いや、人ん家の前で何やってんの?   作:ライムミント

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メリークリスマス
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キチゲ解放下ネタ回です。



テルマエ・ウロマエ

 

 合宿とは、仲の良い友たちと親睦を深め、切磋琢磨し、同じ釜の飯を食い、寝る。

 

 だがそれだけではない、野郎共にとっての一大イベントはそこではないのだ。

 

 忘れてないか?忘れるわけがないよな。このビッグウェーブを。そう…

 

 

風呂

 

 

 

 親睦を深めるのに風呂を忘れちゃならねェ。

 風呂とは昔に貴族の間で流行し、時代や文化を経て今の形態に落ち着いた由緒正しき崇拝行事だ。

 

 何なら世界の何処かの彫りの深い人が未来の日本にタイムスリップしてテルマエを広めたという説まである。

 

 風呂場では誰もが等しく、対等に、己の全てを曝け出さなければならない。

 

 身分や位なんて広大な湯船の前では粗末な問題さ。裸の王様なんているか?裸の総理なんているか?裸の大統領なんているか?裸のヒーローなんているか?俺と葉隠はノーカンです。

 

 全裸になるとは対等になるという事だ。

 雄大なる神聖的行為だ。

 風呂の前では全ての生物が対等でなきゃいけねぇ。

 

「そんな壮大なる風呂の前では、性別なんて些細な問題に過ぎないと思わないか?」

「石楠花、そっちは女風呂だぞ。死にに行くのか?」

「石楠花君!男風呂はコッチだ!さぁ行くぞ!覗きは立派な犯罪行為だから止めたまえ!」

 

 無理か……いけると思ったんだけどな。

 でも実際ちっぽけな問題ではないか?この雄大なる風呂の前ではチ⚪︎コの有無なんて些細な問題だよ。

 

「石楠花くんどうしたの?具合悪いの?」

「緑谷……チ⚪︎コを着脱できる個性を持ったヒーローか、一時的に性別を変えることができるヒーローに心当たりはないか?」

「そんなニッチすぎるヒーローに心当たりないよ!?」

 

 心当たりないのか。緑谷でも知らなかったら望み薄だな。

 

 カッコいいのにな、敵に向けて取り外したチ⚪︎コを投げつけて攻撃するヒーロー、未来の日本No.1ヒーロー『チン投げヒーロー ポコスローマン』………ダメだ叩き潰されてダウンしてる姿が見えた。お前船降りろ。

 

 考え事は後だ。まずは自分が風呂を楽しまないと。こう見えて俺は風呂が好きなんだよ。いいよね風呂。無心で湯に浸かれて考え事から解放される。

 

 みんなもう服を脱ぎ捨てて風呂場に向かっちまった。なんやかんや言ってみんな風呂好きなんだよ。

 

 服を脱ぎ捨ていざ行かん。歴史情緒ある男の世界へ。……やっぱり野郎だけじゃ見栄えが悪いわ。花が欲しいです。

 

「お待たせみんな」ブランブランっ

「何その効果音!?」

「人間が出していい音じゃねえ!?」

 

 何だよみんなタオルで隠して。ジャパンのカルチャーではタオルでチ⚪︎コ隠しはNGだろ?

 

 あと湯船にタオルをつけるな。それチ⚪︎コ隠しタオルだろ?乗っけとけ頭に。

 

「石楠花…さん」

「本当だ石楠花…さんだ」

「石楠…花…」

「負けた…何もかも…」

 

 それで何でコイツらは勝手に絶望してんだ?俺か?俺の相棒に敵わなかったからか?当たり前だ、俺は人類の到達点だぞ?人間のなり損ない共に負けるわけがないだろう。

 

「おら、さっさとタオル取れ。隠すなミニンポ共。風呂場では全てを曝け出さないとダメだ。これは日本のルール、立派な大和魂だ」

「そんな言葉とルールはない!」

「嫌だぁ!それ見た後だともっと嫌だぁ!」

 

 往生際が悪いな。何をうじうじしてんだ。見てみろ峰田を。全裸で菩薩のような笑みを浮かべながらずっと女子がいる壁を見つめてるんだぞ?うん、キモいな変態か?

 

「男なら腹を決めろ!ほら、爆豪を見てみろ!3センチしかないのに清く生きてんだぞ!」

「ふざけんなもっとあるわ!!見ろや!3センチ以上あんだろォが!!」

「うん…でも石楠花に比べると…な?」

「うん、ミニサイズ……ふふっ!」

「「「ぶわっはっはっは!!!」」」

「クソカス共がァァァ…!!ならテメェら人のこと笑えるくれェのデカさしてんだろォなァ!!?手伝え石楠花ェ!!このボケ共からタオルを剥ぎ取るぞ!!」

「任せろボス!」

「最悪だ!?最恐と最凶がタッグ組んじまった!?」

「うわァァァァァァァァ!?」

 

 馬鹿共のタオルを毟り取ってやったぜ。

 感想:みんなどっこいどっこいでした。まる。

 

「クソォ!!個性『チ⚪︎コ』の男には勝てねぇよ!?」

「何だよそれ!?峰田の気持ち考えたことあんのか!?スティックのりのキャップと文房具工場ぐらいの格差があるじゃねェか!?」

「ここから更に第二形態があるんだろ!?」

「ん?大きさを変えるなんて女体を想像しなくとも、呼吸に変化をつけて自律神経に作用させれば……ほら、この位はお手のものさ」

「「「うわァァァァ!?アナコンダだァァァ!?」」」

 

 元気だなコイツら。

 まあいい、目的を忘れるところだった。風呂に入りたいんだよ俺は。コイツらの股間事情なんてどうでもいいんだよ。

 

 だが風呂場で股間を隠すのはマナー違反だな(ループ突入)。

 

 髪と体を洗って、掛け湯して、と……

 さて準備万端、風呂風呂〜温泉温泉〜ババンババンバンバン。

 

「ふいぃぃぃ…やっぱり風呂は最高だな。全人類1日に3回は入るべきだと思う」

「入りすぎじゃねェか?」

「本体は袋説がある青い人型国民的ロボットアニメのヒロインもそれぐらい入ってるからきっと未来の常識なんだよ」

「そうなのか」

「そうなんだよ。あと風呂場で股間を隠す奴はドMらしいから気をつけた方がいいぞ」

「そうだったのか」

「「「そんなこと聞いたことねぇよ!?」」」

 

 そりゃそうだ、今考えたからな。

 風呂はいいね。考え事が無くなるから無心で会話ができる。中身のない言葉がスラスラと湧き出てくるぜ。

 

「轟、知ってるか?緑谷は爆豪の股間の情報をノートにまとめて夜な夜な嘲笑ってるらしいぜ?」

「そうだったのか緑谷」

「クソデクテメェブッ殺すぞ!!おい何タオルで隠してやがんだ!タオルごとテメェの腐った性根と存在を燃やし尽くしてやンよォ!!」

「そんなことしてないよ!?まってかっちゃ…うわぁぁぁァァァ!?」

 

 頑張れ緑谷、俺は応援してるぜ。あっ、剥ぎ取られた。

 

 でもチ⚪︎コの大きさは爆豪に何とか勝ってるじゃねェか、良かったな。

 

 あっ、ぶっ飛ばされた。

 

「轟、知ってるか?固形入浴剤を風呂に入れた時に出るシュワシュワの泡を肛門に直接当て続けると毛並みがよくなるらしいぜ?常闇と尾白は毎日実践して毛並みを維持してるらしい」

「そうなのか?今度姉さんにも教えようと思う」

「風評被害だ!?」

「巫山戯るな石楠花貴様…!!」

 

 うん、お姉さんに教えるのは止めた方がいいかもしれない。凍らされても知らないぜ?

 

 でも美人が実践したらそれはもう正解かもしれないな。次会うときはまともに顔を見れないかも知れない。変な想像が脳にチラついて興奮しますよきっと。

 

 轟と楽しい常識改変大会をしていたら、急に全裸の変態達が目の前にやってきて頭を下げてきた。風呂だから全裸は仕方ないけど目の前に立つのはマナー違反だな。石楠花ポイントマイナス1点です。

 

「石楠花先生!どうすれば貴方のようになれますか!」

「上には上があることを今日知りました!でも……自分がそうなれるか…これ以上にならないんじゃないかと不安で…!」

「成る程、それは死活問題ですね。では…よく聞きなさい、平たい顔族の民よ」

「ふざけんな!?全国の平たい顔に謝れ彫り深フェイス!」

「まぁまぁ…聞きな坊や達。大事なのは大きさなんかじゃねェよ」

「でもっ…!」

「馬鹿野郎!チ⚪︎コの大きさがどうした!大切なのはテメェのチ⚪︎コが紳士かどうかだ!」

「「先生…!」」

「かっこいいこと言ってるはずなのに絶妙にカッコよくない」

「そんな単語があっていいはずないだろ」

 

 男子諸君よ、紳士であれ。

 明確な主軸を持つチ⚪︎コはどんな誘惑にも耐え切るブレない矛となる。

 

 俺は残像出るくらいブレるからファランクスと呼ばれてる。

 

 ていうかさっきから峰田はどうした?率先してタオルを剥ぎ取るゴブリンに化けると思ってたのに。

 

 ずっと仁王立ちで女子側の壁を見つめてる。ついに透視の個性に目覚めたか?俺の目でも流石に透視は無理だぜ?

 

「まァまァ……飯とか石楠花のチ⚪︎コとかはね…ぶっちゃけどうでもいいんスよ」

「おい誰よりも立派な俺の相棒はどうでも良くないだろ」

「求められてるのってそこじゃないんスよ。その辺わかってるんスよオイラぁ……求められてるのはこの壁の向こうなんスよ……」

「今のお前は存在が犯罪だぞ?」

「ホラ…いるんスよ…今日日男女の入浴時間ズラさないなんて事故…そう、もうこれは事故なんスよ…」

「「「…………!!」」」

 

 おや?隠れ変態どもがアップを始めたぞ?

 確かに見たい、めっちゃ見たい、ものっそい見たい。

 

 だが風呂場は由緒ある神聖な空間なのだ!

 

 ところ構わずセクハラする俺でも風呂場だけは自重するぜ。風呂は人類みな平等に与えられた幸福を享受する、神によって定められた空間なのだからな。

 

 だから頑張ってくれ飯田、頑張って峰田を説得してくれ。

 

 あっ、高速で壁を登ってった。

 

 あっ、洸汰くん。

 

 あっ、峰田落とされた。

 

 あっ、洸汰くんも落ちて……落ちて!?

 

「おらぁぁぁァァァァ!!」

 

 ジャンピングキャッチ!シャコは水中生物だから、ここにいる誰よりも水の抵抗なく移動できるのだよ!風呂からジャンプ一発ギリギリセーフ、子供が結構な高さから落ちたら重傷確定だからな。

 

 峰田の方は、飯田が顔面で峰田の尻を受け止めてたから問題ないな。敬服に値するぜ委員長。俺ならバレーボールの要領でスマッシュ決めてた。

 

 どうやら緑谷も助けに動いていたらしい。水中から移動した分俺の方が一歩早かった。そのまま壁に突撃して行ったよ。

 

「無事か?洸汰くん」

「失神してる…どこかぶつけたのかな!?」

「分からん…顔も赤いな。よし急いでプッシーキャッツの元へ向かおう!行くぞ緑谷!」

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい石楠花全裸で飛び出して行ったぞ」

 

 

 

 

 

 

「いた!プッシーキャッツと先生、それにB組もいる!」

「確かに!先生ー!プッシーキャッツ!洸汰くんが…!」

「ん?どうし…」

「洸汰がどう…」

「あれ?緑谷と石楠……」

 

 

 

 

 

 

「「「ギャアァァァァァァァァ!?」」」

 

 ん?どうしたんだ?何を慌ててる?そんなことよりもまずは洸汰くんを!!

 

「しゃくっ…しゃしゃしゃしゃしゃ…!」

「えっ…?男子のアソコって…あんなに…?」

「はわわわわわわわわ…!?」

「ふっ…!ふふふふ服着てよ!?」

「わァ………ァ………」

「下のそのっ……そのっ…!」

「えっ…ソコも規格外…?」

「「「負けたっ……!」」」

「あっ!石楠花くん……タオル…」

「あっ、急いでたから忘れてたわ」

 

 完全に忘れてたわ。お風呂教の教えがこんなところで弊害になるとは。でも一大事だぜ?そんな暇ねぇよ。

 

「俺の全裸より子供の命よ!!」

「「「確かにそうだけどっ!?」」」

「高いところから落ちたからか、失神しています。そのときに何処かぶつけたのか顔が赤くなって鼻血も少し出てました」

「冷静な分析ありがとう早く下を隠して!?」

 

 

 

 

 相澤先生に修羅のような顔で捕縛されて風呂場まで引き摺られ、湯船に放り投げられた。

 

 緑谷、あとは任せたぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず緊急時ということでお咎めなしになった。ありがとう先生。反省文100枚頑張って書くよ。

 

 風呂上がり、会話を聞かれてたのか女子たちが顔を赤らめながら俺の股間を凝視してたのは気のせいであると信じたい。

 

 B組女子とプッシーキャッツからは顔を赤らめながらそっぽ向かれた。俺の心は粉々だぜ。

 

 B組男子からは勇者と呼ばれるようになった。

 

 





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