IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF)   作:黒川 優

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皆さん、こんにちは。黒川 優です。


前回を見直して1つ(?)大事なこと忘れてました。
この世界のシールドエネルギー、絶対防御は飾りです。
弾にはそれなりに対応しますが、刺されたり切られたりすると血がドバドバ出ます。
仕方ないよね。じゃないと人が死なないんだもん。

代わりにミリータ(AIF職員などが持つ銃などを収納する端末)のPower Wallは仮面ライダー剣の畳(Turn up シュピーンって出てくるやつ)並みに硬いです。
ISと併用できないですけどね。
(併用できると試合が不公平なものになるため。
また、あくまでもISは兵器(と言うだけ言っている)ではないため。)

それでは本編をどうぞ♪ヽ(´▽`)/





Having wounds all over one's body

◇

(一夏side)

 

 

 

「はぁ……」

 

さっき授業でラウラと模擬戦をしたのだがぼっこぼこにされた。

先月のような優や唯さんの域にたどり着くには全然届きそうにない。

 

 

(単機がこっちに接近…?)

百式が警告を出さないということは俺の知っている機体。

上空を確認すると優は5月の時のように空からアインスを使って学園のグランドに着陸した。

 

「優。帰って来たのか」

「あぁ。やっと帰ってこれた」

 

(…………)

前、5月の時と全然違う。

なんというか、重い。暗い。

 

「丁度いい。黒川、織斑と模擬戦を行え」

「了解です」

 

千冬姉の指示通りレヴァを展開する。

単一化されて一瞬しか見えなかったがレヴァも先日までの戦いの跡が色濃く残っていた。

 

「一夏」

「なんだ優?」

「お前にISISの分解し方教えておく」

 

優は剣の形に近いアキュレスを展開する。

大空に飛翔することはなく、剣道の手合いのように向かい合う。

 

ジリ―――――

 

模擬戦であるにも関わらず息苦しさと重い緊迫感があった。

 

「よく見ろよ」

 

警告――

 

ギィ――――!!

 

火花と共に百式の胸部と腰部の装甲に横一線の削り跡ができる。

そして、最後の一閃が、アキュレスの矛先が俺の首に触れていた。

 

(マジかよ……)

あまりの出来事に嫌な汗が吹き出る。

一瞬だった。

下手をすれば自分にも刺さる槍を上手く自分の方だけ収納して、

その収納した部分から空いた手に再び展開して槍を水平回転させていた。

百式が緊急回避してくれなかったら装甲の跡だけでは済まなかったかもしれない。

 

 

スパッーン――!!

 

千冬姉が思いっきり出席簿を優の頭にぶつけた。

 

「馬鹿者。模擬戦でそんなことをするな」

「…………………」

 

いつもなら適当にボケたり笑ったりして誤魔化す優だけど、今は何も言わなかった。

 

(やっぱり振り切れたわけじゃないんだな……)

唯さんのこと。

 

「優、お前………」

「大丈夫だ」

 

どこか自分に言い聞かすようにつぶやいていた。

けれど、その暗い表情は誰がどう見ても大丈夫と言えるものではなかった。

 

「黒川、もういい。

今、山田先生が別件に取り掛かってる。お前もそっちに行け」

「了解」

 

その様子を俺だけじゃなく千冬姉も心配そうに見ていた。

 

 

 

◇

(優side)

 

 

 

「ふー……」

 

今まで高い能力故、捕縛することができなかった。

しかし、前回に限りそうではなくIFを手に入れることができた。

なのでどれだけ時間が掛かっても分解され原型を留めていない機体を復元、解析、情報収集を行う。

 

どうやらこのスターダスト(射撃型)はレッドデーモンズの構造を真似たものらしい。

違いは威力か手数どちらかに比重を置いているか。

なるほど。だから昔は使いこなせなかったのか。

今更になってそんなことに気付くなんてな……。

 

「なんだ。まだここにいたのか」

 

学園の人間でここに入れる人は俺の他に一人しかいない。

千冬さんだ。

 

「ISISのせいで残りの仕事が滞っていたので」

「だからといってあれからずっとしろとは誰も言わん」

「今はここにいる方が気が楽なので」

 

普通に何かに対して笑ったりなんてできない。

何もかも溢れてきそうで嫌になる。だから一人でいたい。

 

「優、部屋に戻れ」

「でも…」

「解析なら私でもできる。それよりお前は少しでも寝てそのクマを取れ。いいな?」

「…はい」

 

 

 

「ふぅーー」

 

もう10月。この時期になると夜の外は寒い。

けれど、寝る分には暑さがなく心地よいだろう。

 

(寝ろと言われてもな、寝れないんだけどな…)

寝れてもこの前の出来事を、起きればその現実を思い知るだけ………。

そんなんだったら死んだり、倒れた方がまだマシだと思う。

魅力的な手段にすら感じる。

 

「……、…う、…って。……ゆう。優!」

 

振り変えるとシャルが俺の後ろに立っていた。

どうやら気付かないうちに一般のスペースにいたらしい。

 

「どうしたの?何度も声かけても返事なかったけど」

「あぁ。ちょっと……考え事してた」

 

何をまでは言わなかった。

けどシャルは何かを感じてどこか決意したかのように俺を見た。

 

「話があるの。部屋に行ってもいい?」

 

 

 

 

◇

(シャルロットside)

 

 

 

「散らかってるけど気にしないでくれ」

 

――部屋に行っていい?

優の顔を見た時、無理だとおもったけど普通に通してくれた。

 

部屋は前、僕がいた時とは大違いだった。

あちらこちらに資料が散乱している。

まだ足の踏み場はあるけどテーブルやソファまで使える状態にはなっていなかった。

 

「で、話ってなんだ?」

 

僕をベットに、自分は床に座ってソファに寄りかかりながら僕が話すのを待ってくれていた。

何事もなかったかのように話す優は大人なのかもしれない。

けど、僕にはその姿は痛々しかった。

 

「優、どうして無理してるの?」

「別に――」

「してる」

 

優は無理をする時無表情になる。

それはきっと感情の起伏で体力を使いたくないからだと思う。

 

「ねぇ、どうして?」

「…………」

 

優は僕の言葉を無視して部屋の片付けをし始めた。

光闇の資料とスターダストやレッドデーモンズのデータ。

どれも先月のためのもの。

 

(そっか、だから優は…)

 

「優、怒らないでね」

 

優に飛び掛かる。抵抗されながらもポケットから待機状態のアインスを取り出す。そして、それをゴミ箱に投げ捨てた。

 

「シャルロット!お前!……」

 

優は憤慨したけどそれ言葉を荒げることはなかった。

僕が優を抱きしめたから。

 

優は唯さんがいなくなって死ぬほど苦しいはず。

だけど、優は泣けない。アインスだから。唯さんは敵になってしまったから。

 

でも、そんなのはあんまりだ。

戦場に出る人が涙なんて言うかもしれないけど、そんなの辛過ぎる。

 

「優、今は僕しかいないから…」

「………」

「だから、泣いてもいいよ」

「……悪い…」

 

優は静かに僕に体を預けてくれた。

 

優はきっと泣くことに慣れていない。

だから無表情になるんだと思う。

僕には弟や妹はいないけど、大切な人がいなくなる悲しみはわかる。だから――

 

「僕がそばにいてあげる」

 

いつかその悲しみが埋まるように、またいつもの優が戻ってくるように

そうねがってきゅっと少し強く抱き締めた。

 

 

 

◇

(優side)

 

 

 

 

「……………」

 

 

「あれ……」

 

全然力が入らない。

そのままコテンと座り込んでしまった。

 

メチャクチャ腹減って力が出ない。

そういえば最後に飯食ったのいつだ?

まず学園で食った記憶がない。

となると今日は17日だから……5日位食ってないことになるかもしれない。

しかも食ったって言っても食欲ないからゼリー食で済ませていた気が……。

 

とにかく飯を食わないと……。

でも今の状態じゃ食堂に着く前に倒れてしまいそうだ。

しばらく空けてたから冷蔵庫はカラだし……。

 

「ん……?」

 

この部屋、微かに食べ物の匂いがする。

 

よく部屋を見ると書類が片付けられていて食堂の料理がテーブルに置かれていた。

キレイにラップで封をしてある。

料理がのったトレーの近くに置き手紙も置いてあった。

 

『 優へ

 

しばらく起きそうにないのでここに夕御飯を置いておきます。

電子レンジも借りたので冷めてたら温めて。

食べ終わったらちゃんと食堂に戻してね。

 

                  シャルロット』

 

 

「はぁ……」

 

(ホント…ダメな親だな……俺)

今年は文化祭とキャノンボール・ファストが平行して準備を行うからこの時期はかなり忙しいのにここまでしてくれるなんてな…。

どっちが親なのかわかったもんじゃない。

 

――チン

………パクパクパク

 

「……ご馳走様」

 

 

日付的に2日は確実に寝てたからな。やっぱり一食じゃ足らない。

とりあえず死ぬことはなさそうだ。

でもここで餓死したら学園七不思議の1つになれるかもしれない。

いや、ダイエットルームに悪用するポジティブ思考の奴がいるかもしれない。

 

シャワー室で体を洗い身支度をする。

先日の気怠い感じが嘘のように体が軽い。

本当、感謝しきれないな。お礼に何かあげないとな。

 

 

 

食堂にはチラホラと人が集まり始めていた。

皆は俺が復帰したとは知らないらしく、いつものように数人がグループになって一緒に朝食をとっていた。

 

シャル達も食堂に入ってきた。俺のことには気付いてないらしくラウラと話したまま別のテーブルへ進んでいった。

 

「あー。ゆーりん帰ってきたんだー」

「本音…」

 

相変わらずノロノロと俺のいるテーブルまで歩いてくる。

今回はいつも一緒にいる2人はいないらしい。

 

「どうしたのー?でゅっちーばかり見て」

「…そんなに見てたか?」

「うん。えっちぃーな目で――」

「嘘だな」

 

仮にも親だし…そんなことはない…はず……

思春期の女の子に思いっきり抱き着いてしまったのはマズかったかもしれないが。

 

「あら優さん。大丈夫なのですか?」

「あぁセシリア。もう大丈夫だ」

 

セシリアは食堂に入ると一直線でこっちに来てくれた。

よく気付くなぁ。遠目から見たらこの長髪のせいで周りと大差ないのに。

 

「ではシャルロットさんも呼びますか?

きっと優さんの無事な声を聞きたいでしょうし」

「あっ、いや…セシリア。それは」

「まさか…シャルロットさんと何か…」

「そんなことは断じてないから安心してくれ」

「本当ですか?」

「あぁ。命を賭けてもいい」

 

なんで子供みたいに「命賭ける」とか言ってるんだ俺。

 

「そうですか。ではその言葉を信じましょう」

「助かるよ」

「ゆーりんよゆーないねー」

「楯無の真似はやめろ。本音」

「はーい」

 

本音はニヤニヤしながらゆるーく敬礼のポーズをした。

楯無に知られるのは時間の問題だろう。

 

「優さん。もしよければどうぞ」

「ん?普通のお茶じゃない?」

「はい。ハーブティーでございます。

優さんは仕事に追われてましたからこれで少し落ち着けるかと」

「ありがとうセシリア」

 

カップを近付けるとハーブのいい香りがする。

いやこれオレンジとレモンかな。柑橘系の爽やかな香りもする。

朝から贅沢だ……。

 

噂話だとセシリアは料理全般が苦手らしからな。

きっと何度も練習したんだろうなぁ。有難い。

 

「もしセシリアがウチ来ても大丈夫そうだな」

 

そう言った途端、セシリアは立ち上がる動作とそのまま座る動作を同時に行ったせいでイスから落ちそうになった。…よくそんな器用なことできるな。

 

「ゆ、ゆゆゆゆ、優さん!?」

「だって俺にもシャルにも気を遣ってくれるし、シャルとはもう二人は押し倒すほどの仲だし。ずっと仲良くできそうだなぁって」

「………優さんはシャルロットさん中心なんですね……」

「家族だからな」

「…そうですわね。家族は大切ですものね」

 

ん?セシリアのトーンが上がったかと思ったらすぐ下がった。

どうやら何か勘違いをさせてしまったようだ。

一夏と違ってすくに誤解が解けたからいいけど。

 

「 ゆーりん。そーゆー時はー他の女の子の名前だしちゃーだめー」

「だって普通結婚したらウチに来てくれるわけだし……。

あっ。セシリア家は名家だから婿養子に入れってことか」

「全然ちがーうー」

 

その後、本音にベチベチ叩かれたり、突然批難を浴びたり散々な朝食となった。

何がいけなかったんだ?

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

◇

(鈴side)

 

 

 

 

「贅沢な悩みだな」

 

珍しく思い悩むシャルロットから話を聞いたラウラの第一声である。

というかセシリアが聞いたら発狂するんじゃないかしら?

 

「よくそれを口にできたよね。あたしには無理だわ。さすが西洋人ね」

 

私が溜息交じりに言葉をこぼす。

それはもう呪いでも掛けるかのように虚ろな顔で。

 

シャルロットの悩みは言う分には簡潔したものだ。

 

――黒川が自分にキスをしてくれない――

 

これだけ。

そもそも普通の人間にはないものである。

普通ならシャルロットが優に挨拶のキスをしてくれないというのは贅沢な悩みだ。

しかし、二人は親子関係であり愛情表現の一つだった。

 

それが切れてしまった今、不安が広がるのは分からなくもない。

特にあの唯という女の存在が分かった今、不安は広がって止まらないのかもしれない。

 

「シャルロット。お前はどうしたいんだ?」

「……優がどう思っているのか知りたい」

「そうか。無理はするな。

相手あってのものだからな」

「うん」

 

ラウラの言葉を聞いたシャルロットは

 

「止めなくていいの?

アイツのことだから悪くは思ってないんだし、今優の心情を無理に聞くのは得策じゃないんじゃない?」

「アイツを待っても意味はないだろう」

「どうして?僕念人だから?」

「それもだが、アイツは私に似ている気がする」

 

(ラウラが…優に…?)

何の共通点が……。

広義で言えば軍関係?

それとも小さい頃から仕事をしていること?

 

「ねぇアンタって自分のこと嫌い?」

「嫁は私を認めてくれた。嫌いなわけない」

「あっそう」

 

なんで西洋人って自信持ってそう言えるのかしら……

 

「何か言ったか?」

「じゃあ自分の嫌いなところは?」

「………胸」

「まぁ…そうね。悪かったわ」

「……貴様に言われたくはない」

「謝ってるでしょ。悪かったって」

「許さない……」

 

ラウラはジリジリと歩みよってくる。

 

――乙女の悩みは山より高く谷より深い

そして逆鱗に触れた龍の如く暴れたらひとたまりもない。

 

(ったく。なんで私なのよ。

一夏でしょ普通)

とにかく……逃げる!

 

「待てぇぇぇ!鈴!」

「だーかーらー!謝ってるでしょ!」

 

 

 

 

◇

(優side)

 

 

(んー食った食った)

久しぶりに美味しいものを食べた気がしてつい2人分食べてしまった。

あとはこの栄養が身長にいけば大満足だ。

 

「待てぇー!」

 

いつも携帯しているナイフを持ったラウラが廊下を走り回っている。

前から見る光景なので皆は道を開けてその姿を見ていた。

 

ラウラが暴走してるってことは相手は一夏か?

ひょいと音のする方を覗くと一夏ではなく鈴が走って俺の所まで来た。

 

「優!何か案出しなさい!アンタ、これに慣れてるでしょ」

「はぁ…」

 

まず何が起きてるか知らされてないし。

なんで俺が処理しなきゃアカンの。

面倒くさいからプライベートチャネルでラウラに場所教えよ。

どうせ相手はラウラだろうし。

 

「(ラウラー、鈴ここにいるぞー)」

『了解した』

「止まっている暇はないようだぞ」

 

バン!と勢いよくドアが開く。

そこには青筋を立てたラウラがこっちを見ていた。

鈴、一体何をしたんだ?俺でもここまでキレさせることはないぞ。

 

「り~ん~!」

「ならアンタも走りなさい!」

「安静にしないといけない身なので」

「あぁもう!役に立たないわね!」

 

散々言うだけ言った鈴は走って教室から出ていき、ラウラもそれを追っていった。

うん。どうやら今日も平和なようだ。

後は約束された出席簿アタックがあるだろう。

 

プルプルプルプル――

 

(ん?)

通話相手を確認する。よく見たら不在着信が山のようにあるな。

そんな大事なことあったっけ?

コホンと喉を整え電話に応答する。

 

「はい。井上で―――」

『先輩!私が自宅謹慎ってどういうことですか!』

 

耳から携帯端末を離す。

電話の相手はアリスだ。こんなに怒った声を出すのは珍しい。

というか初めてか?

 

「貴方、勝手にアインスを使ったでしょ」

『それは…』

「私より上手く使おうが条約違反に変わりないわ」

 

それにアインスは不用意に使うと体に負担がかかる。

体を休ませるという意味でもアリスに謹慎処分は必要だった。

 

「私はもう平気よ」

『………分かりました。』

「じゃあしっかり休みなさい」

『はい。失礼しました』

 

はぁ。フランスで話した時も思ったが姉妹揃って前線大好きっ娘ですか。

いつか1つの枠を取るために争いそうだなぁ。

しかもお互いがお互いの為に戦っているのがまたややこしい。

 

「優、大丈夫?大きな声が聞こえたけど」

 

あぁ俺の良心シャル。

目の前にある頭をくしゃくしゃーっと撫でる。癒される。

シャルは驚いたような嬉しいような表情をしていた。

 

「部下からの電話でな。休養として与えた謹慎に不満があったそうだ」

 

そもそも社会人って休み貰えたら喜ぶもんじゃないの?

なんで俺あんな怒られたの?ワケわからん。

 

「優ってさ、レナさんと時もだったけど上司の威厳ないよね」

「そもそも19の子供が国際組織のNo,3にいるのがおかしいんだけどな。

で、どうしたんだ?」

「えっとね……」

 

 

……………………………

…少女説明中……

…………

 

 

「それでレゾナンスに?」

「そ。文化祭に使う燕尾服とメイド服を借りに行くの」

「行ってらっしゃい」

「何言ってるの?優も行くの」

「なんで?」

「なんでって、優も燕尾服着るからだよ」

 

いや、そんな話一度も聞いてないんだけど……。

この流れだと俺らの組、喫茶店っぽいな。

 

「はぁ…そんなに僕のこと嫌い?」

「いや、そんなことはない」

「じゃあなんで僕のこと避けるのさ」

「それは…」

 

この前のことがあったからなんとなく気恥ずかしいのだ。

 

(なんて言えないよな……)

つくづく思うが、俺とシャルロットって肩書きと立ち位置が逆だよな。

嫌いでもないのに娘を避ける父親なんて普通はいない。

 

「もう。一夏もいるからちゃんと一時間後に正門前に来てね」

 

それだけ言うとパタパタと歩いて行ってしまった。

 

(んー…。やっぱりちょっと怒ってるよな……)

でもシャルにこの親心(?)を理解してくれっていうのも無理な話だし。

まぁまずは着替えよう。それから考えるか。

 

 

 






え?ハーブティーを作るのに練習も何もあるかって?
考えてみて下さい。あのセシリアさんですよ。
ビットで料理したり、まるで絵具のように調味料を使う人ですよ?

きっとハーブをミキサーで混ぜて投入したり、白ワインを使いだしたり……。
きっと素晴らしい毒薬を作ることでしょう。

セシリア「表現に悪意がありますわ。
ですが!今のわたくしは一夏さんの教えを得て料理の基本を身に付けましたわ!」

鈴にズバッて言われて泣きましたけどね。

セシリア「なぜそれを言うのですか!」

ボツにした(内容を話さないとは言ってない)から。


それではまた。
次は運びがキレイに進むよう頑張ります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。



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