IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF)   作:黒川 優

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皆さんこんにちは。作者こと、黒川 優です。

前回、次話投稿に時間がかかるといいましたが
(閑話ですが)出来上がったので投稿します。

それではどうぞ
(良ければ後書きの茶番もどうぞ)


June―雪辱と進歩
Réunion


(シャルロットside―シャルロット家)

 

 

「んー……」

 

時計を見るともう11時。

いつもならとっくに起きている時間だけど昨日、今日はベッドから出ることができなかった。

その理由は……

 

「優、起きて」

「……逃げる…な…」

 

僕の言葉は却下され、逆に強く抱きしめるられる。

優が監視(前みたいなことをされない)のために絶えず後ろから拘束(どう見ても監視が面倒くさくて抱き締めてるだけ)している。

 

(……なんか……もういいかな)

 

どんな理由にしても好きな人に抱き締められて悪い気にならない。

 

そっと髪をどかして優の顔を見る。

女の子みたいで可愛くて、この前「助けてやる」なんて言った人には見えない。

 

――コンコン

 

「ごめん。誰か来たみたい」

「んー……」

 

僕が来客に対応するのに優も起き始めた。

猫のように目をごしごしする姿……

 

(か、かわいい……)

なぜ神様は優をこんな姿にしたのですか?

僕にその可愛さを回して欲しがった……。

 

―コンコンコン

 

「は―い!今行きま―す!」

 

軽く身仕度を整えて玄関へ向かう。

ここに帰ってきたばっかなのに誰だろう?

 

「はい。どちら様ですか?」

「シャル!」

 

ドアを開けた瞬間、飛び込んで来た誰かに抱きしめられた。

 

「レティ!?それにルナとサニーまで」

「久しぶりシャル」

 

ルナとサニーもレティに続いて飛び付いてきて皆で抱き締める形になる。

この3人は小学校からの付き合いで僕があの人に引き取られるまでずっと一緒にいた親友だ。

 

「どうして空けてたここに?」

「いきなりサニーがシャルの家に明かりが付いてるって言うんだもの」

「で、ホントかどうか確認しに来たってわけ」

 

 

 

「そう言えばシャル、ここの辺で怪しい人見なかった?」

「怪しい人?」

「4月の時にね、ここの周りをウロチョロしてる人がいたの」

「どんな人?」

「身長が私達よりちょっと高くて、金髪金眼の女で、日本車に乗ってた」

 

(………………………)

 

「サニー、それきっと勘違いだよ」

「そんなことないわ。

どうせシャルのお父さんがまたろくでもないことを………」

 

いつものようにサニーがあの人の悪口を言ってた時、何かを見て表情が固まった。

 

「アイツよ!アイツがうろついてたのよ!」

 

指差したのはやっぱり僕の後ろを通っていった優だった。

 

「ん?あっシャルロットの友達?

俺は席を外すのでお構い無く―――」

「突撃――!!」

「え?」

 

優が反応する前にレティの声でサニーとルナが優にのし掛かっていった。

 

 

……………………………

……………………

……………

 

 

(なんでこんなったんだろう…)

リビングにまた手足を拘束された優に調理器具を武器代わりにするレティ達。

どこかで見た光景である。

 

「さぁ、何をしに来てたの?吐きなさい」

「調査と名義変更の手続き」

「どういうこと?説明しなさい」

「いや、文字通りなんだが……」

「シャル、どういうこと?」

 

 

優が調査をしたら名義が不正に変えられてたみたいなので元に戻したってことだけを話した。

 

「シャル、ダメよ。

優しい人のフリをして近付いてくる人がいるんだから」

「ありがとうレティ。

でも、大丈夫だよ。優は本当にいい人だし、ちゃんとした役人だから」

「役人?どこか公的機関の人なの?」

「あ…………」

 

僕自身、全体が分かってるわけでもないしどこまで言っていいかも分からないないのでチラッとアイコンタクトで助けを求める。

 

「まぁ、どうせ報道されてるし話してもいいか…」

 

優は自分がアインスであることを除いて今回のことをレティ達に話してあげた。

 

「…っというわけだ」

「とりあえずニュース通りね」

「いや、私達の知らなかったこともあったわ」

 

 

どうやら優が怪しい人でないことは分かってもらえたみたい。

 

「じゃあ着替えさせてもらうね」

 

優はさらっと一人で縄を解いて部屋を出ていった。

 

「「「シャル……」」」

 

3人がゆっくり僕に顔を向ける。

どうやら話してくれなくて怒っているみたい。

 

「あ、あのね、話す時間がなくて……」

 

――ガシッ

 

「あんたってすみにおけないわね!」

「ホント!あんないい人が父親になってくれるなんて!」

 

バンバン僕の背中を叩かれた。

どうやら事件のことより養子の話の方が気になるらしい。

 

「でも、父親だよ?」

「へー」

「ふーん」

「ほうほう」

「な、なに?」

「やっぱりシャル気があったんだ」

 

ルナはニヤニヤしながら僕を見てきた。

 

(やっちゃった…)

3人の前で地雷を踏んでしまった。

 

(マズイ……非常にまずい…)

レティ達にその手の話を聞かれた人(特に男子)は多大な(メンタル的に)ダメージを受けてきたのを見てきたのに……。

 

「そんなのはね、他の女を寄せ付けずにずっと二人でいればいいのよ」

「そうそう。毎日一緒にいれば自分のだって暗に主張できるしね」

「それか彼に娘として見られる前に女として見させればいいんじゃない?」

「それいいわね。押し倒して既成事実でも作っちゃえば?」

「……………」

 

優、今は別室だけどこの三人は優が戻って来た時何を言い出すかわかったものじゃなかった。

 

「お待たせ……っと思ったんだけど皆久しぶりに会えたんだし、俺は席を外すよ」

「いえいえ。お構い無く!

それより学園でのシャルの様子を聞かせて下さい!」

 

 

同室だったと聞いた途端、3人は目を輝かせ、

置き場所がないから同じベッドで寝てるって聞いてからは感極まるといった感じだった。

 

「(シャル、その後は?)」

「(眠らせたんでしょ?)」

「(その間にキスの一つや二つしたでしょ?)」

 

意味ありげに僕に視線を送ってくる。

もちろんその時首を横に振ったら露骨にガッカリされた。

 

「(このヘタレ……)」

「(信じらんない)」

「(何の為に睡眠薬使ったのよ)」

 

レティ、睡眠薬は人を襲うためには使わないの。

 

 

「ところで優さん、優さんはシャルのことを……」

「ルナ、ストップー!」

「ぐふっ!?」

 

言い切る前に溝打ちで口をふさいだ。

 

…………………………………………

………………………………

………………………

 

「疲れたー」

 

3人が帰った後、ソファに転がり込む。

 

3人とも隙さえあれば僕のことを話そうとするから気が気じゃなかった。

アドレスを交換しようとしてたけどそれも全力で止めた。

絶対に何か企んでいるからだ。

 

「そうか?俺には楽しそうに見えたけど」

「えー?どこが?」

「学園にいた時は皆と一歩距離を取っていた気がしてたからな」

 

レティ達は僕の事情を前から知ってても変わらず接してくれる。

だから、僕も気にせず話せるのかもしれない。

 

「ん~。まぁ…ね」

「父親面は嫌か?」

「うん」

「即答は傷つくぞ……」

 

(ごめんね)

やっぱり僕は優を父親とは見れない。

僕にとって優はもっとカッコよくて優しい人で、とても愛しい人だから。

 

「それ言えば、最後何話してたの?」

 

最後は3人がかりで迫って来て優の耳に何か入れたのだ。

優はそれに笑って答えてたから変なことは言ってないと思うけど、良くも悪くも気になっていたのだ。

 

「シャル」

「ん?」

「レティさんがシャルロットを『シャル』って呼んだらきっと喜ぶって言ってた」

 

(レティ……)

親友の心遣いが嬉しかった。

 

「シャルって呼んでいいか?」

「まぁ…優なら特別に………いいよ」

「サンキュ」

 

空いている左手でくしゃくしゃと頭を撫でてくれた。

 

「早いけど、明日には日本には戻るから」

「うん」

 

 

……………………………………………

……………………………

………………

 

 

「レティ、ありがとね」

『別にいいわよ』

 

レティは何でもないみたいに

やっぱり持つべきものは友ってことだよね。

 

『その代わり、来月までに優さんの唇奪わなかったらただじゃ済まさないから』

「え、そんなの無理だよ!」

『答えはYesしか聞かないわ』

「む、無理だって!」

『そう。ならとっとと既成事実でも作りなさい』

「そっちの方が無理だよ!」

『よく言うわよ。自分から優さんを抱き締めたんでしょ?

あと一歩じゃない』

「そ、それは……」

 

確かにしたけど、アレはその…なんて言うか……。

優が元気なかったから元気付けたかったからでそんな深い意味は……。

 

『言い訳は聞きたくないわ。じゃあね』

 

――プープープー

レティの笑い声と一緒に一方的に電話が切られた。

 

(あ、あの悪魔ーー!!)

 

その声は虚しく心の中で広がっただけだった。

 

 





作者「じゃあ次話の作成とテスト勉を……」
魔理沙「待て」
作者「ん?」
魔理沙「ん?じゃねぇ。なんで主人公の私が出ない」
作者「出番が先だから」
魔理沙「いつだぜ?」
作者「………来年?」
魔理沙「書き直せ」

ギャーギャーギャーギャー

霊夢「また何かやってるの?」
アリス「出番が少ないって抗議してるらしいわよ」
霊夢「ふーん」
アリス「貴女も出番が少ないらしいわよ」
霊夢「だったらここでゆっくりお茶を飲んでるわ」
アリス「相変わらずね……」

霊夢「そう言えばアレ言わなくていいの?終わらないわよ」
アリス「そうね。じゃあ……」
上海「シャンハーイ(ここまで読んで頂きありがとうございました)」

アリス「貴女言いなさいよ」
霊夢「嫌よ。面倒くさい。貴女だって言ってないじゃない」
アリス「私は言ったわよ(上海が)」

ギャーギャーギャー………
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