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これからも頑張ります!
そんなわけで今年初投稿です。
俺氏、一回戦突破でござる。
拙者の技術力を公衆の面前で披露できたので、余はもう満足でおじゃる。ついでに弟子が出来たし。
次の試合までは特にやることもないので、次の自分の番が来るまでは落雁を食べつつ爆豪という名のリアクション芸人を弄んでいようかね。
えっ、フィールドに登場させたシャクナゲリオンはどうしたかって?
何処ぞのバカが打ち上げた衛星を叩き落とすために空に向かって飛んで行ったよ。周りは何か騒いでいるけど気にしない。バカ盛り上がったし結果オーライだよね。
で、今はフィールドの修理時間中。
石楠花って奴がフィールドで暴れ回ったり、変なロボットを出すためにフィールドを改造したせいらしい。おのれ石楠花。
だから修理時間+次の俺の出番が回って来るまで暇なわけよ。
なので休憩を兼ねて座席でクラスメイトと戯れながら試合観戦して体力の温存でもしていようかね。別に元気モリモリだけど。
「というわけで、我が勝利を手にして試合から帰ってきたぞよ。もっと敬え」
「おー、おかえり!!それよりさっきのアレってロボットか!?アレなんだったんだよ!?」
「そうだぜ石楠花!気になって眠れねぇよ!!」
「シャクナゲリオンですが何か?」
「「シャクナゲリオンって何だよ!?」」
元気な髪色赤黄コンビだぜ。緑谷も含めると信号トリオだな。
「シャクナゲリオンを分からないとは…全く嘆かわしいな。これが義務教育の敗北というものか」
「知らねーよ!?完全オリジナリティなもの出されて正解できるやつの方がおかしいだろ!?」
「そんなことねーよ。きっと砂藤なら気づいてたはずだぜ?見てみろ、あの目の輝きはシャクナゲリオンの大ファンのはずだ」
「えっ!? あっ…しっ…シャクナゲリオンだろ?もちろん知ってるぜ!!」
「うるせぇ。そのくちびるを捥ぐぞ」
「ひどくねぇか!?」
悪・即・斬、慈悲は無い。
それよりもいつの間にか試合が始まってたじゃねぇか。
しかも気づいたら芦戸の綺麗なアッパーカットが炸裂してたじゃねぇか。
すげぇな。何がすげぇって近年稀に見る一発KOだったよ。顔面が縦に残像を残して動いてたよ。
ウチのクラスの女子たちって、みんな世界狙えるレベルの鋭い一撃を打つよね。
「女子たち限定に『変質者の意識を一撃で刈り取る方法講座』とか放課後に開催されんの?」
「急にどうしたの石楠花ちゃん?開催されてないわ」
マジかよ。開催されてなくてアレかよ。
的確に俺の意識を刈り取るキラークイーン・レクイエムはヒーロー科女子たちの潜在能力ってわけか。
流石雄英、将来有望潜在ゴリラを見つけるのが上手いね。
「ケロッ、今 石楠花ちゃんから失礼な波動を感じたわ」
「女子たち限定に『エスパー的思考盗聴方法講座』とか放課後に開催されんの?」
「それは肯定と捉えるわ」
「オーケー梅雨ちゃん、一旦その舌をしまおうか」
女の子が易々と舌を見せるものじゃないよ?
その舌で俺の意識を刈り取る一撃が打てることを僕ちんは知っているんだからね?
でも蛙だからといって舌という概念は中々リスキーと言わざるを得ないな。
「危機感も無く舌を出すつもりならこちらも相応の手段を取らせてもらおうか。もし舌で叩こうものなら…」
「ケロ?」
「叩かれる瞬間に高速で舌をペロペロするね。それはもうディープばりに」
「ケロっ!?」
おや?いい顔するねぇ!(ネッチョリスマイル)
お兄さんは女の子が羞恥に悶えている表情が大好きなのさ!(峰田スマイル)
「セクハラは死刑」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
イヤホンジャックを直接耳に突っ込んできやがった!?しかも大爆音でお届けだと!?あばばばばばばばばば!
あっ、ありがとう梅雨ちゃん、ジロポンを止めてくれて。
こんなセクハラ野郎も助けてくれるのね?優しいね。
梅雨ちゃんはいいお母さんになるよ、俺が保証する。安産型だし。
あっ、ちょっと待って。そのプラグこっちに向けないで。
「危うく鼓膜がパーンとなるところだった…そして中々アグレッシブな行動力を有する女の子に育ったね、お兄ちゃん嬉しいよ」
「ならその妹のためなら鼓膜の一つや二つ、どうってことないだろ?妹の友達をセクハラしたツケは鼓膜で返済しろ」
「戦略的撤退!!」
こんなところにいられるか!俺は帰らせてもらう!
あれ?いつの間にプラグで体を縛られたの?
あれ?何で葉隠にも捕まってんの?
あれ?いつの間に芦戸帰ってきてたの?ついさっき?あ、そう。
………絶望的だね!!退路を断たれたよ!!
「さて、今からヤオモモと麗日の試合が始まるから、その応援が終わり次第鼓膜も終わりを迎える。言い残すことは?」
「裁判長!判決があまりにも無慈悲です!異議を申し立てます!」
「セクハラ即断、慈悲は無い」
くうぅぅぅぅ!あまりにも俺に対する命の興味がなさすぎる!
現場での即断即決は非常に頼もしい限りだが、今この場面での即断即決はあまりにも無慈悲すぎる!
だがしか〜し!女の子たちに捕まって拘束されて鼓膜を狙われる場面を想定していない俺ではない。
何故なら私は女の子に優しいジェントルマンだからさ!
ジェントルマンとは、いついかなる状況においてもスマートにジェントリーにスケベに余裕を持って拘束された際の対策を立てておかなければならない。
無理矢理脱出する、なんてことは論外。
女の子に傷をつけることになっちまう。
スケベを追い求めるジェントルマンは常に無限の可能性を想定し続けなければならないが、その想定の中に女の子に傷をつけるなんて選択肢は存在しちゃいかんのさ。
だからこそ、この場面で行える選択肢は……
「
「「何それ!?」」
説明しよう!緊急脱皮とは、女の子たちに拘束されて振り解けない場合に使う必殺技である!身体中の関節を外して足首のバネだけで跳躍、その瞬発力を利用し衣服を残して本体を脱出させるのだ!
デメリットは下着一枚のみになることかな!
「そして身体中の外した関節を嵌め込めば脱出成功さ!」
「「気持ち悪!!」」
失礼な!関節外しは男のロマンだろ!
「あっ!よく分からない技術で忘れかけてたけど、逃げられてるじゃん!」
「そういうことさ、あばよとっつぁ〜ん!」
「逃げ足速っ!?」
葉隠と芦戸と梅雨ちゃんとジロポンを後目に俺は爽快に逃げるぜ!
ほとぼりが冷めるまで何処かに身を隠しつつ、百ちゃんの応援をしないとね。
▽
物間は激怒した。
かの邪智暴虐なバカを倒さねばならぬと。
A組ばかりが注目され、世間の話題はA組ばかり。
B組との知名度は広がるばかり。
同じスタートの筈なのにどうしてこうも違うのか。
B組も頑張っているというのに、何故なのか。
そのためにはまず大舞台で目立たねばならぬ。
幸いなことに体育祭という大舞台は世間にB組という優秀な集団がいるという事実を知らせるには絶好の機会だ。
しかし一念発起して騎馬戦に挑んだものの、悉くA組の騎馬に敗北し、挙句の果てに理解不能なイカレ野郎に全裸に剥かれる始末。
自分は無様をさらしてしまったが、B組からも2人が本選に出場することになったので何とか溜飲が下がった。
イカレ野郎はよく分からない技術を披露してべらぼうに目立っていたが、一体どうすれば奴を蹴落とすことが出来るのか……今はその結果をもたらすにはどうすればよいのかを考えるばかりだ。
考え事に集中していて周囲の確認がおろそかになっていたせいか、周りが騒がしくなっていることに気づく。そして自分に影が差していることも。
恐らく座っている自分を誰かが見下ろしているのだろう。
B組の誰かならばそのまま呼びかければいいし、そもそも騒ぐ必要がない。そうすると自分を見下ろしている相手はB組以外の誰かとなる。
先生が来たのか、何処かのクラスの誰かが交流を図りに来たのか………もしかするとA組の誰かが煽りに来たのか?
隣の人物がいつからいたのかは分からないが、気づいたからには顔を上げなければ。どちらにしても待たせすぎるのも悪いし、自分も長時間見下ろされるのはよい気分はしない。
ていうか、この影やけに煩いな。
影からでも分かる動きの煩さだ。
一体誰だ?と顔を上げるとそこには………
物間の視界は真っ白になった。
▽
おいおい、衣服を剥ぎ取られちまったぜ。
返して貰いたいが、今突っ込んでいくのは愚かの極み、火に油を注ぐ行為に等しい。
だが俺の服を女性陣が持っていることは周知の事実、どのみちボコボコにされることは確定している……
ならば今ボコボコにされて服を回収するのも手だが、女子にボコボコにされて喜ぶような特殊な性癖持ちではないので却下。
助かる可能性があるならば最後まで足掻いていたい。
しかしパンイチでウロウロしすぎるのもダメだ。周りの観客やヒーロー達の視線が痛いほど突き刺さっている。
さっきまで試合をしていたから顔を覚えられて捕まってはいないが、これ以上公衆の面前で、俺自身もパンツの中の息子もブラブラしすぎると一発タルタロスだ。
さて、どうしたものか……そうだ!B組がいるじゃないか!
A組には戻れないが、B組にいけば周りの観客達にも「あっ、パンイチでクラス内交流をしてるのか〜」と思われ、俺がドナドナタルタロスされるリスクが減る!
ならば今やるべきことは一つ!
「遊びに来たぜ!」
「「「変態だあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
彼らはどうしたのだろうか?
急に叫ぶからびっくりしただろ。
「変態?俺の人智を超えた目から見ても変態なんて何処にもいねぇぜ?」
「いるよ!?今目の前に!!」
「おいおい、まさか俺か?俺は違うぜ?そして覚えておきな。変態とは自ら己を解き放つ者。俺は自ら己を解き放たざるを得なかった者だ」
「カッコ良く言い換えても、辿り着いてる結末は同じなんだよ!?」
中々B組も元気が有り余ってるじゃないか。
パンイチなんてそこら中探せばいくらでもいるだろ?
だから別に死者に遭ったような表情をしなくていいと思うんだ。
アレ?鉄哲がいないな。
ジャージでも借りようかと思ったのに。あっ、もうすぐ試合か。
しかしB組を一瞥する機会は今まで無かったから気づかなかったけど、すごく仲良さそうだな。
見たところ問題児もいなさそうだし、いたとしても視界の端で俺が来たことに気づかず考え事をしてるモノマネ太郎ぐらいか。すこぶる平和そうだ、見習えよ爆豪。
「それで?石楠花はパンツ一枚でどうしたんだよ。ていうか何があったんだ」
オレンジサイドテールちゃんが話しかけてくれたよ。
パンイチの男に話しかけるとは中々ヒーローしてるじゃないの。
「あっ、自己紹介がまだだったね。私は拳藤一佳、よろしく」
「うむ。ならば答えてしんぜよう!我輩はシャコ星雲第58番惑星ハジケ侵攻軍特殊先行工作部隊隊長!ウロロ軍曹であります!」
「うわぁ…想像以上にヤバいやつだった…」
「そう褒めるな、照れるだろ」
「どう聞いたら褒め言葉に聞こえるんだよ…」
いい子じゃないか。
ウロコ様調べではハッキリ問題点を指摘出来る女の子に悪い子はいないからな。
いいね、中々興味深いレディと知り合うことが出来た。
やはり女の子と知り合いになれた瞬間とは男にとっては人生で嬉しい瞬間ベスト1000にランクインするよな。
よし、今は非常に気分が良いからこの嬉しさを分かち合うためにモノマネ太郎と交流を図ろう。
騎馬戦の時に気づいたが、彼はどうやらA組に思うところがありそうな鼻筋をしてる。あの鼻は絶対にそうだ。クラス単位で恨んでいそうな鼻だ。だからこれを機に仲良くなれたら良いなと思う。
とりあえずモノマネ太郎に向かって足を進める。
全然気づかない。
目の前に到着する。
全然気づかない。
とりあえず見下ろしてみる。
全然気づかない。
とりあえずスクワットしてみる。
全然気づかない。
とりあえず連邦に反省を促してみる。
やった気づいた。
顔を上げたは良いが、コイツどうしたんだ?
死んだ目をしながら俺のパンツを眺めて。
アレか?女子のパンツを見たすぎて殻に閉じこもり、そこに蜘蛛の糸のごとく垂れてきた俺のパンツに一筋の光でも見出したか?
まぁ、たとえ欲求不満すぎて男のパンツを食い入るほど見つめる変態であろうと一応自己紹介はしておかないとな。
「やあ!僕はウロコ!悪いシャコじゃないよ!」
「君は……頭がおかしいのかい?」
「開幕罵倒とは中々やるじゃないか。この出会いを記念して、君に名前を付けてあげよう」
「会話すらも通じない…?」
なんか勝手に一人で現実逃避し始めてるけど、一体どうしたんだ?もしかすると本当に具合が悪いのかもしれない。
死んだ目をしながら現実逃避する奴が怖いことを初めて知ったよ。
そしてさっきから小さな声で「僕はこんな奴に…」とか「世間には同じように見られてるのか…?」と呟いて軽く絶望しているんだが、一体何のことだろうか?心当たりが無さすぎる。
だがしかし!!
俺は俺でB組に来た当初の目的を果たさなければならない。
本当ならば鉄哲かモノマネ太郎にお願いしようと思ってたのだが、不在と現実逃避ならば仕方がない。
知り合いがいない状態ならばここで少しは焦ったかもしれないが、今の俺には新たな知り合いが出来たのだ。何も焦る必要はない。
「拳藤!!」
「なっ…何!?」
「着ている物を脱いでくれ」
全力で殴られた。