幻想入りした男。   作:すつぬ

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不死鳥

「んで、妖怪になったのはいいけど、なんでこんな森の中に?しかもこんな早朝に。まだ清掃すら出来てないんだが…」

 

ペシペシと頬を叩かれ起こされたかと思えば、山奥に手を引っ張られる。

 

その前の日に、妖怪になると言うことを面と向かって霊夢に話してから、少し様子がおかしかった。何かを考え込むような…何かを企んでるような…そんな表情だった。

 

霊夢「黙ってついてきなさい。そもそも、口だけ妖怪といっても、あんたスペルカードも弾幕も使えない半端物じゃない。」

 

「うぐっっ…それは…」

 

霊夢「そんなんで妖怪とかほざいて…私なら一瞬にして祓えるわよ?」

 

「勘弁してください霊夢様……」

 

厳しい現状を、ハッキリと言葉で伝えてくれる。恐らくだけど、彼女なりの警告なのだろう。…それほど人が妖怪として生きるのは大変だと言うこと…。

 

霊夢「まっ、要はあれね。特訓よ特訓。今のままじゃ、すぐに死ぬでしょうね。だからこそ、少なくともすぐには死なないよう体術やら技やらを覚えなさい。スペルカード、弾幕が使えないなら、それ以外で補いなさい。時間稼ぎにはなるでしょ」

 

「時間稼ぎにしかならないのかよ…厳しい世界だな…。」

 

霊夢「そりゃ、先に相手を戦闘不能にする戦いよ?遠距離攻撃の1つも持ってない…持ってるのは自分の動体視力と思考のみ。攻撃可能なのは自身の腕っ節と足だけの貴方は、私達よりも何倍…それこそ何百倍も頑張らなきゃ、すぐに命途絶えるわよ。」

 

「うへぇ~…」

 

そうして、心をえぐりながらプリプリとしている霊夢に何も言い返せずに後を追うように歩く。だんだん周りが竹林のような道になっていくと、1つの物件が見えてくる。

 

「ここは……」

 

霊夢「あんたにも分かりやすく言うなら、簡易的な病院ね。まっ、ヤブ医者なのだけど」

 

「え゛っ…?っておいおいっ!待てよ!」

 

そう一言分かりやすい場所の説明と、余計な言葉を添えてスタスタと歩き出していく。

 

 

 

 

?「…。…あんたが、ここに来るなんて珍しいわね。まぁー最も、あんたが来る時は何かと厄介者を連れてくる時でしょうけどね?」

 

そう机の資料と睨みっ子していた女性がそう言うと、くるりとこちらに視線を向けてくる。

 

霊夢「紹介するわ。こいつは八意 永琳。ま、永琳っと呼べばいいわ。ヤブ医者よ」

 

永琳「どうもー♪ヤブ医者の永琳よ~♪」ニコ

 

あ…ヤブ医者は公認なんだ…

 

そうして、霊夢が永琳という方に事情や俺の事をあらかた説明してくれる。

 

永琳「ふむふむなるほどねぇ~。まっ、見た目的に外の世界ってのは一目で分かったけど、まさか妖怪の能力がねぇ~…」

 

霊夢「んで、どうせ遅かれ早かれ死ぬ生き物ですし、ただ単に死なせるんではなく、力をつけてから死んでもらうと」

「おいちょっと待て、死ぬの確定してるんだがそれは」

 

霊夢「…はっ!あんたのような貧弱が生き残れるとでも?」ニヤ

 

「急に嫌なキャラになるなお前…。生き残れるか残れないかは知らんが、少なくとも俺は生き残るぞ?まだ霊夢に借りを返せてないからな。せめて義理を果たすまでは死にたくねぇーな。」

 

霊夢「何それぇ~?♪告白ぅ~?♪」ニヤニヤ

 

「今のを告白と捉えた時点で霊夢の底をしれた気がするよ…」

 

霊夢「ちょっとあんた!それもういっぺん言ってみなさいよ!あぁんっ!?」

 

「はっはっは!死ぬ死ぬ。マジで死ぬ。首締めるな。お前の手で俺が召される!!」

 

永琳「うん、いいコンビじゃない♪バカ夫婦みたいな」

 

霊夢「はぁぁ!?永琳それ本気で言ってる!?こんな奴のお嫁さんとか私絶ッ対嫌なんだけど!?」

 

「まずお前はバカを否定しろよ。先に夫婦に噛み付いたらさらにバカにされるぞ」

霊夢「何あんたは冷静に突っ込んでるのよ!!」

 

「だぁぁぁからって人の首を気安く絞めるんじゃねぇぇ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからコホンっと一つ咳払いをして場を戻す永琳は淡々と俺に述べた。

 

力をつけることは可能だと言うこと。ギリを果たすのも勝手にしろと言うこと。ただ一言…

 

永琳「まっ、あの荒くれ者と仲良く出来ればの話だけど」

 

「荒くれ者?」

 

荒くれ者と言いながら、少し悲しげな顔で窓から見える竹林を見据える。それに対して俺が首を傾げていると

 

霊夢「妹紅…ね。」

 

「妹紅?」

 

霊夢「別名不死鳥。フェニックスって、みんなは言ってるわ。」

「何それ怖い。」

 

フェニックスって要はあれだろ?めっちゃ燃えてる死なない鳥。ファイヤーとかそこら辺のあいつだろ?

「話し合いできんのか?」

 

永琳「一応人だもの。できない方がおかしいわよ。」

 

あ、人なんだ。もっと別なものを思い浮かべてた。最悪持ち物に虹色の羽根を持ってなきゃ姿表さないとかめんどくさいものかと思ってた。

 

永琳「まぁ、さっき霊夢が言ったとおり貴方はスペルカードも弾幕も使えないただの自称妖怪よ。当然、話し相手になんか」

 

 

「んで?その妹紅って奴は何処にいるんだ?」

 

霊夢「私に聞いても知らないわよ。どうせ竹林のどっかでボヤいてるわよ。」

 

「そっか!ならちょっくらあってくるわ!」

 

永琳「って!ちょっと待ってちょっと待って!!私の話聞いてた!?貴方じゃ話を」

 

「認められるがどうとか知るか!会って話して見なきゃわからん!てことで言ってくる。」

 

永琳「ちょっと!霊夢からもなんか言って……」

 

霊夢「死ぬんじゃないわよー」

「不吉だなおいっ。…んまぁいいか…行ってきマース。」スタスタ

 

そうして俺は、辺り一帯竹林の土地へと足を踏み入れる。

 

 

 

 

永琳「……どうなってもしれないわよ?恐らくだけど、彼、死ぬわよ?」

霊夢「そんなの、誰が見たってそうね。」

永琳「っ!?だったら!!」

 

霊夢「ただ…なんて言うんでしょうね。馬鹿でアホで融通が聞かないどうしようもない男だけど、不思議とそこに心配はないのよ」

 

永琳「………。随分と、あの男を買ってるじゃない。霊夢にしては…気持ち悪いぐらいに。」

 

霊夢「気持ち悪いは余計よ。それにあいつは………」

 

 

 

 

「妹紅…妹紅……名前だけ聞いたは言いものの、肝心の見た目を知らねぇーわ。どうしたもんかねぇ…」

 

 

?「……人間が、こんな土地に何の用だ?」

 

「へっ?」

 

 

 

 

 

霊夢「何かとタフなのよ。あの魔理沙のマスパを見てから避けるような男よ?」

永琳「っ!?」

 

 

 

 

 

 

?「人が迷い込むことは多いい。…案内してやる。何処に行きたい?」

 

「いやあの、何処に行きたいとかじゃなくて…」

 

?「あっ…?」

 

「妹紅。藤原 妹紅って人を、探してるんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ケータイがぶっ壊れるは休みがないわで…ようやくスマホも機種変でき、仕事も一段落ついた…。だいぶ投稿空いてるな。感覚的に2週間ぐらい?いや、下手したら1ヶ月立ってるな。はっはっは!…はぁ…仕事疲れた…
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