心を無くした男と、嘘つきな王サマ   作:朝霧=Uroboross

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皆様お久しぶりです!
ボチボチですが更新を再開しようかなと思います。
ただ前のようには中々できないと思うので、暇を見つけて書いていこうかなと思いますです。

聖杯問答だけでも中身がとんでもねぇなこれ……

嫁さんの水着きたなぁ、喜べよォカドッククン!そして、もう起きてもいいだろ、なぁ……虚しい。


あと、読者の皆様に作者から。
"ここすき"登録してくれてる方、ありがたいし嬉しいのですけれども、割と空欄行に"ここすき"してる人多いみたいですね…。バグか誤操作か仕様かは判んないんですが、確認なされるとよろしいかと……。

余談ですが、作者は自己評価が低いです。
(´・ω・`)




聖杯問答(前編)

 ────気配がする。何かがこちらへ向かってくる。アイリスフィールが言うには、罠や結界の悉くを強行突破しながら、真っ直ぐとこちらへ直進しているという。

 

 そして、門を破壊して現れた奴は、慌ててかけつけた我々を見るなりこういい放った。

 

「おうセイバー、出迎えご苦労!いやはや何ともけったいな場所に城を建てたもんよな。迷いそうだったんで、ここに来るついでに木を薙ぎ倒してやっていたら、つい勢い余って門まで壊してしまった。が、まぁ許せ!」

「「────」」

 

 呆れるしかなかった。そんな我々を余所に、彼の征服王──イスカンダルはどこから持ってきたのか、酒樽をかついではズイズイと城の奥まで乗り込んでくる。

 何しにきた────そう問うてみれば、"聖杯を求める者同士、戦うだけでなく語り合うことも必要だろうとな"と返された。だからといってここを占拠されても困る。

 

 

 

 そうこうしている内に、私と征服王は中庭で座り合い、中の酒を掬った柄杓を差し出してくる。

 今までの人柄を見るに、この征服王は、謀略といったものをしないのだろう──そう思い、また差し出されたものを無下にするのも失礼であるからこそ、それを受け取った。

 彼はまた言い募る。──聖杯を求める者として、格を問わねばなるまい?──ふむ、成る程。

 

「それで、まずは私の格を問おうというのか、征服王」

「如何にも。どちらも王を名乗るのであれば捨て置けまい?言わばこれは聖杯戦争ならぬ聖杯問答。

 

とは言え2人だけでは盛り上がりに欠けるであろうから更に2人ほどに声を掛けてある。そら、我らの他にも王を名乗るのが1人。そして──────

 

 

 

──"王"と言うのをもう一人ほど、余は知っておってな」

 

 胸がざわつく。まさか、"奴"ともう既に接触を?いや、この口振りや態度からはそうだとは思えない。では、誰だ?残っているとすれば〈キャスター〉か〈バーサーカー〉だが……──────

 

 

 

「────やぁ、ちょっと遅れちゃったかな?」

 

 

 その声に振り向く。──バカな、ついさっきまで我々以外の気配はなかったはず!どうやらそれは、アイリスフィールやライダーのマスターも同じらしく、声の方向へと顔を向けていた。

 ──いや、ライダーのマスターは見知った顔なのか、納得しているようだな?一体、誰が────

 

「おや、そうか。確かに、そこの征服王とは違って皆初めまして(・・・・・)になるのかな。

 

 

──僕は〈オベロン〉。〈"妖精王"オベロン〉さ。オベロンでもロビン・グッドフェローでも好きに呼んでくれていいよ。ま、"王"は"王"でも、お飾りの王様だけどね」

「妖精王………」

 

 驚くしかなかった。我が故郷ブリテンには、確かに『妖精』という存在がいた。時に人を惑わし、時に人を助け、そして──時に人を食らうもの。

 私のこの『聖剣』も、その妖精の内の一人である『湖の妖精』から貰ったもの。そうと思えばこそ、"成る程、確かにそうだ"と思わざるを得ない。

 

 

 ────だが、私の"直感"が違うと告げているのはなぜだ?

 

「ほんのちょびっとな。まぁ構わん構わん。ほれ、駆けつけ一杯、どうだ?」

「これはありがたい。では一杯貰うとするよ」

 

 征服王から柄杓を受け取り、上品にすする妖精王。王族として、確かに品のある所作だ。まさしく、王座に座るものとして鏡のような姿勢、そして動き。"王"というのは伊達ではないということか。

 彼は自らを"お飾りの王"などと言っているが、そんなことはないと、その所作からありありとわかる。やはり、あの好奇心旺盛な妖精達を束ねるものなだけあって、空気が違う。

 

「──あーぁ、やっと追い付きましたよ……呼ぶなら呼ぶで送ってくれるとかしてくれませんかねぇ?征服王殿」

「おぉっと、すっかり忘れておったわ。だがまぁ、許せ。なにぶん、余も浮き足立っておったからの

 

 セイバーよ、此奴がそこの妖精王と名乗る〈キャスター〉のマスター、あ──「アルレッキーノです、どうぞ宜しく」──だ、そうだ」

 

 彼は……道化師、か?奇妙な仮面をつけて、大袈裟だが、見事な礼だ。時が違えば、宮廷道化師と言われても何も疑問を抱かないな。

 

「……思い出した。セイバー、切嗣のお仕事の中の話で、彼の名前が出てたわ。

 

 

 

──最近出てきた傭兵の中でも、随一のキレ者にして珍しい策士型の傭兵。奇天烈だけれど、権謀術数を極めた作戦を次々と放ってくる相手で、あの切嗣ですら相手するのを、顔をしかめてまで嫌がる存在。

 

 

──"嗤う大道芸(ラフィン・サーカス)"アルレッキーノ」

 

「おやまぁ、随分と買われておりますなぁ。恐縮でございますよ、"アイリスフィール・フォン・アインツベルン"殿」

 

 成る程、傭兵か。確かに、その礼節を見れば宮廷の者かと見まごうが、にじみ出す気配はまさしく戦場を走るもののそれ。

 ──策略を得意とする、か。アグラヴェイン卿とは気の合いそうなものだ。あとは道化というならば、ダゴネット卿もか。最も、卿らと彼とでは恐らく方向性が違うだろうが。

 

 

「戯れはそこまでにしておけ────雑種」

 

 

 そこまで考えていると、黄金の光がそこに溢れる。それを思わず私は顔をしかめてしまう。

 まさか、奴まで来ようとはな──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうも皆さん、虚映です。早速ですが出来れば助けて下さい。なるべく、早く。

 いや、うん。聖杯問答に参加するのはいいけど、いきなりイスカンダルに本名いわれかけるわ、アイリスフィールからは過大評価もらうわで、ちょっと胃がキリキリしてきちゃったよ、ほんとに。

 

 え、なに?オレってばそんなに傭兵界隈じゃタブーみたいな扱い受けてんの?

 いやまぁ、確かに"面白そうだから"って、敵の拠点の地下まで掘らせて突撃させたりとか、川塞き止めては拠点にいる敵を水責めしたあとに爆弾投げまくるとかやったけど、そんなに?

 

 とかなんとか思っていると、はい出てきましたギルガメッシュ。もう王様だらけだよここ。壊れるなぁ(遠い目)。相も変わらず文句ぶーぶーですねぇ、

 うわぁ、睨んでくる睨んでくる。めっちゃ睨んでくるよあの金ピカ。もうやだおうちカエリタイ……。

 

「そこな雑種」

「何か、ご用でしょうか?」

 

 声かけられちゃったよー、やだよー、もー、ヤメテクレメンス……。

 英雄王ギルガメッシュ──Fateシリーズをやってるやつならまず知らないはずがない存在。対"英雄(サーヴァント)"特攻宝具を始めとした幾千幾万もの宝具を所持し、それをもったいないほどにぶちまけてくる、英雄版ド◯えもんだ。

 

「貴様……いや、貴様らか。何者だ?」

「……私は、ただの道化にて」

「僕はもう自己紹介はしたよー」

 

 すげぇなオベロン。よくあの英雄王相手にそんな口たたけるなぁ。アニメで見てるときは粋がれたが、流石に本人の前でンなこたできねぇなぁ。ま、関係ないけど。

 ともかく、オレは道化だと言うだけ。本名は言わないし、言うつもりもない。向こうも、オレがそれ以上なにも言わないのを悟ったのか、そのまま静かに引き下がる。

 

 その後、イスカンダルの持ってきた酒を飲んで安酒と言い切る。ま、だろうな。現代の品は『大量生産・大量消費』がモットー。だからこそ、神代の頃のような唯一無二のものは作らないし作れない。

 

「──見るがいい、そして思い知れ。これが王の酒というものだ」

「おぉ、これは重畳」

 

 ギルガメッシュの宝物庫から、神代の酒が現れる。続いて、黄金の杯が現れて各参加者に投げられる────とと、オレにもか。

 

「貴様にも一つくれてやる。貴様にはもったいない程だがな」

「では、有り難く」

 

 ここでうだうだ文句をたれても、奴さんの機嫌を損ねるだけだからな。黙って受け取っておこう。

 そうこうしている内に酒が注がれていく。うーむ、この香り……嗅いだことはないが、恐らく英雄王お気に入りの『ウルクの麦酒』ってやつだろうな。

 

 ちびちび。あ、おいしい。

 

「すげぇな、おい!これは人の手による醸造じゃない、神代(かみよ)の代物じゃないのか?」

「当然であろう。酒も剣も、我が宝物庫には至高の財しか有り得ない。

 

 

 ────これで王としての格付けは、決まったようなものだろう?」

「ふざけるな、アーチャー。酒蔵自慢で決まる王道なぞ、聞いて呆れる。戯れ言は王ではなく、道化の役義だ」

 

「──その道化と致しましては、良き酒を生む国は豊かである、と申しましょうか」

 

 道化と言われちゃあガマンができねぇな。視線が一気に集まったが、気にしない気にしない。ふふふ、オナカイタイ……酔いも覚めるわ、この空気。ぐぅ、辛い。

 ギルガメッシュに食ってかかったアルトリアがこちらをムッと睨んでくるけど、知らん知らん。うち道化じゃもん。なら言えることを言うだけよ。

 

「フッ、そこな"道化"も判っておるではないか。────まぁ、宴席に酒も興じ得ぬようなさもしい輩こそ、王には程遠いというものよ」

 

「こらこら、そうつまらん言い分を垂れんでも良かろう」

「そうそう、宴は楽しまないとね。というわけで、僕からはそれなりの演出を開かせてもらおうかな」

 

 オベロンが指を鳴らした。そして、辺りに森が────『妖精國ブリテン』にて、オベロンが仮初めだが領主として治めていた森。『ウェールズの森』、その再現された光景が現れる。しかも、ただの森ではなく、名もない小さな妖精達の舞う神秘に満ちた森として。

 あの森って、こういう感じだったのねぇ。アルトリアは見覚えがあるのかびっくりしてるし、イスカンダルは感心してるな。ギルガメッシュは────お、意外と好評そう。

 

「おぉ、こりゃまたすごいな。さて?場も整ったことだ、始めようではないか──────"聖杯問答"をな」

 

 ──始まるか。さてさて、どうやってかき回してやりましょうかねぇ。

 

 

 

 

 





はい、三部話です(諦念)。

ほんとは二話で終わらせたかったのですけれど、割とそんな余裕がなかったんですねぇ、これが……。
ちなみに作者はコロナにはかかってないのでご安心下さい。


ほんとは前話にやる予定だったんですが忘れてました、てへ(ユルサレナイ)。
とりあえず、追加するのが誰かはもう決まってます。決まってますというか、あからさますぎてわかります。


妖精國のメンツ増やす?

  • 増やせ!
  • このメンツでええやろ(鼻ほじ)
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