幻想入りした男。   作:すつぬ

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体が動かんとですよ

「ん~っ…。ん~っっ…!…だはぁぁ!ダメだ!」

 

あれから2日ほどが経過していた。俺は相も変わらずベットの上から動けず暇を持て余していた。

日替わり定食並にバリエーションがある咲夜さんのご飯をベットの上で食べる…。傍から見たら穀潰しのニートである。

 

毎日夜にここの主であるレミリア様がチラッと顔をみせてくる。使用人の癖にこんな生活を続けて如何なものかと聞いた所

 

『仕方がないことよ。ウチの破天荒さんがこうさせちゃったんだもの。仮にもアレのお姉ちゃんでここの主だもの。責任は大いにあるわ。存分に休んでちょうだい』

 

なんて言われてしまった。でもねレミリアお嬢様、俺まだこれといった仕事を何一つしてないんすよ。

やった事なんて、フラン様の遊びに付き合ってたら冥界に飛ばされて帰ってきたみたいなものだもん。

 

流石に、ベットの上生活にも飽きてきている俺はこうして手のひらで弾幕の複製の練習をしてるというわけだ。

…訳なのだが。

 

「っ~…。っっ…っぁぁっ?!まただっ…。ちくしょう。なんで上手くいかねぇーんだ…?あん時はもうちょっとすんなり行けてたじゃねぇーかっ…!」

 

手のひらに想像しては魔力が霧散していくのを繰り返していた。あとちょっとの所で毎回のように魔力よ粒子が弾け飛んでしまう。初めての時はああもすんなり出せてたのに、こうして練り上げようとすると途端にダメになる。

 

「…こりゃあれか?本番に強いタイプなのか?…そうかもしれんな」

 

思い返してみればそうだ。妹紅の時もそうだし、何より紅魔館に来た時だってそうだ。俺は何時だって、『使う』という意識をしてなかった。その場感覚で、何となくで力を振るっていた。

 

聞こえ方的には『天才』として片付けられそうだが…自分の能力すらまともに制御できずに『我半妖ぞ!』と天狗になってるのが恥ずかしい…。

 

「…ん゙~…。なんかこう…もっとやりやすいやり方とかねぇーのかなぁ…」

 

人差し指の先っぽに、BB弾並の小さい玉なら作れるのだが、これを野球ボール状の形にするのが難しすぎる。何よりフランのように何百個ともなるとそれこそ今の俺には無理すぎる。

ただでさえ1、2個が限界だと言うのに。

 

「はぁ…。俺も派手な技を使いたいぜ。フランと戦った時のような、弾幕と弾幕を跳弾させて…みたいな、頭脳派プレイ方面で行きたいんだが…。あんなアクロバティックな動き方が出来てたのに…もはや夢物語と言われた方が納得するまである…」

 

そんな上の空のように呟くと、コトリと何かが降りたような音が聞こえてくる。

 

霊夢「何よ。案外元気そうじゃない」

「あ、貧乏巫女」

 

霊夢「ほほーん。死にたいようね」

「おっとまずい。俺今逃げれる容態じゃなかった。」

 

さも当然かのように外窓から堂々誕生した霊夢に一言漏らす。危うくその紅く神々しい陰陽マークみたいな弾幕でDOTAMAぶち抜かれるところだったぜ。

 

霊夢「…はぁ。なんか心配して損した。」

 

「おー、そういえば咲夜さんから聞いたぞ。俺が寝込んでる時に、毎日霊力を注ぎに来てたってな。…わりぃな。こっちに来てから、俺は霊夢に助けて貰ってばっかりだ。」

 

霊夢「急になによ…気持ち悪い。安心しなさい?その分、たっぷりこれでお返ししてもらうから。」

 

そう言って、右手でお金のポーズをとる。流石の俺も苦笑いが出てしまった。

 

「…しっかし、お前も泣くってあるんだな。」

 

霊夢「…。私を悪魔かなんかと勘違いしてる…?巫女とはいえ、私も言わば人なのよ?」

 

「そうだったのか。てっきり人の皮を被った銭ゲバかと『夢想封印』あ゙っ…えっちょまっ」

 

一瞬視界が真っ白になった。霊夢と会ってからの記憶が吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

霊夢「…たく。人が心配してきてやってんのにこのクソ野郎は…」

 

咲夜「…。そういいつつ、随分顔が安心してますよ?」

 

霊夢「咲夜…。…はぁ。私も、弱くなったわね。本来の私ならこんなやつ夢想封印で」

 

咲夜「また照れ隠ししてる…。夢想封印と見せかけてただの気絶用弾幕をちょっぴり当てただけじゃない。」

 

霊夢「別に照れてない。…はぁ、こいつのアホズラも見た事だし、今日は帰るわ。またね」

 

咲夜「はい、また♪…全く、何をしたらあの怪物をデレさせることが出来るのかしら…。」

 

「ぅ…れいむ~…てめぇー…ぜってぇー5倍にして恩を返す…」

 

咲夜「…。寝言にしては…ハッキリしすぎ…。…なるほどね~♪」

 

 

 

何かを察しした咲夜は、近くのテーブルに今晩の夕食が置かれたトレーにラップをしてその場を去る。

 

夕日がゆっくりと落ちていき、最後の日差しが窓辺を過ぎ去る頃。ゆっくりと寝息を立てて床に伏せる。

 

 

 

この時の俺は思いもしないだろう。まさか次に目を覚ます頃にとんでもない事が起こるなんて




どうも、つい最近まで2ヶ月ぐらい休みがなかった社畜です。
SSを書く事がめっきり無くなった社畜です。書かなきゃなぁ…書かなきゃなぁ~と思いながら約5ヶ月過ぎております。いやぁ…時が流れるのは早いね、ヴァナージ。



久しぶりにペンを走らせましたが、よう昔の俺は1時間で3000文字打てたな。1時間で500文字程度しか打てなくなってるんだが。ワロス。それだけ前の俺は想像が豊だったんですね。今なんて、もう、ね。頭の中明日の事と原神の事しか頭にないっすからね。あと何時寝ようかなって事。



次の投稿は…いつになるんだろうね。5ヶ月行ってるし、年内にはもう1話ぐらいは書きたいな(願望)…書けたら…いいな(切実)
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