心を無くした男と、嘘つきな王サマ 作:朝霧=Uroboross
お疲れ様です。朝霧です。
さて、今話から事件簿へ突入していくわけですが、ぶっちゃけお口直し的なものなので、アニメでも見ながらごゆるりと見てはいかがでしょう。
アンリマユの強化クエ、絆10が前提ってマ……?(戦慄)
ロード・エルメロイ二世との会談の後、桜ちゃんには先に戻ってもらい、聖杯戦争の準備を進めておいてもらうことにした。戦争時の対策のため、トラウマを刺激するようで悪いが、彼女には間桐邸を使ってもらう。
オレ達も聖杯戦争のために、人気のない平原のような場所でお互いの手札を確認し合う。ま、今のじぶに何ができて、何ができないのか把握さる必要もあるしネ。
ただまぁ、闇落ち『
これ、どうしたもんかね。かなり精神力削られるけど、やっぱり合成するしかないかなぁ。この先のことも考えなきゃだし、だるいなぁ……。
「────おーい、マスター?」
「んー?どしたオベロ……は?」
オベロンに呼ばれて空を見る。すると、先ほどまでは疎らだった雲が、いつもの間にか雷雲へと変わり、今にもスコールとなりそうだった。
慌てて辺りを探して、建物か洞穴を探す。すると、少し遠いが向こうに屋敷があるようだ。というわけで、そこへ向けてとっとこハ◯太郎っとな。
「ちょ!?無人かよ!?」
「ツイてないね本当に!────ッ!あっちに洞穴だ!」
ちくせう、鍵が開いてなかったでござる。ので、オベロンが見つけた裏手の洞窟に駆け込む。外は雷鳴が鳴り響く豪雨が降っている。
息を切らしながら、洞窟の壁に手をつける。いや真っ暗すぎない?というわけで、懐から折り畳み式の携帯ランプを取り出して点ける。
「おっとぅ……そういうとこなのね」
ランプに照らされた内部には、白骨化してかなり時が経ったであろう骸が、あちらこちらに散らばっている。こいうの、何て言うんだっけ。ホトケサマになった、だったかな?
流石に死骸と言えど、踏み潰して歩くのは気が引ける。なので、なるべく足元に気を付けながら、ゆっくり奥へ向かっていく。
「今日はここで一晩過ごすしかないなぁ……」
「本気……みたいだね。全く、正気を疑うよ。まぁ、招いた僕が言うのもアレだけどね」
おう、すっごいうんざりした顔するじゃねぇか。ここ選んだのお前さんだよな。お?お?やるか?やんのか?
どうせオベロンのことだ。この"内面"だってその『妖精眼』で丸見えなんじゃろ?知っとるぞワレェ。
「……そう思いながらテキパキとテント立ててる辺り、どうかと思うよ」
「やかまし。割と
そう、何を隠そう、この
兎にも角にもさっさと寝て、明日に備えるとしよか。墓で寝るとか、
────ソイツらを見たときはびっくりしたぜ。なにせ、こんなトラップだらけの地下墓地で、テント張ってグースピ寝てる奴らがいると思うか?
しかも、何が『この辺りを歩き旅してたら豪雨になって、ここに避難してきた』だ。今この辺りを歩き回るような奴なんて、
「しっかしまぁ、そんなとこに出入口があるとはな」
「そうねー……ま、ここも厄介事の臭いしかしないケド」
そんなうんざりした顔しなさんなよ、と言いたいが、その意見には全く以て俺も同意する。今は静かだが、何かあったときにはただじゃ済まない。
────と、懸念していた通り、この地下墓地のどこかで何かがあったようだ。死霊達が騒ぎ出しやがった。
「さて、一仕事いくかね。アンタ達はどうする?」
「乗り掛かった舟よ。嫌だけど、やるしかないさね」
基本的に交渉はコイツがするみたいだな?もう一人の優男は、さっきから目を瞑ったままのようだし。……なんか、揉め始めてるが、大丈夫か?
と、ソイツがカバンを漁って取り出した、独特な双振りの
「お前────あの『
「そういうアンタ、『獅子劫 界離』だろ。知ってるぞ」
「二人とも、呑気に喋ってる暇はないだろう!?」
ったく、お前さんらが仕切るなよ。とは言え、呑気にお喋りしてる暇はないわな。
そうして俺達は、死霊達が一番ざわめいているところに駆けつけてきたってわけだ。そうしたら、そこにお嬢ちゃん方がいるもんだから、先に目星をつけてた出口まで送っていったということになるな────。
「初めまして、ですね。魔術使いの傭兵『アルレッキーノ』。お噂はかねがね、先の聖杯戦争でもご活躍なされたとか」
「──うわ"法政科の蛇"かよ、ナイワー」
ないわー。ここで『化野 菱理』とかないわぁ。そりゃあまぁ、名前ぐらいは知っていますとも。えぇ、はい。
なんでか知らんけど、丁度そこにいたエルメロイ二世から事情を聞く。すると、オレ達が夜明かしで寝ている間に、こんな話が巻き起こっていたらしい。
曰く────────
ロード・エルメロイ二世が、降霊科からこの『マーベリー工房』に関して調査を依頼。なんでも、工房が半暴走状態で、前当主含め死人が多数出たと。
そして、エルメロイ二世はそれを受理。その際、案内役兼当事者でもある『ウィルズ・ぺラム・コドリントン』を引率することに。
そこからなんやかんやあって、今に至る。と────
「キミさぁ……"
「ぐっ……否定は、しない」
はぁ……(クソでかため息)、もー全く、やってらんねぇなぁ。なんでこの世界ってこんな面倒事が多く入ってくるのかねぇ。
とは言え、だ。オレのやることは変わらんよ。化野をかわしつつ、魔術協会からの干渉がないように工作するだけ。それが、例えどんな結末になろうともね。
「ところで……そちらの方は、どなたですか?」
化野の目線の先は────―あぁ、いいよ?好きにしたら?どうせ、そこらへんはもうバレてるんだからさ。
「初めまして。僕は『"妖精王"オベロン』。オベロンでもロビン・グッドフェローでも、好きに呼んでくれてかまわない。────よろしく、ね?」
「「"妖精王"!?」」
おぉう、異様に食いつくなアンタら。そんなにオベロンに驚く要素ある?……いや、よくよく考えたらそりゃああるわな。付き合い長すぎてすっかり忘れてた。
んぇ、何やエルメロイ二世。んと?ウィルズ君が"妖精眼"を持っているから、妖精絡みの案件で協力してくれと?まぁいいけど……報酬はしっかり貰うからな?
「おーい、オベローン」
「どうしたんだい?マスター」
まぁ、ここは愉快な妖精王様にお任せするとしましょうかね。妖精案件に関しては、オレよりもオベロンに任せた方がええしな。
そうこうしてる内に、ウィルズ君に頼んで部屋を一室分けてもらいました。ゴツゴツした地面じゃなくて、フカフカのベッドで寝れるよ!ヤッタネ!
「さて、それじゃあマスター。──────これからの話をしようか」
「奇遇だな、丁度構想が終わったところだ────」
外では雷雨が響き、内では人の寝息のみの明朝頃。それが起こったことには誰も気付かなかった。────ただ、二人を除いて。
最初に目覚めたのはオベロン、次に虚映。オベロンは異変のあった場所へと、ブランカの背に乗って飛んでいく。虚映は、未だ眠りこける有識者達を起こしていく。
そして、オベロンを追いかけていった者達が目にしたものとは──────
────無惨な姿となった、"ワレッタ・コドリントン"という、ウィルズの幼馴染みの姿であった。
今回と次回は、マーベリー工房のお話ですね。クソ使えねーと判断された宝具達はどうなるのか、作者の素材事情はどうなるのか。
次回!城之内死す!デュテルスタンバイッ!(大嘘)
あと残念ながら、剥離城だとか双子塔だとかのお話はスルーします。何せ接点がないものですからね……。
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