心を無くした男と、嘘つきな王サマ 作:朝霧=Uroboross
みなさま~(天下無双)、朝霧です。
いつも誤字報告ありがとございます!こうして見ると、ほんと書き間違いが多いなぁ……。
さて、12日からイベントですね。予期せずして『フェイカー』実装ということで、さらには〈プリテンダー〉枠だそうで。良かったなオベロン、仲間ができたぞ。
なんとかイベント前に間に合って良かったぁ……
「────」
「──?」
おーおー、あそこに色んなの集まってるわ。ロード・エルメロイ二世に、異なる世界ではマスターの一人だったカウレス君。さらには化野まで集まってるらぁ。
「──どこかのロードまで来てると思ったら、噂の現代魔術科とはね」
「………」
あぁ、生きているんだ、君は。
『オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィア』──『Fate/Grandorder』では、特異点Fで燃え盛るカルデアスに取り込まれ、続く2部では、ラスボスたる"ビーストVII"の寄り代になっていた娘。
やれやれ、こりゃあまた、暇しなさそうな面子ですこと。かと思えば、エルメロイ二世と視線がかち合う。ので、軽く手を振り返してあげる。うーん、あの渋い顔。
「さ、行こうぜ──『ケント』」
「はいはい。個人的に、その名前もどうかと思うけどね ──『リア』」
かくして、オレ達が乗り込み、ついに列車は動きだす。結末のわからない、線路の先へ──────。
客車のリラックスルームのような場所で、僕とマスターは一息つく。遠目には、あのロード・エルメロイ二世とかいう人間が座っている。
と、ふと扉が開き、誰かが入ってくる。黒衣を身にまとい、首もとには十字架を下げた老齢の男性だ。
「……『カラボー・フランプトン』。"聖堂教会"の者だ」
「………へぇ?」
うたた寝していたマスターが、興味深そうに薄く目を開く。どうやら、彼もこの列車でのオークションの参加者のようだ。
その後に入ってきた、奇抜な格好の女の子──『イヴェット』と言うらしい──とエルメロイ二世の会話に、マスターが軽くツボに入ったらしい。いやぁ、あそこまで生き生きしてると、逆に面白いよねぇ。
それからしばらくして、列車が動き出した。案内に従い、それぞれに充てられた個室へと入っていく。
マスターが個室に防音の魔術を張り、声が漏れないようにする。これで、俺たちの会話が外に漏れる心配はなくなったわけだ。
「それで?ここからどうするわけなのさ?」
「しばらくは大人しくしておくさ。問題は、明日の夜だな」
懐から、様々なメモが書かれたノートを取り出す。そこには、今まで出会ってきた人物が起こしたこと、元のシナリオでしてあったこと、その影響といったものが連々と書かれている。
そこに、色々と新たに書き加えられていく。
『魔眼収集列車での出来事
①エルメロイ二世がくる
②後部貨物車で戦闘→クラス〈フェイカー〉のサーヴァント
③オークション会場でネタばらし』
「おおまかにはこんなところだ。で、オレ達が動くのは、この二番のときだ」
「へぇ?理由は?」
そこから更に、綿密な計画を立てていく。俺達が疑われない程度に、かつ向こうを程よくおちょくれるぐらいの計画を。
はぁ……ほんと、こういうとこだけ息が合うのどうかと思うよ。ま、嫌いじゃないけどね。さてはて、どうなることやら……────
翌、昼休憩時。オレとオベロンはどたばた騒ぎを聞いて、眠りかかっていた瞼を無理矢理開かされることとなった。
オルガマリーの従者──『トリシャ・フェローズ』が首を盗られて殺害された、とのことだった。
ほんっと魔術師の世界って物騒極まりないなぁ。と、ここまで折り込み済み。どうあっても彼女は死ぬ定めだし、死ななくてはいけない存在だ。それはもうどうしようもない。
問題はこの後、エルメロイ二世達が最後部までいくときだ。さて、
「……そろそろ犯人が指定してきた刻限だ」
列車の最後部、展望台に立つ私達。そこで、彼の聖遺物を盗ったであろう、犯人からの接触か何かがあるはずだ。
この招待状────"
「雲が……────ッ。こっちに、何か近付いてきます!」
突然に空が曇りはじめ、まるで雷が走るように列車を追いかけてくる。そして、列車の屋根に落ちてくる。
グレイとともにはしごを登り、走行時の風が吹き荒ぶ屋根へと立つ。そこに、またしても雷が落ち、何者かの姿が現れる
「あぁ、本当に来たのか。……罠かも知れないのに飛び込んできたのを、愚行と蔑むべきか。蹴散らすだけの実力を伴った剛毅というべきか」
「貴方が、師匠から聖遺物を盗んだ犯人ですか!」
「ふっ……その盗賊の労党の一味ではある」
「────じゃあ返して!!」
気を逆立てるグレイを抑え、私はその人物をしっかりと見つめる。──その姿は、まさしく"奴"と瓜二つで、だが明らかに違う。
恐らく、臣下の一人 ────だが、私は目の前に立つ存在を、
「ふーん……?気に入らない顔だな。ケチ、せせこましい、暗くて偏屈、寝起きが悪い、さも苦労人でございという顔をしている癖に、終わってみれば一番事態を掻き回している。────どうだ?全部あたっているだろう?」
ぐ、随分な言い様だ。……アイツにも、似たようなことを言われたな。やはり、目の前の奴は、アイツと何らかの関係があるのだろう。
アイツを従えていた、か。────いや、違うな。従えていたわけじゃない。私はもう、アイツの臣下だ。同じ夢を見てあの背中を追い、そして生きろと命じられた。
「……下らないな。お前を呼び寄せたのは、単に私の興味を優先してもらったからだ。が、その甲斐はまるでなかったな」
……違う。コイツは、目の前のコイツは、"征服王イスカンダル"と共に駆け抜けたであろう者でありながら、その覇道と共に進んできた者達と何かが決定的に違う。
「あぁもうたくさんだ、うんざりだ!こんなのは食傷にも程がある。──────だから、死ね!!」
襲いかかろうとした相手を、グレイが抑え込む。だが、圧倒的に膂力が足りていない。間違いない、コイツは────"
グレイが相手の攻撃を退き、距離を取る。だが……"強制の
「お前達が、自分らで決着できる程度には、マシであると望んでいたのだがな」
グレイが抑えようとすると、一瞬遅く、相手が何かを展開する。あれは──『
そんな、バカな。あれは、アイツの宝具であったはず。ならば、目の前のアイツは一体誰なんだ!?
「我が名は『ヘファイスティオン』!史上最も偉大なる征服王、イスカンダル第一の腹心なり!!
────貴様に、イスカンダルの臣下たる資格なぞあるものか!!」
不味い。奴が何者であれサーヴァントであるならば、宝具を発動されるのは極めて不味い。
"聖槍"を解き放ち、宝具を相殺させようとしているグレイ。だが、この不安定な、そしてなによりも発動した際の問題があまりにも多過ぎて危険だ。だから──────私は奥の手を使うため、前へと出る。
「──邪魔するなよ、
────その後、師匠は倒れてしまいました。いくら髪に蓄積した魔力で流したとしても、そのダメージは流しきれなかったようです。
師匠を部屋へと運び込んで、カウレスさんが『原始電池』を使って治してくれていますが、とても心配です……。
それを見かねたオルガマリーさんから、『
……一つだけ、気になることが。あの時、師匠があのサーヴァントの宝具の前に立った時。誰か別の人が、後ろから出てきたように感じたんです。
有り得ないはずなのに、その姿は鮮明に見えているんです。────深く、青い格好をした、ひどく怖くて寂しそうで、けれども優しそうな背中の人を────。
はいちょっと横失礼しますねー(FF外失礼)
宝具の横から失礼した謎の存在、その目的は一体なんなのか。もちろん、理由はありますとも。
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