いや、人ん家の前で何やってんの?   作:ライムミント

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毎日ちょこちょこ頑張っているよ。


バカを違った角度で見ると天才に見える理論

 

 6月最終週、期末テストまで残すところ1週間。

 

「「全く勉強してね────!!」」

 

「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してね────!!ああああああああああ!!」

「あっはっはっはっは!」

「確かに」

 

 上鳴:成績 21/21位

 芦戸:成績 20/21位

 常闇:成績 15/21位

 

 

「中間はま──入学したてで範囲狭いし特に苦労なかったんだけどな──…」

「確かに中間に比べると範囲がかなり広くなった」

「ウィ⭐︎僕はピンチさ⭐︎」

「……!!」コクコクっ!

「行事が重なったのもあるけどやっぱ期末は中間と違って…」

 

 砂藤:成績 12/21位

 障子:成績 11/21位

 青山:成績 19/21位

 口田:成績 13/21位

 

「演習試験もあるのが辛えとこだよな」

 

 峰田:成績 10/21位

 

「あんたは同族だと思ってた!」

「お前みたいな奴はバカではじめて愛嬌出るんだろが…!どこに需要あんだよ…!!」

「世界…かな」

「腸内環境のか?」

「違ェよ石楠花ェェ!!」

 

何だ違うのか。ツッコミ待ちかと思ったわ。

 

「アシドさん上鳴くん!が…頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!ね!」

「うむ!」

「普通に授業うけてりゃ赤点は出ねぇだろ」

「言葉には気をつけろ!!」

 

 緑谷:成績 5/21位

 飯田:成績 3/21位

 轟:成績 6/21位

 

「そうだぜ?言葉は刃物、みじんこ並の脳しか持たない人間もどき達に正論パンチは悪魔の所業よ。赤ちゃんにさえ理解ができるくらい噛み砕いて説明を促さないと」

 

 石楠花:成績 2/21位

 

「「「石楠花ェェェェェェェェ!?」」」

「お前が2位とかあり得ないだろ!?文明人の敗北だろ!?」

「俺が真の文明人だと証明されたな。崇め奉れよ?」

「峰田よりも求められてないだろその頭脳!?お前はオール0点で初めて光輝く原石のはずだ!」

「酷い言われようだぜ。まぁ、俺よりも知能で劣る下等生物に何を言われても俺の心には響かないがな」

「「「キイィィィィィィィィィィ!?」」」

 

 ついに人語を発しなくなったか。哀れなものよ…こうはなるまいて。

 

「鱗さん、煽ってはダメですわよ?お二人とも、座学なら私お力添え出来るかもしれません」

「「ヤオモモ────!!!」」

 

 八百万:成績 1/21位

 

「百、あんまり甘やかしすぎてもダメだぞ?いざという時、自力で頑張ろうとする意欲が削がれる。将来ロクな大人にならないぞ?」

「鱗さん、確かにそうですが頼れる時には頼ってもいいと思いますわ。まずは分からないところを理解する、そこから始めてみるべきでしょう。理解して初めて自分で解釈する意欲に繋がるはずです」

「「「教育ママと教育パパのリビングの会話かよ!?」」」

 

 ならばまずは自分の力で頑張ってみなさい。日頃から予習復習していればなんてこと無いんだ。努力は栄光へ、怠惰は破滅へと続いているのだよ。百は頼られて嬉しそうだが。

 

「この後に言うのもなんだけど…ウチもいいかな?2次関数ちょっと応用つまずいちゃってて……」

「どれ?お兄ちゃんに任せなさい」

「引っ込め!!諸悪の根源!!」

「わりィ俺も!八百万古文分かる?」

「俺も」

「えっ?えっ?」

 

 耳郎:成績 8/21位

 瀬呂:成績 18/21位

 尾白:成績 9/21位

 

「良いデストモ!!!」

「「わーい!」」

「百に保健体育ならダブルスコアつけて勝てるぜ。実技試験でもどうだい?」

「引っ込め!!諸悪の根源!!」

 

 妹に放り投げられた。何がいけなかったんだろうか。なるほど、自分が先に実技試験したかったんだな。可愛いねじろぽん。真っ先に誘うね!

 

 睨まれたよ、エスパーかな?

 

「この人徳の差よ」

「俺もあるわ!てめェ教え殺したろか!!」

「おぉ!頼む!」

 

 切島:成績 16/21位

 爆豪:成績 4/21位

 

「バクゴっきゅん!順位何位だっ……そうか、俺が2位の時点で俺よりも格下の哀れなキレ散らかし微生物確定か…」

「ああアああアアアん!!?てめェいつか頭脳で勝ち殺したるかンなクソったれが!!?」

「飯食ってくるわ」

「話聞けやクソカスがァ!!!」

 

 ご飯前のスパイスは爆豪の怒り、これでより美味く感じるな。爆豪は万能調味料だった…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

 

 

 

 

 

 ランチラッシュのご飯受け取り完了。俺の箸が火を吹くぜ。

 

 今日は緑谷、飯田、轟と一緒に、そんでバッタリあった麗日、梅雨ちゃん、葉隠と共にご飯を食べる。女子がいるだけで格好つけて味噌汁おかわりできちゃうね。

 

「普通科目は授業範囲内からでまだなんとかなるけど……演習試験が内容不透明で怖いね……」

「突飛なことはしないと思うがなぁ」

「普通科目はまだなんとかなるんやな……」

「一学期でやったことの総合内容!」

「とだけしか教えてくれないんだもの相澤先生」

「戦闘訓練と救助訓練、あとはほぼ基礎トレだよね」

 

 麗日:成績 14/21位

 蛙吹:成績 7/21位

 葉隠:成績 17/21位

 

「何がきても問題はないな。全て吹き飛ばせば問題ない。暴力…やはり暴力は全てを解決する!始めようぜ!暴力の世界!!」

「暴力はダメよ石楠花ちゃん」

 

 暴力はダメか…、最後に頼りになるのは己の拳だと思うんだがな。難しい問題が出たら殴り飛ばそう。解けぬなら 殴ってしまえ シャクナゲス。

 

「試験勉強に加えて体力面でも万全に……あイタ!!」

 

 会いたい?誰にだ緑谷。彼女か?もしかして彼女か?返答によっては俺が冷静ではなくなるぜ?

 

「ああごめん、頭大きいから当たってしまった」

「B組の!えっと…物間くん!よくも!」

 

 なんだ物間に会いたかったのか。愛の形は自由だ。ファッ!多様性。

 

「君らヒーロー殺しに遭遇したんだってね。体育祭に続いて注目を浴びる要素ばかり増えてくよねA組って。ただその注目って決して期待値とかじゃなくてトラブルを引きつける的なものだよね。あー怖い!いつか君たちが呼ぶトラブルに巻き込まれて僕らにまで被害が及ぶかもしれないなぁ!あぁ怖…」

「おい、デュエルしろよ」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?A組でも特に君に関わるとロクなことがないんだよねぇ!?大変だなぁA組は!ヒーロー殺し捕縛の貢献者として新聞の一面を飾ったにも関わらず、連日ネットニュースになる男はきっとトラブルの中心にいる被害を撒き散らす存在なんだね!B組まで巻き込まれるかと思うと怖くて夜も眠れないよ!」

「おいおい、素人かよ。話が通じねーじゃねえか。このレベルでこの俺様達を煽ってきたというのかい?一体どこのメーカーだよ?」

「いや、本当に何を言っているんだい!?A組は大変だねぇ!彼の手綱を握らなければいけないなんて!」

「バカ野郎!どうしてサテライトの犬に成り下がっちまったんだよ!?」

「再放送かな!?前にも全く同じやり取りしたよねぇ!?」*1

 

 昼間から元気な煽り小僧だ。ワイングラスなんて持って、トレンディ俳優気取りかこの野郎。中身麦茶だろ。

 

 そんなに煽るから背後に構えた死神に気付かず首を刈り取られるんだよ。的確に刈り取るその一撃、俺でなきゃ見逃しちゃうこともないね。

 

「シャレにならん。飯田のお兄さんの件知らないの?ごめんなA組、こいつちょっと心がアレなんだよ」

「拳藤くん!」

「あぁ、体育祭の時観客席で俺のホワイトブーメランパンツのもっこり部分を凝視して、控え室で俺の服をひん剥いたオレンジサイドテールちゃんか」(勘違い)

「ばっ…!?凝視してないし元から裸だったろ!?風評被害やめろ変態!!」

「甘美な声援だ。君の裸で乾杯」

「飛ばし過ぎよ石楠花ちゃん」

「きゅっ…」

「石楠花く────ん!?」

 

 梅雨ちゃんの舌で首を絞められるとは思わなかった。意識が薄れる前に全神経を集中して舌の感触を楽しみながら落ちていくとしよう。ご飯先に食べ終わっててよかった。

 

 それじゃ良い夢を。

 ついでに意識が落ちるまでの最後の時間を使ってオレンジサイドテールちゃんを視姦しとこ。いい乳してるね、僕が包み込んであげるよ!

 

 何かビンタされたような気がする。

 

 

 

 

 

 ▽

 

 

 

 

 

「おはよう」

「もう放課後だぞ」

「あれ?俺の昼飯は?」

「ご飯さっき食べたでしょおじいちゃん」

 

 えっ?時が飛んだ?さっきご飯食べ終わったら夕方だ。おやつの時間も飛んじまった。

 

 どんだけ寝てたんだよ。疲れ溜まってた?セクハラしてないから後遺症が出たのかもしれない。

 

「完膚なきまで差ァつけて、てめェぶち殺してやる!」

「爆豪の声は脳髄に響くから静かにして」

「今頃起きてきて何様じゃてめェはよォ!!」

 

 スピーカーのように脳に突き刺さってくるぜ。新しい個性の可能性か?声で相手の脳を爆発させる、プレゼントマイクかな?

 

 てか何事?起きたら爆豪が緑谷につっかかって悪意増し増しの宣戦布告してるじゃないか。ベストイベント見逃したか?

 

「石楠花ェ…!てめェにも完膚なきまでにぶちのめしてやるよ!!轟ィ…!てめェもなァ!!」

 

 元気よく帰って行った。俺が寝てる間に何があったんだ?ピリピリしすぎだろ。七味か?

 

「…久々にガチなバクゴーだ」

「焦燥…?あるいは憎悪…」

「多分腹が痛かったんだろう」

 

 何がアイツを駆り立ててるんだ?緑谷を目の敵にしすぎだろ。

 

 中学の頃から見下してはいたが、ここまで酷くはなかったはずだ。緑谷がめきめきと力をつけてきたからか?

 

 これで緑谷がオールマイトの個性を引き継いでいます!って言ったらどんな反応するだろうか?

 

 多分信じないだろうけど ふと思い当たる節があって、確信に変わる出来事が起きた時にあらゆる感情が一気に噴出するんだろうか?

 

 見てぇ〜!超見てぇ〜!!あらゆる感情が混ざり合った顔見てぇ〜!!緑谷とセットでどんな反応、どんな会話するか見てぇ〜!!!

 

 実際に話せたらどれだけよかったことか。超情報すぎて話すのは現実的じゃないから見れないけど。オールマイト情報管理しっかりしろよ。ここに生殺しの被害者が出ました。

 

 まぁあの2人なら何とかするでしょ。何やかんやで今まで関係が続いてんだ。いい感じに落ち着いて、マブダチズッ友結婚ルートに入るだろう。幼馴染なんだ、そんなこともある。

 

 さて、俺も万全を期すために勉強と鍛錬を頑張りますかね。99%問題ないが、この世には絶対は無い。1%の確率で「試験は問題ないが石楠花は除籍するって決めてたんだ」とかの謎イベントが発生するかもしれん。世の中「かもしれない」精神が大事なんだよ。

 

 演習試験がどんなものか皆目見当もつかんから、とりあえず落雁食って頑張るしかない。どんな時でもPuls ultraさ!

 

 まずは下心満載で百主催の勉強会に参加させてもらおう。話はそれからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 参加してきた。

 

 赤飯が出た。

 

 震えたよ。

 

*1
このやり取りの詳細は35話 バカとウニと騎馬戦終了 にて

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