心を無くした男と、嘘つきな王サマ   作:朝霧=Uroboross

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うぉぉん!イベントが進まないよぅ!いつも通りだけどなァ!!
そしてTwitterに溢れるレジライエッグ。なにあれ、コワイ(小並感)。
しかも気づいたらお気に入りがもう1000人手前。ナニコレコワイ(コワイ)。


そしていつもの如くストックがないので、恐らくまた更新が止まります。
最近は忙しいダァ………フヘヘ、休みたい(E:モ○エナ)。






聖杯問答(後編)

 

 ────辺りに砂塵が舞う。それは、本来森の奥にあるこの古城には有り得るはずのない現象。だが、それは実際に巻き上がっている。

 やがて、イスカンダルを中心として眩いばかりの光を放ち、辺り一体の全てを呑み込んでいく。宴会を醸し出していた森は、蜃気楼の如く消えていき、純白に飲まれていく──────

 

 

 

 

 

 

 

 ────そして、広大なまでの砂漠の上に、彼らは立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、ということで。やって参りました『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』。アニメでもそうだったけど、やっぱ壮観だよなぁ、これ。

 然りぃ、然りぃ、然りぃ!って。うへへ、こればっかりは転生して役得ですわ。つって、端から見たらハチと遊んでるようにしか見えないケド。あれ?それってなんて危険人物?

 

「──さぁて、では始まるか〈アサシン〉よ。見ての通り、我らが具象化した戦場(いくさば)は平野。生憎だが、数で勝る此方に地の利はあるぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────蹂躙せよぉ!!

 

 

 決着あり、だな。〈アサシン〉とは本来、コソコソ隠れながら、隙を見て一撃を決めるピーキーなクラスのサーヴァント。だのに、英雄王を筆頭としたバケモノ揃いの場所に堂々と姿を現すのはまさしく愚の骨頂だわ。

 こんなの、戦いと言えるようなもんじゃあない。征服王の言うとおり、『蹂躙』そのもの。とは言え、これ以上の手札を見せることもないからな。ま、一名とんでもなくショック受けてるみたいだけど。どうかもっと絶望してもろて(クズゥ)。

 

 

 

 

 ──はぁ、終わったな。場も白けちまったし、これでお開きってところかね?

 

「ふぅ、幕切れは興醒めだったな……いや待て?そう言えば、始まりから黙して語らぬヤツがおるではないか」

「────おや、僕の番かな?とは言え、今さら語ることもないと思うけど」

 

 ん、オベロンの番か。まぁアサシン共を蹴散らした後でオベロンとか、余計に興醒めしそうだけど、どうなんかね?

 

「そう言うな。それで、妖精王よ。貴様は何を以て王道と成し、そしてお主は何を聖杯に願うのだ?」

「そうだね……ただまぁ、前提から言わせてもらうと、僕はあくまで"妖精"の王であって"人間"の王じゃない。だから、君達とはまた方向性が別だということを覚えておいてほしい」

 

 自嘲気味な表情を浮かべている────と、いう演技だな。しかしまぁ、堂に入っている分、余計に質が悪いなコレ。初見じゃ絶対わからんて。

 今のコイツは『オベロン』────つまり、"合ってはいないけど、間違ってもいない"という知識がなきゃ、コイツの真意はわからん。それが知られていない以上、こっちの真意も解ることはない。

 

「僕は"王"として、今を懸命に生きる者達の側に立ちたい。今を生き、必死に未来へと歩む、そういう者達の道標でありたい、かな。まぁ、綺麗事だけどね」

 

 それを聞いて今、オレの脳裏では、妖精國でのオベロンの行動が──いや、オベロンの、"ウェールズの森の領主"としての姿を思い出していた。

 確かに、あの時のオベロンは、ブリテンという"目の上のたんこぶ"を壊すために活動していた。けれど、やっぱりウェールズの森で紡いだ彼らへの想いは、どうしても本物なのだろう。

 

 ────羨ましいな。お前は、さ。

 

 

「うむぅ、その気持ちは理解できるが……じゃあなんだ?貴様も騎士王と意見を同じくするのか?」

「いいや?彼女と一緒にはしないで欲しいね。彼女は言わば『停滞』を望んでいるんだろう。けど、僕としては、人も妖精も、明日へ向かって進んでほしいのさ。いずれ、僕の方が置いていかれるとしてもね」

「ッ………」

 

 ハッハァッ!(CV:大塚○忠) 盛大に煽りよる。まぁ確かに、ソイツがどれだけ偉大で、どれほどの栄光を築き上げたとしても、『国家の停滞』を選んじゃオシマイなんだよな。

 国も、民も、人も。生きているなら進み続けるしかない。『停滞』という名の『平和』を完成させてしまった時点で、それはもう、国とは呼べない。────前世も、そうだったしな。

 

「で、それを踏まえて聖杯についてだけど。僕としては、"使い道もないから要らない"とだけ言わせてもらうよ。強いて挙げるなら──────そうだね……『ある相手と話したい』かな。喚ぶのは……それは今じゃないしね」

「ふ、むぅ……成る程な。貴様は明日へ向かって進む者達の導とならんとする、か。しかしまぁ無欲なことよなぁ────あぁいや、これはそこな小娘と違って、むしろ善き様なのだがな?うむぅ……

 

 

 ──────キャスターのマスターは、どうだ?何かないのか?」

 

 いやそこでオレに振る?もうちょっと何か言ってよオベロン……あ、ブランカ────いやブランカでかっ。思った以上にでかいな……。

 まぁ、はい、自分で答えろと。やだなぁ、注目されるのすこぶる嫌なんだよなぁ……。

 

「私めも、これといって願いも在りませぬ。挙げるとしても────そこの某のような、『停滞を望む者』の根絶、と言ったところでしょうか」

「なんだつまらん。御主らは悉く無欲なのか?」

 

「一概に無欲かと言われましても……我々は、自分にできることは全て、己で成すのです。そこで『停滞』すれば、いずれ熟れ過ぎた果実のように腐ってしまいますが故」

「フッ、是非もあるまい。よもや道化の方が道理を知っておるとはな」

 

 アンタほんと人の感性逆撫でしたがるねぇ。ニタニタしやがって、顔には出さないけどサ。というか、早く帰らせてもらえませんかねぇ……。

 

 ライダーが戦車を呼び出して帰っていきやがった。おいこらテメェ。またか、またなのか?オレを忘れんなっつうんだよ。人のこと呼んどいて置いてくってどういう精神していやがんだ。

 英雄王もお帰りなようで──────あ、せや。

 

「失敬、英雄王殿」

「ン──────なんだ、これは」

 

「"妖精の蜂蜜"にて。貴殿の宝物には遥かに劣りますが、お近付きの印にと。蜂蜜酒(ミード)にするなり、甘味にするなりご自由に成されるが宜しいかと」

「……ほう?気が利くではないか。ならば是に免じて、貴様の如何については見逃してやろう」

「寛大な処置、有り難く。次に相見える時には、我が仮面、御前にて御見せ致しましょう」

 

 ──期待しておるぞ──と言って帰ってった。うちらもとっとと帰らせてもらいまっさ。というわけで、移動用の虫を喚び、ました。はぁ、早く帰って仕込み(・・・)しなきゃ……。

 ちなみにあの蜂蜜、れっきとした本物の蜂蜜です。なんで持ってるかというと、さっき小妖精なでなでしてたらいくつか貰ったので、それのお裾分けということで。

 

「待て、キャスターのマスター」

「はい?──何か?」

 

 なんじゃい、こちとら疲れてんだ。話すなら話すでさっさとしてくれよ?参加したくもないものに参加して、もうほんと反吐が出そうだわ。

 フヘヘヘヘ、ヘイトが溜まる溜まる。……そういやまだ平成なのかこっちは。この唐突な望郷ほんと勘弁してほしいナリ。

 

「単刀直入に聞く。────『ヴォーティガーン』、という名前に聞き覚えはあるか」

「はぁ、『ヴォーティガーン』、ですか?ふむぅ……────いえ、聞き及んではおりませんが……それが、何か?」

 

「………いや、知らないのなら構わない。引き留めてすまなかった」

「いえいえ、では私めらはこれにて」

 

 あっぶねー、やっぱり感付かれてたか。ほんとセイバークラスの直感嫌いだわぁ。"オベロン=ヴォーティガーン"の式に至らなかっただけありがたいけど、ここでポカやってたら確実にバレてたな。

 ふむぅ、もうちと慎重にやるべきだったかね?いや、今はこれでいい。どうせいつか相対するんだ。現状維持で進めるしかない。

 

 せや、置き土産おいてったろ(唐突な矛盾)。

 

「騎士王殿、道化から忠告を。理想に殉じるのは宜しいですが、理想は理想なのです。真実を見ずして理想は叶わないのですよ。貴女がやりたいこと、それをはっきりせずして物事は成りませんよ」

「…………忠告、感謝する。だが、宴は終わった。疾く去れ」

 

 はいはい、こりゃ聞いてないネ。人の話ぐらいちゃんと聞いたらいいのに。アンタのマスターもだけど、揃いも揃って人の話聞かないから自滅するってのにな。

 軽くお辞儀してからとっとこ退散退散っと。ほんじゃま、"拠点()"に帰りましょっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────さっきまでのクソみたいな酒盛りが終わって、ようやく家に帰ってきた。やれやれ、僕だって暇じゃないし、面白半分で参加してみたけれど、イマイチだったなぁ。

 とは言え、〈ライダー〉の宝具や彼らの信念、ないしは性格を知れただけでも良しとしないとな。〈アサシン〉も始末できたしね。

 

「それで?ここからどうするんだい?マスター」

「おう──────『獣』を起こすぞ」

 

 やっとか。まさか、本当に"再現"するなんてね。心なしか、どことなく"彼女(・・)"に似ている気もしなくはないけど………まぁ、いいか。

 本来なら、これで〈キャスター〉が脱落する。けど、マスターは"コレ"をその身代わりに捧げることで、聖杯の穴埋めをしようとしてる。

 

 ────やれやれ、こんなことを簡単に思い付くマスターが、全くもって末恐ろしいね。あの『蠱毒』のお陰で、存在がもはやサーヴァントのソレになっている。だからこそ、そんな『反則技』ができるんだろうけど。

 

「それじゃあ、夢の終わりを語りにいくとしようか」

「あぁ。おい、往くぞ蔵硯。そして────

 

 

 ──────黒犬公(バーゲスト)

 

「「…………」」

 

 

 ────『終末』が動く。片や、500年に渡って聖杯を求め続けた、今は傀儡の蟲老。片や、こことは異なる未来にて、数多の"妖精()"を喰らい尽くし、歩く破滅として暴れし『厄災』の再現体。

 

 絶望までのカウントダウンは、もうすぐそこまで迫っていた──────。

 

 

 







はい、これで聖杯問答篇は終わりです。
お次はいよいよエクスカリバーのお話ですねぇ、長かった……。

ちなみに余談ですが、蜂蜜はギルと時臣´sが蜂蜜酒にして飲みました。思ってたよりめっちゃ美味しかったので、宝蔵入りしましたとさ。チャンチャン。



アンケはギリギリまでやりまする。バーゲストちゃん欲しい?ねぇねぇ欲しい?メイドバゲ子見たい?
作者は見たい(正直者)。
如何については読者の皆様にお任せします(笑)。


妖精國のメンツ増やす?

  • 増やせ!
  • このメンツでええやろ(鼻ほじ)
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