IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―(OCCF) 作:黒川 優
こんにちはこんばんは作者こと黒川 優です。
皆さん、夏をどうお過ごしですか?
私は冷房の空間から冷房の空間へ移動しているので外がかなりキツイです。
皆さんは作者のような生活はしないで下さいね。
それでは本編をどうぞ♪ヽ(´▽`)/
◇
(優side―管制室)
――学年別トーナメント
生徒側では今年度初の自分の力を発揮できる場であり、企業側ではスカウトをメインに生徒の確認が行われる。
今年は一夏が学園に入ったせいか、去年よりも企業の人が多い気がする。
まぁ、百式は後付装備に反応しないらしいので目を付けるだけ時間の無駄だな気がするが……。
「ついに始まりますね。織斑君の試合」
「黒川、あれはどういうことだ」
「あれって?」
「特に変わったところはみえませんが…」
千冬さんは一夏の乗っている機体を指差す。
それは『ファントム・オブ・カオス』
簡単にいえばデータがあれば機体のコピーができる機体だ。
今、一夏は白式をコピーしたファントムに乗っている。
「なぜダメージレベルがCを超えていた百式が無傷なんだろうな?黒川?」
「ははは……」
(そっちでバレたか……)
さすがにそこまでコピーしたら意味ないしな。
「さぁ吐け。何をした、この馬鹿者」
「一夏がトーナメントに出たいから『ファントム』を作っただけで、ガハッ!?」
(ちょ…溝うちやめて…)
あと当たり前のように2発もうたないで……。
「織斑先生どうします?止めますか?」
「もういい。どうせ結果はそう変わらないだろう」
「良いのですか?」
「ボーデビィッヒはAICを2面同時展開できる。今のアイツにとっては一人も二人も変わらないだろう」
(うわぁひでえ保護者。少しは自分の子の輝く姿を思い描けよ…)
「何か言ったか、黒川」
「いいえ。何も」
また溝内をくらいたくないので真っ向から否定はしない。
ラウラはAICを二面同時展開ができる。でも、二面だけだ。攻略法はある。
(さあ目にものをみせてやれ)
俺は期待を込めて画面に映る二人を見た。
◇
(一夏side)
『一戦目で当たるとはな。待つ手間が省けたというものだ』
「あぁ、まったくもってその通りだ」
ラウラのパートナーは箒。
もしかしたら優勝を実現させるための選択だったのかもしれない。
(けど、悪いな)
ラウラを倒す算段はある程度ついているんだ。
あとは俺がそれを実現できるかどうかだけ。
――10、9、8、7、6
雪片を構えスラスターを唸らせる。
―――5、4、3、2、1、0
「「叩きのめす!」」
開始のブザーと共に瞬間加速で一気に接近する。
それに対しラウラは右手を前に出す。
俺の体は以前と同じように見えない腕に掴まれたかのように、身動き一つ取れなくなってしまった。
「開幕直後の先制攻撃か。わかりやすいな」
「それゃあどうも。以心伝心で何よりだ」
「なら、私がどうするかわかるだろう?」
以前、白式を一撃で葬ったレールカノンを顔に向けられる。
(焦るなよ。まだ勝負は始まったばかりだぜ)
シャルルが俺の影に隠れて顔の横から銃を放つ。
死角からの攻撃にラウラはAICを使わず後退した。
「逃がさないよ!」
高速切替で絶えずリロードしラウラの反撃を許さない。
事前に武器の呼び出しをしなくても良い高速切替と後付の拡張領域が通常の2倍あるシャルルのリヴァイブだからこそできる芸当だ。
誰かが弾幕をすり抜けながら接近しシャルルの銃を叩き落とした。
『私を忘れてもらっては困る』
「あぁ。そうだったな!」
俺はラウラを一旦シャルロットに任せて箒と対峙する。
スラスターを噴かせ、推進力で勢いを付けた剣を振るう。
じりじりと後退していた。
(よし、バランスを崩した)
「シャルル、5発だけ撃ってくれ」
『了解』
シャルロットが箒の足元に徹甲弾「バルム」を放つ。
これが他の爆発弾と違うのは弾をシャルロットの意志で爆発させることができることだ。
「くっ………」
土を巻き上げて目を眩ませたところに前、優が教えてくれた連続展開を零落白夜発動状態で畳み掛ける。
雪片が二本あることにも驚いた箒はそのまま零落白夜を受けシールドエネルギーがなくなった。
動かなくなった打鉄を箒こどアリーナの端へ運ぶ。
「一夏………」
「打鉄の影に隠れてろよ。流れ弾が飛んでくるからな」
「…………分かった」
箒は何か言いたそうではあったが頷いてくれた。
アリーナの端から二人の戦いに加わるためにスラスターを吹かす。
背後から接近して面倒なレールカノンを叩き切ろうとする。
が、ISは後ろを見ることもできるので難なくプラズマブレードによって止められた。
AICの餌食になるたくないので、すく様距離を取り構え直す。
『ほう。どうやらそこそこ上手くなったようだな。
だが、二人になったところで何も変わりはしない』
「1+1が2になるとは限らないんだぜ」
それに二人だけじゃない。優、鈴、セシリアにだって手伝ってもらった。足す数だって1+1だけじゃない。
「行くぜ。シャルル、パス」
「OK」
『なに!?』
会ってから初めてラウラが驚いた顔をした。
俺とシャルルがラウラを中心に円形制御飛翔をし始めたからだ。
最初は驚いた顔をしていたがそれは徐々に苦しげなものに変わっていった。
――円形制御飛翔の利点は2つ。
1つは動きながら射撃することで狙撃者に被弾しないこと。
もう1つは弾が必ず円の中心を通るということだ。
つまり、ラウラを円の中心に置けば俺の射撃が下手でも当てることができる。
それが平面だけで360度。三次元の動作を加えれば2面のAICでは防ぎきれない。
――『円形制御飛翔は、フィギュアスケートに似ている。
ISの技術だからってウイングスラスターに頼るなよ?
この技術で大事なのは遠心力に流されながらもほどほどに踏ん張ることだからな』――
あの時、優がスケートと言ったのは円形飛翔制御と相互性があるだけじゃなく、暗にISの技術だからといってISに頼るなとも言いたかったんかもしれない。
おかげで旋回している面に垂直にたっていれば俺でも感覚的にこれができる。
「くっ…姑息な真似を……」
そんなことを言いながらもワイヤーブレードをフル展開して弾幕を防いでいた。
さすが部隊長。やはり俺とは違う。
でもここまでは予想していた。
「シャルル、準備は?」
『ばっちりだよ。一夏突っ込んで』
「おお」
俺が瞬間加速で接近すると同時にラウラのISが爆発した。
いかがだったでしょうか?
(短いのは申し訳ないです)
円形飛翔制御を回避中心の技ではなく、攻撃中心の技として使ってみました。
しかし………、箒さんが不敏でしょうがない。
原作メインヒロインですが実は立ち位置に困ってます。
どうしましょうか?(笑)
さて次回、ラウラのレーゲンには何が起こったのか?
そして……をお楽しみ下さい。