幻想入りした男。   作:すつぬ

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ちなみに転生タグは、幻想郷入りが転生なのか転移なのか分からないからです。だから、転生タグは一応だったりします。少なくとも、憑依や神様転生ではない。


お世話

「俺は今…何をしているのだろうか」

 

両手でホウキしっかり握りしめて、枯葉や微量な砂利な素直などを、ちりとりにさっさっと入れていた。

 

私の世話…というのは、こういった神社周りの整備やお掃除といった、清掃であった。別に、それまではいい…それまではいいんだが……

 

「…見てるだけなら、手伝ってくれますか?」

 

霊夢「は?なんでよ。私は毎日やってるのよ?たまにはこうしてサボっても罰なんて当たらないでしょ?」

 

「それがここの神社を管理する巫女さんのセリフですか…」

 

霊夢「文句は後々。今は目の前の仕事にだけ集中しなさい。私は煎餅食べながら適当に見張ってるから」

 

「うん、最後の無駄な一言がなければやる気にはなれるのにな…」

 

まぁ…文句をタラタラ言ってる割にはしっかりと言われた事はこなしちゃってるため、何も言えない訳だが…

 

しかし、こうして枯葉や落ち葉などをホウキで叩いてるから分かるが、確かに整備は行き届いてるし、見た目ほど石には苔などの雑草が生えてるわけでも、どこか木材が傷んでる訳でもない。彼女が言った『毎日してる』は、嘘では無いのだろう。

 

それだけで、この人の、霊夢の力量が図れる。俺みたいな奴に図られてもウザったいだけかもしれないが、俺は継続的にと言われた事を完璧にやった事はない。どこかでサボりを見つけたり、放棄したりと、何かと理由をつけて休んだりするだろう。

 

そこから人間性がわかる。…こうして異性というのにそんな事気にするなと言わんばかりに親父みたいに寝転び、煎餅をむしゃむしゃと頬張る霊夢。一件だらしなく頼りないように第一印象では見えてしまうかもしれないが、こうした日々の日課を休まず続けられてるあたり、やる時はやる人なのだろう。俺とは…真反対に位置する人だ。…いや、巫女だ。

 

「…あっ、そういえば」

 

霊夢「何~?また文句?」

 

「ち、違いますよ。妖怪が居るって言ってたじゃないですか。問題とか起きないんですか?」

 

ふと気になることを霊夢に聞いてみる。

 

霊夢「は~?起こらないわけないじゃない。幻想郷舐めないでよ。」

 

「いやあの…舐める舐めない以前に自分まだここに来て3時間しか経ってないので…」

 

霊夢「…。起きるわよ。めんどくさい事にね。それを縮めて、私は異変と呼んでいるわ。…まっ、他にも事件の事を異変と呼んでるやつは少なくないわ。」

 

「異変…ですか。」

 

異常な変動と書いて異変…だろうか。言葉の並び的にはこれが一番しっくりくる…だが、変動となると、どこが変わるというのだろうか…

 

「例えばってあるんですか?」

 

霊夢「ん~…そうねぇ……一生春が来なかったり、夏なのに雪が降ったり…まぁ、色々?」

「うわぁ~……」

 

思わずそんな率直なため息のようなものが出てしまった…

 

霊夢「安心してちょうだい。その異変を解決するのが私の仕事よ。…ま、もっとも、貴方も立派な異変…なのだけどね」ニコ

 

よっこいしゃっと声を上げると、親父寝から立ち上がると俺が掃除してる隣まで歩いてくる。

 

霊夢「外の住民が…なんでか知らないけど厳重に貼られた結界を超えてこの幻想郷にたどり着いた…しかも、探知無しで…ね。」

 

「それって、結構まずいのでは…?」

 

霊夢「まずいも何も、例を見ない自体よ。結界が緩んでたまたま外の住民が入ってきちゃったー…みたいな事はよくある事なんだけどね…。厳重に、しかも探知ゼロなのは聞いたことも無いわ。」

 

「……それだけ俺の影が薄いって証拠なのかな…」

 

霊夢「こいしじゃあるまいし、そこまで存在感が無い訳でもないでしょ。」

 

「小石っ…!…小石ですかそうですか……」サッサッ

 

小石と言われたのは初めての事なので流石に傷つくな…。

 

霊夢「いやあの…私が言ったのは無機物の方じゃなくて…」

 

「感情がある小石ってなんですかっ…?」

 

霊夢「あー…いや…うーーん……まぁ…そのうち分かるわよ。…嫌という程ね…」

 

「もう既に自分が小石と同等という事を嫌という程痛感してる所なんですが」

霊夢「あーはいはい!もうこの話終わり!小石の事は一旦忘れて!いい!?」

 

「ウェイヨ-」

 

霊夢「あんたほんっとなんなの…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぁぁぁぁっっ……終わったぁぁ…」

 

ようやく整備や清掃が終わり、神社の廊下に無礼にも寝転がってしまう。罰当たりそう

 

霊夢「お疲れ様。まさか本気で一人で終わらせちゃうとは思わなかったわよ。」

 

「断ったりサボったら弾幕飛ばすとか言う摩訶不思議な事いう巫女さんに言われたくないんだが……」

 

夕暮れ時に、そうを俺を見下すように言ってくる彼女に正直な気持ちを言う。

 

だいたい弾幕ってなんだよ。だいたいピチュるってなんだよ。

 

霊夢「…。ただの脅しだったつもりだったんだけど」

「普通の人はあんなガチトーンと顔で言わない」

 

霊夢「私巫女だし」

 

「今更ながら、巫女と人間って別ベクトルなのか…?」

 

霊夢「霊力とかそう言うのを感知できたり操れるなら巫女じゃない?少なくとも、人間業じゃ到底出来ないわよ」

 

「それなんてトリック…?」

 

『トリックだよ』パチンッ

 

手を差し出してくるので、その手に掴むと、グイッと持ち上げられてしまう。

 

霊夢「ま、そんな事はさておき夕ご飯よ。何食べたいかしら?」

 

「へ?作ってくれるんですか…?」

 

霊夢「作らなかったら言わないわよ。…何よ?」

 

「い、いや…なんでもないです…」

 

霊夢「別に普通の事でしょ?仮にも貴方は私の仕事をこなしてくれたもの。それ相応のお礼はするわよ」

 

「初日だから出来ただけどな…これを毎日とか言われちゃー、サボる。」

 

霊夢「まぁー少なくとも、私の所に住み込むってなら、今のを毎日してもらうけどね」

 

「……え゙っ?」カチンッ

 

突然そう言われた事に驚きを隠せずに、霊夢の隣で合わせていた歩幅を辞めてしまう。

 

霊夢「…まさかあんた、タダで泊まれるとでも?世の中ケースバイケースよ?ノーリスクノーマルリターンなんてあるわけないのよ?」

 

「いや別にそこじゃなくて…え?住み込む…?」

 

霊夢「…まさかあんた、私が言ったこと忘れたわけ…?ここは幻想郷で人なんてあっという間。これを機にしっかり心に刻みなさいよね。全く……これだから外の人は世話がやける…」トタトタ

 

そう鬱陶しそうに言うと、スタスタと歩いて行ってしまった。そんな中俺はただただ

 

「…ぇ?俺…異性なんだが……?」

 

そう、ボソリと呟いてしまった。その瞬間

 

霊夢「安心しなさい。所詮は人。私に何かおかしなことしようとしたら問答無用で四季に会わせてあげるから」

 

なんて言って再度歩き出した…『なぜ聞こえた…?』などという通常疑問ではなくただただ…

 

「四季さんって……誰?友達…?……怖っ…。」




ンンンw意外とスラスラかけてる自分にびっくり。
ちなみにFGOはやってるけどやってません。







1ヶ月失踪かぁ…早いもんだな。(未来予知)
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