心を無くした男と、嘘つきな王サマ 作:朝霧=Uroboross
どうも、レジライの大量発生にGを見つけたときの感覚を覚えました、朝霧です。
イベントの宝箱全っ然出ない……周り皆イベント終わってんのにまだ中盤……ヤバい。
今回はちょーっと長くなりました。割と主観も多く入ってたりするのでご容赦下さい。
P.S.中断中もUAが絶えなかったことに戦慄を隠せないです。オベロンパワーってすげぇなぁ……(他人事)。
「────アーチャーよ。貴様の極上の酒はまさしく至高の杯に注ぐに相応しい。が、生憎と聖杯は酒器とは違う。これは聖杯を掴む正当さを問う"聖杯問答"。
──まずは貴様がどれ程の大望を聖杯に託すのか、それを聞かせてもらわねば始まらん」
馬鹿馬鹿しい、何をわかりきったことを。あのギルガメッシュが聖杯を求める──否、聖杯を目指す理由なぞ、たった一つしかないだろうに。
つって、現状コイツの真名が解ってるのはオレとオベロンしかいないわけだが。あー、森の夜風は涼しいナリ~。あ、お酒?ありがと、じゃもらうね。
「さてアーチャー。貴様は一角の王として、ここにいる我ら三人を諸共に魅せる程の大言を吐けるのか」
「仕切るな雑種。第一 ────"聖杯を奪い合う"という前提からして、理を外しているのだぞ」
そりゃそうだ。英雄王ギルガメッシュの宝物庫──バビロンの蔵には、この世のありとあらゆる財、そして、ありとあらゆる武具の原点が仕舞われている。だったら、わざわざそんな『願望器』を求める必要もないし、ましてやその聖杯の"原点"は『ウルクの大杯』。
ま、オレ達としては聖杯なんざいらんし、そもそもそんなもん使うこともないしな。使ったところで、いいとこオレ達の補助にしかならん。
「──お前の言葉は、あまりにも世迷い言に過ぎる。貴様のような錯乱したサーヴァントは、最早狂人のそれだ」
「いやいや……どうだかなぁ。
──────ふぅ……フッフッフ。なぁんとなく、この金ピカの真名に心当たりがあるぞ?余は」
おっと、どうやらイスカンダルの方も気付いたらしいな。ま、"征服王"より態度のでかいって辺りで、そりゃ勘のいい奴は気付くだろうな。
それはさておき、こちらは話を振られない限り、静かに黙っているとしましょっか。オベロンも無言貫いてるし。見た目平然としてるけど、なんとなく苛付いてるのはわかるからなぁ────令呪のパスで。
「────貴様……もしかしてケチか!」
「戯け!我の恩情に与るべきは、我の臣下と民だけだ。
──故にライダー。お前が我の元へ降るというのなら、杯の一つや二つ、何時でも下賜してやって良い」
「まぁ、それはできん相談だわな」
あー、お酒おいちい(現実逃避)。そりゃあどちらも"上に立ちたがり"なわけだからな。誰かの下につく、なんて謙虚なマネ、できるはずがない。
結局なとこ、ギルガメッシュが聖杯を求めるのは、"自分の所有物だから"という理由なわけだ。それはあの破天荒野郎ことイスカンダルも納得してるな。一名不満そうだが。
「──だがなぁ、余は聖杯が欲しくて欲しくて仕方ないんだよ。で欲した以上は略奪するのが余の流儀だ。なんせこの"イスカンダル"は、『征服王』であるが故に」
「是非も有るまい。お前が侵し、我が裁く。問答の余地などどこにもない」
ふむん、これでギルガメッシュとイスカンダルの王としての器は示されたな。
──片や、英雄王たるギルガメッシュは、聖杯という名の財は己のモノであるとし、それを簒奪せんとする者を裁くため、今ここに立つ。
──片や、征服王たるイスカンダルは、英雄王の所有物であろうとなかろうと、己の欲する望みのままに、彼方へと届かせんと覇を唱える。
王としての"
「…征服王よ。お前は、聖杯の正しい所有権が他人にあると認めた上で、尚且つそれを力で奪うのか」
「……チッ」
「(おい、抑えろオベロン)」
あーもー、こういう場じゃあそんな小っちゃくても聴こえるんだっつーの。まぁ幸い、イスカンダルのクソデカボイスで掻き消されたけどさ。
アルトリアは相変わらず食ってかかってんなぁ。どうだっていいだろ"王道"だなんて。それぞれ千差万別に在るものなんだから。その国は、その王は、その道を歩むことで栄光を手にした。その在り方さえ認めればいいものを……夢見がちな王サマはこれだから嫌だねぇ。
「そうまでして、聖杯に何を求める」
「うむ……──────"受肉"、だ」
ま、イスカンダルならそれぐらいだろうな。コイツは、『自分の夢は自分で掴む』タイプだ。なら、それを"万能"に請い願うよりも、その足掛けだけ願い受けて、それを使って"征服"する。そういうやつだ。
ははは、ウェイバー君もびっくりして小突かれてやんの。しかも『たかが杯』って、言うねぇホント。アンタのそういうとこ、嫌いじゃないよ。
「雑種……よもやその様な些事の為に、この我に挑むのか?」
「あのなぁ……いくら魔力で現界しているとは言え、所詮我らは"
「………」
およ、珍しくオベロンが黙っていやがる。つってまぁ、オベロン自身が一番イスカンダルの言葉そのまんまだしなぁ。
──『妖精國ブリテン』において、汎人類史の情報──シェイクスピアの『真夏の夜の夢』から創りあげられた『オベロン』という存在と、ブリテン島が孕んだ破滅願望の塊こと『ヴォーティガーン』。
この二つが悪魔的にミックスして出来上がったのが、この『プリテンダー:オベロン』だ。だからこそ、まぁ何かしら思うところがあるんじゃあないかね。
「いっててて…ぁいて……お前、だから霊体化するのをあんなに嫌がってたのか…。でも、どうしてそこまで身体に拘るんだよ」
「それこそが、征服の起点だからだ!」
──イスカンダルにとって、『征服』とはつまり、只人にとって『生きること』に等しい。いや、『存在意義』それそのものだ。だからこそ、彼は奪うために戦い、そして戦うために"身体"を求める。当然の帰結だな。
おうおう、やっぱりギルガメッシュの琴線に触れたか。愉快そうにしやがって。そんなんだから愉悦部って言われるんやぞワレェ。
だが、イスカンダルの言い分はわかるし、その在り方も理解できる。言動には困ったものだけどなー。勝手にこちらを巻き込むのはほんとにやめてほしいでござる……。
「なぁ、ところでセイバー。そういえばまだ貴様の胸の内を聞かせてもらっていないが?」
「────私は、我が故郷の救済を願う。万能の願望器を以てして、ブリテンの滅びの運命を変える!」
「…………(呆れ)」
「…………(無関心)」
「………ッ(笑いを堪えている)」
「…………(超絶不機嫌)」
待て待て待て待て、笑うな?笑うなよ、オレ。ここで笑ったら全部おじゃんだからな?
あーあ、バカらしい。ほんと、バカ。ここまでストレートに来られるとお腹抱えて呵ヶ大笑したいぐらいだわ。こんなの、自室で聞いてたら大声で笑ってしまってたな。
「なぁ騎士王……もしかして余の聞き間違いかもしれないが……貴様は今、運命を変えると言ったか?それは過去の歴史を覆すということか?」
「そうだ。例え奇跡を以てしても叶わぬ願いであろうと、聖杯が真に万能であるならば必ずや────」
「えぇっと……セイバー。確かめておくが、その、ブリテンとかいう国が滅んだのは、貴様の時代の話であろう?貴様の治世であったのだろう?」
あーあ、あーあ。本っ当に愚かだなぁ。今さら"終わったこと"を"無かったこと"になんて出来るわけないだろうに。第一、それができても『
滅びた国をやり直す──その大望はいいとしょう。だが叶えるのだけは愚かだとしか言えんね。そもそも、ブリテンはもうあの時には、
「は────は、ハッハハハハ、ハハハハハハハハハ!!」
「クッフフ……ッ」
「アーチャー、何が可笑しい!」
やべっ、ギルガメッシュに釣られて笑い声が出てしもた。あー、オベロンにも睨まれるー。幸い、他の奴らには聴こえてないみたいだし、結果オーライってことで。
「──傑作だ!セイバァ~、お前は極上の道化だブハハハハハハ!!」
「フフッ……これはまた、"
「ッ………」
ごめんねぇ?ここは嗤わせてもらうわぁ。もう無理だコレ。あかん、ほんっとオモシロイ。オベロンにはめちゃめちゃ呆れられてるけど、悪い、嗤うわ。
王だなんだと煽てられて、そんでもって玉座に就いたはいいけど、国が滅んだからやり直したい?ゲームじゃないんだからさぁ、身の程を弁えなよホントにさぁ。
「──そうとも。何故訝る、何故笑う!王として身命を捧げた故国が滅んだのだ。それを悼むのがどうして可笑しい!」
「アハハハハハハハ!!」
「はぁ………」
ギルガメッシュ、大爆笑。これあれじゃね?『王、腹筋大崩壊』ってやつじゃね?オベロンはやっぱり呆れてます。
やれやれ、コイツはほんと、あまりにも『王』という立場に囚われすぎてるのな。イスカンダル達の治世は暴君のソレだって?そりゃそうだ、
暴君よりなお質の悪い暗君ね、全く的を射てるわ。そうそう、歴史ってのは、その時代、その時に生きた者達が魂を燃やし尽くして生きてきた証そのもの。
それを?悔いる?全くもってクソッタレだね。そんな王なんて願い下げだ。ほんと、嫌になるねぇ。
…………なんかオベロンに似てきた?ワイ。
「──で?王たる貴様は"正しさ"の奴隷か」
「それでいい。理想に殉じてこそ王だ。人は王を通して、法と秩序の在り方を知る。王が体現するものは、王と共に滅ぶような儚いものであってはならない。より尊く、不滅なるものだ!」
「──はいはい、綺麗事の演説は結構結構。拍手喝采が欲しいのでしたら、演説台に登って踊れば宜しいかと」
「──キャスターのマスターか。貴様、我が王道を虚仮にするか」
するもするわ、こんなゴミクズにも劣る理想論。聞いているだけで胸焼けがする。うちのサーヴァントはお酒飲んで無視決め込むらしいし、だったらこちらとしても言い募らせてもらいましょうかねぇ、えぇえぇ。
「虚仮と言われましても、ねぇ?だって貴女、それじゃあ『王』は"国の飾り物"じゃあありませんか。それで『王』が務まるとでも?」
「構わない。むしろ、それこそが王たる者の本懐だ!正しき統制、正しき治世、全ての人民が待ち望むものだろう!」
「"民"を侮るのもそこまでにして頂きたい!!
我々"民"は特段、『王』に其れ程の期待など抱いてなどおりませぬ。『王』に求めるは、何を以て
ここは言わせてもらう。下らない理想で、『国民を救います』だなんて、前世でもう吐き気がするほど聞かされた。そういう奴に限って大抵ロクでもないもんだよ。
王は王でも、コイツは所詮、"騎士の『王』"。民を統べる"群の『王』"の器じゃない。専ら、戦い護ることだけしか考えられない、愚の骨頂でしかない。
「我がサーヴァント、並びに征服王陛下に代わり、敢えて語らせて頂きます。
────"無欲な王など、飾り物にも劣る"と。最早貴女のソレは、裏でコッソリとほくそ笑む貧者に、際限なくタダ金を渡す。まさしく真実の見えぬ愚者のソレ。導くことを忘れ、ただ救うだけの王に、未来などそもそもあるはずがないでしょう?」
「──ッ。だが、王が救わねば誰が民を救うと言うのだ」
「王に救われねばならぬ民など、物乞いにさえ及ばぬ国の病床です。正義を語らねば通せぬ王道なぞ、それは下手な道化の演芸よりもなお見るに耐えない代物です。そんな国など、滅びて当然と言えるでしょう」
なーんでオレがこんな説教かまさにゃならんのだよ……。アンタ、いい大人だろうに。なんでそんな"夢"みるかねぇ。気持ち悪いったらありゃしない。
「それに、どうせ貴女、民はおろか臣下でさえも、救うことばかりで、誰も導いていなかったのでしょう?己が間違っていないとばかり信じ込んで、真実を見ようとしない。
────いい加減気付いては?貴女の抱くその想いは、ただの夢見る街娘のソレそのものなのですよ」
「私は……ただ………」
……ふん。元々この台詞はイスカンダルのものだったんだぞ?それをわざわざオレが言う羽目になって、一体どうしてくれるんだい、全く。
はぁ……………愉快そうにこっちを見るのはやめてくれませんかねぇ英雄王さん。ほんと、こっちに興味もたれると困るんですよ、色々と。
──あーもー、はいはいセクハラセクハラ。やめてくれよこういうの、めちゃめちゃカオスじゃんこの空気が。どうしてくれんだよ。見ろよ、森の小妖精ちゃん達怖がってるし困ってんじゃん。ほら、よしよし。ごめんね?
「────で、そろそろそちらも観てないで出て来ては?ジロジロと見られては芸のタネも仕込めませんし」
おーおー、〈アサシン〉──『百貌のハサン』の分身人格が、これでもかとわんさか出てくるねぇほんと。ゴ○ブリかよ。つか、〈アサシン〉が表に出て来てどうすんだよ、バカか?
はいはい、『
「──この酒は、貴様らの血で出来ておる──────余の言葉、聞き違えたとは言わせぬぞ。この酒は貴様らの血、と言ったはずだ。そうか、敢えて地べたにぶちまけたいというのならば────是非もない」
善意で酒を差し向けたというのに、その酒をぶちまけられてカンカンのイスカンダルが、ようやっと本気を出すのだからな。
盛大に煽っていくぅ。本来イスカンダルが言うセリフを取って、さらに煽っていく虚映。
アンケートは、割とこのままでいい感じなんですねぇ。
若干ネタバレすると、追加しないルートだと生け贄にされますね。ゲスい?知らない子ですね。
妖精國のメンツ増やす?
-
増やせ!
-
このメンツでええやろ(鼻ほじ)