IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF)   作:黒川 優

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皆さん、お久しぶりです。
作者こと黒川 優です。
以前言ってはいましたが投稿が遅れてしまいました。
申し訳ないです。

投稿できなかった理由は次の通り(茶番付き)
どうでもいいと思った方は本編へどうぞ

あ、ありのまま 先週起こったことを話すぜ。
俺は火曜日を確認して小説を投稿しようと思っていた。
しかし、気が付いたら土曜日になっていて、その後木曜日になっていたんだ……。

な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった。


優「いや…水曜に授業調整があっただけだろ」
鈴「アンタ、それだけで曜日感覚狂ったの?脳に何詰め込んでるのよ」

いやテスト前で時間も余裕も無かったんですよ……。
咲夜さん、時止めてくれないかなぁ……。

咲夜「もし止めるとしたら貴方の時間だけ止めるわ」
逆ですよ。なんでですか

咲夜「時間の無さに苦しむ貴方の姿が見えるから」
ひどい。私の味方はいないのでしょうか……。



Ready……

(一夏side―IS学園正門)

 

 

(そろそろかな……)

 

名前通り、角を丸くしているものの箱に近い形をした車のタクシーが正門を通って学園の中に入ってきた。

 

「やっとフランスから帰ってきたんだな優、シャルル」

「久しぶり一夏」

「おぉ。お出迎えしてくれるなんてありがたいな」

「俺の他にもお出迎えはいるぞ」

「あれはお出迎えとは言わん」

 

優は正門の外で取材をしたがっているマスコミを一瞥して寮に向かった。

 

優がマスコミを嫌うのはまるでストーカーのように追ってくること(向こうは取材がしたいだけだが)と、ろくな説明もせずアインスは悪と決めつけたこと(ただ、良くないことをしたのは事実な為、強くは言わない)が原因らしい。

見た目は色んな意味で欺けているからバレにくいとは思うが有名人は大変だなっと実感する。

 

「で、わざわざ出迎えたってことは何か話があるんだろう?」

「あぁ。二人に頼みがある。今度の学年別トーナメント、パートナーになってくれ」

 

二人に頭を下げる。

ラウラとの決着を付けたい。でも俺1人の実力は未熟。

だから、戦う時にサポートをしてもらいたくてここで待っていたのだ。

 

「悪いな。俺はアインスで大会警備を行うから、大会参加はできない」

「そうか……」

「じゃあ僕がなるよ。まだパートナーも決まってないから」

「いいのか?」

「うん」

「ありがとうシャルル!」

 

あぁ。こんな俺のパートナーになってくれるなんて……。

目の前のシャルルが女神様に見えた。

つい両手をつかんでぶんぶん上下に振る。

 

「で、どうやってラウラを倒すんだ?」

「それは……」

 

とにかく二人に協力してもらうことで頭がいっぱいで全く考えてなかった。

 

「頼む、優」

「……はぁ、わかった。俺が考えとく。

取り合えず、射撃技術は向上させてくれ」

 

射撃技術なのか?

まぁあのラウラに接近戦オンリーで戦いたくないが百式に遠距離武器はないぞ。

 

「シャルルから借りればいいだろ」

「そうだね。じゃあ、アリーナに行く?」

「いいのか?」

 

シャルルは帰ってきたばっかで疲れてるかもしれないのに。

ホントいい奴だなぁ……。

 

「じゃあ準備してくるね」

「おう。ありがとな」

 

シャルルはパタパタと走って部屋に戻っていった。

 

「ところで一夏、お前、どうして箒と組まなかったんだ?」

「箒が『今度の学年別トーナメントに優勝したら付き合ってほしい』って言われたから組にくくてな」

「……もう付き合ったらどうだ?」

「そりゃあ幼馴染みの願いなんだから買い物くらい付き合うさ」

「………アホ」

 

壮大に溜め息をつかれた後にボソッと言われた。

 

「アホってどういうことだよ」

「自分で考えてくれ。俺はもう疲れた」

 

優は俺をもう一度見た後、また溜め息をついて自分の部屋へ行った。

 

 

 

 

(優side―寮長室)

 

 

 

「まったく。派手にやったな」

「派手にしてくれたのは向こうのせいです」

 

俺が偽物を持ってる時は花火なんて上がらないのだから。

 

「お前がデュノア社を泳がせていたのはデュノアから赤い靴が内蔵されたリヴァイブを手に入れる為か」

「えぇ。現物を取り押さえることができればシャルロットが強要されていることがわかりますから」

 

この捜査が始まったのは3月。

向こうが狙っていたのは(当時は)一夏な為、

もし、順当に入学して関係を持ち、仲を深めることを考えると5月に入る。

そこでより希少価値のある俺が学園に戻れば向こうは絶対に俺に矛先を向ける。

そうするとシャルに仲を深めさせるのにまた1ヶ月程かかる。

 

っと言ったように今回は余るほど時間があったため、シャルを近くに置いて色々観察させてもらい、物証的にも状況的にもシャルが強要されている事実を集めさせて貰った。

 

その間に掴んでいた物証の裏を取り、誤認逮捕せず、ピンポイントの人物だけを捕まえることができた。

 

 

「まぁアインスを使わずに解決したことは褒めてやる。

よく管轄外の仕事をこなしたな」

「ありがとうございます」

 

千冬さんがこうも褒めてくれるのは珍しい。明日は雪だろうか?

 

「……だが黒川。どうして帰国が予定より遅れた?」

 

(やべぇ…報告し損ねた……)

 

いくら長官が知っているとしても上司に報告をしないのは大問題だ。

そして、今回帰国が遅れた理由は仕事じゃない。

 

「フランスで遊んできました!」

「この馬鹿者が!」

 

スパーン!!――

 

出席簿が今日も俺のせいで凹んだ。

 

(降ったのは雪じゃなくて出席簿か…)

 

スパーン!!――

 

「下らないことを考えている暇があったら反省しろ」

「はい……」

 

 

(ラウラside)

 

 

 

 

何十回目かになる映像を凝視する。

内容は以前、アリーナで奴と戦ったときのものだ。

 

正直、奴の能力『ミスティル』は第二世代相当とされている機体の単一能力では凡庸性のあるものだった。

しかし、どんな能力にも弱点はあるはず―――

 

そのまま画面を見ながら歩いていると誰かとぶつかった。

 

「よう。歩きながら空中投影ディスプレイを見るのはマナー的に良くないぞ」

「……フランスで面倒事に巻き込まれたと聞いたが」

「無視かよ。それは向こうが踊ってくれたから見に行っただけだ」

「ちっ……」

 

つまり何をされてもコイツの想定内だったということか。

 

「舌打ちはないだろ」

「ふん。自分がそうされないことに値する人間か自分の胸に聞いてみるといい」

「おぉなんて厳しいお言葉」

 

コイツは私の言葉をさらっと流した。

時間の無駄なのでそのまま奴の横を通り過ぎる。

 

「熱心にこの前の騒動の活動記録を見てるところ悪いが俺は大会に出ないぞ」

「なに?」

「そりゃあ、AIFに属する人が非常時動けないのはマズイだろ。

そんな訳で俺は警備にまわる」

「ふん」

 

世界を危ぶめた奴が警備などふざけたことを……。

 

「また変なこと考えてただろ」

「私は2度も同じことは言わん」

「あっそ、じゃあな」

 

私の気持ちなど知らず奴は颯爽とどこかへ行った。

 

 

――ガン!

 

近くの壁を思いっきり殴った。

 

教官とアイツがいた頃に起きたドイツ軍での不祥事「セカンドアメリカン」

そこでアイツと戦い私は負けた。

屈辱的だった。他でもなく教官の存在を消そうとしたやつに負けたことが何よりも。

 

あの後、奴に勝つために私は当時受けた教官の教えを1から学び直した。

そして先月、私はあの時より確実に力を付けてこの学園に来た………はずだった。

 

再び奴と対峙した時、奴に傷を負わすこともオーディンの瞳を使わせることもなく私は負けた。

 

 

この大会で奴を完膚無きまでに叩き潰そうつもりだった。

しかし奴が選手として出ない以上、この大会で私の目標はなくなってしまった……。

 

――いや、いる。

教官の名誉に泥を塗った存在、私が駆除しなければならない存在。

――織斑 一夏

 

「ふふふっ、ははははは!」

 

黒い笑い声が廊下に響いた。

 

 

(一夏side―食堂)

 

 

訓練の成果の報告も兼ねて一緒に夕食をとる。

大事な話なのでのほほんさんには席を外してもらった。

 

 

「どうだ?数回練習してみて」

「シャルルの補助無しでもある程度撃てるようにはなった。

実戦じゃどうなるか分からないかどな」

「そうか。予想よりは良いな」

 

優のその言葉に少し安心した。

コンフリクトを修得するのか最低ラインだったらどうしようかと思いながら報告してたのだ。

 

「器用なシャルならともかく、お前にできないと確信できるからな。高望みはしない」

「ひどい」

 

なんで千冬姉も優も俺に厳しいんだろうか……。

 

「……射撃技術がある程度向上したなら

(あっ、俺の心の声分かっててスルーしやがった)

他にすることがある。と言うかこれが対ラウラ戦での要になるな」

「それはどんなんだ?」

「あぁ、それは……」

 

誰かが皆から離れてるここのテーブルに来た。

 

「優さん、一夏さん」

「セシリアと鈴か。悪いけど今大事な話を……」

「いや、二人は俺が呼んだんだ。

手伝ってほしいことがあってな」

 

残念ながら機体はまだ修復中であり、トーナメントには参加できない。

 

「あのジャガイモウサギをコテンパンにする方法があるんでしょ?

私にもやらせてよ。と言うか私にもやらせなさい」

 

鈴はあの騒動で何をされたかしらないがラウラに対してかなり怒っているらしい。

 

「と言うか優!なんで一夏だけなのよ!

私にも作りなさい!」

「一機しか造れないって言っただろう」

 

鈴が優に怒りの矛先を向ける。

機体を損傷した俺達がトーナメントに出るの唯一の方法、優が作ってくれた代用機を使うこと。

その権利を公正にジャンケンで俺が勝ち取った。

あんなに怒る辺り、やっぱり鈴もトーナメントに出たかったんだろう。

そこ関しては申し訳ない。

 

 

「で、俺は何の修行をするんだ?」

2人に聞いたところで話は進まないのでセシリアに聞いてみる。

 

もしかして、ラウラが相手でも当たれば一撃で倒せる必殺技とか?

それとも優みたいにレールカノンを弾く技とか?

 

「優さんの話ではスケートをするらしいですよ」

「は?」

 

俺には優が何をしたいのかさっぱりわからなかった。

 

 

(シャルロットside―IS学園内スケートリンク)

 

 

「調子はどうだ?」

 

Power Wallを階段状に展開して僕のところまで駆け上がって来てくれる。

ちなみに、優も一夏達と同じようにスケート靴を履いている。

 

「まぁまぁかな。この調子ならトーナメントまでに間に合うと思う」

「そうか。一夏もやっとアレを始めたからな」

 

優が指差す下を見る。

 

セシリアと鈴が一夏にスケートを教えていた。

どうも一夏はスケートが初めてみたい。

まっすぐ進むだけで何度もバランスを崩しては倒れそうになっていた。

 

「ところで、さっきからフラフラしてるが機体の調子が悪いのか?」

 

優は心配そうに僕を見る。

空中停止は誰でもできるにも関わらず僕はあっちへこっちへフラフラしていた。

 

「ううん。機体は何の問題ないよ。

久しぶりに何も気にせず飛べるからじっとしてられなくて」

 

誰かを傷付けるかもしれない赤い靴のことを気にせずにISが使える。

当たり前のことだけど、これがたまらなく嬉しい。

 

「皆、最初はISで大空を翔びたくて代表候補生を目指すんだもん」

「そーなのか?」

「優もそうじゃなかった?」

「亡国機業は地下にあったし、他人に選ばれて乗った身だからな」

「あっ………」

 

嫌なことに触れちゃったかな……。

 

「じゃあ、来月臨海学校あるからそこで名一杯翔ぼう。

あそこの風景はきれいって聞くから、きっと空を飛ぶ楽しさが優も分かると思うよ」

 

兵器という手段としてでなく、空を翔ぶという元々作られた意義で、アインスを使えることを楽しんでほしい。

 

「ありがとな。気遣ってくれて」

「ううん。約束だよ」

 

小指を出す。優もそれが何を示すのか分かってくれて小指を出してくれた。

 

「指切りげんまん嘘付いたら針千本のーます。指切った!」

 

「好きだな指切り」

「えへへへ」

 

 

「だから感覚よ感覚。何度言えばわかるの」

「ですから片足で約80㎝移動した後、…………」

「あー!全然分からん!」

 

下では教えているはずの二人と一夏が何か言い争いをしているようだった。

 

「一夏、大丈夫…かな?」

「……ダメだな。奇抜、器用な2人のやり方が不器用な一夏に合ってない。

2人を呼ぶのが早かったかな」

 

優は一夏のヘルプに行くためにPower wallを収納してリンクに降りていった。

 

(あっ……もう行っちゃった)

忙しいのは分かる。

でも、もうちょっと親子の時間としてでも一緒にいてほしい……。

そう思ってしまう。

けど、まだ誰も成功できてないこの技術を習得すれば、絶対優は褒めてくれるはず。

 

その僅かな一時の為に僕はまた意識を集中させた。

 





また閑話になってしまいましたがどうでしょうか?

次回はやっと(ホントにやっと)学年別トーナメントです(/^^)/

一夏の代用機は?AIC同時2面展開+ワイヤーブレード16個と教化されたレーゲンをどう倒すのか?
お楽しみにしていて下さい。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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