IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF)   作:黒川 優

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皆さんこんにちは。
年末故か、製作時間がなくて困っている作者です。

私は基本的にスマホで書くからスピードも遅いんですよね。
こんなんならノートパソコン買う時、ASUSの安い小さいやつでもよかった……。
どうせスペックあっても使いこなせないし。
(ちなみに私のは高校生がよく持つプラスチックのケースほどの大きさ。ノートとはなんだったのか…)

まぁそれは置いといて、本編へどうぞ♪ヽ(´▽`)/



Doll's stage

(優side)

 

 

「Circle Out」

 

機体を失った唯は体の力が抜けたかのように前に倒れ、俺に体を預ける形になる。

久し振りに抱える唯の体は昔と違って大きいが俺は昔と同じように抱えることができた。

それだけ俺達の間にたくさんの時間が流れていたことを改めて感じた。

 

「唯?」

「…………」

 

体を揺すってみるが反応が全くない。

 

「唯?」

 

偏光射撃は同時作業の塊。疲れたのだろうか?すると、

 

『なーんちゃって!!』

「!?」

 

バシッと手を弾かれ距離を取られる。

俺は急に変わった男の声や態度に全く対応できず、ただ呆然と立っていることしかできなかった。

 

『残念だったなぁ。奥の手だったかもしれねーがこの俺様を出し抜くには遠く及ばねーな』

「その声は……真月…」

 

マシンボイスからやっと誰だかは分かった。

しかし、なぜいきなり真月が?

 

『面白いやつだなお前。本当にあのことを…ウィヒヒヒヒ』

「おい……。どういうことだよ………」

『なら見せてやろうかぁ!?もっと面白いものをよぉ!』

 

空中からマリオネットの糸らしいものが現れ唯に繋がる。

糸は唯を包み込み一つの機体を纏わせた。

 

「それは……」

『そう。お前の記憶の中で最も思い出深い機体、オシリスだ』

「……………」

 

Slave Modeによってのみ展開される機体、オシリス。

 

突出しているのはエネルギー量が通常ISの3倍、1800あるということ。

しかも、第三世代の性能は確実に持つ機体。

レッドデーモンズがエネルギー切れの今、真っ向から戦うには分が悪い。

 

だが、なんでオリシスが展開された?

Slave Modeは操縦者が危険な状態の時に発動すると推測されている。

けど、Circle Outは操縦者に危険がない方法で機体を無効化した。

発動する条件は満たしていないはず……なのに。

 

『さぁて、誰を殺そうか?』

 

真月はぐるっとアリーナ中を見渡す。

 

『コイツか?そいつか?それともアイツにしようか?』

 

教員、一夏達、最後にシャルを指差した。

 

ガキン――!!

 

ブレードとオシリスの武装である鎌「デスサイズ」が交わりギリギリと音をたてる。

 

『相変わらず反応が素直だな』

「うるせぇ」

 

ギン!と音をあげ互いの武器を弾き距離を取る。

 

『コイツが出た以上、止めるには破壊しなきゃ止まらねーぞ。

さぁどうする?殺すかぁ?自分の娘をまた見殺しにするのか?』

「こ、の……‼」

 

真月の言葉に俺の中で何かが切れそうになった。

 

『隙だらけだぜ』

 

俺が真月の言葉に反応してる隙にオシリスは突きの体勢に入っていた。

 

『Ruin Rain』

 

バチチチチ――

 

本来、矢に雷を纏わせて放つ技を右腕に集約させる。

右腕に集約され鋭利な刃物になった一撃に鮮血が飛び散った。

 

『サンダーフォース』

 

そして、右腕に集約した雷の矢が放電するかのように一気に外に広がった。

 

『ほう、よく避けたな。まぁ完全じゃないが』

 

俺の体から血が滴り落ちていた。

最初の一撃を辛うじてかわした。そうしなければならなかった。

もしそうしなければ今頃内側から外側へ広がった雷によって肉片にされていただろう。

 

『避けれて当然か。お前はこの技で人を殺したんだもんなぁ!黒川!』

「うるさい………」

 

 

直接顔は見えないが、真月はこの状況を面白がっているのは確かだ。

 

『サンダーフォース』

『ミスティル』

 

持ち上げた特殊合金を盾代わりにする。

が、雷は合金の盾を貫通して俺が纏う光闇を貫いた。

 

「ぐっ…」

『絶縁体じゃねーそれで防げるわけねーだろ。

まぁ、このアリーナ中の合金をかき集めれば防げるだろーが、それは』

 

突然、後ろから雷が俺の真横を切っていった。

 

後ろを見ると帯電した特殊合金とオシリスの鎌「デスサイズ」に繋がっていた。

静電気と同じ原理、プラスとマイナスの電荷が放電したものが繋がっていた。

 

「不利になるって言うんだろ。だったら全部アンタに向ければいい」

 

ミスティルで全ての合金を運びオシリスを覆う。

これで拘束すれば後はまたCircle Outで機体を無効にすれば問題ない。

 

『……わかってねーな。そんなことしたら』

 

パン!と何かに反発したかのように特殊合金がアリーナに広がった。

 

『オメーは終わりだ』

 

弾かれた合金を見ると、全ての合金が帯電していた。

 

『サンダーフォース』

 

その雷撃に俺は逃げる術もなく貫かれた。

 

 

 

(真月side)

 

 

アインスとの戦闘映像をオシリス経由でディスプレイに表示させる。

 

「終わったか」

 

俺は終わってしまった茶番を思い直す。

 

俺の声を聞いた時の黒川の戸惑いと絶望に満ちた表情はそれはそれは素敵なものだった。

これだから人を持ち上げて落とすことは止められない。

特に、長年憎み続けた黒川にこれができたのだ。

こんなにも嬉しいことはない。

 

『――バチチチチチッ』

「ほう…。それを使ってくるか」

 

立ちかけた腰を下ろして黒川を凝視する。

 

それが奥の手であるのなら興醒め。

まだ手があるなら最後、ヤツがどうなるか楽しみではある。

 

「さぁ~てどうなるかな?」

 

俺はまだ終わらぬ茶番を画面越しで意気揚々と見ていた。

 

 

 

(千冬side )

 

 

まるで矢のように真っ直ぐ、容赦無く突き刺さった。

黒川の機体はダメージを負い、強制収納された。

オシリスはそれだけでは飽きたらず、生身となった黒川にも同様に攻撃した。

 

「織斑先生!黒川君が!」

「いや待て」

 

黒川の体の上にマリオネットの糸が垂れ落ちる。

それは黒川の体の至るところに巻き付き無理矢理体を吊し上げた。

 

そこから糸が織り出され乾いた血のように黒い羽織ができる。

更にその上から血を被ったかのように赤い装甲が出来上がり、最後に赤色の兜のアイラインが光った。

 

「これは……」

 

6年前の惨劇を起こした張本人、唯と同じオシリスが黒川にも展開されてしまった。

彼も大型の鎌「デスサイズ」を持ち、彼女に接近する。

 

「この動きは…なんなんですか……」

 

山田先生は2人の戦いぶりに言葉を無くす。

Slave Mode。それで展開されるオシリスは機体に埋め込まれたシステムによって予測し行動を起こす。

つまり全て演算で行われている今の戦いは時にシンプルであり、時に大胆。全くと言っていいほど隙が少ない。

だが、それは技術の賜物ではなく人を殺すという行為のためだけに行われている。

その全貌が解明されていない。私達がアリーナに入れば2機は私達を敵として攻撃してくるかもしれない。

だから私達は不用意に介入できない。

 

問題はそれがアイツの意志ではないこと。それと………。

 

「技術の差か」

「織斑先生どちらに?」

「私もアリーナに出る」

 

最悪の結果にだけはならないように私はアリーナへ向かった。

 

 

 

 

(優side)

 

 

『Protect Mode発動中――敵殲滅中』

 

機体は俺の意志と関係なく動き、アリーナ中に雷が鳴り響かせる。

 

『―左脚部破損。

――ダメージ75。 シールドエネルギー残量、1054。

―右肩部破損。

―腹部破損。

――ダメージ51。 シールドエネルギー 残量、729。

―左肩部破損

――ダメージ98。 シールドエネルギー残量、516。

―胸部破損。

――ダメージ60。シールドエネルギー残量、423。

――ダメージ128。 シールドエネルギー残量、122』

 

やっぱり6年前に作られたものとその後に作られたものでは精度が異なる。

だが、ここまで装甲が削られれば自らの意志でオシリスを動かすことができる。

 

それは福音と戦った時、コズミックブラスター後に展開されたオシリスが俺の手で動かせた時に気付いた。だから、非常時の手段として考えていたがミラーマッチで使うことになるとは思わなかった。

 

 

『サンダーフォース』

 

完全に体勢を崩されたところに雷撃が向けられる。

が、途中から何かに吸い寄せられるようにどこかへ集まって砕けた。

 

(あれは………)

打鉄を纏った千冬さんが腕を挙げていた。

その手にはブレードの持ち手だけが残されていた。

 

千冬さんはブレードを持っていた手を俺の顔にめがけて裏拳をかましてくる。

それを受け止めた。

 

「大丈夫です。ここまで攻撃を受ければSlave Modeの影響は半減しますから」

 

ただSlave Modeはシールドシステムと連動しているため、操縦者保護も半減している状態だが。

 

「Slave Modeで無理やり体を使われてろくに体を動かせずにいるくせに何が大丈夫だ」

「わかりました?」

「お前がヤツの攻撃を受けて装甲だけ削り取ろうとしてる時にな」

 

本来なら頭が理解しても体が動かせない時、私達はその動きはしない。

だが、オシリスには体の各部分に補助装置が付けられてあるせいで、Slave Modeが指示する不可能な動作も可能にさせてしまう。これに付き合わされる体は堪ったものではない。

 

だからと言って打鉄の千冬さんではオシリス相手に戦うのは無理だ。

唯を止めるには俺が何とかしないといけない。

 

「大丈夫です。手は考えてあります」

「Circle Outか?」

「いえ」

 

Circle Outはまだ使えるがスターダストに使ってしまった以上、相手は絶対光闇を警戒してくる。なら別の手で行くしかない。

 

「コピーナイト」

 

スターダストと光闇を展開する。

 

「サンダーフォース」

 

オシリスのウイングスラスターを帯電させる。

そして、そのウイングスラスターを機体から切り離し上に投げ上げる。

その間に光闇を先頭に置き再びスリップストリームでスターダストを肉薄させる。

 

『サンダーフォース』

 

相手のオシリスが雷を発生させるが、相手の雷は全て帯電させたウイングスラスターに集まった。

 

『――!?』

 

今、ウイングスラスターにはプラスとマイナス、両方の電気を帯びている。

そのため、今まで起こしていた雷と同じように放電した雷があれに集まるようになる。

これで変幻自在に攻撃を繰り出すサンダーフォースを無力化することができた。

 

『Ruin Rain』

 

今度は直進する二機に今度は影響を受けない物理の矢が迫るが、

 

「Circle Out」

 

盾代わりにしている光闇の能力で雷の矢を無力化する。

こうしてる間にスターダストが唯に触れる。

 

「ディクテム・サンクチュアリ」

 

唯に纏われていたオシリスの装甲を全て弾き飛ばす。

 

 

―スターダストの単一能力、ディクテム・サンクチュアリ

ゼロ距離でないといけないという大前提があるが触れた機体を無条件に吹き飛ばすことができる。

 

「よっと…」

 

落下する前に唯を抱き締める。

 

(やっと、やっと………)

俺は唯を助けることができた。

 

「唯、大丈夫か?」

 

今度は意識がある唯に話しかける。

 

「…ゆう……」

 

そっと唇を重ねられた。

その時、体が何処かに引っ張られていった。

意識も現実から遠退く。これは――相互干渉意識

 

 

 

 

 




真月『な~んちゃって!』
作者「ふむふむカキカキφ(..)」

実はZEXAL第96(?)話放送前までは普通に書いていたのですが、
あの何とも強烈なシーンを見て「入れないと!」と思いました。
ヒロインを崩壊させても真月の作画に力を注ぐスタッフの姿勢は私大好きです。

先日、ARC-Vでも早くも 見れましたね。
私、前回の予告見てなかったのでいきなり来て「おおぉ!」となりました。
今後どうなるやら(笑)


ここで私からお願いがあります。
書き手の私と読み手の皆様では作品の情報量が違います。
そのため私からしては大丈夫と思っていても皆様からは「わからん」となるところがあると思います。そのようなシーンがあったら遠慮せず感想で述べて下さい。
(なければ「OK」だけでも大丈夫です)
よろしくお願いしますm(__)m

ではまた次回お会いしましょう。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

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