50話近くかけて、ようやく体育祭編終了…
引き続き頑張ります!
「それではこれより!!表彰式に移ります!」
早いようで短かった雄英体育祭のカリキュラムが全て完了し、終幕へと移行していく。
さて、試合後の話でもしようか。
決勝後、爆豪をリカバリーガールの元に送り届け、ついでに俺も治してもらおうと笑顔で順番待ちしていたところめちゃくちゃ怒られた。それはもうビビるほど怒られた。
準決勝で全身大火傷&凍傷という一般人なら即入院&絶対安静並の大怪我を負い、決勝では身体の右半身大火傷&右鼓膜破損というまたもや一般人なら即入院&絶対安静並の大怪我を負った
さらに悪いことに完全に治った訳ではないにも関わらず、怪我の上に更に怪我を重ねるという最悪のスパイラルに巻き込まれたことで俺の体の内部はえらいことになっているらしい。
その話を聞いた上で大爆笑したらどちゃくそ怒られた。
謝りに謝り、残像が出るくらい土下座をし、全力でよいしょすることによって何とか治癒してもらうことができた。もう俺の体力はスッカラカンよ。1ピコグラムしか残ってない。
しかし準決勝でも無茶して治してもらったせいか治癒力に賄えるほどの体力が残っておらず、中途半端にしか治らなかった。なんか見た目がより痛々しくなったのは気のせいだろう。
やはり火やら爆発やらを使う相手に上半身裸で挑むのは愚策だな。次からは上着でも着ておこうと思う。
危うく表彰を受けるのではなく病院で検査を受ける羽目になりかけたので全力で逃げたり残像が出るくらい腕立て伏せをしてアピールすることで事なきを得た。スーパー怒られた。
妥協点として表彰が始まるまでは大人しく保健室で療養に専念していよう。なぁに落雁を食べていれば怪我なんて勝手に治ってるもんだ。
途中で爆豪も起きてきたので「敗北者じゃけぇ……!」と煽ることも忘れない。ぶち切れフィーバータイムが始まったがリカバリーガールに叩き出されてた。大爆笑してたらアルティメット怒られた。
ずっと怒られてばかりのような気がするが、フィールドの修繕が完了して表彰式が始まるという事なので渋々解放された。怪我は全然治らなかった。
▽
あれよあれよと準備が進み、表彰台へとドナドナされ、「1」と書かれた俺に最も相応しい舞台へと登る。
右隣には眼力で俺を射殺せそうなほど睨みつけてくる爆豪と、左隣には1Aのクールブラザーズこと常闇と轟が佇んでいる。
「来年はゼッテぇ俺がその席ぶん取ってやるから覚悟して待ってろよ石楠花さんよォ……!!」
「ここは俺の指定席なんで、来年もお客様は普通席へお戻りくださいね」
「あぁァァァ!?ブッ潰してやんよ!?」
起きてからずっとこのテンションだ。何か変なものでも食ったか?目が吊り上がりすぎて羽ばたいて飛んでいきそうだぜ。
普通に話してるけど、今全然閉会式真っ只中なんだよな。
爆豪の顔芸のせいで全然話聞いてなかった。ミッドナイトがこっちを睨んでるけど俺のせいじゃない、全部妖怪の仕業なんだ。爆豪はウォッチできる存在だった……?
「んんっ!メダル授与よ!今年のメダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」
「私が!メダルを持って来「我らがヒーローオールマイトォ!!」た!」
オールマイトがもの凄く悲しそうな顔してる。
大丈夫!たとえ「た!」しか聞こえてなくてもきっとみんなの心の中で自己補填して胸に刻みつけてるよ多分。
その後気を取り直して何事もなかったかのようにメダルを授与していくメンタルは尊敬に値するよ。常闇、轟、爆豪と順番にメダルと一言アドバイスを送っている姿はやっぱりプロヒーローだな。
常闇はクールだし、轟も憑き物が取れたような顔してるし、爆豪は爆豪だし。隙あらば俺をブッ殺すと言わんばかりのR18顔だ。子供泣くぞ。
「さて石楠花少年!伏線回収見事だったな。最初から最後まで驚かされっぱなしだったよ!」
「俺はいつも即断即殺のグレートな男なもので」
「うん、即殺はダメだね」
即殺はダメか。ならばヴィランを見つけ次第煽りに煽ってからモグラ叩きの要領で地面に埋めていくか。生け花の気分でヴィランを地面に刺して行こうと思う。
しかしオールマイトの顔を近くで見る機会なんて中々無かったからアレだけど、目元どうなってんのこれ?近くで見ても影が消えないんだけど。あらゆる角度からでも分かるぐらい渋すぎる彫りの深さなんだけど。
緑谷に聞けば原理が分かるかな?いや、やめておこう。俺の貴重な1日を解説を聞く時間だけで終わらせたくない。生魚抱えながら水族館に行くぐらいの愚行だろう。
「君は常に道化を演じているが、その実周囲への観察力と洞察力、そして行動力は抜きん出たものがある。現状に満足するのではなく常に先を見据えて早く上がってこいよ!ここまで!」
俺の首へとメダルがかけられる。
本物の金で作られているわけない筈なのに、トップヒーローから託されるソレはやけに重く感じる。トップヒーローってのはこれとは比較にならないレベルの重さのメダルを常日頃から首にかけているのか。
わかっちゃいたけどその場に立つと感じる想いもあるもんなんだな。
「さぁ!!今回は彼らだった!!しかし皆さん!この場の誰にもここに立つ可能性はあった!!
──片やヒーローの卵達。
「ご覧いただいた通りだ!競い!高め合い!さらに先へと登っていくその姿!!次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!!」
──片や悪意の燻るエゴイスト達。
「てな感じで最後に一言!!」
──次代は確実にもう動き始めている。
「「「プルス「「おつかれさまでした!!!」」ウル……えっ!?」」」
俺とオールマイトだけ全力で滑ったみたいになった。
▽
体育祭終了後、教室にて。
「おつかれっつうことで、明日明後日は休校だ」
「エンダアァァァァァァァァァァァ!!」
「スタジアムの破壊、勝手に地下を改造、よく分からんロボット開発等その他諸々の後始末でお前だけ登校予定だ。覚悟しとけ」
「イヤアァァァァァァァァァァァァ!?」
俺が何したっていうんだ!他の奴らより少し目立っただけじゃないか!ちなみにシャクナゲリオンは無事に衛星を破壊することができました。拍手。
「プロからの指名等をこっちでまとめて休み明けに発表する。ドキドキしながらゆっくり休んでおけ」
「先生!僕も休みが欲しいです!」
「自業自得だ。ちなみに明日、お前を学校に来させるという意見に対して雄英教師全員賛成派だ。反対意見は0、5秒で可決された」
「すげぇ。職員の心を一つにするためのツールになりつつあるじゃん俺」
ふっ……だが甘いな相澤ちゃん。俺には伝家の宝刀SA☆BO☆RIがあるのだよ。この伝家の宝刀が存在する限り俺は誰にも止められん!
来週怒られるって?それは来週の俺に任せます。
「あとお前は絶対サボるだろうからって非番のホークスがお前を監視して連れて来てくれるらしい。お前の交友関係どうなってんだ?」
「あのケ○タッキーのなり損ないめ!!」
なんで余計なことしかしないんだあの鳥類擬き!大人しくエンデヴァーという名の石焼き芋製造機の周りをちょろちょろしてこんがり焼けてこい!
「しゃっ……石楠花君!?ホホホホホークスと知り合いだったの!?」
ヤバい、緑谷が作画崩壊し始めた。
「テメェいつの間にプロヒーローと交友もっとんじゃボケが!言っとけや!!」
ヤバい、爆豪も作画崩壊し始めた。
「流石は鱗さんですわ!」
ヤバい、百がプリプリし始めた。可愛いからいいか。前の2人も同じぐらい可愛くなってから出直してこい。
この後、帰るまで質問攻めで揉みくちゃにされながらも無事帰宅した。家の前にホークスがいた。おf○ckですわ。
▽
休み1日目、本当に来たホークスに拉致られて雄英に運搬され、馬車馬の如く掃除清掃後片付け事後報告etc全てを行なわさせられるという休みの日に行うべきではない地獄のようなカリキュラムを過ごした俺に怖いものはない。
怪我を理由に休めるかと思ったが、昨日帰ってから落雁を食べたおかげで傷跡は残ったものの怪我は全回復した。先生方から謎生物を見るような目を向けられていたのはきっと俺の気のせいだろう。
さらに脱走対策に常に傍にプロヒーローが付いているというファン発狂イベントだったが、俺からしてみれば真面目に働いているアリの横にティラノサウルスが監視しているようなもんだ。気が休まらん。もっと俺を信用してほしいね。
まぁ、目を離した隙に脱走したわけだが。
結局直ぐに飛んできたオールマイトに捕獲され、ミイラマンとげっ歯類にネチネチと怒られた。メンタルにくる説教は止めてほしいです。
休み2日目、体育祭からの休日出勤労働は流石に疲れが溜まった。休み最後は死んだように眠り惰眠を貪るってじっちゃんの名にかけて約束したんだ。
「遊びにきたよ〜」
だというのに、昨日に続き今日もケン○ッキーが部屋の窓を開けて侵入してきやがった。不法侵入及び職務怠慢で訴えるぞ。
「昨日と今日は有給休暇だよ。働き方改革さ」
「うるせぇ、伝書鳩でもしてろよ。俺は寝るんだ、何としてでも寝るんだ、じっちゃんの名にかけて!」
「じっちゃん誰よ」
じっちゃんはね、みんなの心の中にいるのさ。
「君、衛星撃ち落としたろ?だから良いところで君の活躍が見れなくなったって重鎮たちのお怒りの声が公安に届いたんだよ。それが俺に流れてきたの。何か伝言ある?」
何でキレて公安にクレーム入れてんだよ。最上位のカスハラじゃん。文句言うなら現地に見にくればよかったのに。いや、やっぱ無し。絶対来るな。無茶苦茶な未来しか見えない。それぞれの国で飼い殺しにしててくれ。
そもそも伝言って何よ。会って話したの片手で数えられるぐらいしか思い出がないよ?そんな回数にも関わらずこの俺の記憶に残り続けるのは至難の業だよ、心からの惨事を送るよ。
「おじさん達、おばさん達、絶対国から出てこないでください」
「オッケー、それで伝えるよ。後からぶん殴られてもしらないよ?」
「おにいさん達、おばさん達、絶対に国から出てこないでください」
「そっちの方が後々ヤバそうだけど?」
大丈夫、もし拳が飛んできたらホークスが勝手に伝言内容を変えたことにしとくから。
「それと一応こっちも伝言を預かってるんだよ。昨日公安宛に届いてさ」
「伝言?」
「そ。君たち一族の次期ご当主様候補からの伝言」
「すけこまし2Pカラー愛戦士から?」
ヤベェ奴からの伝言ほど身構えるものはないね。帰っていいかな?ここ俺の家か、逃げられねぇわ。
「メモして置いたから読み上げるね。んんっ!……『久しぶり!おれたちの中で最も若く、おれという存在に最も近く、今まさに学生という身分を謳歌しているであろう君に教えを乞いたい……
真実の愛とは何だ?』」
知らねーよ。