トマトジュースを飲むことから始まるこの話。

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文字数...プロローグだしてからテイオー編にしたかったけど、文字数が足りない......


プロローグとテイオー編

「ハァ、薬の効果昨日で切れたのか」

 

 蒸し暑さが無くなるはずの9月、いつもながら仕事をしています。

 トレセン学園に勤めて4年目みんなからの信頼がついてきた今日この頃、今私はとある症状に苦しめられています。

 別に死ぬような病気にかかってはいないが、花粉症という人をとてつもなく苦しめる症状にかかっている。

 鼻水がいつも出てるトレーナーとか言われたくないから、薬に頼っている訳だが。

 どうやらたまっていた薬を発症してから昨日まで、使い切ってしまった。

 まあ、今日だけ頑張って明日薬局行くしかないな。

 

「ッッッッッ、はぁ気分転換になんかジュース飲も」

 

 背伸びをし、癖でため息をひとつすることを気にしながらも、冷蔵庫に向かう。

 うちの冷蔵庫はなぜか担当たちに占領されて、月1でみんなでパーティーをするような感じで食材が入ってます。

 元は酒とつまみしかなかったのに.

 ウピルス切らしてたか他は.ジュース全滅している、ゴルシのやつ混ぜて遊んだな。

 なんかないか? 

 …………トマトジュースか……席に戻ったら貰おう。

 ついでに気分よくするため軽いアロマでも焚くか。

 

「んっんっんっんっ」

 

 意外とうまい、偏見で飲んでいないことを少しばかし後悔してきた。

 うまい! これから箱で買っておこ。

 

「んっっっ!! ゴホゴッホゴッホ.っぐぅ」

 

「はっはっはハクション!!」

 

 日ごろから運動しない俺には、咳とくしゃみは体に響く。

 

 ああ! 咳して服にトマトジュースが.今Yシャツ着てるからとても目立ってしまう! 

 それにくしゃみで鼻水出てきてるし、最悪だ。

 喉痛い。結構大きなくしゃみだし喉にも負荷かかったのか。

 

「口直しにもう一口」

 

 ゴクッ

 

「ッッッ! ゴホゴホ」

 

 ほとんど飲み込むことすらできないまま、でてきちまった。

 口元抑えて、どうにか床にこぼした液体は最小限に出来たが、ティッシュは近くにないから、ゴミ箱に捨てるしかないな。

 

 ガチャ

 

 音が聞こえた瞬間すぐに、机に隠れた。

 ああ最悪だ。このタイミングで誰か入ってきやがった。

 テイオー「トレーナーご飯に行こうよ」

 

 テイオーかウララなら、ごまかせる気がしたが誰か来た時点で最悪でしかない。

 

「おおテイオー悪いな、ちょっと今立て込んでいてみんなと食べてこい」

 

 テイオー「えーボクトレーナーと食べたいんだけど」

 

 テイオーの様子はわからないが、すくなからず声がだんだんと大きく聞こえる。

 多分こちらに近づいている。

 

「テイオーこっちへ来るな!!」

 

 いつもの俺からは想像できない、とても大きな声アパートなら隣人におこられてもおかしくないほどであった。

 それほどに俺は、むせたことを知られたくないらしい。

 

 テイオー「もぉ何でそんなにおこる.の.さ?」

 

 ばれた。私の平穏(ジュースをこぼした事実)を脅かす者を始末(口封じ)しなければ! 

 

 テイオー「大丈夫?! いや血を吐いてるから大丈夫じゃないよね?! 大問題だよね!?」

 

 いきなり肩を掴んできた。

 痛……くはないけど、怖い。

目が迫真だ。

 

 

「いやだいじょう」ゴッホ

 

 わずかに呑み込めたトマトジュースが生還してきた。

 

 テイオー「ダメじゃん! 安静にしてて!」

 

 ああやめろテイオー、俺に触るな制服についてシミになったらおとすのがめんどくさい。

 

「(シミになるから)ダメだ」

 

 テイオー「どうしてそんなに無茶するの.」

 

 割とYシャツがない、これも処分するのは実家の隣のばあさんに申し訳ない。

 

 テイオー「お願い死ぬ時までボク達の為に動かないで.」

 

 抱きしめてきた。

 いつもなら俺の骨が粉砕されそうなくらいの、力で抱きしめられるが今は優しい子供を抱きしめているようなやさしさである。

 待てよ.言う価値はあるかもな。

 

「死なないよ?」

 

 テイオー「えっ?」

 

 ???? あっそういうことね完全に理解した。

 

「この赤やつかいでみて」

 

 と手についていたトマトジュースをテイオーの鼻元にだした。

 

 テイオー「……………………トマトジュース?」

 

「うん」

 

 テイオー「う、うゥゥゥゥゥゥうわあああんト゛レ゛ー゛ナ゛ー゛」

 

 流石に同情するわ。

 人死にそうなのにドッキリみたいな事されているんだから

 

 

                  

 

 

 テイオー「ようするに、むせてシャツにトマトジュースかかって、喉痛くなったからトマトジュース飲みなおしたらまたむせたタイミングでボクが入ってきたっていうこと」

 

「うんそうだよ」

 

 こう和解して話している様子でありたかったが、俺の正座の上に座り首の後ろに手を回している。

 

「あの、開放してもらえませんか?」

 

 テイオー「だーめこのボクを泣かせた責任取ってもらうから」

 

 どうやら帝王様のわがままを聞かないいけないらしい。

 

 

 

 

 




後もう何人か書いたらこの話は終わりかも?
わりと高評価だったら、定期的に書きたい


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