いや、人ん家の前で何やってんの?   作:ライムミント

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完璧でも一点がダメなら全てダメに見えることあるよね

 

「ホークス、時にニュートン一族について何処まで知っている?」

 

「いや……俺は唯の伝書鳩。公安上部から流れてくる伝言を鱗くんに伝えているだけ。上からも命が惜しければ詮索はするなと言われているし、実際には会ったこともないですね。超越者で、公安でさえ取り扱いに気を使うような世界の裏にいるヤバい存在としか…」

 

「まぁ概ね合っている。私も詳しくは知らない、噂程度しか知らなかったさ。本人が肯定するまではね?」

 

「肯定?」

 

「そう、肯定。まぁ、それでも何処まで本当かどうかは分からないけどね。なんせ御伽話やSFのような噂だし」

 

 

 

「ローマ連邦所属No. 1ヒーロー『ニュートン』」

 

「『人類の到達点 ジョセフ・G・ニュートン』」

 

 

「怪しいコンビニ本にあるような眉唾ものなんだが、本人も肯定してた有名な話があってね」

 

「ニュートン一族は『造られた人間』だと言われている」

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

「『ニュートン一族』の結婚相手は金・コネクション・人種・国籍一切関係なく『容姿』と『能力』と『個性』と『病気への抵抗』だけで決められると言う」

 

 

「つまり──『人間』を『品種改良』している。生物界でもトップクラスの特性を持つ『人間』という種をね」

 

 

「42.195kmを全力疾走する『体力』と『心肺能力』」

 

「マンモスを絶滅させる『投擲能力』」

 

「平均IQ186の『知能』と『学習能力』」

 

「食べた物を即座に使う『消化吸収力』」

 

「その手の『触覚』はあらゆる芸術的な『道具』を生み出し、『術理』を理解し、達人のように扱い、何より美しく────他のどの生物の求愛行動よりも美しく────

 

『舞う』」

 

 

 

「ジョセフ・G・ニュートンはその最高傑作。人間という能力を極限まで高め、磨き上げ続けた人類の到達点」

 

「人間の身体は全員が上を目指し進化しているのではなく、様々な個性、弱点、偶然の変化がありながら大体の生きていけるラインで落ち着いているだけ。それを意図的に、『全ての個性を兼ね備え』『向上させている』のがニュートン一族だよ」

 

 

 

「そして更に……人間という身体を上限突破するために、彼らは自らの体を改造する術を……技術を身に付けた」

 

 

 

「原理はまるで分からない……ただ聞いた話によると、人体に他生物の遺伝子を組み込むことで同様の筋力強化、強化アミロース甲皮の発現、開放血管系の併用を可能とし、人としての上限を取っ払うことに成功したらしい……まるでSFだ」

 

 

 

「その最高傑作に並ぶ到達点の1人が……ウロコシャクナゲだ」

 

 

 

「彼は生まれながらにして身体が完成し、成長するにつれ人間を超越し始め、強力な個性が宿った」

 

「一族は喜んだらしいよ。理想的な人間に至ったと」

 

「……だが成長するにつれ、ウロコくんには致命的な欠陥があることに気がついた……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼らは、人類を裏から牛耳る知能を……人類の到達点たる知能を持ってしても……彼の思考が理解できなかった。彼の頭はイカレていたんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を聞いても「I love ハジケリスト!!」としか話さなかったらしいよ。超越者でも理解が出来ない存在は怖いらしい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからこそ当主候補から外れ、個性を封じた。でも肉体能力は一族の中でも指折りだから、何をするのか、何を為すのか、かの思考は何処まで通用するのか一族でも気になっているらしい。たとえ理解が出来なくとも、未知とは興味がそそられるからね。それが発展途上となれば尚更だ」

 

 

「ウロコシャクナゲ……齢15歳でありながら人間性能を鍛え上げ、ジョセフ・G・ニュートン、ハンニバル・フォン・ヴィンランドに次ぐ実力者…… ニュートン一家の末弟」

 

 

「彼の本当の個性は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ…痛ェぜ。痛くて痛くて気が狂いそうだ。それに何か急に思い出したし……俺に何かしてやがったな?今頃何処かで見ているであろうアイツらのニヤケ顔が目に浮かぶぜェ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生物適応手術 『モンハナシャコ』

×

幻想個性 『節足動物』

 

 

 

 

 

 

「No.1だとか…責任だとか…そんなもの関係ねぇ…!叩きのめして屈服させてセクハラしてやる…!スケベな格好しやがって…!ムラムライライラするんだよォ!」

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

 

 

 

 

 

 痛い…身体中が張り裂けそうだ…

 

 それに暗い…

 

 アレ……今は何してるんだっけか?

 

 ブン殴られて、それから…建物が飛んできて…

 

 そうだ……思い出したんだ。

 

俺の個性を……クソボケ共に消された記憶を。俺の本質を。

 

 成る程……そういうことか。

 

 だから押しつぶされる前に咄嗟に使ったんだ…個性を。

 

 頭がスッキリした気分だ。霧が晴れたような、あるべき物があるべき場所に戻ってきたような……そんな気分だ。

 

 ならばやるべきことは一つ……

 

 

 

 

 

 

 

セクハラだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「建物の繭から新生石楠花様が生まれたぜ!新しく生まれ変わった気分だぜェ〜!ハジケレベルも更新済みさ!」

 

 個性で出来ることが増えた!というより元々出来ていたことが今まで出来なかっただけか。この借りはお胸108揉みで勘弁してやろう、一族の女性たちよ。

 

「やっぱり元気だったか。ジョセフの弟がこの程度で死ぬ訳ないもんな」

「弟じゃねェよ。奴が勝手に騙ってるだけだよ。俺をあのキ⚪︎ガイと一緒にしないでもらおうか。胸揉むぞ」

「だが事情を知らなければ、きっと勘違いされるよ?君の髪は黒色だけど彼は金。大まかな違いはそれぐらいだ。顔もほぼ瓜二つ。背丈も筋肉も似通っている。まぁ…君の方が吊り目で、年相応の幼い感じはするがね」

 

 そうなんだよ。何故かめっちゃ似てるんだよ。由々しき問題だ。横に並べば絶妙に違うんだが、遠目で見れば双子並みだって。はっ倒してやろうか。

 

「まぁ完成された顔だぜ?俺の将来は安定しているな。奴はきっとモテない。性格がクソだからな」

「どっちもどっちだと思うがね」

「そんなことねーよ。奴は狂人だね。俺は普通、QED」

「狂人はなんで自分のことを普通って思い込むんだろうね?」

「『拷問 苦痛 長続き』で検索…っと」

「復活した途端に物騒!?」

 

 えーと?火炙りに逆さ吊り?全部俺受けたことあるな。俺は拷問受けマスターだった…?

 

「まぁホークスの拷問はあとで考えるとして、勝負だ勝負!今の俺はさっきまでの俺じゃねぇぜ?アルティメット俺だ!」

「あれ?俺の拷問確定してる?」

「じゃっ!続きをしようか!ウロコくんもやっと個性を使えるようになったようだし、かなり本気で戦ってもいいかな?」

「当たり前だぜ!雄英を破壊することが俺の夢さ!」

「絶対に止めてねお2人さん!?最終的に世界中の人たちから怒られるの俺なんだからね!?」

「安いもんさ、ホークスの首一つぐらい。俺が無事で良かった」

「絶対に止めてね!?」

 

 良し、許可は貰った!相手はNo.1ヒーロー、これほど個性の練習にもってこいの相手はいないだろ。どれだけ無茶をしてもきっと耐えてくれる。そんな予感しかしない。

 

 

 

 個性を使えるようになったことによって……その他にも色々忘れていた記憶を思い出せた。

 

 

 

 俺の能力は『節足動物』。昆虫や甲殻類などの外骨格を持つ生物の力をその身に再現する。

 

 要するに、人型のシャコだと思っていた力は、人型のカニであり、人型のエビであり、人型の虫でもある力だった。

 

 生物適合手術は、何世代前かの一族の天才が生み出した謎技術。適合したベースのDNAを自身の肉体に組み込み、人の可能性を突破する俺たち一族だけの技術体系。

 

 聞いた時は人間ってここまで狂えるんだと思った。拒否権無かったから受けるしか無かったけど、術後に成功率が30%と聞いて殴りかかった俺は悪くないだろう。 

 

 ちなみに成功の30%を引けなければ死ぬらしい。今世紀最大の大暴れをした。

 

 俺の適合ベースは『シャコ』。能力は『節足動物』。節足動物の分類下にシャコはいる。だからこそ使い勝手が良かった。そこに目を付けられたんだろうな。

 

 そして……『シャコ』の力は俺の肉体の力。故に個性を消されても使用できる。

 

 相澤先生の個性で見られていたらもっと早期発見が出来たのかな?『シャコ』が個性由来ではない事実に。

 

 まぁ今更どうこう言ったってどうしようもない。思い出せただけ良かったと思おう。スターアンドストライプには感謝だ。でも俺に差し向けたのはアイツらか?自分たちの罪を自分たちの功績で思い出させるって自作自演の極みか?滅びてくんねぇかな。

 

「一つ気になったんだが……君は一体どうやって質量の雨から身を守ったんだい?『シャコ』にそこまでの耐久力はないはずなんだが…」

「俺の元々の耐久性×シャコの耐久性×ハジケリストの耐久性のおかげかな!それと俺の能力のおかげさ。これが……」

 

 

 

 

 

 

能力発動

『シャコ』×『クロカタゾウムシ』

 

 

 

「世界一硬いと言われる昆虫の防御力の力かな」

 

 

 クロカタゾウムシ、体調は1.5センチほどしかないが、人間に踏まれても踏まれたことに気づかないレベルで硬い。

 

 その力を頑丈な俺が使ってるんだ。建物の質量ぐらいなんて事はない。

 

「さぁ試運転だ。もっと何が出来るか考えないと!想像力を働かせろ!俺の力は何にでもなるはずだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん、個性をおもいだしてヒャッハーって気分で覚醒イベント!第3部完!の流れで勝てるかなと思ったんだけど……

 

「『大地』は捲れ上がる!」

「うわぁぁぁ!?足場うわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 足場を崩されて……

 

「『電気』は持てる!」

「危なっ!?電気は痺れるから嫌いだよ!」

 

 地下に埋まっていた電線から電気単体を取り出して、振り回したり投げたり無茶苦茶してくる。あの…電気掴まないでもろて。

 

 多分雄英全域停電だろうけど知りません。全責任はホークスなのでそちらにご相談ください。

 

「いいね!いい動きだ!サイドキックに欲しいな…卒業後アメリカに渡って空軍に入れ!私直々に鍛えてやろう!」

「空軍はアイツと被るからヤダ!」

 

 空軍に入ったら経歴までジョーと一緒になっちまう!経歴まで被るとか嫌だ!!

 

「三十六計逃げるに如かず!飛べるのがホークスだけだと思わんことだね!お株奪ってごめんね!」

 

 

能力発動

『シャコ』×『オニヤンマ』

 

 

 俺の背中から4枚の羽が生え、視界が切り替わり、スターアンドストライプが複数見えようになる複眼の世界。慣れないと気持ち悪いな。

 

 体長10センチ程度で時速70キロほどの速度、人間大かつ最高峰の肉体を持つ俺ならどれだけの速度が出るんだろうなぁ……!

 

「目で追えないぐらい速くなったな!攻撃を当てるのに苦労しそうだ!だが……」

 

 

「『重力』は私の周囲100mでは100倍に重くなる」

「ぐえっ!?」

 

 重っ…!無理矢理叩き落とされた…!

 何でもありじゃん!これだから概念系は…!参考になりすぎるぜ!

 

 

「うおぉぉぉっ…!」

「へぇ!立ち上がるか!」

「高身長バブみおっぱい筋肉っ娘という癖の詰め合わせがいるのに倒れてられるかよ…!ファンですサインください…!」

「この後たくさんファンサしてやるよ!」

 

 

「『重力』は私の周囲100mでは200倍に重くなる!」

 

「がっ…!!」

 

 意味わからんレベルで重てぇ…!!だが俺が重い如きで倒れると思われるなんて侵害だなぁ…!

 

 目の前におっぱいがあるから突き進める!俺の欲は止まらねぇ!Puls ultraだぜ俺ァ!!

 

「だんだん慣れてきた、近づいたらこっちのもんだぜ!」

「いいね!最高だ!何処まで耐えられるか見せてくれ!」

「上等だ!俺はヒーロー候補生、未来の英雄 シャカだぁ!」

「未来の英雄と来たか!ならアメリカNo.1ヒーロー スターアンドストライプが見定めてやろう!」

 

 

 

 

 

 

 

「「はあァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

「ははっ…俺の首飛ばないかなコレ?大丈夫だよねコレ?」

 

 

 そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今、晩御飯をご馳走になっている。

 美味すぎワロタ。

 

 

 雄英の一部地域は更地よりも酷いマイナス状態になった。

 

 

 





石楠花の花言葉……『威厳』『荘厳』『警戒』『危険』

嘔吐やけいれん、中毒症状に陥る有毒成分あり

近づき過ぎには要注意だぜ!




この世界に免疫寛容臓(モザイクオーガン)はありません。
黒幕産個性与えられ系ゴキはいても火星産進化系ゴキはいないので。

でも個性というとんでも能力があれば、免疫寛容臓なくても何とか出来そうなのが一族スペックだよね。


ニュートン一族のヤバさを表すなら……ポイ捨てした一般人に理解不能な言語を話すオールマイトの軍勢が一斉にスマッシュを放ってくるような感じです。























あと先に言っておくと、鱗くんの『本当の』個性は『節足動物』でもありません。

ニュートン一族がわざわざ『本当の』個性をスターアンドストライプに話す必要もないですしね。

鱗くんも『本当の』個性とは一言も言ってないしね。

一体何を思い出したんだろうね。
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