枝柱でセシリアちゃんの攻撃を防ぎながら反撃する。

 

「今ですわ!」

「わかってるっつーの!」

 

鈴ちゃんが優くんを覆っている枝柱に龍砲を向ける。

すると枝柱が不規則に膨張し、その先では優くんがAICと似たように全く動けなくなっていた。

 

「ぐっ…何のつもりだ?」

「それはこっちの台詞よ。アンタ、シャルロットの父親としての自覚あるの?」

「あるつもりだ」

「今のシャルロットをもくに見もせずによくそんなことが言えるな」

 

 

箒ちゃんもラウラちゃんも回復していて四人とも優くんに対して武器を構えていた。

これは確実にマズイ。完封なきまで機体を叩き潰すつもりだ。

 

「覚悟なさい!」

「コピーナイト、――――――」

 

その瞬間、彼女達の攻撃は全て消えた。

いや、攻撃だけじゃない。私達全員のISも消えている。

 

何者かが彼女達四人を気絶させた。

 

「痛ぇ。鈴のやつ、龍砲で乱雑に圧力かけて大気を歪ませやがって……。

人相手にすることじゃねぇぞ……」

 

さすがに優くんも長時間の連戦が堪えたのか膝を着きゆっくりと倒れた。

 

 

 

 

(セシリアside)

 

 

わたくし達は織斑先生の前に座らされていた。

 

「お前ら、どういうつもりだ」

「「「「…………」」」」

「言ったはずだ。『ISを浪費してアイツの手間を増やすな』と。

しかも作戦の決行が近い今、それをすることがどんなことか分からないお前達じゃないだろ」

「はい」

「分かっていてやっていたのか。何がしたい?」

「……………………」

「教官。逆になぜ黒川のあのようなことをするのを許すのですか?」

「長官の命令だからだ」

 

織斑先生も苦い表情をしながらラウラさんに答える。

多分、織斑先生も心から納得しているわけじゃないだと感じた。

 

「千冬さん、今回の発端は俺にあります。おとがめなしにしてやって下さい」

「だからっと言ってコイツらは自分の意志で規則違反したのだぞ」

「じゃあ無かったことにして下さい。幸い、スターダストは損傷していませんので」

「………………」

「お願いします」

 

優さんは織斑先生に頭を下げてくれた。

 

「…わかった。早く部屋に戻れ」

「ありがとうございます」

 

優さんとわたくし達はその後何もなく部屋を出された。

 

「なぜ私達を庇った?スターダストが無傷なら私達はまたお前を襲うことになるぞ」

「そうだな」

 

わたくし達の狙いは優さんが唯さんを助けるための機体、スターダストを破壊すること。

それができれば優さんは普通に任務をこなす(≒唯さんを殺す)ことになる。

そうすればシャルロットさんが悩むことは無くなる。

 

「だけど、お前達がいないとシャルが寂しがるからな」

「「「「…………」」」」

「お前達の言った通りだ。

俺はいくつものことをやりくりできるほどの器用さはない。

…だから、代わりにシャルのそばにいてくれないか?」

 

スパーーン!!

 

鈴さんが優さんを思いっきり叩いた。

 

「アンタ本当にわかってんの!

何のために私達が今日アンタを襲ったと思ってんの!

シャルロットは私達じゃなくてアンタに側にいてほしいのよ。何でそれが分かんないの?

だからアンタは親としての自覚も足りないって言ったのよ!」

 

鈴さんは今回のことで思っていたことを爆発させた。

 

 

「もういい。私帰るわ」

 

鈴さんはそのまま荒々しく部屋に戻っていった。

箒さんとラウラさんもそのまま部屋に戻っていく。

 

「優さん……」

 

私がこれ以上言えることはない。

わたくしもそのまま皆さんの後を追い部屋に戻った。

 

 

 






霊「…………」
魔「これに関しては私は何も言わないぜ。人によって色々思うことが違うからな」
霊「そうね。できたらこの話に対して感想が欲しいわ。
物語の改善の為にもコイツ(作者)の為にも」
作者「もし、不快に思うようなことがあったら申し訳ありません。
物語上仕方ないと思って下さい」

魔「さて来週は“Last Jahr”も投稿できると思うぜ。
これと交互に読んでIFの世界を楽しんでくれ」
作「宣伝乙(笑)」
魔「お前が言うな」
霊「Twitterにも是非足を運んで欲しいわ。
他の作者さんの宣伝もしてるから手に取ってみたらどうかしら?」
魔「ここまで読んで頂きありがとうございます。
また次回な。バイバイ」

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